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第13章 魔法学院(マテーダ王女)編
1304.謎の生徒
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気になった生徒がいたので、シルバに聞くことにした。私は、魔法学院の学院長室に向かった。
「すみません。テラですが、入っていいですか?」
「どうぞ、入ってください」
部屋の中では、シルバが書類の山に隠れながら、仕事をしていた。忙しそうなので、誰か、雇えばいいのにと、つい思ってしまった。これを言うと藪蛇なので、黙っているけどね。
「少し、聞きたいことがあるのですが、個人の事なので、話せない様なら、諦めます」
「どういうこと。今の話だけでは、判断できないわ」
「実は、先ほどの授業の時に、かなり、歳をいかれた生徒が居たのですが、シルバから、そのような生徒の話は聞いていなかったので、確認に来ました」
「今回の入学生は、10歳から15歳までよ。高齢の生徒なんていないわ」
「あれ、可笑しいな。確かに、歳よりのような動きだったので」
「それって、病気じゃない?」
「病気ですか?」
「そうなの、10歳の男の子だけど、難病で、治る見込みがないの。可哀そうだけど、持って、あと1年ぐらいかな?」
「そんな病人が、生徒になっていいのですか?」
「でも、この魔法学院は、入学生の制限がないのよ。だから、本人が希望したら、入学を拒否できないわ」
「そうですね。そのように、入学資格を決めたのですから。仕方がないですね。
でも、治療すれば、少しは、延命出来るのではないの?」
「私は、専門じゃないから、よく、分からないわ。多くの医者に診て貰っているそうよ。でも、治療すら、出来ないみたい。これまでの医者は、様子を見る事しか出来なかったの」
「そうですか。わかりました。それじゃ、失礼します」
この時代の医学では、治療の方法がないようだ。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
私は、もう一度、マテーダ王女に会うために、王宮の侍女に連絡を取って貰った。
今すぐ、会えるということだ。私は、すぐに伺うと返事をした。そして、侍女に連れられて、また、マテーダ王女の部屋に案内された。
「先日は、色んなアイテムを見せて貰えて、参考になりました」
「あのあと、金庫に保管してたのよ」
「すみませんが、もう一度、見せて貰っていいですか?」
「いいわよ。でも、今日は、教えてね。この次だなんて、言わせないわよ」
「はい、分かりました」
侍女がテーブルに、3つのアイテムを置いて行った。
「さあ、どうぞ、良く見てね」
「それでは、拝見します」
私は、アイテムを一つずつ、丁寧に見て行った。そして、スキル鑑定で、確認していった。
「まず、このアイテムですが、身に着けているだけで、ある程度の魔法攻撃を防ぎ、攻撃に使われた魔法を相手にそのまま返すことができます」
「そうなの。お守りみたいなアイテムね」
「それから、次のアイテムは、アイテムボックスです。アイテムを100個入れて、管理することができます」
「えっ、たったの100個なの?それなら、普通のアイテムボックスと同じね」
「確かに、入れることのできる物の個数は、少ないですが、別の特徴があります」
「それは、何?」
「特級のアイテムボックスでも、時間の遅延は、10分の1程度です。つまり、アイテムボックスの外の世界が10日すぎていても、アイテムボックスの中の物にとっては、1日にしか過ぎたことにならないということです。
それが、このアイテムボックスは、100分の1になります。つまり、100日経っても、アイテムボックスの中は、1日経ったことにしかならないのです」
「そう。でも、私には、意味ないわ。いつでも、すぐ、食べるから。新鮮なまま、頂くわ」
「そうですか。最後のアイテムは、すこし、怖いものです。使う時は、用心して使ってください。出来れば、使わない方が良いと思います」
「それで、何よ。早く言って」
「その魔法陣を起動すると、上の丸いガラス窓のような部分から、赤黒い光が出ます」
私は、アイテムのガラス窓の部分を指で指示した。
「その赤黒い光を対象者に当てて、更に次の魔法陣を起動すると、相手の魔力を吸い上げることが出来ます。その赤黒い光を対象から外すと、魔力を吸収するのを止めます。最初の状態に戻ります。
その吸い取った魔力は、どこか別の空間に飛んでいきます。だから、いくらでも魔力を吸い取ることが出来ます。限界はありません。
魔力をすべて、吸い取られると、死んでしまうこともあります。
ですから、出来れば、使わない方が良いと思います」
「分かったわ。厳重に保管しておくわ」
「そうしてください。それでは、これで、失礼します」
「まだ、いいじゃないの?」
「少し、仕事が溜まっているので、申し訳ありません」
私は、マテーダ王女に引き留められるのを振り切って、魔法学院の自分の部屋に戻って来た。
私は、あの難病の男の子の事を思い出していた。可哀そうだが、何か、方法はないのかなぁ。
そういえば、あの子の名前は、何ていうのかな。シルバから、聞くのを忘れていた。
私は、思念伝達でシルバに連絡をとり、男の子の名前を聞いた。すると、彼は、リューという名前だとシルバは、教えてくれた。
「すみません。テラですが、入っていいですか?」
「どうぞ、入ってください」
部屋の中では、シルバが書類の山に隠れながら、仕事をしていた。忙しそうなので、誰か、雇えばいいのにと、つい思ってしまった。これを言うと藪蛇なので、黙っているけどね。
「少し、聞きたいことがあるのですが、個人の事なので、話せない様なら、諦めます」
「どういうこと。今の話だけでは、判断できないわ」
「実は、先ほどの授業の時に、かなり、歳をいかれた生徒が居たのですが、シルバから、そのような生徒の話は聞いていなかったので、確認に来ました」
「今回の入学生は、10歳から15歳までよ。高齢の生徒なんていないわ」
「あれ、可笑しいな。確かに、歳よりのような動きだったので」
「それって、病気じゃない?」
「病気ですか?」
「そうなの、10歳の男の子だけど、難病で、治る見込みがないの。可哀そうだけど、持って、あと1年ぐらいかな?」
「そんな病人が、生徒になっていいのですか?」
「でも、この魔法学院は、入学生の制限がないのよ。だから、本人が希望したら、入学を拒否できないわ」
「そうですね。そのように、入学資格を決めたのですから。仕方がないですね。
でも、治療すれば、少しは、延命出来るのではないの?」
「私は、専門じゃないから、よく、分からないわ。多くの医者に診て貰っているそうよ。でも、治療すら、出来ないみたい。これまでの医者は、様子を見る事しか出来なかったの」
「そうですか。わかりました。それじゃ、失礼します」
この時代の医学では、治療の方法がないようだ。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
私は、もう一度、マテーダ王女に会うために、王宮の侍女に連絡を取って貰った。
今すぐ、会えるということだ。私は、すぐに伺うと返事をした。そして、侍女に連れられて、また、マテーダ王女の部屋に案内された。
「先日は、色んなアイテムを見せて貰えて、参考になりました」
「あのあと、金庫に保管してたのよ」
「すみませんが、もう一度、見せて貰っていいですか?」
「いいわよ。でも、今日は、教えてね。この次だなんて、言わせないわよ」
「はい、分かりました」
侍女がテーブルに、3つのアイテムを置いて行った。
「さあ、どうぞ、良く見てね」
「それでは、拝見します」
私は、アイテムを一つずつ、丁寧に見て行った。そして、スキル鑑定で、確認していった。
「まず、このアイテムですが、身に着けているだけで、ある程度の魔法攻撃を防ぎ、攻撃に使われた魔法を相手にそのまま返すことができます」
「そうなの。お守りみたいなアイテムね」
「それから、次のアイテムは、アイテムボックスです。アイテムを100個入れて、管理することができます」
「えっ、たったの100個なの?それなら、普通のアイテムボックスと同じね」
「確かに、入れることのできる物の個数は、少ないですが、別の特徴があります」
「それは、何?」
「特級のアイテムボックスでも、時間の遅延は、10分の1程度です。つまり、アイテムボックスの外の世界が10日すぎていても、アイテムボックスの中の物にとっては、1日にしか過ぎたことにならないということです。
それが、このアイテムボックスは、100分の1になります。つまり、100日経っても、アイテムボックスの中は、1日経ったことにしかならないのです」
「そう。でも、私には、意味ないわ。いつでも、すぐ、食べるから。新鮮なまま、頂くわ」
「そうですか。最後のアイテムは、すこし、怖いものです。使う時は、用心して使ってください。出来れば、使わない方が良いと思います」
「それで、何よ。早く言って」
「その魔法陣を起動すると、上の丸いガラス窓のような部分から、赤黒い光が出ます」
私は、アイテムのガラス窓の部分を指で指示した。
「その赤黒い光を対象者に当てて、更に次の魔法陣を起動すると、相手の魔力を吸い上げることが出来ます。その赤黒い光を対象から外すと、魔力を吸収するのを止めます。最初の状態に戻ります。
その吸い取った魔力は、どこか別の空間に飛んでいきます。だから、いくらでも魔力を吸い取ることが出来ます。限界はありません。
魔力をすべて、吸い取られると、死んでしまうこともあります。
ですから、出来れば、使わない方が良いと思います」
「分かったわ。厳重に保管しておくわ」
「そうしてください。それでは、これで、失礼します」
「まだ、いいじゃないの?」
「少し、仕事が溜まっているので、申し訳ありません」
私は、マテーダ王女に引き留められるのを振り切って、魔法学院の自分の部屋に戻って来た。
私は、あの難病の男の子の事を思い出していた。可哀そうだが、何か、方法はないのかなぁ。
そういえば、あの子の名前は、何ていうのかな。シルバから、聞くのを忘れていた。
私は、思念伝達でシルバに連絡をとり、男の子の名前を聞いた。すると、彼は、リューという名前だとシルバは、教えてくれた。
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