錬金術師の召喚魔法 ゴーレム擬きで世界征服?

無似死可

文字の大きさ
123 / 270
 第14章 テラ・ワールド発展編

1405.日用品

しおりを挟む
 ヒマリ先生の土魔法の初級講座が終わった。今日は、何故か、普通の授業だった。単に範囲魔法を使っただけで、特に興味を引いたものはなかった。

 魔法学院の自分の部屋に戻った私は、リンダに思念伝達で連絡を取った。そして、先ほど考えた湯沸かしポットの商品化を検討してもらうことにした。リンダは、試作品が欲しいというので、1個試しに作ってみた。刻印する魔法陣を簡略化して、小さな魔石を埋め込んだ。更に、もう一つ魔法陣を刻印して、保温効果を高めておいた。最後に、ポットの温度を3段階に設定でき入るようにした。100度、80度、60度の3段階だ。出来上がった湯沸かしポットをリンダに送っておいた。

 ひと段落したので、私は、ベッドで少し横になっていた。最近は、疲れが激しいのか、すぐに、寝てしまう。一度、自分自身をしっかり調べて方が良さそうだ。でも、自分をスキル鑑定で調べることは、難しい。

 自分の事は、わかり難い。誰かに見て貰いたいが、見られたくない物が多いので、なかなか、踏ん切りがつかない。

 いつの間にか、寝込んでしまった。すこし、ボーとした頭のまま、目を開けた。

 「やっと、起きたね」

 「あっ、レイカ、いたの?」

 「起きるのを待っていたの」

 「何か用?」

 「用事がないと来てはいけないの?」

 「いいや、そんなことはないよ」

 「なら、いいよね」

 レイカは、私の布団の中に入って来て、私に抱き付いた。レイカの長い髪が光を受けて、煌めいていた。私は、レイカの髪の毛を右手の指を櫛の様にして、すくった。レイカの髪の毛が私のほほに当たり、気持ちがいい。

 レイカも、自分のほほを私のほほに押し当てて来た。私も、レイカを抱き返して、背中を撫でた。

 「ねえ、テラは、私のことどう思っているの?」

 「どうって、レイカのこと、好きだよ」

 「それって、友達ということ?」

 「好きだけじゃだめなの?」

 「私も、テラが好き。でも、テラの好きとは違うと思うの」

 「私も、レイカも一緒だよ。本当だよ」

 「私は、テラだけが好きだよ。でも、テラは、違うでしょ」

 「だめかい? でも、レイカの事は、一番好きだよ」

 「私だけじゃだめ?」

 「…」

 「なぜ、答えてくれないの。私は、テラが他の人と一緒に居るだけで、嫌なの」

 「難しいね。スピアでもだめかい?」

 「スピアは、別よ。でも、他の人はだめ」

 私は、レイカの上に乗り、レイカの顔をじっと見つめた。レイカは、静かに目を閉じた。

 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 私は、レイカをベッドに残して、転移魔法で、王宮の自分の部屋に移動した。

 また、いつの間にか、寝込んでしまっていた。ベッドに誰かが入って来たことすら、気が付かなかった。最近は、可笑しい。以前だったら、いくら徹夜しても、眠くならなかったのに。どういう訳か、良く眠り込んでしまう。寝るとスッキリするのはいいのだけど。明らかに以前とは違っている。

 この私の身体を誰に見て貰えばいいのだろう。私が、土人形だと、バレるとまずい。だから、誰にも見て貰う事ができない。

 やはり、賢者サビオしかいないね。私は、思念伝達で、賢者サビオに連絡を取った。

 「賢者サビオ、テラです。ご無沙汰しています。いま、いいですか?」

 「久しいな。元気だったか?」

 「いえ、それで連絡したのです。最近、少し変なのです」

 「うん? どう変なのだ」

 「以前は、寝なくても平気だったのですが、最近は、すぐに眠くなるのです」

 「寝込んでしまうのか?」

 「はい、そうです」

 「テラは、以前、わしが作った身体を使っているのか?」

 「いいえ、新しく自分で創りました。その新しい身体に魂を移しました」
 
 「そうか。新たに作り直したのか」

 「はい、そうです」

 「つかぬことを聞くが、テラは、裸でねているのか?」

 「それって、どういう意味ですか?」

 「そのままの意味じゃよ。裸で寝ているのか?」

 「時と場合に拠りますよ」

 「そうか、どんな場合に、裸になるのじゃ」

 「えっ、そんなこと、聞くのですか?」

 「当たり前じゃ。これは、大事な事だぞ。よく考えて答えよ」

 「えーと、誰かと一緒に寝るときは、裸の時があります」

 「ひょとして、それは、最近頻繁にやっているのか?」

 「賢者サビオ、本当に、これって、必要なことですか? 単に、賢者サビオの興味本位じゃないの?」

 「これは、原因を知るうえで、大切な質問じゃ。ちゃんと、答えよ」

 「最近は、ほぼ毎日やっています」

 「わかった、もう一度、新しく身体を創り直せ。今の身体は、もう使い物にならん」

 「分かりました。それで、裸で寝るのはどうしましょう」

 「テラ、それを止めれるのか?」

 「えっ、それを聞きます?」

 「どうじゃ、正直の答えよ」

 「だめだと思います」

 「そうじゃろう。だから、新しく身体を創りかえて、身体全体のコーティングを強化しておけ」

 「はい、分かりました。ありがとうございます」

 「ふむ。テラも、大人になったのじゃな」

 私は、思念伝達を切った。どうも、裸だと、魂が擦れてしまうようだ。用心しないといけないって。

 でも、今の私には、無理だね。

 急いで、地下牢前の工房に行って、新しい身体を創って、魂を移し替えた。これで、暫くは、大丈夫だろう。新しい身体で、王宮の自分の部屋に転移魔法で移動し、ベッドに入り直した。今日は、下着のままでいよう。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

無能勇者の黙示録~勝手に召喚されて勝手に追放されたので勝手に旅に出ます~

枯井戸
ファンタジー
力も強くない、足も速くない、魔法も使えないし、頭も大してよくない、どこにでもいるちょっとオタク趣味の主人公・東雲真緒が白雉国に勇者として転生する。 同期の勇者はそれぞれ力が強かったり、魔法が使えたり、回復ができたりと各々の才能を開花させ頭角を現していくのだが、真緒に与えられた才能は異世界転生モノでよく見る〝ステータスオープン〟のみだった。 仲間には使えないと蔑まれ、ギルドには落第勇者の烙印を押され、現地人には殺害されかけ、挙句の果てに大事な人を亡くし、見ず知らずの土地の最底辺で生きていくことになった真緒だったが、彼女はまだ〝ステータスオープン〟の可能性に気づいていないだけだった。 ───────────── ※投稿時間は多少前後しますが毎日投稿は続けていくつもりです。 ※タイトルは予告なしにガラリと変わる場合があるのでご了承ください。 ※表紙は現在の主人公のイメージ図です。もしまた別の国へ行く場合、彼女の装いも変化するかもしれません。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~

ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国の辺境で、ただ静かに生き延びたいと願う少年、ヴァン。 彼に正義感はない。あるのは、前世の記憶と、母が遺した『物理法則を応用した高圧魔力』という危険な理論だけだ。 敵の大軍が迫る中、ヴァンは剣も振るわず、補給線と心理を切り裂く。 結果、敵軍は撤退。代償も、喝采も、彼には無意味だった。 だが、その「効率的すぎる勝利」は帝国の目に留まり、彼は最高峰の『帝国軍事学院』へと引きずり出される。 「英雄になりたいわけじゃない。生き残りたいだけだ」 謎の仮面メイド『シンカク』、命を取引に差し出した狼耳の少女『アイリ』。 少年は選択する。正義ではなく、最も費用対効果の高い道を。 これは、合理が英雄譚を侵食していく、学園ミリタリーファンタジー。 【※作者は日本語を勉強中の外国人です。翻訳ソフトと辞書を駆使して執筆しています。至らない点もあるかと思いますが、物語を楽しんでいただければ幸いです。】

ギルドの受付嬢はうごかない ~定時に帰りたいので、一歩も動かず事件を解きます~

ぱすた屋さん
ファンタジー
ギルドの受付嬢アイラは、冒険者たちから「鉄の女」と呼ばれ、畏怖されている。 絶世の美貌を持ちながら、常に無表情。そして何より、彼女は窓口から一歩も動かない。 彼女の前世は、某大手企業のコールセンター勤務。 営業成績トップを走り抜け、最後には「地獄のクレーム処理専門部署」で数多の暴言を鎮めてきた、対話術の怪物。 「次の方、どうぞ。……ご相談ですか?(クローズド・クエスチョン)」 転生した彼女に備わったのは、声の「真偽」が色で見える地味な能力。 だが、彼女の真の武器は能力ではなく、前世で培った「声のトーン操作」と「心理誘導」だった。 ある日、窓口に現れたのは「相棒が死んだ」と弔慰金をせしめようとする嘘つきな冒険者。 周囲が同情し、ギルドマスターさえ騙されかける中、アイラは座ったまま、静かにペンを走らせる。 「……五秒だけ、沈黙を差し上げます。その間に、嘘を塗り直すおつもりですか?」 戦略的沈黙、オウム返し、そして逃げ場を塞ぐイエス・セット。 現代のコールセンター術を叩きつけられた犯人は、自らその罪を吐き散らし、崩れ落ちる。 「あー、疲れた。一五分も残業しちゃった。……マスター、残業代三倍でお願いしますね」 これは、一歩も動きたくない受付嬢が、口先だけで悪を断罪し、定時退勤を目指す物語。

処理中です...