錬金術師の召喚魔法 ゴーレム擬きで世界征服?

無似死可

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 第23章 カタリナの王位継承編

2303.ベルーナ中将との取引

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 セーロンから連絡が入った。

 「ムーンさん、ベルーナ中将からの返事がきましたよ」

 「それで、どうでしたか?」

 「気に入ったようですが、少し、条件を出されました。アイテムの収納する量は、リヤカー1台分でいいのですが、保存できる期間を1ケ月に出来ないか、というものです。その代わり、金額は、1個金貨100枚でも、構わないそうです。どうでしょうか?」

 「少し、猶予を貰えませんか?」

 「どれぐらいですか? 余り長く待たせることは、出来ませんよ」

 「そうですね。3日、いただけませんか?」

 「分かりました。それぐらいなら、大丈夫です。ベルーナ中将に伝えておきます。よい報告を期待しています」

 「分かりました。この後とも、よろしくお願いします」

 今のままでは、時間の遅延は、10分の1程度にしかならない。つまり、10日ぐらいしか持たないということだ。もっと、遅延効果の高いものはなかったか。

 私は、以前の事を思い出していた。そうだ。マテーダ王女の持っていた特殊なアイテムだ。その中に、特殊なアイテムボックスがあった。それは、収納するアイテムは少ないが、100日持つものだった。

 私は、魔法陣のデータベースを調べた。そして、目的の魔法陣を見つけた。

 「この魔法陣で、目的のアイテムボックスが造れる。このまま使ってもいいが、少し、改良して、必要な魔力を減らしておこう。そうすれば、一緒に埋め込む魔石のレベルを低くすることができる」

 やはり、古い魔法陣は、無駄が多かった。マナの流れをわざわざ遮っているようなものになっている。私は、魔法陣の改良に取り組んだ。余分な線を削っていくだけなので、それほど、大変な作業ではない。もし、一から、この魔法陣を創ったら、どれだけの時間が掛かったか、わからない。

 「よし、出来上がったな。それでは、試してみようか」

 私は、土魔法で、作った石箱を強化して、軽くしてから、今改良した魔法陣を描いた。そして、魔石をその魔方陣に組み込んで、動作を確認した。

 「スキル鑑定で、確認してみよう」

 私は、スキル鑑定を使って、性能を調べた。目的通りの機能を持っていた。つまり、100日、保存がきき、アイテムは、リヤカー1台分収納できる。

 「後は、大量生産だな。こちらは、リンダに頼むことにしよう」

 私は、リンダに、思念伝達で、連絡を取った。

 「リンダさん、ムーンだけど、今いいかな?」
 
 「久しぶり、元気にしていた?」

 「元気だよ。最近、テラjrに会っていないんだって?」

 「よく知っているね。誰から、聞いたの?」

 「レイカよ。たまに、会うのよ。そしたら、ムーンが最近、全く来ないって、愚痴っていたわよ。何故か、会いたいみたいよ」

 「そうなんだ。ここ暫くは、仕事が、忙しくて、行けていない」

 「へぇ、転移魔法で、移動する時間もなかったって言うの?」

 「いや、そういう訳ではないんだが、リンダさん、困らさないでよ」
 
 「あら、口調が変わったわね。なんだか、懐かしいなぁ。誰が、そんな言い方をして居たかなぁ?」

 「まあ、それは、いいから、僕の話を聞いてよ」

 「はい、はい、わかったわよ」

 「実は、先日、ベルーナ中将に会って、商談がまとまりそうなんだ」

 「ほぉ、それは、凄いね。あそことの商談だと、軍関係ね」

 「そうなんだ。それで、1万単位で、商談することになっているんだ」

 「何をつくるの?」

 「新しい、アイテムボックスがなんだ。それは、従来のものより、10倍日持ちがするんだ」

 「へぇ、それだったら、100日持つということね。凄いね」

 「多分、1週間ぐらいで、作らないといけないんだが、大丈夫かなぁ」

 「何言っているの。ムーン、それって、相談なの? それとも、命令なの?」

 「どうしたの。今日は、リンダさんの口調がキツイね」

 「あれ、そう聞こえる? 変ね。いつも通りに話しているつもりだったんだけど」

 「以前作っていたものと、描く魔法陣が異なるので、新しい、神具を送るよ。100個で、いいかな?」

 「そうね。1万個なら、それでいいわ。でも、2万個なら、200個欲しいわ」

 「分かった。まず、100個送るから、作成を始めておいてくれる? 商談が決定したら、また、増加して贈るよ」

 「分かったわ。それじゃ、待ってるね」

 「はい。ありがとう」

 「あれ、どうして、礼を言っているの? 今日のムーンは、可笑しいよ」

 「それじゃ、また。バイバイ」

 「ムーン? バイバイ」

 私は、急いで、神具を100個作って、転移魔法陣で、リンダの居る本部に送った。

 それから、セーロンに遠隔通話器テレ・ボイスで連絡を取った。

 「ムーンですが、セーロンさんをお願いします」

 「はい、セーロンです。ムーンさん、どうですか?」

 「うまくいきました。100日持つ物を完成しました」
 
 「あれ? 1月だったのじゃないですか?それだと、3カ月以上ですよ」

 「本当ですね。うっかりしていました」

 「まあ、いいです。条件はクリアしているので。早速、ベルーナ中将に連絡を入れます。そこで、1週間で、1万個の納入は、大丈夫ですね」

 「はい、大丈夫です。それでは、よろしくお願いします」

 私は、遠隔通話器テレ・ボイスを切った。直ぐに、セーロンから、連絡が入った。商談は、成立だ。1月の間に、3万個用意する必要がある。それで、1個金貨200枚で、購入してもらえるそうだ。予定した物より性能がいいので、金額を上乗せした貰えたようだ。

 私は、神具をもう100個作って、リンダに送った。それから、思念伝達で、リンダに連絡を取った。

 「リンダさん、商談がまとまったよ。1カ月の間に、3万個納入になった。納入先は、セーロンだけど、知っているよね」

 「ムーン、早かったね。セーロンは、知っているよ。2週間で、送れるよ。それで、1個いくらになったの?」

 「1個、金貨200枚だよ」

 「普通の物の4倍だね。まあ、機能アップだけどね。作業は、変わらないけどね」

 「それじゃ、後の事は、任せていいかなぁ?」

 「いいわよ。でも、一度、会いたいな。なんだか、気になることがあるのよ」

 「怖いな。まあ、そのうちに行くよ」

 「できるだけ、早く来てね。忘れてしまわない内にね」

 「はい。わかったよ。バイバイ」

 「ムーンよね。本当に? 声だけだと、勘違いしそうよ。まあ、それは、会ったときにね。バイバイ」

 私は、リンダとの思念伝達を切った。「声だけだと勘違いする」って、言っていたよね。なんだか、ヤバいんじゃない? 
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