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第28章 魔大陸編
2806.勇者召喚
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カタリナから、意外な事実を聞かされた。既に、勇者が召喚されており、それが、私だということだ。俄かには、信じがたい。しかし、確かに、私は、テラjrとして召喚された。それは、確かだ。でも、勇者召喚ではないと思っていた。
しかし、召喚した時期が悪かったのか、勇者召喚となっているようだ。私は、一度、テラjrと一体化して、今後の今後の事を決めることにした。直ぐに、転移魔法で、テラjrの城へ移動した。
「テラjr、久しぶり」
「随分長い間、ほったらかしだったね」
「すまない。色々と、忙しかったんだ」
「それで? どこでする?」
「昔の地下牢前の工房は、どうかな?」
「そうだね」
私達は、賢者サビオに召喚された地下牢前の工房に転移魔法で移動した。そして、現在の状況を把握するために、思念伝達で、マリーに連絡を取った。
「マリー、 赤の竜人の様子を報告しろ」
「はい、ムーン様、以前と状況はあまり変わりはありません。転移先の遺跡で、魔物を撃退しているだけで、膠着状態です」
「そうか。それで、大気のマナの濃度は変化しているか?」
「正確な所は、分りませんが、少し、薄まって来た様に思います」
「分かった。マリーは、テラjrを覚えているか?」
「もちろんです。私が、出産に関わったのですから」
「その話は、内密だぞ。思念伝達で、あろうと迂闊なことは言うな!」
「はい、申し訳ありません」
「今後の指示は、テラjrが出すことがある。心しておいてくれ」
「はい、了解しました」
私は、マリーとの思念伝達を切った。そして、私は、空いているケースの中に入り、ムーンの魂を土人形の身体から抜け出し、テラjrの身体に入って行った。
「さて、どうしたものかな?」
私は、赤の竜人と共に、魔王軍と戦うことも出来る。だが、まだ、勇者として動き出すには、早そうだ。魔火山の噴火は、まだ先になりそうだ。だが、薄いマナ濃度であっても、着実に魔火山に蓄積されているマナの総量は、増加しているはずだ。それが、閾値を超せば、噴火するだろう。
「赤の竜人は、魔王の存在を完治しているのだろうか?」
私は、思わず、独り言を吐き出した。テラjrと一体化したことで、これまでの、テラjrの経験は、ムーンの経験と一体化しており、どちらの状況も把握できている。
久しぶりに、スピアやレイカの様子を目の当たりにしてみたくなった。自分の部屋から出て、1階に降りて行った。直ぐに、侍女が現れ、声を掛けて来た。
「テラjr様、何か、御用はありませんか?」
「そうだな。レイカを応接間に呼んで来てくれ」
「はい、わかりました」
私は、侍女に指示を出しながら、1階の応接間に進んで行った。隣には、スピアが、私の腕を取って、嬉しそうに笑っている。
「スピア、今日も元気そうだね」
「テラjrも、元気?」
「元気だよ」
私も、もう、11才だ。そろそろ、社交界デビューも計画されている。だが、あまり、そのような場に出て行くことは好きではないから、できるだけ、先延ばしにしているが、限界かもしれない。
「レイカも、すぐ、来るよ」
「そうだね。3人で、お茶でも飲もうか?」
「甘い物もね」
「いいね」
私は、傍に居る侍女に、ケーキを持ってくるように、指示を出した。
応接間に入って、スピアと一緒にソファに座っていると、レイカが入って来た。
「テラjr、何か、用事?」
「まあ、こっちにきて、一緒にお茶を飲もう」
レイカは、不思議そうな顔をして、私の右隣りに座った。私は、レイカの顔を覗き込み、両手で、ほほに触れた。
「まあ、今日は、甘えたさんね」
「たまには、いいだろ」
「いつまでも、子供のままで、居て欲しいわ」
「僕も、そうしたいな」
暫くして、侍女がお茶とケーキを運んできた。私達は、笑いながら、それらを楽しく味わった。精巧に作った土人形であっても、やはり、生身の身体の感覚とは違う。久しぶりの生身の身体の五感を楽しんだ。
「これは、内緒の事なのだけど、今、竜人族が魔王討伐を行っている。そして、いずれ、私も、それに参加するつもりだ」
「スピア、一緒に行く」
「ありがとう。お願いするよ」
私は、スピアの身体を抱きしめて、頭を撫でてあげた。そして、もふもふの尻尾に顔を埋めた。
「だめよ。そんなこと。テラjrが行く必要があるの?」
「そうだね。多少は、危険だけど、私なら、多分大丈夫だよ」
「相手は、魔王よ。無理よ」
「でも、レイカ。私が、勇者なら、どうしたらいい?」
「急に、何を言うの。テラjrは、私の子供よ。勇者は、召喚される者よ」
「うーん、そうだね。勇者は、普通、召喚される者だね」
「そうでしょ。それなら、何故、テラjrが勇者になるのよ」
「でも、聖剣を持つことができるんだ。これも、内緒だけどね。私が聖剣を手に入れていることは誰にも言わないでね」
「えっ、聖剣。勇者しか持てない物よ。それを手に入れたの?」
「そうだよ。今、アイテムボックスに入っている」
レイカは、困ったような顔をして、私を抱きしめた。
「私は、テラjrを放したくないわ」
「私は、大丈夫だよ。必ず、戻って来るよ」
レイカは、更に強く、私を抱きしめた。いつまでも、このままで、居たいが、そうもいかないようだ。
私は、3人の時間を楽しみながら、ガーベラに思念伝達で連絡を取り、現状を報告するために、会いたいと告げた。
しかし、召喚した時期が悪かったのか、勇者召喚となっているようだ。私は、一度、テラjrと一体化して、今後の今後の事を決めることにした。直ぐに、転移魔法で、テラjrの城へ移動した。
「テラjr、久しぶり」
「随分長い間、ほったらかしだったね」
「すまない。色々と、忙しかったんだ」
「それで? どこでする?」
「昔の地下牢前の工房は、どうかな?」
「そうだね」
私達は、賢者サビオに召喚された地下牢前の工房に転移魔法で移動した。そして、現在の状況を把握するために、思念伝達で、マリーに連絡を取った。
「マリー、 赤の竜人の様子を報告しろ」
「はい、ムーン様、以前と状況はあまり変わりはありません。転移先の遺跡で、魔物を撃退しているだけで、膠着状態です」
「そうか。それで、大気のマナの濃度は変化しているか?」
「正確な所は、分りませんが、少し、薄まって来た様に思います」
「分かった。マリーは、テラjrを覚えているか?」
「もちろんです。私が、出産に関わったのですから」
「その話は、内密だぞ。思念伝達で、あろうと迂闊なことは言うな!」
「はい、申し訳ありません」
「今後の指示は、テラjrが出すことがある。心しておいてくれ」
「はい、了解しました」
私は、マリーとの思念伝達を切った。そして、私は、空いているケースの中に入り、ムーンの魂を土人形の身体から抜け出し、テラjrの身体に入って行った。
「さて、どうしたものかな?」
私は、赤の竜人と共に、魔王軍と戦うことも出来る。だが、まだ、勇者として動き出すには、早そうだ。魔火山の噴火は、まだ先になりそうだ。だが、薄いマナ濃度であっても、着実に魔火山に蓄積されているマナの総量は、増加しているはずだ。それが、閾値を超せば、噴火するだろう。
「赤の竜人は、魔王の存在を完治しているのだろうか?」
私は、思わず、独り言を吐き出した。テラjrと一体化したことで、これまでの、テラjrの経験は、ムーンの経験と一体化しており、どちらの状況も把握できている。
久しぶりに、スピアやレイカの様子を目の当たりにしてみたくなった。自分の部屋から出て、1階に降りて行った。直ぐに、侍女が現れ、声を掛けて来た。
「テラjr様、何か、御用はありませんか?」
「そうだな。レイカを応接間に呼んで来てくれ」
「はい、わかりました」
私は、侍女に指示を出しながら、1階の応接間に進んで行った。隣には、スピアが、私の腕を取って、嬉しそうに笑っている。
「スピア、今日も元気そうだね」
「テラjrも、元気?」
「元気だよ」
私も、もう、11才だ。そろそろ、社交界デビューも計画されている。だが、あまり、そのような場に出て行くことは好きではないから、できるだけ、先延ばしにしているが、限界かもしれない。
「レイカも、すぐ、来るよ」
「そうだね。3人で、お茶でも飲もうか?」
「甘い物もね」
「いいね」
私は、傍に居る侍女に、ケーキを持ってくるように、指示を出した。
応接間に入って、スピアと一緒にソファに座っていると、レイカが入って来た。
「テラjr、何か、用事?」
「まあ、こっちにきて、一緒にお茶を飲もう」
レイカは、不思議そうな顔をして、私の右隣りに座った。私は、レイカの顔を覗き込み、両手で、ほほに触れた。
「まあ、今日は、甘えたさんね」
「たまには、いいだろ」
「いつまでも、子供のままで、居て欲しいわ」
「僕も、そうしたいな」
暫くして、侍女がお茶とケーキを運んできた。私達は、笑いながら、それらを楽しく味わった。精巧に作った土人形であっても、やはり、生身の身体の感覚とは違う。久しぶりの生身の身体の五感を楽しんだ。
「これは、内緒の事なのだけど、今、竜人族が魔王討伐を行っている。そして、いずれ、私も、それに参加するつもりだ」
「スピア、一緒に行く」
「ありがとう。お願いするよ」
私は、スピアの身体を抱きしめて、頭を撫でてあげた。そして、もふもふの尻尾に顔を埋めた。
「だめよ。そんなこと。テラjrが行く必要があるの?」
「そうだね。多少は、危険だけど、私なら、多分大丈夫だよ」
「相手は、魔王よ。無理よ」
「でも、レイカ。私が、勇者なら、どうしたらいい?」
「急に、何を言うの。テラjrは、私の子供よ。勇者は、召喚される者よ」
「うーん、そうだね。勇者は、普通、召喚される者だね」
「そうでしょ。それなら、何故、テラjrが勇者になるのよ」
「でも、聖剣を持つことができるんだ。これも、内緒だけどね。私が聖剣を手に入れていることは誰にも言わないでね」
「えっ、聖剣。勇者しか持てない物よ。それを手に入れたの?」
「そうだよ。今、アイテムボックスに入っている」
レイカは、困ったような顔をして、私を抱きしめた。
「私は、テラjrを放したくないわ」
「私は、大丈夫だよ。必ず、戻って来るよ」
レイカは、更に強く、私を抱きしめた。いつまでも、このままで、居たいが、そうもいかないようだ。
私は、3人の時間を楽しみながら、ガーベラに思念伝達で連絡を取り、現状を報告するために、会いたいと告げた。
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