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第103話 レベル8998→3998
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「さあ師匠、どうします? レベルを選ぶのか? それともメタムンさんを選ぶのか?」
西崎が問うてくるがそんなの答えは決まり切っている。
「メタムンを放してやってくれっ。頼むっ!」
『善っ!』
「ということは、ボクにレベルを分け与えてくれるということでいいんですね?」
「あ、ああ。それでいい。だからメタムンを解放しろっ!」
「わかりました。でもレベルをもらうのが先です」
そう言って西崎は掴んでいた俺を地面にそっと置いた。
「師匠のレベルはいくつですか? 正直に言ってくださいね」
「……8998だ」
メタムンが人質に取られている手前、素直に従うほかない。
「8998ですかっ? すごいっ。ボクが予想していたよりもずっと上だ。やっぱり師匠は尊敬に値する人だなーっ」
「そんなことはどうでもいいから早くしろっ」
「はいはい。わかっています」
西崎はレベルドレインを俺に向ける。
「本当は8997吸い取りたいところなんですけど、このレベルドレインは同じ相手からは5000までしか奪えないようなので5000いただくことにしますね」
「くっ……」
俺は唇を噛みしめつつ西崎をにらみつけてやった。
だがそんなことは意に介さず西崎は淡々と続ける。
「ではこの剣の先っぽに触れながらレベルを5000分け与えると言ってください。そうすればメタムンさんは解放します」
「……う、嘘じゃないだろうな」
「はい、約束します」
とても信用できないがほかに手がない以上、仕方がない。
俺はレベルドレインの剣先に手を伸ばしそっと触れた。
そして、
『善、そんなことしないでよーっ!』
「……西崎、お前に俺のレベルを5000分け与える」
俺はメタムンの声を無視して俺自身のレベルを西崎に分け与えたのだった。
☆ ☆ ☆
白い光が剣を通じて俺から西崎に移動した。
レベルが移ったということなのだろう。
それと同時に俺は力が抜ける感覚に陥る。
「あはははっ、これでこの島で一番強いのは間違いなくボクですねっ。ありがとうございました師匠っ」
「メ、メタムンを、放せっ!」
「わかっていますよ師匠。でもその前に師匠の息の根を止めておかないと」
「なっ!?」
『えぇっ!?』
驚愕の声を上げる俺とメタムンを見返し、
「当然でしょう。師匠を放っておいたらまたそのうちボクより強くなってしまうかもしれないんですから」
西崎は言葉を発した。
「せっかくですからメタムンさんも一緒に死んでもらいましょうか。その方がお二人も嬉しいでしょう?」
すると踏みつけられていた足から体を滑らせメタムンが西崎から逃れる。
『よくも善をーっ! このーっ!』
しかしその場から逃げ出すことはせずに、それどころか西崎に体当たりを繰り出した。
「やめろ、メタムン! 早く逃げろっ!」
『善にレベルを返せーっ! 島から出るために善はずっと一人で戦ってきたんだぞーっ!』
「メタムン、いいから逃げてくれっ!」
『善は、善は、みんなのために必死で頑張ってきたのにーっ!』
「うるさいな」
『むぐぅっ……!』
西崎に鷲掴みにされてしまうメタムン。
「メタムンっ!」
『ん-、んー!!』
メタムンの目からは大粒の涙があふれていた。
「ほら、ちゃんと目を開けて。よく見ているがいいさ。メタムンくんの大事なお友達が死ぬところを――いたっ!?」
西崎が急に痛みを訴えた。
見るとメタムンが西崎の手に噛みついていた。
「このクソがっ!!」
『ぅぎゃっ……!』
激昂した西崎によって弾き飛ばされたメタムン。
だがそのおかげで俺と西崎からメタムンが遠く離れてくれた。
今だっ!
俺はこの瞬間しかないと悟った。
そしてこれまで一度も使ったことのない呪文、俺の残りの全MPを消費して俺の周囲に大爆発を起こし、自分を含め周りの者すべてを瀕死の状態にするという呪文であるノストラを唱えるのはメタムンが離れた今しかないと判断した。
なので、一瞬の隙をついた俺は――
「ノストラ!」
と発した。
西崎が問うてくるがそんなの答えは決まり切っている。
「メタムンを放してやってくれっ。頼むっ!」
『善っ!』
「ということは、ボクにレベルを分け与えてくれるということでいいんですね?」
「あ、ああ。それでいい。だからメタムンを解放しろっ!」
「わかりました。でもレベルをもらうのが先です」
そう言って西崎は掴んでいた俺を地面にそっと置いた。
「師匠のレベルはいくつですか? 正直に言ってくださいね」
「……8998だ」
メタムンが人質に取られている手前、素直に従うほかない。
「8998ですかっ? すごいっ。ボクが予想していたよりもずっと上だ。やっぱり師匠は尊敬に値する人だなーっ」
「そんなことはどうでもいいから早くしろっ」
「はいはい。わかっています」
西崎はレベルドレインを俺に向ける。
「本当は8997吸い取りたいところなんですけど、このレベルドレインは同じ相手からは5000までしか奪えないようなので5000いただくことにしますね」
「くっ……」
俺は唇を噛みしめつつ西崎をにらみつけてやった。
だがそんなことは意に介さず西崎は淡々と続ける。
「ではこの剣の先っぽに触れながらレベルを5000分け与えると言ってください。そうすればメタムンさんは解放します」
「……う、嘘じゃないだろうな」
「はい、約束します」
とても信用できないがほかに手がない以上、仕方がない。
俺はレベルドレインの剣先に手を伸ばしそっと触れた。
そして、
『善、そんなことしないでよーっ!』
「……西崎、お前に俺のレベルを5000分け与える」
俺はメタムンの声を無視して俺自身のレベルを西崎に分け与えたのだった。
☆ ☆ ☆
白い光が剣を通じて俺から西崎に移動した。
レベルが移ったということなのだろう。
それと同時に俺は力が抜ける感覚に陥る。
「あはははっ、これでこの島で一番強いのは間違いなくボクですねっ。ありがとうございました師匠っ」
「メ、メタムンを、放せっ!」
「わかっていますよ師匠。でもその前に師匠の息の根を止めておかないと」
「なっ!?」
『えぇっ!?』
驚愕の声を上げる俺とメタムンを見返し、
「当然でしょう。師匠を放っておいたらまたそのうちボクより強くなってしまうかもしれないんですから」
西崎は言葉を発した。
「せっかくですからメタムンさんも一緒に死んでもらいましょうか。その方がお二人も嬉しいでしょう?」
すると踏みつけられていた足から体を滑らせメタムンが西崎から逃れる。
『よくも善をーっ! このーっ!』
しかしその場から逃げ出すことはせずに、それどころか西崎に体当たりを繰り出した。
「やめろ、メタムン! 早く逃げろっ!」
『善にレベルを返せーっ! 島から出るために善はずっと一人で戦ってきたんだぞーっ!』
「メタムン、いいから逃げてくれっ!」
『善は、善は、みんなのために必死で頑張ってきたのにーっ!』
「うるさいな」
『むぐぅっ……!』
西崎に鷲掴みにされてしまうメタムン。
「メタムンっ!」
『ん-、んー!!』
メタムンの目からは大粒の涙があふれていた。
「ほら、ちゃんと目を開けて。よく見ているがいいさ。メタムンくんの大事なお友達が死ぬところを――いたっ!?」
西崎が急に痛みを訴えた。
見るとメタムンが西崎の手に噛みついていた。
「このクソがっ!!」
『ぅぎゃっ……!』
激昂した西崎によって弾き飛ばされたメタムン。
だがそのおかげで俺と西崎からメタムンが遠く離れてくれた。
今だっ!
俺はこの瞬間しかないと悟った。
そしてこれまで一度も使ったことのない呪文、俺の残りの全MPを消費して俺の周囲に大爆発を起こし、自分を含め周りの者すべてを瀕死の状態にするという呪文であるノストラを唱えるのはメタムンが離れた今しかないと判断した。
なので、一瞬の隙をついた俺は――
「ノストラ!」
と発した。
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