落ちこぼれ同盟

kouta

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二章 休息とそれぞれの出会い

精霊たちの情報網

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 高い理想像にニンフがうっとりした様子で呟く。

『現実に居たらとても素晴らしいですわね……』
『いるわよ。世界は広いもの。一人くらいそういう人間がいなきゃ』
『世界といわず、この学校に居るんじゃないか?』

「え?」

『ほら、アーサーとか?』
『確かに。あの人なら頭もいいし、綺麗な顔をしているし』
『とてもお強いですわね』

悪戯風の精霊が例えた相手に、ニンフと花の妖精が納得顔で同意する。

「アーサーは友達だから。そういうのじゃないし、第一相手は王子様だよ?」
『イオ様だって同じ立場じゃない』
「アーサーとは一生親友で居たいの」

『……では、あの天才魔導師と言われていらっしゃるレイってお方は?』
『駄目駄目。あの人、生理的に無理』
『だよなー。俺もあの顔殴りたい。見ているとなんかムカつくんだよな』
『ひ、酷い言われ方ですわね……同情してしまいますわ』

花の妖精と悪戯風の精霊のレイに対する評価の低さに、ニンフが引き攣った顔で呟く。

「そういえば、さっき優秀な精霊使いが居るって言っていたけど、そのレイって人?」

噂好きの精霊たちと違って、学校の有名人には未だ疎いイオがそう訊ねるとニンフが首を横に振って否定した。

『違いますわ。お一人目はガーネットいう魔法使いでございます。何でもあの不死鳥を使役なさっているとか』
「不死鳥!? フェニックスの事? 精霊界でも希少種で今行方が解っているのは、一匹だけのはず……」
『その一匹ですわよ。彼が契約しているのは』
「それはすごい……確か力はサラマンダーと互角なんでしょ?」

イオは自分の友達であるサラマンダーの名前を出して確認すると悪戯風の精霊が『ちっちっ』と人差し指を振りながら答える。

『それだけじゃない。不死鳥は死なねーし、不死鳥の涙には癒しの効果がある。光属性と同等の回復魔法が使えるんだよ』
『ただし、不死鳥の涙には限りがあるのです。限界まで使用してしまうと、不死鳥は再び灰になり再生するまでにかなりの時間を要すると言われております』
「じゃあ、そんなに頻繁に使えるわけじゃないんだ」
『えぇ。この学校に彼が来てからその魔法を使ったのは三回だけよ。つい最近だと、お仲間のコウっていう子を助けるために使ったらしいわ』
「みんな本当にいろんなこと知っているね」

イオが関心したように呟くと、三人の精霊が声に出して笑った。

『今更ね。おしゃべり好きな私達にとって噂話は大好物なのよ』
「そうだったね。ところで、一人目って事は他にも皆が注目する精霊使いが居るって事?」
『居るわよ……超大物がね。実はその人……』

花の精霊が話をしようとした時……。
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