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初デート編
⑪
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電車を乗り継いで、波留斗達は水族館にやってきた。この水族館は遊園地が併設されており、小さな動物園もある総合レジャー施設になっている。
アトラクション、水族館、動物園でそれぞれチケットが必要であり、波留斗は料金表を見ながら自分の所持金を確認していた。
(うーん……全部楽しめるチケットもあるけど、やっぱり高いし、今日の目当ては水族館だから、とりあえずこの水族館のチケットを買って、他の場所は時間があったら連と相談して決めるか)
「行くぞ」
「あ、うん」
チケット売り場に向かおうとした波留斗の腕を連は引っ張り、総合入り口をくぐろうとする。
「え? 俺達、チケットまだ買ってな……」
「事前購入済みだから」
連が見せてきたのは全部含めて遊べる一番高いチケットである。
「いつの間に……」
「ネットで購入しといた」
「ありがとう」
波留斗はお礼を言って財布を出そうとした。
「いい。とっとと行くぞ」
「は? いやいや、俺の分は払うって!」
「クーポンと事前割引で安くなってるし」
「それでも軽く5,000円は超えてるだろ?」
「じゃあ、昼飯奢れ。それでいい」
(チケット代と昼飯代じゃ全然負担が違うと思うんだけど……)
「……ありがとう、連」
でも、これ以上言っても連は折れてくれない気配を察した波留斗は素直にお礼を言ってチケットを受け取った。
「とりあえず、水族館でいいよな?」
「うん! 俺、ペンギン見たい!」
「知ってる。ガキの頃から好きだもんなお前」
「イワトビペンギンが一番好き」
「いや流石にペンギンの種類言われてもどれかわかんねぇよ。そこまでペンギン詳しくないから」
「でも、お前の顔は時々アデリーに似てる」
「ふざけんな。あんな狂気じみた目してねぇわ」
『いや、結構詳しいじゃん』と思ったが、心の中だけに留めておいた波留斗だった。
「いやぁ、マジでペンギン可愛かったな!!」
「お前、30分ぐらいペンギンコーナーにいたよな」
「シロクマもアザラシも可愛かったけど、やっぱり俺の推しはペンギンだわ」
「俺とペンギンだったらどっちの方が好き?」
「…………」
「おい、ガチで悩んでんじゃねーよ。即答しろ」
「どっちの方が可愛いかっていう質問なら即答出来たんだけど……」
「喧嘩売ってんのかテメェ」
(しかし、連の奴よく30分も付き合ってくれたよな……さっさと先に行きそうなイメージあるのに)
トイレ以外の時間は離れることなく、長時間ペンギン愛について語る波留斗に時折相槌を打って傍に居てくれた。
(……連も、意外とペンギン好きだったりするのかな? 思ったより可愛いところあるじゃん)
「へへっ」
「なんだよ、急に笑って」
「んーん。連が可愛いなって思っただけで」
「は?」
心の底から理解できないという音色の返答だった。
アトラクション、水族館、動物園でそれぞれチケットが必要であり、波留斗は料金表を見ながら自分の所持金を確認していた。
(うーん……全部楽しめるチケットもあるけど、やっぱり高いし、今日の目当ては水族館だから、とりあえずこの水族館のチケットを買って、他の場所は時間があったら連と相談して決めるか)
「行くぞ」
「あ、うん」
チケット売り場に向かおうとした波留斗の腕を連は引っ張り、総合入り口をくぐろうとする。
「え? 俺達、チケットまだ買ってな……」
「事前購入済みだから」
連が見せてきたのは全部含めて遊べる一番高いチケットである。
「いつの間に……」
「ネットで購入しといた」
「ありがとう」
波留斗はお礼を言って財布を出そうとした。
「いい。とっとと行くぞ」
「は? いやいや、俺の分は払うって!」
「クーポンと事前割引で安くなってるし」
「それでも軽く5,000円は超えてるだろ?」
「じゃあ、昼飯奢れ。それでいい」
(チケット代と昼飯代じゃ全然負担が違うと思うんだけど……)
「……ありがとう、連」
でも、これ以上言っても連は折れてくれない気配を察した波留斗は素直にお礼を言ってチケットを受け取った。
「とりあえず、水族館でいいよな?」
「うん! 俺、ペンギン見たい!」
「知ってる。ガキの頃から好きだもんなお前」
「イワトビペンギンが一番好き」
「いや流石にペンギンの種類言われてもどれかわかんねぇよ。そこまでペンギン詳しくないから」
「でも、お前の顔は時々アデリーに似てる」
「ふざけんな。あんな狂気じみた目してねぇわ」
『いや、結構詳しいじゃん』と思ったが、心の中だけに留めておいた波留斗だった。
「いやぁ、マジでペンギン可愛かったな!!」
「お前、30分ぐらいペンギンコーナーにいたよな」
「シロクマもアザラシも可愛かったけど、やっぱり俺の推しはペンギンだわ」
「俺とペンギンだったらどっちの方が好き?」
「…………」
「おい、ガチで悩んでんじゃねーよ。即答しろ」
「どっちの方が可愛いかっていう質問なら即答出来たんだけど……」
「喧嘩売ってんのかテメェ」
(しかし、連の奴よく30分も付き合ってくれたよな……さっさと先に行きそうなイメージあるのに)
トイレ以外の時間は離れることなく、長時間ペンギン愛について語る波留斗に時折相槌を打って傍に居てくれた。
(……連も、意外とペンギン好きだったりするのかな? 思ったより可愛いところあるじゃん)
「へへっ」
「なんだよ、急に笑って」
「んーん。連が可愛いなって思っただけで」
「は?」
心の底から理解できないという音色の返答だった。
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