179 / 418
神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第1部 《漆黒の少女》
169話 女戦士とわたし
しおりを挟む
わたしに遠征に行く為に何が必要かを聞きに来たマーリンさん達、Sクラスの皆さんに情報の大切さと、それを信じ込む事の危うさを教え、武器の状態を見てアドバイスをしました。
マーリンさん達は早速、次の休みに冒険者ギルドや武器屋に行くそうです。
しっかりと用意をしてほしいですね。
次の休み、わたしは冒険者ギルドにやって来ました。
マーリンさん達に偉そうに情報だ何だと言ったのですからわたしも情報を集めておかないと格好が付きません。
フゥッ
おお!
流石は王都の冒険者ギルドです。
軋むどころかまるで抵抗を感じないと言っても過言ではないくらい軽く開いたスイングドアを通りギルドに入ります。
広いホールの中は他の街のギルドと同じく酒場が併設され、大きなクエストボードが置かれています。
「あぁん⁉︎
おい嬢ちゃん、ここは冒険者ギルドだぞ。
まったく、さっきは学院の制服を着た奴らがわいわい喧しいしよぉ。
冒険者ギルドはガキが来る場所じゃねぇんだよ、さっさと帰んな」
どうらやらマーリンさん達は朝一で情報を買いに来ていた様ですね。
男がわたしに絡んで来ました。
このやり取りも何だか懐かしいですね。
しかし、ここは王都の冒険者ギルドです。
この男の様な雑魚ばかりでは有りません。
まぁ、絡まれているわたしを見てにやにやしている雑魚もそれなりにいるのですけどね。
それでも中にはわたしに絡んだ男に哀れむような視線を向けていたり、不愉快そうな顔をしていたりする高ランクの冒険者も居ます。
わたしは絡んで来た男を無視してカウンターを目指します。
「おいガキ!
無視してんじゃねぇぞコラ!」
ギロリ
恐怖の魔眼を使ってみました。
ついでに威圧もオマケしておきます。
わたしの魔眼を正面からくらった男は尻餅をつきガクガクと震え始めました。
前に使った時はこの辺りで辞めてしまいましたからね。
それに、相手は学院の生徒でしたから手加減が必要でした。
もう少し強く魔眼を使えば気絶させられると思うのです。
「なんだ、なんだこの騒ぎは!
コレは……魔眼か!
おい、そこの黒髪、お前だな!
何があったかは知らんが取り敢えずソレを辞めろ!
周りを巻き込むな!」
おっと怒られてしまいました。
わたしの魔眼はまだコントロールが不十分なのか男の近くにいた冒険者まで巻き込んでしまいました。
それに、離れていた冒険者達にも少しですがプレッシャーを与えてしまったようですね。
わたしを止めたのは、顔を左右に横切る様に大きな傷跡が走る大柄な女性です。
女戦士って感じです。
「すみません、少しやり過ぎました」
「いやいや、少しじゃねぇだろ、コレ」
女戦士さんが指差したのはギルドに併設された酒場です。
お酒を飲んで気を抜いていた所にわたしの魔眼の余波……そう流れ魔眼をもろに受けてしまったようです。
まさに死屍累々と言った光景です。
悪い事をしてしまいました。
「あー皆さんご迷惑をお掛けしました。
お詫びに一杯奢ります。
マスター、皆さんにお酒をお願いします」
わたしは酒場のマスターに金貨を手渡し、女戦士さんの元に戻ります。
「あんた何者だい?
ポンと金貨なんて出しちまって。
まぁ、相当強いってのは分かるけどよ。
あぁ、それとあたしはこの王都の冒険者ギルドを任されているフーロだ。
よろしくな」
「ギルドマスターでしたか。
失礼しました。
わたしはAランク冒険者のユウと言います。
現在は王国からの依頼で学院の臨時教員をしています」
「ああ、あんたが『漆黒』か。
噂は聞いているよ、眼から破壊光線を出せるって本当かい?」
「どんな噂ですか!
嘘に決まっているでしょう!」
マーリンさん達は早速、次の休みに冒険者ギルドや武器屋に行くそうです。
しっかりと用意をしてほしいですね。
次の休み、わたしは冒険者ギルドにやって来ました。
マーリンさん達に偉そうに情報だ何だと言ったのですからわたしも情報を集めておかないと格好が付きません。
フゥッ
おお!
流石は王都の冒険者ギルドです。
軋むどころかまるで抵抗を感じないと言っても過言ではないくらい軽く開いたスイングドアを通りギルドに入ります。
広いホールの中は他の街のギルドと同じく酒場が併設され、大きなクエストボードが置かれています。
「あぁん⁉︎
おい嬢ちゃん、ここは冒険者ギルドだぞ。
まったく、さっきは学院の制服を着た奴らがわいわい喧しいしよぉ。
冒険者ギルドはガキが来る場所じゃねぇんだよ、さっさと帰んな」
どうらやらマーリンさん達は朝一で情報を買いに来ていた様ですね。
男がわたしに絡んで来ました。
このやり取りも何だか懐かしいですね。
しかし、ここは王都の冒険者ギルドです。
この男の様な雑魚ばかりでは有りません。
まぁ、絡まれているわたしを見てにやにやしている雑魚もそれなりにいるのですけどね。
それでも中にはわたしに絡んだ男に哀れむような視線を向けていたり、不愉快そうな顔をしていたりする高ランクの冒険者も居ます。
わたしは絡んで来た男を無視してカウンターを目指します。
「おいガキ!
無視してんじゃねぇぞコラ!」
ギロリ
恐怖の魔眼を使ってみました。
ついでに威圧もオマケしておきます。
わたしの魔眼を正面からくらった男は尻餅をつきガクガクと震え始めました。
前に使った時はこの辺りで辞めてしまいましたからね。
それに、相手は学院の生徒でしたから手加減が必要でした。
もう少し強く魔眼を使えば気絶させられると思うのです。
「なんだ、なんだこの騒ぎは!
コレは……魔眼か!
おい、そこの黒髪、お前だな!
何があったかは知らんが取り敢えずソレを辞めろ!
周りを巻き込むな!」
おっと怒られてしまいました。
わたしの魔眼はまだコントロールが不十分なのか男の近くにいた冒険者まで巻き込んでしまいました。
それに、離れていた冒険者達にも少しですがプレッシャーを与えてしまったようですね。
わたしを止めたのは、顔を左右に横切る様に大きな傷跡が走る大柄な女性です。
女戦士って感じです。
「すみません、少しやり過ぎました」
「いやいや、少しじゃねぇだろ、コレ」
女戦士さんが指差したのはギルドに併設された酒場です。
お酒を飲んで気を抜いていた所にわたしの魔眼の余波……そう流れ魔眼をもろに受けてしまったようです。
まさに死屍累々と言った光景です。
悪い事をしてしまいました。
「あー皆さんご迷惑をお掛けしました。
お詫びに一杯奢ります。
マスター、皆さんにお酒をお願いします」
わたしは酒場のマスターに金貨を手渡し、女戦士さんの元に戻ります。
「あんた何者だい?
ポンと金貨なんて出しちまって。
まぁ、相当強いってのは分かるけどよ。
あぁ、それとあたしはこの王都の冒険者ギルドを任されているフーロだ。
よろしくな」
「ギルドマスターでしたか。
失礼しました。
わたしはAランク冒険者のユウと言います。
現在は王国からの依頼で学院の臨時教員をしています」
「ああ、あんたが『漆黒』か。
噂は聞いているよ、眼から破壊光線を出せるって本当かい?」
「どんな噂ですか!
嘘に決まっているでしょう!」
37
あなたにおすすめの小説
不遇な死を迎えた召喚勇者、二度目の人生では魔王退治をスルーして、元の世界で気ままに生きる
六志麻あさ
ファンタジー
異世界に召喚され、魔王を倒して世界を救った少年、夏瀬彼方(なつせ・かなた)。
強大な力を持つ彼方を恐れた異世界の人々は、彼を追い立てる。彼方は不遇のうちに数十年を過ごし、老人となって死のうとしていた。
死の直前、現れた女神によって、彼方は二度目の人生を与えられる。異世界で得たチートはそのままに、現実世界の高校生として人生をやり直す彼方。
再び魔王に襲われる異世界を見捨て、彼方は勇者としてのチート能力を存分に使い、快適な生活を始める──。
※小説家になろうからの転載です。なろう版の方が先行しています。
※HOTランキング最高4位まで上がりました。ありがとうございます!
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
無職が最強の万能職でした!?〜俺のスローライフはどこ行った!?〜
あーもんど
ファンタジー
不幸体質持ちの若林音羽はある日の帰り道、自他共に認める陽キャのクラスメイト 朝日翔陽の異世界召喚に巻き込まれた。目を開ければ、そこは歩道ではなく建物の中。それもかなり豪華な内装をした空間だ。音羽がこの場で真っ先に抱いた感想は『テンプレだな』と言う、この一言だけ。異世界ファンタジーものの小説を読み漁っていた音羽にとって、異世界召喚先が煌びやかな王宮内────もっと言うと謁見の間であることはテンプレの一つだった。
その後、王様の命令ですぐにステータスを確認した音羽と朝日。勇者はもちろん朝日だ。何故なら、あの魔法陣は朝日を呼ぶために作られたものだから。言うならば音羽はおまけだ。音羽は朝日が勇者であることに大して驚きもせず、自分のステータスを確認する。『もしかしたら、想像を絶するようなステータスが現れるかもしれない』と淡い期待を胸に抱きながら····。そんな音羽の淡い期待を打ち砕くのにそう時間は掛からなかった。表示されたステータスに示された職業はまさかの“無職”。これでは勇者のサポーター要員にもなれない。装備品やら王家の家紋が入ったブローチやらを渡されて見事王城から厄介払いされた音羽は絶望に打ちひしがれていた。だって、無職ではチートスキルでもない限り異世界生活を謳歌することは出来ないのだから····。無職は『何も出来ない』『何にもなれない』雑魚職業だと決めつけていた音羽だったが、あることをきっかけに無職が最強の万能職だと判明して!?
チートスキルと最強の万能職を用いて、音羽は今日も今日とて異世界無双!
※カクヨム、小説家になろう様でも掲載中
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる