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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第1部 《漆黒の少女》
182話 事故とわたし
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「これで手続きは終了です。
この許可証を店内の目に付く所に置いて下さい」
「ありがとうございます」
わたしは許可証を受け取ります。
申請はあっさりと終わりました。
さて、どうしたものでしょうか?
メイさんに頼まれた届け物も渡しましたし、今日は学院は普通に授業があるのでマーリンさん達は授業中です。
フレイド様も今回は連絡を入れて居ません。
いきなり訪ねるのは失礼ですね。
今日はもう帰りましょうか?
わたしは早速王都から出る為に門の列に並びます。
王都の滞在時間、約3時間です。
外に出ると他の人を驚かさないようにモモに乗って少し王都から離れてからオリオンを呼びます。
空に舞い上がって少し、街道が何だか騒がしい気がします。
王都から辺境に向かう街道と別の方角に向かう街道に分かれる辺りです。
辺境に向かう街道ではない方の街道から剣戟の音や叫び声が聞こえますね。
「オリオン」
「キュー」
ちょっと寄り道する事にしました。
街道の上を飛ぶ事数分、盗賊に襲われている馬車を見つけました。
護衛らしき、4人の冒険者が応戦していますが、盗賊の方が数が多いです。
わたしは手助けする事にしました。
4人の冒険者の内の1人に見覚えがあったからです。
2年前に一緒にゴブリン討伐戦に参加した治癒魔法使いのティナさんです。
「キュキュー!」
オリオンのサンダーブレスで盗賊の半分が消し飛び、わたしも着地と同時に2人を叩き切ります。
「え⁉︎ ユウちゃん!」
「お久しぶりですね、ティナさん。
お元気でしたか?」
「何だ!敵か⁉︎」
「誰ですか⁉︎」
槍を持った男性と剣と盾を持った女性がこちらを見て驚きの声を上げます。
ティナさんのパーティメンバーでしょうか?
「大丈夫!味方よ!…………味方よね?」
「はい、味方ですよ」
わたしはティナさん達に手を貸し盗賊共を殲滅します。
「ふう、終わったかしら?」
「まだですよ、林に4人隠れています。
おそらく、後詰兼荷物運びでしょう」
「まだ、4人もいるのか」
「わたしが潰して来ます。
この場の始末をお願いしますね」
わたしはティナさん達に盗賊の死体の始末を頼み、林の中に駆け込みました。
林の中、少し開けた場所に4人の薄汚い服を纏った男たちが居ました。
そして、男たちの側には奪った馬車を改造したのか、手作り風の台車が有りました。
わたしの出現に驚いている盗賊共ですが、わたしもその盗賊を見て驚いて居ます。
わたしは、盗賊の1人に話し掛けました。
「まさかそこまで堕ちているとは思いませんでした。
今、降伏するなら犯罪奴隷として衛兵に引き渡すだけで勘弁してあげますよ?」
「だ、黙れ! 貴様が!貴様が居なければこんな事に!」
「全て身から出たサビでしょう」
「黙れ!子爵家後継の俺にそんな口を聞いて良いと思っているのか!」
「いえ、今の貴方は薄汚い盗賊ですよ」
「だ、黙れ!黙れ!黙れ!黙れぇぇえ!」
見る影もなく落ちぶれたランスロットさんが叫びます。
「おい、嬢ちゃん、俺たちを無視するとは余裕じゃねぇか」
盗賊の1人がわたしに斬りかかって来ましたが雷鳴の鉈で軽く受け止めます。
「貴方こそ、わたしを相手に忠告なんて随分と余裕が有るのですね?」
「な⁉︎」
盗賊をいくつかのブロックに切り分けると烈風の斧を投擲します。
烈風の斧は狙い通り、ランスロットさんの隣にいた盗賊2人に命中し、斧に纏わり付いていた風が盗賊をズタボロにします。
「ひっ!」
隣に立っていたランスロットさんは飛び散った盗賊の血を浴び、全身を赤に染めます。
「さぁ、ランスロットさん。
その盗賊共と同じように死ぬか、一生を犯罪奴隷として生きるか、選んで下さい」
「あ、あ、あぁぁあ!」
お?
ランスロットさんが背を向けて逃げ出しました。
しかし、そっちは崖です。
とても高い崖の下には凄い勢いの川が流れており、その先は滝です。
落ちれば命はないでしょう。
つまり、そっちに逃げても助からないのです。
わたしはゆっくり歩いてランスロットさんを追いかけます。
「ひっひっ来るなぁぁあ!」
ランスロットさんは崖の縁で叫んで居ます。
もちろん、わたしは足を止める事は有りません。
ゆっくり、確実にランスロットさんに近づきます。
そんな、わたしの手には水龍の戦斧が握られて居ます。
「ランスロットさん、終りにしましょう。
最後くらいは元貴族らしく潔く死んで下さい」
「嫌だ!嫌だ!嫌だ!
なんで俺がこんな目に!
全て貴様の所為だ!
貴様のせっ!」
「あ!」
「あぁぁぁぁあ!」
哀れランスロットさんは最後の言葉も全て言えないまま、崖から足を踏み外してしまいました。
天罰でしょうか?
いえ、あの神様はいちいちそんな事をしないですね。
ランスロットさんの悪事よりアイドルの選抜発表の方が神様にとっては重大でしょうし……
となるとやはりこれは偶然ですか。
盗賊として討伐される事もなく事故死とは情け無いにも程がありますね。
「まぁ、どうでもいいですね」
わたしはティナさん達が待つ街道に戻る事にしたのでした。
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本日、サイドストーリーを更新しています。
この許可証を店内の目に付く所に置いて下さい」
「ありがとうございます」
わたしは許可証を受け取ります。
申請はあっさりと終わりました。
さて、どうしたものでしょうか?
メイさんに頼まれた届け物も渡しましたし、今日は学院は普通に授業があるのでマーリンさん達は授業中です。
フレイド様も今回は連絡を入れて居ません。
いきなり訪ねるのは失礼ですね。
今日はもう帰りましょうか?
わたしは早速王都から出る為に門の列に並びます。
王都の滞在時間、約3時間です。
外に出ると他の人を驚かさないようにモモに乗って少し王都から離れてからオリオンを呼びます。
空に舞い上がって少し、街道が何だか騒がしい気がします。
王都から辺境に向かう街道と別の方角に向かう街道に分かれる辺りです。
辺境に向かう街道ではない方の街道から剣戟の音や叫び声が聞こえますね。
「オリオン」
「キュー」
ちょっと寄り道する事にしました。
街道の上を飛ぶ事数分、盗賊に襲われている馬車を見つけました。
護衛らしき、4人の冒険者が応戦していますが、盗賊の方が数が多いです。
わたしは手助けする事にしました。
4人の冒険者の内の1人に見覚えがあったからです。
2年前に一緒にゴブリン討伐戦に参加した治癒魔法使いのティナさんです。
「キュキュー!」
オリオンのサンダーブレスで盗賊の半分が消し飛び、わたしも着地と同時に2人を叩き切ります。
「え⁉︎ ユウちゃん!」
「お久しぶりですね、ティナさん。
お元気でしたか?」
「何だ!敵か⁉︎」
「誰ですか⁉︎」
槍を持った男性と剣と盾を持った女性がこちらを見て驚きの声を上げます。
ティナさんのパーティメンバーでしょうか?
「大丈夫!味方よ!…………味方よね?」
「はい、味方ですよ」
わたしはティナさん達に手を貸し盗賊共を殲滅します。
「ふう、終わったかしら?」
「まだですよ、林に4人隠れています。
おそらく、後詰兼荷物運びでしょう」
「まだ、4人もいるのか」
「わたしが潰して来ます。
この場の始末をお願いしますね」
わたしはティナさん達に盗賊の死体の始末を頼み、林の中に駆け込みました。
林の中、少し開けた場所に4人の薄汚い服を纏った男たちが居ました。
そして、男たちの側には奪った馬車を改造したのか、手作り風の台車が有りました。
わたしの出現に驚いている盗賊共ですが、わたしもその盗賊を見て驚いて居ます。
わたしは、盗賊の1人に話し掛けました。
「まさかそこまで堕ちているとは思いませんでした。
今、降伏するなら犯罪奴隷として衛兵に引き渡すだけで勘弁してあげますよ?」
「だ、黙れ! 貴様が!貴様が居なければこんな事に!」
「全て身から出たサビでしょう」
「黙れ!子爵家後継の俺にそんな口を聞いて良いと思っているのか!」
「いえ、今の貴方は薄汚い盗賊ですよ」
「だ、黙れ!黙れ!黙れ!黙れぇぇえ!」
見る影もなく落ちぶれたランスロットさんが叫びます。
「おい、嬢ちゃん、俺たちを無視するとは余裕じゃねぇか」
盗賊の1人がわたしに斬りかかって来ましたが雷鳴の鉈で軽く受け止めます。
「貴方こそ、わたしを相手に忠告なんて随分と余裕が有るのですね?」
「な⁉︎」
盗賊をいくつかのブロックに切り分けると烈風の斧を投擲します。
烈風の斧は狙い通り、ランスロットさんの隣にいた盗賊2人に命中し、斧に纏わり付いていた風が盗賊をズタボロにします。
「ひっ!」
隣に立っていたランスロットさんは飛び散った盗賊の血を浴び、全身を赤に染めます。
「さぁ、ランスロットさん。
その盗賊共と同じように死ぬか、一生を犯罪奴隷として生きるか、選んで下さい」
「あ、あ、あぁぁあ!」
お?
ランスロットさんが背を向けて逃げ出しました。
しかし、そっちは崖です。
とても高い崖の下には凄い勢いの川が流れており、その先は滝です。
落ちれば命はないでしょう。
つまり、そっちに逃げても助からないのです。
わたしはゆっくり歩いてランスロットさんを追いかけます。
「ひっひっ来るなぁぁあ!」
ランスロットさんは崖の縁で叫んで居ます。
もちろん、わたしは足を止める事は有りません。
ゆっくり、確実にランスロットさんに近づきます。
そんな、わたしの手には水龍の戦斧が握られて居ます。
「ランスロットさん、終りにしましょう。
最後くらいは元貴族らしく潔く死んで下さい」
「嫌だ!嫌だ!嫌だ!
なんで俺がこんな目に!
全て貴様の所為だ!
貴様のせっ!」
「あ!」
「あぁぁぁぁあ!」
哀れランスロットさんは最後の言葉も全て言えないまま、崖から足を踏み外してしまいました。
天罰でしょうか?
いえ、あの神様はいちいちそんな事をしないですね。
ランスロットさんの悪事よりアイドルの選抜発表の方が神様にとっては重大でしょうし……
となるとやはりこれは偶然ですか。
盗賊として討伐される事もなく事故死とは情け無いにも程がありますね。
「まぁ、どうでもいいですね」
わたしはティナさん達が待つ街道に戻る事にしたのでした。
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本日、サイドストーリーを更新しています。
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