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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第2部 《精霊の紋章》
50話 河賊団
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リーブン王国の領土に入ると盗賊をめっきり見かけなくなりました。
リーブン王国の領土は大小多くの河が流れており、時折ビーナム(牛くらいあるビーバー)やリバームール(大きなカモノハシ)などに船を引かせている旅人を見かけます。
ヤナバル王国の兵士とは違い、親切なリーブン王国の国境警備兵さんに教えて貰った情報によると、わたしの真下にある巨大な河(対岸が霞んで見えるくらいです)を辿って進むと目的地であるリーブン王国の王都に辿り着く事ができるらしいです。
たまにオリオンに気付き、こちらを指差してくる旅人が居ますがまぁ、問題ないと思います。
かなりの高度を飛んで居ますから大きな鳥くらいに思うだけでしょう。
「ん?」
わたしの視線の先にリバームールを引かれた船が有ったのですが、2隻の船が不自然に前後を挟み込み、リバームールに引かれた船を強制的に停船させました。
2隻の若干ボロい船から前3人、後ろ2人の男達が現れました。
手には蛮刀やショートソードを持っています。
対するリバームール船には腰くらいまで髪を伸ばした17歳くらいの女の子が1人です。
うん、海賊……河賊ですね。
やはり、ある程度平和な国でも盗賊の類はいるのですね。
襲われている女性を助ける為、低空を飛ぶオリオンの背中から飛び降ります。
スタッ!
襲われていた女性の船に華麗に着地したわたしですが……
「はっ!」
「うわっとと」
びっくりしました。
襲われていた女性がすぐ隣に着地したわたしに短剣を突き出して来たのです。
その動きは戦いを生業にしている様ではなく、あくまで護身用の短剣術みたいです。
「待って下さい、わたしは盗賊では有りません。
冒険者です!
貴女が襲われていたから助けに来たのです」
「助けに?
一体何処から?」
「あそこです」
わたしが指差したのは真上、上空から急降下して来たオリオンは河賊の船をサンダーブレスで焼き払います。
船に残っていた操舵手ごと……
「本当みたいね、悪かったわ」
「いえ、わたしこそ突然すみません」
「くそ、なんだあの鳥は!」
「頭! 後ろの船がやられた!」
「ちっ!この船を奪え!
荷物も女も纏めてだ!」
こちらに走り寄る河賊を双斧を振り、切り捨てて行きます。
「何だこのガキ!」
「護衛の冒険しがばぁ!」
「ロッツォ! このよくもあばぁ!」
「クソガキがぁぁあ!撤退だ!引け!引けぇ!」
意外にも引き際を弁えていますね。
「オリオン!追撃を……」
「いえ、大丈夫よ」
オリオンと河賊を追うとしたわたしを襲われていた女性が止めます。
「大丈夫ですか?」
「ええ、少し揺れるから掴まってて」
すると穏やかだった水面が嵐の海原の様に暴れ始めました。
「な、なんですか⁉︎」
わたし達の乗る船の揺れはあくまで余波、本命である河賊の船はすでに転覆しており、最初は必死で水面に顔を出していた河賊も今では水の中に引きずり込まれて姿が見えません。
一体これは何なのでしょう?
自然現象では有りえないので、おそらく魔法なのでしょうがわたしの隣で船に掴まる女性が魔法を、使った様には見えません。
「もういいわ!」
荒れ狂う水面に向かって女性が叫ぶと、あれ程無秩序な暴虐的な波が元の穏やかな水面に戻ります。
河賊が存在していた証明は僅かな船の破片くらいな物でした。
僅かな静寂のあと船のすぐ横に大きな水柱が立ったと思うと大きな魔物が姿を現しました。
「ありがとう、助かったわ」
大きく厳つい顔を近づけて来た魔物の頭を女性が優しく撫でてあげています。
どうやら女性はテイマーの様ですね。
「貴女も助けに来てくれてありがとう。
攻撃してごめんね」
「いえいえ、どうやら余計なお世話だったみたいですね」
「そんな事は無いわ。
わたしもこの子も接近戦は苦手だもの、助かったわ」
「グゥル!」
「おお?」
女性の従魔はわたしにも頭をすり寄せて来ました。
「あら、珍しいわね。
この子が初対面の人に懐くなんて?」
「ん~?」
わたしは巨大な従魔を見上げ、首を傾げます。
「どうしたの?」
「いえ、このリバイアサン、何処かで見た様な?」
その時、わたしの脳裏に閃光が走ります。
「ああ⁉︎ あなたトリトンですか?
カイさんの従魔の?」
「グゥルル!」
「え⁉︎ あなた、兄を知ってるの⁉︎」
わたしが驚きの声を上げると隣に居た女性も驚きの声を上げました。
リーブン王国の領土は大小多くの河が流れており、時折ビーナム(牛くらいあるビーバー)やリバームール(大きなカモノハシ)などに船を引かせている旅人を見かけます。
ヤナバル王国の兵士とは違い、親切なリーブン王国の国境警備兵さんに教えて貰った情報によると、わたしの真下にある巨大な河(対岸が霞んで見えるくらいです)を辿って進むと目的地であるリーブン王国の王都に辿り着く事ができるらしいです。
たまにオリオンに気付き、こちらを指差してくる旅人が居ますがまぁ、問題ないと思います。
かなりの高度を飛んで居ますから大きな鳥くらいに思うだけでしょう。
「ん?」
わたしの視線の先にリバームールを引かれた船が有ったのですが、2隻の船が不自然に前後を挟み込み、リバームールに引かれた船を強制的に停船させました。
2隻の若干ボロい船から前3人、後ろ2人の男達が現れました。
手には蛮刀やショートソードを持っています。
対するリバームール船には腰くらいまで髪を伸ばした17歳くらいの女の子が1人です。
うん、海賊……河賊ですね。
やはり、ある程度平和な国でも盗賊の類はいるのですね。
襲われている女性を助ける為、低空を飛ぶオリオンの背中から飛び降ります。
スタッ!
襲われていた女性の船に華麗に着地したわたしですが……
「はっ!」
「うわっとと」
びっくりしました。
襲われていた女性がすぐ隣に着地したわたしに短剣を突き出して来たのです。
その動きは戦いを生業にしている様ではなく、あくまで護身用の短剣術みたいです。
「待って下さい、わたしは盗賊では有りません。
冒険者です!
貴女が襲われていたから助けに来たのです」
「助けに?
一体何処から?」
「あそこです」
わたしが指差したのは真上、上空から急降下して来たオリオンは河賊の船をサンダーブレスで焼き払います。
船に残っていた操舵手ごと……
「本当みたいね、悪かったわ」
「いえ、わたしこそ突然すみません」
「くそ、なんだあの鳥は!」
「頭! 後ろの船がやられた!」
「ちっ!この船を奪え!
荷物も女も纏めてだ!」
こちらに走り寄る河賊を双斧を振り、切り捨てて行きます。
「何だこのガキ!」
「護衛の冒険しがばぁ!」
「ロッツォ! このよくもあばぁ!」
「クソガキがぁぁあ!撤退だ!引け!引けぇ!」
意外にも引き際を弁えていますね。
「オリオン!追撃を……」
「いえ、大丈夫よ」
オリオンと河賊を追うとしたわたしを襲われていた女性が止めます。
「大丈夫ですか?」
「ええ、少し揺れるから掴まってて」
すると穏やかだった水面が嵐の海原の様に暴れ始めました。
「な、なんですか⁉︎」
わたし達の乗る船の揺れはあくまで余波、本命である河賊の船はすでに転覆しており、最初は必死で水面に顔を出していた河賊も今では水の中に引きずり込まれて姿が見えません。
一体これは何なのでしょう?
自然現象では有りえないので、おそらく魔法なのでしょうがわたしの隣で船に掴まる女性が魔法を、使った様には見えません。
「もういいわ!」
荒れ狂う水面に向かって女性が叫ぶと、あれ程無秩序な暴虐的な波が元の穏やかな水面に戻ります。
河賊が存在していた証明は僅かな船の破片くらいな物でした。
僅かな静寂のあと船のすぐ横に大きな水柱が立ったと思うと大きな魔物が姿を現しました。
「ありがとう、助かったわ」
大きく厳つい顔を近づけて来た魔物の頭を女性が優しく撫でてあげています。
どうやら女性はテイマーの様ですね。
「貴女も助けに来てくれてありがとう。
攻撃してごめんね」
「いえいえ、どうやら余計なお世話だったみたいですね」
「そんな事は無いわ。
わたしもこの子も接近戦は苦手だもの、助かったわ」
「グゥル!」
「おお?」
女性の従魔はわたしにも頭をすり寄せて来ました。
「あら、珍しいわね。
この子が初対面の人に懐くなんて?」
「ん~?」
わたしは巨大な従魔を見上げ、首を傾げます。
「どうしたの?」
「いえ、このリバイアサン、何処かで見た様な?」
その時、わたしの脳裏に閃光が走ります。
「ああ⁉︎ あなたトリトンですか?
カイさんの従魔の?」
「グゥルル!」
「え⁉︎ あなた、兄を知ってるの⁉︎」
わたしが驚きの声を上げると隣に居た女性も驚きの声を上げました。
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