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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第2部 《精霊の紋章》
147話 大樹海の案内人
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エイバ森林国の王都は、巨大な木を中心にいくつもの大木に吊り橋が掛かり、木の上と地上に沢山の建物がある。
木造の冒険者ギルドは、大木の中腹に造られていた。
木に掘り込まれた階段を上がり、いくつかの吊り橋を渡ってたどり着いたギルドにスイングドアを潜って入る。
ギルドにはかなりの人数の冒険者が居た。
「ちょっと時間が悪かったな」
「しょうが無いわ、先に酒場で食事にしましょう」
俺達は、カウンターが落ち着くまでギルドに併設された酒場で時間を潰す事にした。
エルフ族のウエイトレスにいくつかの料理を注文すると酒場の端の席を確保する。
「霧の大樹海は王都の近くにあるの?」
「そうだ、ここから半日ほどの所に小さな村があるがギルドがある場所で1番近いのは王都らしい」
「それなら王都で情報収集、村に立ち寄って霧の大樹海に入るか」
「そうじゃのう」
「ところで霧の大樹海のどこを目指すんだ?」
「やっぱり中心ではないですか?
たしか、中心には大精霊を祀った祠が有るんですよね?」
「らしいな」
食事を終えた俺達が霧の大樹海について話していると、隣で食事をしていたエルフの冒険者が話に入ってきた。
「お前達、霧の大樹海に行くのか?」
「ん?
ああ、その予定だ」
「あそこに行くなら案内人を雇った方がいいぞ」
「案内人?」
「ああ、ギルドでも言われると思うが、霧の大樹海はその名の通り深い霧に包まれている。
だから大樹海に精通した案内人を雇わないと直ぐに遭難してしまう。
腕の良い案内人を雇うには相応の対価が必要だから狩りで稼ぐには向かない。
採取などの依頼で利益が出ない場合は霧の大樹海に入る事はないな」
「腕の良い案内人か……霧の大樹海の中心にあると言われる大精霊の祠を目指しているんだが難しいかな?」
「大精霊の祠か、噂は聞いた事があるな。
だが、そこまで行くにはかなりの腕の案内人を雇う必要があるぞ?」
「案内人を雇うにはどうすればいいんだ?」
「ギルドに頼めば紹介してくれるさ。
それからは直接交渉だな」
「成る程、教えてくれてありがとう、助かったよ」
「なに気にするな、気を付けて行けよ」
俺達はギルドのカウンターが空いたのを確認してエルフの冒険者に礼を言い、席をたった。
王都から半日程掛けて霧の大樹海に近い村へやって来た。
そこそこ大きな村を進み、ギルドで紹介された案内人の家までやって来た。
この家の老人が1番腕の良い案内人らしい。
コンコン
俺がドアをノックすると中から1人の小柄な老人が現れた。
「なんじゃお前さんらは?」
「突然失礼します。
案内人のオロンさんですか?」
「うむ、如何にもワシがオロンじゃ」
「俺達はCランクパーティの《精霊の紋章》と言います。
実はオロンさんに霧の大樹海の案内をお願いしたいのですが……」
「ふむ……まぁ、入りなさい。
どちらにせよ霧の大樹海に入るなら明日になる。
今日は泊まるといい」
オロンさんは値踏みするように俺達を見回すと家の中へ招き入れてくれた。
装備を外し、食事をご馳走になった俺達はオロンさんと改めて話し合う。
「霧の大樹海はかなり強力な魔物が生息しておる。
お主らの実力の程はどんなものじゃ?」
「捜し物をして旅をしていたからギルドランクこそまだCランクだが、それなりの実力はあると自負しています」
「ふむ…….そこの娘」
「え、私?」
オロンさんはマーリンを指差した。
「ちょっとそこに立ちなさい」
「こう?」
マーリンは言われるがままに席を立ち机の横に立った。
オロンさんはおもむろにマーリンに近づくと…………
むにゅ
マーリンの僅かな……いや、ささやかな……え~、その~、慎ましい!そう、慎ましい胸を揉んだのだ。
「何すんのよ!」
マーリンが即座に拳を振り抜いたが、オロンさんは軽く躱した。
「ま、マーリン、落ち着いて下さい!
相手はご老人ですよ!」
怒れるマーリンをソフィアが背後から羽交い締めにして宥めている。
「ふむ、Aランクと言ったところか」
「え?」
確かにマーリンは実力だけならAランクは有っても不思議ではない。
オロンさんは軽く触れただけでマーリンの実力を見抜いたのだ。
「あ、あれだけで分かるのですか?」
マーリンを抑えたままソフィアが驚きの声を上げる。
「ワシは何千人と言う冒険者を見て来たのじゃ、この程度は朝飯前よ」
そう言うとオロンさんは老人とは思えない俊敏な動きでソフィアの背後に回る。
マーリンを抑えていたソフィアはその動きに反応出来なかった。
そして…………
むにゅ、むにゅ、むにゅ
「むむ!コレはDランクじゃ!」
「ひ、ひゃあぁぁあ!」
ソフィアが拳を振るう。
魔法使いのマーリンと違ってソフィアは戦士だ。
それも重く巨大な盾を持って魔物の攻撃を受け止める重戦士である。
魔法で強化されていないとはいえその腕力はマーリンの比ではない。
ごふっ!
オロンさんは拳の直撃を受けて吹き飛ばされた。
俺達は慌ててソフィアを止める。
「落ち着けソフィア!」
「爺さんが死んじまうぞ!」
「やり過ぎよ、ソフィア!」
マーリンまで慌ててソフィアをおちつかせる。
しかし、どうやらアレは戦闘力の事ではなかったらしい。
小さくはないと思っていたがソフィアはDか…………マーリンは……まぁ、分かっていた。
「む!」
「いっ!」
何かを感じたらしいマーリンに思いっきり足を踏まれてしまった。
こんな事で大丈夫なのだろうか?
木造の冒険者ギルドは、大木の中腹に造られていた。
木に掘り込まれた階段を上がり、いくつかの吊り橋を渡ってたどり着いたギルドにスイングドアを潜って入る。
ギルドにはかなりの人数の冒険者が居た。
「ちょっと時間が悪かったな」
「しょうが無いわ、先に酒場で食事にしましょう」
俺達は、カウンターが落ち着くまでギルドに併設された酒場で時間を潰す事にした。
エルフ族のウエイトレスにいくつかの料理を注文すると酒場の端の席を確保する。
「霧の大樹海は王都の近くにあるの?」
「そうだ、ここから半日ほどの所に小さな村があるがギルドがある場所で1番近いのは王都らしい」
「それなら王都で情報収集、村に立ち寄って霧の大樹海に入るか」
「そうじゃのう」
「ところで霧の大樹海のどこを目指すんだ?」
「やっぱり中心ではないですか?
たしか、中心には大精霊を祀った祠が有るんですよね?」
「らしいな」
食事を終えた俺達が霧の大樹海について話していると、隣で食事をしていたエルフの冒険者が話に入ってきた。
「お前達、霧の大樹海に行くのか?」
「ん?
ああ、その予定だ」
「あそこに行くなら案内人を雇った方がいいぞ」
「案内人?」
「ああ、ギルドでも言われると思うが、霧の大樹海はその名の通り深い霧に包まれている。
だから大樹海に精通した案内人を雇わないと直ぐに遭難してしまう。
腕の良い案内人を雇うには相応の対価が必要だから狩りで稼ぐには向かない。
採取などの依頼で利益が出ない場合は霧の大樹海に入る事はないな」
「腕の良い案内人か……霧の大樹海の中心にあると言われる大精霊の祠を目指しているんだが難しいかな?」
「大精霊の祠か、噂は聞いた事があるな。
だが、そこまで行くにはかなりの腕の案内人を雇う必要があるぞ?」
「案内人を雇うにはどうすればいいんだ?」
「ギルドに頼めば紹介してくれるさ。
それからは直接交渉だな」
「成る程、教えてくれてありがとう、助かったよ」
「なに気にするな、気を付けて行けよ」
俺達はギルドのカウンターが空いたのを確認してエルフの冒険者に礼を言い、席をたった。
王都から半日程掛けて霧の大樹海に近い村へやって来た。
そこそこ大きな村を進み、ギルドで紹介された案内人の家までやって来た。
この家の老人が1番腕の良い案内人らしい。
コンコン
俺がドアをノックすると中から1人の小柄な老人が現れた。
「なんじゃお前さんらは?」
「突然失礼します。
案内人のオロンさんですか?」
「うむ、如何にもワシがオロンじゃ」
「俺達はCランクパーティの《精霊の紋章》と言います。
実はオロンさんに霧の大樹海の案内をお願いしたいのですが……」
「ふむ……まぁ、入りなさい。
どちらにせよ霧の大樹海に入るなら明日になる。
今日は泊まるといい」
オロンさんは値踏みするように俺達を見回すと家の中へ招き入れてくれた。
装備を外し、食事をご馳走になった俺達はオロンさんと改めて話し合う。
「霧の大樹海はかなり強力な魔物が生息しておる。
お主らの実力の程はどんなものじゃ?」
「捜し物をして旅をしていたからギルドランクこそまだCランクだが、それなりの実力はあると自負しています」
「ふむ…….そこの娘」
「え、私?」
オロンさんはマーリンを指差した。
「ちょっとそこに立ちなさい」
「こう?」
マーリンは言われるがままに席を立ち机の横に立った。
オロンさんはおもむろにマーリンに近づくと…………
むにゅ
マーリンの僅かな……いや、ささやかな……え~、その~、慎ましい!そう、慎ましい胸を揉んだのだ。
「何すんのよ!」
マーリンが即座に拳を振り抜いたが、オロンさんは軽く躱した。
「ま、マーリン、落ち着いて下さい!
相手はご老人ですよ!」
怒れるマーリンをソフィアが背後から羽交い締めにして宥めている。
「ふむ、Aランクと言ったところか」
「え?」
確かにマーリンは実力だけならAランクは有っても不思議ではない。
オロンさんは軽く触れただけでマーリンの実力を見抜いたのだ。
「あ、あれだけで分かるのですか?」
マーリンを抑えたままソフィアが驚きの声を上げる。
「ワシは何千人と言う冒険者を見て来たのじゃ、この程度は朝飯前よ」
そう言うとオロンさんは老人とは思えない俊敏な動きでソフィアの背後に回る。
マーリンを抑えていたソフィアはその動きに反応出来なかった。
そして…………
むにゅ、むにゅ、むにゅ
「むむ!コレはDランクじゃ!」
「ひ、ひゃあぁぁあ!」
ソフィアが拳を振るう。
魔法使いのマーリンと違ってソフィアは戦士だ。
それも重く巨大な盾を持って魔物の攻撃を受け止める重戦士である。
魔法で強化されていないとはいえその腕力はマーリンの比ではない。
ごふっ!
オロンさんは拳の直撃を受けて吹き飛ばされた。
俺達は慌ててソフィアを止める。
「落ち着けソフィア!」
「爺さんが死んじまうぞ!」
「やり過ぎよ、ソフィア!」
マーリンまで慌ててソフィアをおちつかせる。
しかし、どうやらアレは戦闘力の事ではなかったらしい。
小さくはないと思っていたがソフィアはDか…………マーリンは……まぁ、分かっていた。
「む!」
「いっ!」
何かを感じたらしいマーリンに思いっきり足を踏まれてしまった。
こんな事で大丈夫なのだろうか?
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