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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第2部 《精霊の紋章》
148話 大精霊の試練
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霧の中から現れた大きな狼の牙をソフィアの大盾が受け止める。
「はっ!」
狼の動きが止まった所にランスが飛び込み、首に向けて振り上げた踵を叩き込んだ。
その光景を目の端に収めながら俺はトレントの核に精霊の力を込めた剣を突き刺した。
トレントが動きを止めた事を確認してみんなのところに戻る。
霧の大樹海はその名の通り濃い霧に包まれており、非常に視界が悪い。
場所によってはすぐ隣にいる者の顔文字見えなくなる程だ。
確かにこの霧の中を案内人なしで進むのは無謀と言うものだろう。
「ふむ、魔物は片付いたようじゃな。
こっちじゃ、はよ来い!」
ジンとバッカスの後ろに隠れていたオロンさんは魔物が討伐された事を確認すると、意気揚々と先導し始めた。
昨日、少々ゴタゴタが有ったがオロンさんに依頼を受けて貰った俺達は、大精霊の祠を目指して霧の大樹海を進んでいた。
オロンさんが言うには大精霊の祠には2、3日程で到着するらしい。
「お主ら、気を引き締めるのじゃぞ!
いくらワシでも大精霊の祠までは命懸けの道のりじゃ!」
「っとかいいながらお尻触ってんじゃないわよ!」
「あだっ!
これ、年寄りを労らんか!」
旅立ってから半日、すでに何度も繰り返されたやり取りに苦笑いを浮かべるしかなかった。
そんなエロじじいであるオロンさんだが、ギルドで聞いた評判通り、腕は良いようで、何度か魔物の襲撃を受けたものの特に問題もなく大精霊の祠へと到着した。
「これが大精霊の祠か」
その祠は、特に変哲も無い祠だった。
土壁の様な素材で出来たドーム状の建物だ。
「とりあえず、入って見るか……」
俺を先頭に大精霊の祠へと入って行く。
中は少し深くなっているのか、外から見るよりも天井は高く、広々としている。
「それで、ランス。
師匠はなんだってこんな所に来させたの?」
「さぁな?
俺はてっきりここでエリオ達と出会う事になると思っていたんだ」
「特に変わった事はねぇみてぇだな」
「もしかして本当に大賢者殿のミスでエイバ森林国の前で出会ってしまっただけだったりして……」
ソフィアの言葉は静かな祠はの中でやけに大きく響き渡った。
まさかの予想に俺達の間で嫌な空気が流れる。
しかし、空気を引き裂く者がいた。
「いや、此処へと導かれたのは全て運命によるものじゃ」
俺達はその言葉が聞こえた方を振り返る。
そこには…………
「…………オロンさん」
「ちょっと、私達はいま大事な話をしてるんだから、エロじじいは静かにして待ってなさい」
俺達のは再び話し始めようとしたのだが、目の前の光景を見て言葉を飲み込んだ。
俺達の目の前でオロンさんが光に包まれながら空中に浮いているのだ。
「な、な、な!」
「驚く事はない、勇者エリオと精霊に選ばれし仲間達よ」
オロンさんは神々しい光を放ちながらそう言い放つ。
「あ、貴方は一体…………」
「我こそは数多の精霊を統べる大精霊、オベイロンである。
我は人間に身をやつし、そなたらをずっと待っておった。
そなたらに精霊の真の力を授ける為に……」
「精霊の真の力……」
「そうだ。
勿論、そう簡単に教える訳には行かない。
精霊の真の力を手にするには、この我の……大精霊の試練を受けて貰う」
大精霊オベイロン様は人間とは格が違うと言う事を感覚として理解させられる様な、圧倒的な神々しさを放ちながらそう言った。
「大精霊の試練……それを達成すれば精霊の真の力を授けて頂けるのですか?」
大精霊オベイロン様は鷹揚に頷いた。
「如何にも、お前達が大精霊の試練を達成した時、もしくは、マーリンちゃんとソフィアちゃんがおっぱいを揉ませてくれたら精霊の真の力を授けよう!」
「じ、冗談の通じない娘じゃ……年寄りに何か有ったらどうする?」
マーリンの杖を数発食らった大精霊オベイロン様はぐちぐち言いながらたんこぶを摩る。
「いいから真面目にやりなさい!」
「わかった、わかった」
ドスの効いたマーリン声に大精霊オベイロン様は杖を軽く持ち上げて『コンッ』っと地面を突いた。
「うわっ!」
すると、今まで有った地面が消えさった。
気がつくと俺は、辺りは一面真っ暗な空間に裸でたっていた。
「な、なんだ此処は!」
「エリオ!
どこに居るの⁉︎」
何処からかマーリンの声が聞こえるが姿は見えないし、声がどちらから聞こえてきたのかもわからない。
「マーリン!」
「エリオ、マーリン、無事ですか!」
「おいおい、此処はどこじゃ!」
「どーなってやがる?」
「声は聞こえるが姿は見えないぞ」
どうやらみんな無事なようだ。
『そこはお主らの精神世界……つまり、心の中じゃ』
何処からともなく大精霊オベイロン様の声が聞こえる。
『今は説明の為に声だけは聞こえる様に繋げておるが、お主達は別々の世界におる。
これから試練の説明をするからよく聞くのじゃ』
「ちょっと!
エロじじい、なんで裸なのよ!」
『そこはお主らの精神世界じゃと言ったろう。
その姿はお主達の魂が認識する自分自身じゃ』
なる程、確かに服や防具は厳密には自分自身では無い。
『それに精神世界は人の心の中にある。
誰に見られる訳でもないんじゃから気にするでない!』
「………………………」
『…………うほっ!」
「見えてんじゃないのよ!!」
どうやらマーリン何かをしたらしい。
一体何をしたのか少し…………いや、とても気になる。
しかし、自分自身が認識する自分の姿か…………それなら……おれは目を閉じて集中する。
すると俺はいつの間にか何時もの装備を身にまとっていた。
『ほう、飲み込みが早いのう。
そうじゃ、そこはお主らのこころの中、その姿は自身のこころ1つでいくらでも変えられる』
その口振りから他のみんなも装備を身に付けることが出来た様だ。
『それでは試練を始めようか』
大精霊オベイロン様がそう言うと暗闇から1人の男が進み出てきた。
その男は一振りの剣を手にしている。
その姿を俺はよく知っていた。
当然だ。
その男はエリオ、俺は自身だったのだ。
『さぁ勇者達よ、見事自分自身を倒し、試練に打ち勝って見せよ!』
「はっ!」
狼の動きが止まった所にランスが飛び込み、首に向けて振り上げた踵を叩き込んだ。
その光景を目の端に収めながら俺はトレントの核に精霊の力を込めた剣を突き刺した。
トレントが動きを止めた事を確認してみんなのところに戻る。
霧の大樹海はその名の通り濃い霧に包まれており、非常に視界が悪い。
場所によってはすぐ隣にいる者の顔文字見えなくなる程だ。
確かにこの霧の中を案内人なしで進むのは無謀と言うものだろう。
「ふむ、魔物は片付いたようじゃな。
こっちじゃ、はよ来い!」
ジンとバッカスの後ろに隠れていたオロンさんは魔物が討伐された事を確認すると、意気揚々と先導し始めた。
昨日、少々ゴタゴタが有ったがオロンさんに依頼を受けて貰った俺達は、大精霊の祠を目指して霧の大樹海を進んでいた。
オロンさんが言うには大精霊の祠には2、3日程で到着するらしい。
「お主ら、気を引き締めるのじゃぞ!
いくらワシでも大精霊の祠までは命懸けの道のりじゃ!」
「っとかいいながらお尻触ってんじゃないわよ!」
「あだっ!
これ、年寄りを労らんか!」
旅立ってから半日、すでに何度も繰り返されたやり取りに苦笑いを浮かべるしかなかった。
そんなエロじじいであるオロンさんだが、ギルドで聞いた評判通り、腕は良いようで、何度か魔物の襲撃を受けたものの特に問題もなく大精霊の祠へと到着した。
「これが大精霊の祠か」
その祠は、特に変哲も無い祠だった。
土壁の様な素材で出来たドーム状の建物だ。
「とりあえず、入って見るか……」
俺を先頭に大精霊の祠へと入って行く。
中は少し深くなっているのか、外から見るよりも天井は高く、広々としている。
「それで、ランス。
師匠はなんだってこんな所に来させたの?」
「さぁな?
俺はてっきりここでエリオ達と出会う事になると思っていたんだ」
「特に変わった事はねぇみてぇだな」
「もしかして本当に大賢者殿のミスでエイバ森林国の前で出会ってしまっただけだったりして……」
ソフィアの言葉は静かな祠はの中でやけに大きく響き渡った。
まさかの予想に俺達の間で嫌な空気が流れる。
しかし、空気を引き裂く者がいた。
「いや、此処へと導かれたのは全て運命によるものじゃ」
俺達はその言葉が聞こえた方を振り返る。
そこには…………
「…………オロンさん」
「ちょっと、私達はいま大事な話をしてるんだから、エロじじいは静かにして待ってなさい」
俺達のは再び話し始めようとしたのだが、目の前の光景を見て言葉を飲み込んだ。
俺達の目の前でオロンさんが光に包まれながら空中に浮いているのだ。
「な、な、な!」
「驚く事はない、勇者エリオと精霊に選ばれし仲間達よ」
オロンさんは神々しい光を放ちながらそう言い放つ。
「あ、貴方は一体…………」
「我こそは数多の精霊を統べる大精霊、オベイロンである。
我は人間に身をやつし、そなたらをずっと待っておった。
そなたらに精霊の真の力を授ける為に……」
「精霊の真の力……」
「そうだ。
勿論、そう簡単に教える訳には行かない。
精霊の真の力を手にするには、この我の……大精霊の試練を受けて貰う」
大精霊オベイロン様は人間とは格が違うと言う事を感覚として理解させられる様な、圧倒的な神々しさを放ちながらそう言った。
「大精霊の試練……それを達成すれば精霊の真の力を授けて頂けるのですか?」
大精霊オベイロン様は鷹揚に頷いた。
「如何にも、お前達が大精霊の試練を達成した時、もしくは、マーリンちゃんとソフィアちゃんがおっぱいを揉ませてくれたら精霊の真の力を授けよう!」
「じ、冗談の通じない娘じゃ……年寄りに何か有ったらどうする?」
マーリンの杖を数発食らった大精霊オベイロン様はぐちぐち言いながらたんこぶを摩る。
「いいから真面目にやりなさい!」
「わかった、わかった」
ドスの効いたマーリン声に大精霊オベイロン様は杖を軽く持ち上げて『コンッ』っと地面を突いた。
「うわっ!」
すると、今まで有った地面が消えさった。
気がつくと俺は、辺りは一面真っ暗な空間に裸でたっていた。
「な、なんだ此処は!」
「エリオ!
どこに居るの⁉︎」
何処からかマーリンの声が聞こえるが姿は見えないし、声がどちらから聞こえてきたのかもわからない。
「マーリン!」
「エリオ、マーリン、無事ですか!」
「おいおい、此処はどこじゃ!」
「どーなってやがる?」
「声は聞こえるが姿は見えないぞ」
どうやらみんな無事なようだ。
『そこはお主らの精神世界……つまり、心の中じゃ』
何処からともなく大精霊オベイロン様の声が聞こえる。
『今は説明の為に声だけは聞こえる様に繋げておるが、お主達は別々の世界におる。
これから試練の説明をするからよく聞くのじゃ』
「ちょっと!
エロじじい、なんで裸なのよ!」
『そこはお主らの精神世界じゃと言ったろう。
その姿はお主達の魂が認識する自分自身じゃ』
なる程、確かに服や防具は厳密には自分自身では無い。
『それに精神世界は人の心の中にある。
誰に見られる訳でもないんじゃから気にするでない!』
「………………………」
『…………うほっ!」
「見えてんじゃないのよ!!」
どうやらマーリン何かをしたらしい。
一体何をしたのか少し…………いや、とても気になる。
しかし、自分自身が認識する自分の姿か…………それなら……おれは目を閉じて集中する。
すると俺はいつの間にか何時もの装備を身にまとっていた。
『ほう、飲み込みが早いのう。
そうじゃ、そこはお主らのこころの中、その姿は自身のこころ1つでいくらでも変えられる』
その口振りから他のみんなも装備を身に付けることが出来た様だ。
『それでは試練を始めようか』
大精霊オベイロン様がそう言うと暗闇から1人の男が進み出てきた。
その男は一振りの剣を手にしている。
その姿を俺はよく知っていた。
当然だ。
その男はエリオ、俺は自身だったのだ。
『さぁ勇者達よ、見事自分自身を倒し、試練に打ち勝って見せよ!』
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