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神々の間では異世界転移がブームらしいです。第4部《新たなる神話》
8話 わたしとあの台詞
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「艦長、そろそろ目標地点に到着します」
ヘインズさんからの報告を聞いたわたしは、甲板に居た人達に船室に戻って貰うと操舵室の椅子に腰掛けました。
そして、第6騎士団達に指示を出します。
「降下開始」
「はっ、降下開始!」
スレイプニールは高度を下げて雲海の中へと潜り込んで行きます。
そして、雲を抜けると……
「な、なんだアレは!」
「で、デカイぞ!」
「艦長、前方に巨大な魔物です!」
「そ、それになんだ、あの魔物の数は!」
わたし達の視線に飛び込んで来たのは隣にある邪神の神殿(らしき建物)の倍は有ろうかと言う巨大人、それと周囲の大量の魔物です。
「あのデカイのは300年前の邪神の身体だ」
「イナミさん!」
操舵室に入って来たのは大賢者イナミさんです。
イナミさんは300年前、ここで勇者ヒロシさんとここであの邪神と戦ってヒロシさんの身体に邪神を取り憑かせて、邪神の神殿の玉座に封印したらしいのです。
「つまり、アレは邪神の抜け殻だ。
シルバリエの話によればオーブを使い勇者を玉座から解放した余剰魔力を使いあの抜け殻を操っているらしい」
イナミさんの情報に第6騎士団の騎士さん達は愕然としています。
あんな巨大な物を相手にすれば人間の軍に勝ち目は薄いです。
ざわざわとする周囲を無視して目を瞑っていたわたしは、『かっ!』と目を開くと指示を出します。
「魔導砲を使います、用意して下さい」
「魔導砲を!」
「危険です、艦長!
魔導砲を撃つには魔力炉の出力を最大以上まで上げる必要が有ります。
それ程の出力に魔力炉が耐えられるかどうか……」
このスレイプニールに装備された最強の攻撃方法が魔導砲です。
魔力炉を意図的に暴走させて生み出した莫大な魔力を撃ち出す超強力な攻撃ですが、船体への負担も大きく、連射どころか航行にも支障をきたす可能性が有ります。
そもそも、このスレイプニールは開発中だった試作機ですから、その辺りは不完全なところが有るのですよね。
「ユウ殿、ほ、本当に魔導砲を?」
「はい、あの邪神の抜け殻を放置する事は出来ません。
準備して下さい」
「…………分かった。
我々も覚悟を決めよう、魔導砲用意!」
覚悟を決めた男の顔をしたクエントさんが部下に指示を出し魔導砲の用意を始めます。
大慌てで準備を進める第6騎士団の皆さんを他所にイナミさんが小声で話し掛けて来ました。
「それで……本当に魔導砲を撃つとヤバイのか?」
わたしはその問いには答える事なく1枚の紙を取り出しイナミさんに手渡します。
その紙は、図書館の地下で見つけたスレイプニールの資料です。
やはり、イナミさんも異世界言語スキルを持っているのか、古代魔法言語で書かれた資料をすいすいと読み進めています。
「ふむ、問題ないという事か」
「はい、第6騎士団に渡した不完全な翻訳には書かれていませんが、魔導砲の発射には特に問題は有りません。
魔力炉も暴走に耐えられますし、その後、オーバーヒートでしばらく飛べなくなりますが撃った瞬間に墜落したりはしません」
「そうか、まぁ、古代魔法言語を完全に読めるなんて知られたら面倒な事になるのは目に見えているからな」
わたし達がメタな会話をしている間に魔導砲の用意が整いました。
わたしは伝令官を使い船室にいる援軍の皆さんに衝撃に備える様に伝えます。
「魔力炉の出力を最大に上げて下さい」
「魔力炉、出力全開!」
「魔力炉の安全装置を解除」
「安全装置解除!」
「魔導砲発射用意!」
わたしの指示により魔力炉で作られた膨大な魔力が船首で巨大な光の魔方陣を作り出して行きます。
「魔方陣、形成完了!」
「了解、艦長、撃てます!」
ヘインズさんの報告を受け、椅子に深く腰掛けたわたしは皆さんに聞こえる様に告げます。
「総員、衝撃に備えて下さい」
第6騎士団やイナミさんがしっかりと座っている事を確認し、ロマンを込めてあの台詞を口にします。
「魔導砲、発射!」
瞬間、視界を塗り潰す様な閃光と大地震の様な衝撃が走ります。
振動が収まり、視界を取り戻した時、巨大な邪神の抜け殻は腰から上が消し飛び、倒れ伏しました。
「この威力なら邪神が居る神殿の方を狙った方が良かったですかね?」
わたしの呟きにイナミさんは……
「いや、向こうにいるのは抜け殻とは違い、勇者の力を持った邪神だ。
単純な魔力攻撃では滅せないだろうな」
「そうでしたか」
わたし達の会話を他所に、第6騎士団の皆さんは素早く状況を確認します。
「魔導砲、命中!」
「目標、沈黙しました!」
「魔力炉、出力低下!」
「再起動しろ!」
「魔力炉、再起動完了!」
なんとか持ち直したスレイプニールに安堵している第6騎士団の皆さんを見たわたしはクエントさんを呼びます。
「クエントさん、後の指揮をお願いします。
予定通り、着地して陣地を構築して下さい。
着地したらスレイプニールはしばらく飛べなくなると思います。
防衛をお願いしますね」
「ユウ殿はどうされるのだ?」
「わたしは下を少し掃除をして来ます」
操舵室を出たわたしは、適当な紙に走り書きをすると、ハクを召喚し紙をもたせて飛ばしました。
そして、船の縁によじ登り振り返りますり。
「ユウ殿、ご武運を」
後ろのクエントさんやヘインズさん、イナミさんに振り返り軽く手を上げて答えます」
「では行って来ます」
そうしてわたしは空中へと1歩、踏み出したのです。
ヘインズさんからの報告を聞いたわたしは、甲板に居た人達に船室に戻って貰うと操舵室の椅子に腰掛けました。
そして、第6騎士団達に指示を出します。
「降下開始」
「はっ、降下開始!」
スレイプニールは高度を下げて雲海の中へと潜り込んで行きます。
そして、雲を抜けると……
「な、なんだアレは!」
「で、デカイぞ!」
「艦長、前方に巨大な魔物です!」
「そ、それになんだ、あの魔物の数は!」
わたし達の視線に飛び込んで来たのは隣にある邪神の神殿(らしき建物)の倍は有ろうかと言う巨大人、それと周囲の大量の魔物です。
「あのデカイのは300年前の邪神の身体だ」
「イナミさん!」
操舵室に入って来たのは大賢者イナミさんです。
イナミさんは300年前、ここで勇者ヒロシさんとここであの邪神と戦ってヒロシさんの身体に邪神を取り憑かせて、邪神の神殿の玉座に封印したらしいのです。
「つまり、アレは邪神の抜け殻だ。
シルバリエの話によればオーブを使い勇者を玉座から解放した余剰魔力を使いあの抜け殻を操っているらしい」
イナミさんの情報に第6騎士団の騎士さん達は愕然としています。
あんな巨大な物を相手にすれば人間の軍に勝ち目は薄いです。
ざわざわとする周囲を無視して目を瞑っていたわたしは、『かっ!』と目を開くと指示を出します。
「魔導砲を使います、用意して下さい」
「魔導砲を!」
「危険です、艦長!
魔導砲を撃つには魔力炉の出力を最大以上まで上げる必要が有ります。
それ程の出力に魔力炉が耐えられるかどうか……」
このスレイプニールに装備された最強の攻撃方法が魔導砲です。
魔力炉を意図的に暴走させて生み出した莫大な魔力を撃ち出す超強力な攻撃ですが、船体への負担も大きく、連射どころか航行にも支障をきたす可能性が有ります。
そもそも、このスレイプニールは開発中だった試作機ですから、その辺りは不完全なところが有るのですよね。
「ユウ殿、ほ、本当に魔導砲を?」
「はい、あの邪神の抜け殻を放置する事は出来ません。
準備して下さい」
「…………分かった。
我々も覚悟を決めよう、魔導砲用意!」
覚悟を決めた男の顔をしたクエントさんが部下に指示を出し魔導砲の用意を始めます。
大慌てで準備を進める第6騎士団の皆さんを他所にイナミさんが小声で話し掛けて来ました。
「それで……本当に魔導砲を撃つとヤバイのか?」
わたしはその問いには答える事なく1枚の紙を取り出しイナミさんに手渡します。
その紙は、図書館の地下で見つけたスレイプニールの資料です。
やはり、イナミさんも異世界言語スキルを持っているのか、古代魔法言語で書かれた資料をすいすいと読み進めています。
「ふむ、問題ないという事か」
「はい、第6騎士団に渡した不完全な翻訳には書かれていませんが、魔導砲の発射には特に問題は有りません。
魔力炉も暴走に耐えられますし、その後、オーバーヒートでしばらく飛べなくなりますが撃った瞬間に墜落したりはしません」
「そうか、まぁ、古代魔法言語を完全に読めるなんて知られたら面倒な事になるのは目に見えているからな」
わたし達がメタな会話をしている間に魔導砲の用意が整いました。
わたしは伝令官を使い船室にいる援軍の皆さんに衝撃に備える様に伝えます。
「魔力炉の出力を最大に上げて下さい」
「魔力炉、出力全開!」
「魔力炉の安全装置を解除」
「安全装置解除!」
「魔導砲発射用意!」
わたしの指示により魔力炉で作られた膨大な魔力が船首で巨大な光の魔方陣を作り出して行きます。
「魔方陣、形成完了!」
「了解、艦長、撃てます!」
ヘインズさんの報告を受け、椅子に深く腰掛けたわたしは皆さんに聞こえる様に告げます。
「総員、衝撃に備えて下さい」
第6騎士団やイナミさんがしっかりと座っている事を確認し、ロマンを込めてあの台詞を口にします。
「魔導砲、発射!」
瞬間、視界を塗り潰す様な閃光と大地震の様な衝撃が走ります。
振動が収まり、視界を取り戻した時、巨大な邪神の抜け殻は腰から上が消し飛び、倒れ伏しました。
「この威力なら邪神が居る神殿の方を狙った方が良かったですかね?」
わたしの呟きにイナミさんは……
「いや、向こうにいるのは抜け殻とは違い、勇者の力を持った邪神だ。
単純な魔力攻撃では滅せないだろうな」
「そうでしたか」
わたし達の会話を他所に、第6騎士団の皆さんは素早く状況を確認します。
「魔導砲、命中!」
「目標、沈黙しました!」
「魔力炉、出力低下!」
「再起動しろ!」
「魔力炉、再起動完了!」
なんとか持ち直したスレイプニールに安堵している第6騎士団の皆さんを見たわたしはクエントさんを呼びます。
「クエントさん、後の指揮をお願いします。
予定通り、着地して陣地を構築して下さい。
着地したらスレイプニールはしばらく飛べなくなると思います。
防衛をお願いしますね」
「ユウ殿はどうされるのだ?」
「わたしは下を少し掃除をして来ます」
操舵室を出たわたしは、適当な紙に走り書きをすると、ハクを召喚し紙をもたせて飛ばしました。
そして、船の縁によじ登り振り返りますり。
「ユウ殿、ご武運を」
後ろのクエントさんやヘインズさん、イナミさんに振り返り軽く手を上げて答えます」
「では行って来ます」
そうしてわたしは空中へと1歩、踏み出したのです。
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