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S級冒険者編
レナVS竜槍隊
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「でも、レミア大将軍がその竜槍隊という人たちの事を信頼しているのはよく分かりました。だけど、こちらとしても実力を見極めない限りはレミア大将軍に討伐に向かわせるのは反対です」
「では……竜槍隊の実力を証明出来れば私が出向くことを許してくださるという事ですか?」
「え!?いや、それは……」
「そうです」
レミアの質問にナオは慌てふためくが、先にレナが承諾を行う。勝手に何を行ってるんだナオは抗議の視線を向けるが、レナの言葉にも一理あると考えたレミアは悩んだ末に質問する。
「では、竜槍隊の方々の実力を証明すればレナ様は認めて下さるという事ですか?」
「そういう事です。但し、もしも実力不足と感じたのならば九尾の討伐隊に加えるのは反対します」
「……分かりました。では、竜槍隊の実力がレナ様の見合った実力ならば討伐に出向いても構わないという事でよろしいですか?」
「別にいいよね?」
「レナ、お前な……はあっ、分かった。ならばこの件はレナに任せよう」
ここで反対してもこじれるだけだと判断したのか、ナオはため息を吐いてレナの提案を認める。レミアの方もナオの許可が下りたため、彼女はレナに向き直る。その瞳は鋭く、絶対に認めさせるという強い意志が芽生えていた。
「現在、城内には竜槍隊の隊員が30名存在します。他の70名は王都を離れていますが、連絡を送ればすぐに到着します」
「なるほど、ならまずはその30名の隊員に会わせて貰っていいですか?」
「……構いませんが、どのような手段で竜槍隊の方々の実力を見極めるつもりですか?」
「それは……俺と試合をするとか?」
「分かりました……ですが、本当によろしいのですか?竜槍隊の上司はミドル大将軍です、彼等全員がミドル大将軍を慕っていました。そんな彼等がレナ様と戦う事になると……」
「言いたい事は分かってる。だけど、他の方法では正確な実力は測れないと思う」
レミアが心配したのは竜槍隊はミドルの直属の配下といっても過言ではなく、そのミドルを結果的に討ち果たしたレナに対して「恨み」を抱いている可能性も高い。それを考慮して本当に彼等と戦うのかとレミアはレナに尋ねるが、これ以外に方法はないと判断したレナは流槍隊を呼び寄せるように命じた――
――竜槍隊の実力を見極めたいというレナの願いは聞き遂げられ、城内に待機していた竜槍隊の隊員達が城内に存在する訓練場に集められていた。名前の通りに全員が槍の使い手であり、年齢は30~40代で構成されていた。最も年長者の男性が現在は隊長を勤め、名前は「ローグ」という男性だった。
「レミア大将軍、命令通りに王都に滞在する隊員全員を呼び集めてきました」
「そうですか、休日だった方も急に呼び出して申し訳ありません」
「王命とあれば仕方ない事です。レミア大将軍が謝る必要はありません」
竜槍隊はレミアに大して敬礼を行い、自分達よりも半分以下の年齢しかない彼女に従順に従う。ミドルが亡きあと、現在の竜槍隊を統率する立場はレミア以外に務まらず、年齢が若くとも大将軍として働く彼女に対しては敬意を抱いていた。
「ところで……そちらにいる少年は?」
「言葉を控えなさい、この御方はナオ様の弟君にして王子であるレナ様です」
「……どうも」
「レナ王子……」
「この少年があのミドル様を……」
しかし、レミアがレナの紹介を行うと全員の表情が険しく変化を果たし、槍を握り締める音が響く。その反応を見てレナは仕方がないと思い、結果的には彼等の師匠を討ったのはレナである。レナとしてもミドルを討ち取った事は事情があるのだが、それを説明したとしても彼等の敬愛していた師を討ったという事実に変わりはない。
(なるほど、アイリスの言う通りに全員が只者じゃなさそうだ……だけど)
レナは竜槍隊の面子を見渡して確かに只者ではない雰囲気を感じ取った。一人一人が強者としての風格を持ち、確かにレミアが絶対の信頼を置く騎士達だと納得も出来る。それでもレナとしては内心では少々拍子抜けしていた。
「レナ王子、本日我々を呼び出した用件とは何でしょうか?」
「ああ、うん……レミアから話は通っていると思うけど、九尾の討伐隊に貴方達の実力を確かめさせて欲しい」
「我々の実力を確かめる……その言葉は我等竜槍隊の侮辱と受け取ってもよろしいか?」
「止めなさい!!この方は王子です、口を弁えなさい!!」
ローグはレナの言葉を聞いて額に青筋を浮かべるが、それを見たレミアが止めようとした。だが、レナはそんな彼女の肩に手を置いて下がらせる。そして正面からローグと向き合い、全く物怖じせずに睨みつけた。
「侮辱ね……ミドルだったらこんな言葉で怒ったりはしないと思うけどな」
「何っ……!?」
「貴様が、ミドル様の名前を語るか!!」
レナの言葉に竜槍隊の人間は激高するが、そんな彼等に大してレナはため息を吐きながらも瞳の色を赤色に変色させ、睨みつけた。それだけで竜槍隊の全員は背筋が凍り付き、レミアでさえも咄嗟にレナから距離を取る。
「では……竜槍隊の実力を証明出来れば私が出向くことを許してくださるという事ですか?」
「え!?いや、それは……」
「そうです」
レミアの質問にナオは慌てふためくが、先にレナが承諾を行う。勝手に何を行ってるんだナオは抗議の視線を向けるが、レナの言葉にも一理あると考えたレミアは悩んだ末に質問する。
「では、竜槍隊の方々の実力を証明すればレナ様は認めて下さるという事ですか?」
「そういう事です。但し、もしも実力不足と感じたのならば九尾の討伐隊に加えるのは反対します」
「……分かりました。では、竜槍隊の実力がレナ様の見合った実力ならば討伐に出向いても構わないという事でよろしいですか?」
「別にいいよね?」
「レナ、お前な……はあっ、分かった。ならばこの件はレナに任せよう」
ここで反対してもこじれるだけだと判断したのか、ナオはため息を吐いてレナの提案を認める。レミアの方もナオの許可が下りたため、彼女はレナに向き直る。その瞳は鋭く、絶対に認めさせるという強い意志が芽生えていた。
「現在、城内には竜槍隊の隊員が30名存在します。他の70名は王都を離れていますが、連絡を送ればすぐに到着します」
「なるほど、ならまずはその30名の隊員に会わせて貰っていいですか?」
「……構いませんが、どのような手段で竜槍隊の方々の実力を見極めるつもりですか?」
「それは……俺と試合をするとか?」
「分かりました……ですが、本当によろしいのですか?竜槍隊の上司はミドル大将軍です、彼等全員がミドル大将軍を慕っていました。そんな彼等がレナ様と戦う事になると……」
「言いたい事は分かってる。だけど、他の方法では正確な実力は測れないと思う」
レミアが心配したのは竜槍隊はミドルの直属の配下といっても過言ではなく、そのミドルを結果的に討ち果たしたレナに対して「恨み」を抱いている可能性も高い。それを考慮して本当に彼等と戦うのかとレミアはレナに尋ねるが、これ以外に方法はないと判断したレナは流槍隊を呼び寄せるように命じた――
――竜槍隊の実力を見極めたいというレナの願いは聞き遂げられ、城内に待機していた竜槍隊の隊員達が城内に存在する訓練場に集められていた。名前の通りに全員が槍の使い手であり、年齢は30~40代で構成されていた。最も年長者の男性が現在は隊長を勤め、名前は「ローグ」という男性だった。
「レミア大将軍、命令通りに王都に滞在する隊員全員を呼び集めてきました」
「そうですか、休日だった方も急に呼び出して申し訳ありません」
「王命とあれば仕方ない事です。レミア大将軍が謝る必要はありません」
竜槍隊はレミアに大して敬礼を行い、自分達よりも半分以下の年齢しかない彼女に従順に従う。ミドルが亡きあと、現在の竜槍隊を統率する立場はレミア以外に務まらず、年齢が若くとも大将軍として働く彼女に対しては敬意を抱いていた。
「ところで……そちらにいる少年は?」
「言葉を控えなさい、この御方はナオ様の弟君にして王子であるレナ様です」
「……どうも」
「レナ王子……」
「この少年があのミドル様を……」
しかし、レミアがレナの紹介を行うと全員の表情が険しく変化を果たし、槍を握り締める音が響く。その反応を見てレナは仕方がないと思い、結果的には彼等の師匠を討ったのはレナである。レナとしてもミドルを討ち取った事は事情があるのだが、それを説明したとしても彼等の敬愛していた師を討ったという事実に変わりはない。
(なるほど、アイリスの言う通りに全員が只者じゃなさそうだ……だけど)
レナは竜槍隊の面子を見渡して確かに只者ではない雰囲気を感じ取った。一人一人が強者としての風格を持ち、確かにレミアが絶対の信頼を置く騎士達だと納得も出来る。それでもレナとしては内心では少々拍子抜けしていた。
「レナ王子、本日我々を呼び出した用件とは何でしょうか?」
「ああ、うん……レミアから話は通っていると思うけど、九尾の討伐隊に貴方達の実力を確かめさせて欲しい」
「我々の実力を確かめる……その言葉は我等竜槍隊の侮辱と受け取ってもよろしいか?」
「止めなさい!!この方は王子です、口を弁えなさい!!」
ローグはレナの言葉を聞いて額に青筋を浮かべるが、それを見たレミアが止めようとした。だが、レナはそんな彼女の肩に手を置いて下がらせる。そして正面からローグと向き合い、全く物怖じせずに睨みつけた。
「侮辱ね……ミドルだったらこんな言葉で怒ったりはしないと思うけどな」
「何っ……!?」
「貴様が、ミドル様の名前を語るか!!」
レナの言葉に竜槍隊の人間は激高するが、そんな彼等に大してレナはため息を吐きながらも瞳の色を赤色に変色させ、睨みつけた。それだけで竜槍隊の全員は背筋が凍り付き、レミアでさえも咄嗟にレナから距離を取る。
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