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S級冒険者編
再び、塔の大迷宮へ
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『これを見てください。実はレナさんが発見した古代遺跡を調査している時に入手した代物なんです』
「古代遺跡?ああ、深淵の森の奥にある遺跡の事?」
『正確に言えばレナさんがこれまでに発見した遺跡を全部回ってきました。あ、流石にヨツバ王国の西聖将が管理する遺跡はまだですけど……』
ホネミン曰く、彼女はレナから話を聞いていたこの世界に存在する「古代遺跡」を巡っていたらしく、かつて召喚された勇者達が残した遺跡を巡って自分の肉体を取り戻す方法を探していたという。残念ながら現在の時代では生憎と失った肉体を再生させる魔法や科学は存在しないが、かつて勇者と呼ばれていた者達が存在した時代に残された科学文明ならば彼女の肉体を取り戻す術があるかもしれないという。
勇者の中には科学に精通した人間も多く、実際に彼等は七大聖剣などの兵器の製造に成功したり、この世界の魔法を取り込んだ独自の科学技術を所有していた節がある。そのためにホネミンは自分の肉体を取り戻す術があるとしたら勇者が関わった遺跡に赴き、何らかの手掛かりがあるのではないかと思って探し続けていたという。そして遂に彼女は先日にある遺跡から興味深い資料を入手した。
『この地図は数百年前、まだバルトロス帝国が存在した時代の地図です。現在とは地形が大きく変わっている部分もありますが、ここを見てください。塔の大迷宮と記されているでしょう?』
「あ、本当だ。前に俺達が入った事がある大迷宮だ」
「ホネミンの生息地?」
『その言い方は止めてください、まあ住んでいたのは間違いありませんけど……』
『それで、その地図がどうしたというの?』
シズネが本題を促すとホネミンは新しい地図を取り出し、今度の地図はどうやら塔の大迷宮の各階層の構造が記された代物らしく、地図というよりは大迷宮の構造が記された資料だった。
『これを見てください。塔の大迷宮の各階層の構造が記されているでしょう?ほら、私が暮らしていた第三階層の建物も乗っています』
「あ、本当だ。こんなのよく見つけたね」
『ふふふ、私の観察眼を舐めないでください。見つけるのには苦労しましたが、お陰で重要な手掛かりを発見しました。ほら、ここ!!第五階層にはどうやら地中の中に秘密の施設が隠されているようです!!』
「秘密の施設?」
ホネミンが指差した第五階層の草原地帯の地下には大きな空洞が存在し、そこには巨大な建築物らしき物が記されていた。ホネミン曰く、この塔の大迷宮はかつて勇者が作り上げた代物らしく、この建物も勇者が過去に作り出した遺物であるらしい。
『私の資料によると、この建物は勇者が残した研究所らしいです!!この場所にかつて幾度か召喚された勇者が訪れ、その研究所に残された器材を利用したという記録が残っています!!』
「研究所って……あの塔の最上階にそんな場所があったの?」
『そうなんです!!しかもどうやら資料によると、この研究所には元の世界に戻る方法、いえ、勇者の世界に行き来する装置が存在したようなんです!!』
「なんだって!?」
「じゃあ、勇者様の世界に行く事が出来るんですか!?」
レナ達はホネミンの言葉に動揺を隠せず、特にレナに至っては地球へ戻れるという話に戸惑う。今までに地球へ戻りたいと考えなかった事はないとは言い切れず、地球に残した家族の事を心配して戻れる方法がないのかと考えた事だってある。だが、ここでもしも本当に地球へ戻れる方法があるのならばレナは一度でいいから地球へ戻りたいと考えた。
(この姿の俺を家族の皆が気付いてくれるはずがないけど……戻れるなら戻ってみたい)
地球に存在した家族や友人がどうなったのかはレナも気がかりであり、アイリスに聞けば答えてくれるだろうが、やはり自分の目で彼等の姿を見たいという気持ちはあった。だが、ホネミンとしては地球へ戻る方法よりも勇者が残した研究所が健在である事が重要だった。
『この研究施設を調べたところ、様々な研究が行われていたようです。その中には人体実験や全く新しい生物の製造も研究されていたようです』
「じんたいじっけん?」
「生物の製造……?それはどういう意味かしら?」
『それが数百年前の資料ですからね、断片的にしか内容が解読できなかったんですよ。ですけど、この研究施設で何らかの実験が行われていたのは事実です。つまり、私の肉体を取り戻す方法があるとすればこの場所に赴くしか有り得ないんです!!』
「なるほど……でも、数百年前に製造された研究所なんでしょ?今でも稼働しているの?」
『確かに老朽化して使い物にならない可能性もあります。しかし、可能性があるのならば私は諦めません!!それにレナさんも地球……いや、勇者の世界には興味があるでしょう?』
「ん、まあっ……あるといえばあるかな」
ホネミンはレナが地球人の転生者である事を知っているため、地球に戻れるかもしれない事を伝えられば必ず手伝ってくれると考えていた。その狙いは的中し、仕方なくレナもホネミンへの恩返しも兼ねて彼女に協力する事にした。
「古代遺跡?ああ、深淵の森の奥にある遺跡の事?」
『正確に言えばレナさんがこれまでに発見した遺跡を全部回ってきました。あ、流石にヨツバ王国の西聖将が管理する遺跡はまだですけど……』
ホネミン曰く、彼女はレナから話を聞いていたこの世界に存在する「古代遺跡」を巡っていたらしく、かつて召喚された勇者達が残した遺跡を巡って自分の肉体を取り戻す方法を探していたという。残念ながら現在の時代では生憎と失った肉体を再生させる魔法や科学は存在しないが、かつて勇者と呼ばれていた者達が存在した時代に残された科学文明ならば彼女の肉体を取り戻す術があるかもしれないという。
勇者の中には科学に精通した人間も多く、実際に彼等は七大聖剣などの兵器の製造に成功したり、この世界の魔法を取り込んだ独自の科学技術を所有していた節がある。そのためにホネミンは自分の肉体を取り戻す術があるとしたら勇者が関わった遺跡に赴き、何らかの手掛かりがあるのではないかと思って探し続けていたという。そして遂に彼女は先日にある遺跡から興味深い資料を入手した。
『この地図は数百年前、まだバルトロス帝国が存在した時代の地図です。現在とは地形が大きく変わっている部分もありますが、ここを見てください。塔の大迷宮と記されているでしょう?』
「あ、本当だ。前に俺達が入った事がある大迷宮だ」
「ホネミンの生息地?」
『その言い方は止めてください、まあ住んでいたのは間違いありませんけど……』
『それで、その地図がどうしたというの?』
シズネが本題を促すとホネミンは新しい地図を取り出し、今度の地図はどうやら塔の大迷宮の各階層の構造が記された代物らしく、地図というよりは大迷宮の構造が記された資料だった。
『これを見てください。塔の大迷宮の各階層の構造が記されているでしょう?ほら、私が暮らしていた第三階層の建物も乗っています』
「あ、本当だ。こんなのよく見つけたね」
『ふふふ、私の観察眼を舐めないでください。見つけるのには苦労しましたが、お陰で重要な手掛かりを発見しました。ほら、ここ!!第五階層にはどうやら地中の中に秘密の施設が隠されているようです!!』
「秘密の施設?」
ホネミンが指差した第五階層の草原地帯の地下には大きな空洞が存在し、そこには巨大な建築物らしき物が記されていた。ホネミン曰く、この塔の大迷宮はかつて勇者が作り上げた代物らしく、この建物も勇者が過去に作り出した遺物であるらしい。
『私の資料によると、この建物は勇者が残した研究所らしいです!!この場所にかつて幾度か召喚された勇者が訪れ、その研究所に残された器材を利用したという記録が残っています!!』
「研究所って……あの塔の最上階にそんな場所があったの?」
『そうなんです!!しかもどうやら資料によると、この研究所には元の世界に戻る方法、いえ、勇者の世界に行き来する装置が存在したようなんです!!』
「なんだって!?」
「じゃあ、勇者様の世界に行く事が出来るんですか!?」
レナ達はホネミンの言葉に動揺を隠せず、特にレナに至っては地球へ戻れるという話に戸惑う。今までに地球へ戻りたいと考えなかった事はないとは言い切れず、地球に残した家族の事を心配して戻れる方法がないのかと考えた事だってある。だが、ここでもしも本当に地球へ戻れる方法があるのならばレナは一度でいいから地球へ戻りたいと考えた。
(この姿の俺を家族の皆が気付いてくれるはずがないけど……戻れるなら戻ってみたい)
地球に存在した家族や友人がどうなったのかはレナも気がかりであり、アイリスに聞けば答えてくれるだろうが、やはり自分の目で彼等の姿を見たいという気持ちはあった。だが、ホネミンとしては地球へ戻る方法よりも勇者が残した研究所が健在である事が重要だった。
『この研究施設を調べたところ、様々な研究が行われていたようです。その中には人体実験や全く新しい生物の製造も研究されていたようです』
「じんたいじっけん?」
「生物の製造……?それはどういう意味かしら?」
『それが数百年前の資料ですからね、断片的にしか内容が解読できなかったんですよ。ですけど、この研究施設で何らかの実験が行われていたのは事実です。つまり、私の肉体を取り戻す方法があるとすればこの場所に赴くしか有り得ないんです!!』
「なるほど……でも、数百年前に製造された研究所なんでしょ?今でも稼働しているの?」
『確かに老朽化して使い物にならない可能性もあります。しかし、可能性があるのならば私は諦めません!!それにレナさんも地球……いや、勇者の世界には興味があるでしょう?』
「ん、まあっ……あるといえばあるかな」
ホネミンはレナが地球人の転生者である事を知っているため、地球に戻れるかもしれない事を伝えられば必ず手伝ってくれると考えていた。その狙いは的中し、仕方なくレナもホネミンへの恩返しも兼ねて彼女に協力する事にした。
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