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S級冒険者編
白竜再戦
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「皆はここに残った方がいい、俺とリーリスでどうにかしてみせるよ」
「ふざけないで、私も一緒に行くわ。一人で無茶はさせない、死ぬときは一緒よ」
「そういう事なら私も行く……レナに死なれると未亡人になる」
「当然、俺もだな」
「お、おい……本気で行くのか!?ああ、もう……分かったよ、僕も行くよ!!でも、あいつにはきっと影魔法は効果薄いからな、あんまり期待するなよ!?」
「分かりました。皆さん、ありがとうございます……では、戦う前に好きな物を選んでください。今から開きますから」
「み、皆……無茶だよ、死んじゃうよ!?」
ミナ以外の者たちはレナと戦う事を決意すると、ガラスケースに収納されている武器と防具を回収する。ダインはローブ、ゴンゾウとコトミンは腕輪、そしてシズネは白百合という名前の名刀を腰に差す。その様子を見てミナは必死に引き留めようとするが、レナ達の覚悟は硬い。
準備を整えるとレナはリーリスから受け取った転移リングを取り出し、万が一の場合を想定して装着を行う。その姿を見てミナは本気でレナ達が火竜に戦闘を挑む事を悟り、冷や汗を流す。
「お、おかしいよ……あんな化物に挑むなんて、死んじゃうかもしれないんだよ?」
「大丈夫、とは言えないけどさ……それでも、ここで戦わないと後で後悔する事になると思う」
「後悔?ど、どうして?」
「うまく言葉に出来ないけどさ……ここで逃げたらもう、俺は俺でなくなる気がするから?ごめん、よく分からないや」
白竜と戦うか、あるいはリーリスを見捨てて逃げ出すかの選択肢を迫られたレナの答えは分かり切っており、ここでリーリスを見捨てるような選択をすれば一生後悔する事になるとレナは考えていた。だからこそレナは戦いを挑み、そんな彼を守るためにレナの仲間達も同行する。
ミナはレナの言葉を聞いて黙って何も言えず、彼等の姿を見送る事しか出来ない。自分が行ったところで何の役に立てるのかも分からず、彼女は去っていくレナ達に何も声をかけられなかった――
――建物の裏手からレナ達は抜け出すと、白竜の様子を伺う。今のところは白竜は攻撃を中断し、特に何かをするわけでもなく建物の前で立ち止まっていた。その様子を隠れ見ていたダインは戸惑う。
「ど、どうしたんだ?動かないでじっとしてるぞ……眠ってるのか?」
「いえ、先ほどの吐息で相当に体力を消耗させたようですね。あれほどの破壊力を誇る攻撃を行えばいくら白竜でも無事では済みません」
「だが、もう一度先ほどの吐息を撃ち込まれたら俺達は死ぬぞ」
ゴンゾウの言葉にリーリスは否定せずに頷き、もしも先ほどの光線の如き破壊力を誇る吐息を吐き出されればレナ達の命はない。まるで怪獣映画に入った気分に陥り、レナはまさか再び白竜と戦う羽目になるとは思いもしなかった。
白竜はレナがこれまでに倒した腐敗龍、地竜、火竜とは格が違い、この3体に至ってもレナは一人で倒した事はない。下手をしたらこの3体が同時に白竜を襲ったとしても勝てるかは分からず、返り討ちに遭う可能性も高い。
「リーリス、あいつの弱点とかは分からないの?」
「そうですね、弱点ではないですがとりあえずは闇属性の魔法は殆ど受け付けません。白竜は聖属性の魔力が帯びた核を体内に複数所有していますからね」
「えっ!?核が複数って……」
「通常の竜種は核が一つしか存在しませんが、白竜の場合は生まれながらに複数の核を体内に所有しています。この核を全て破壊すれば白竜を倒せますが、そんな事をするぐらいなら心臓や脳を狙って攻撃した方が効率的ですね」
「流石は最強の竜種……楽に勝たせてはくれないか」
白竜を倒す方法は体内の核(経験石)を破壊する、あるいは脳か心臓を仕留めるしかない。しかも聖属性の魔力を帯びている事でダインの影魔法は通じにくいことが判明した。
「や、闇属性の魔法が通じないって……それって、僕の影魔法も効かないという事じゃん!!なら、僕は帰るぞ!?」
「いえ、効きにくいというだけで全く効果がないわけではありませんよ」
「それに暗闇の中なら影魔法の真骨頂なんでしょ?ちょっと天井が崩れて光が漏れているけど……」
「そ、そうだけどさ……」
先ほどの白竜の攻撃によって天井に大穴が出来てしまい、外の光が差し込んでいるが、未だに暗闇に覆われた場所は多い。暗闇ならばダインの影魔法は強化され、しかも魔力を吸収する装置が作動しなくなった事で精霊魔法も扱えるようになった。
風邪の聖痕も問題なく発動し、しかも白竜が天井の一部を破壊した事で風の精霊を外部から呼び出せる事も発覚すると、レナはいつまでも隠れていても埒が明かないと判断して指示を出す。
「こっちから仕掛けよう。最初から全力で行く、皆も俺に続いて」
「ま、マジで戦うのか?相手は最強の竜種だぞ!?」
「ここまできて弱音を言わない。それにこっちにも最強の魔法剣士がいる」
「その通りね……前の時は歯が立たなかったけど、今回はあの時の借りを返してやるわ」
シズネは雪月花を引き抜くと、前回の白竜との戦闘を思い返し、今回こそ勝利する事を心に誓う。
「ふざけないで、私も一緒に行くわ。一人で無茶はさせない、死ぬときは一緒よ」
「そういう事なら私も行く……レナに死なれると未亡人になる」
「当然、俺もだな」
「お、おい……本気で行くのか!?ああ、もう……分かったよ、僕も行くよ!!でも、あいつにはきっと影魔法は効果薄いからな、あんまり期待するなよ!?」
「分かりました。皆さん、ありがとうございます……では、戦う前に好きな物を選んでください。今から開きますから」
「み、皆……無茶だよ、死んじゃうよ!?」
ミナ以外の者たちはレナと戦う事を決意すると、ガラスケースに収納されている武器と防具を回収する。ダインはローブ、ゴンゾウとコトミンは腕輪、そしてシズネは白百合という名前の名刀を腰に差す。その様子を見てミナは必死に引き留めようとするが、レナ達の覚悟は硬い。
準備を整えるとレナはリーリスから受け取った転移リングを取り出し、万が一の場合を想定して装着を行う。その姿を見てミナは本気でレナ達が火竜に戦闘を挑む事を悟り、冷や汗を流す。
「お、おかしいよ……あんな化物に挑むなんて、死んじゃうかもしれないんだよ?」
「大丈夫、とは言えないけどさ……それでも、ここで戦わないと後で後悔する事になると思う」
「後悔?ど、どうして?」
「うまく言葉に出来ないけどさ……ここで逃げたらもう、俺は俺でなくなる気がするから?ごめん、よく分からないや」
白竜と戦うか、あるいはリーリスを見捨てて逃げ出すかの選択肢を迫られたレナの答えは分かり切っており、ここでリーリスを見捨てるような選択をすれば一生後悔する事になるとレナは考えていた。だからこそレナは戦いを挑み、そんな彼を守るためにレナの仲間達も同行する。
ミナはレナの言葉を聞いて黙って何も言えず、彼等の姿を見送る事しか出来ない。自分が行ったところで何の役に立てるのかも分からず、彼女は去っていくレナ達に何も声をかけられなかった――
――建物の裏手からレナ達は抜け出すと、白竜の様子を伺う。今のところは白竜は攻撃を中断し、特に何かをするわけでもなく建物の前で立ち止まっていた。その様子を隠れ見ていたダインは戸惑う。
「ど、どうしたんだ?動かないでじっとしてるぞ……眠ってるのか?」
「いえ、先ほどの吐息で相当に体力を消耗させたようですね。あれほどの破壊力を誇る攻撃を行えばいくら白竜でも無事では済みません」
「だが、もう一度先ほどの吐息を撃ち込まれたら俺達は死ぬぞ」
ゴンゾウの言葉にリーリスは否定せずに頷き、もしも先ほどの光線の如き破壊力を誇る吐息を吐き出されればレナ達の命はない。まるで怪獣映画に入った気分に陥り、レナはまさか再び白竜と戦う羽目になるとは思いもしなかった。
白竜はレナがこれまでに倒した腐敗龍、地竜、火竜とは格が違い、この3体に至ってもレナは一人で倒した事はない。下手をしたらこの3体が同時に白竜を襲ったとしても勝てるかは分からず、返り討ちに遭う可能性も高い。
「リーリス、あいつの弱点とかは分からないの?」
「そうですね、弱点ではないですがとりあえずは闇属性の魔法は殆ど受け付けません。白竜は聖属性の魔力が帯びた核を体内に複数所有していますからね」
「えっ!?核が複数って……」
「通常の竜種は核が一つしか存在しませんが、白竜の場合は生まれながらに複数の核を体内に所有しています。この核を全て破壊すれば白竜を倒せますが、そんな事をするぐらいなら心臓や脳を狙って攻撃した方が効率的ですね」
「流石は最強の竜種……楽に勝たせてはくれないか」
白竜を倒す方法は体内の核(経験石)を破壊する、あるいは脳か心臓を仕留めるしかない。しかも聖属性の魔力を帯びている事でダインの影魔法は通じにくいことが判明した。
「や、闇属性の魔法が通じないって……それって、僕の影魔法も効かないという事じゃん!!なら、僕は帰るぞ!?」
「いえ、効きにくいというだけで全く効果がないわけではありませんよ」
「それに暗闇の中なら影魔法の真骨頂なんでしょ?ちょっと天井が崩れて光が漏れているけど……」
「そ、そうだけどさ……」
先ほどの白竜の攻撃によって天井に大穴が出来てしまい、外の光が差し込んでいるが、未だに暗闇に覆われた場所は多い。暗闇ならばダインの影魔法は強化され、しかも魔力を吸収する装置が作動しなくなった事で精霊魔法も扱えるようになった。
風邪の聖痕も問題なく発動し、しかも白竜が天井の一部を破壊した事で風の精霊を外部から呼び出せる事も発覚すると、レナはいつまでも隠れていても埒が明かないと判断して指示を出す。
「こっちから仕掛けよう。最初から全力で行く、皆も俺に続いて」
「ま、マジで戦うのか?相手は最強の竜種だぞ!?」
「ここまできて弱音を言わない。それにこっちにも最強の魔法剣士がいる」
「その通りね……前の時は歯が立たなかったけど、今回はあの時の借りを返してやるわ」
シズネは雪月花を引き抜くと、前回の白竜との戦闘を思い返し、今回こそ勝利する事を心に誓う。
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