1,004 / 2,091
真・闘技祭編
剣士の正体は……
しおりを挟む
――同時刻、闘技場の試合場では剣士同士の激しい斬り合いが繰り広げられていた。試合場に存在した10名の選手の内、互いにこの試合に勝利すれば闘技祭の挑戦権を得られる者同士の戦闘のため、観客は非常に盛り上がっていた。
「うおらぁっ!!」
「ぐっ……この、馬鹿力めっ!!」
試合場に立っているのは一人は仮面で顔を覆い隠した赤髪の女性、もう一人は獣人国から訪れた武芸者だった。赤髪の女性の方は漆黒の大剣を振りかざし、大盾を構える相手を吹き飛ばす。女性の相手をしているのは「盾騎士」の職業の使い手で身長が2メートル近くの大男なのだが、大盾越しに大剣を受ける度に身体が後退り、盾が凹む。
「き、貴様、何者だ!?ここまでの力を持ちながら、どうして今まで無名だった!?」
「うるさいね、戦闘中に敵に話しかけるなんて余裕こいてるんじゃないよ!!」
「うおおっ!?」
女性の剣士は大剣を叩きつける度に大盾で男性は身を守ろうとするが、隙を突いて剣士は男性に近付くと、今度は至近距離から大剣を振りかざし、今日一番の強烈な一撃を繰り出す。
「撃剣!!」
「ぐああああっ!?」
『それまでぇっ!!試合、終了!!』
『うおおおおっ!!』
大盾を破壊するほどの強烈な一撃を受けた男性は身体が吹き飛び、地面に倒れると気絶してしまったのか白目を剥く。その様子を確認した実況者が試合終了の合図を出すと、女性の剣士は流石に疲れたのか大剣を地面に突き刺して項垂れる。
これで晴れて10勝した女性は闘技祭の挑戦権を手に入れる事に成功したが、彼女は予想以上に自分の身体が訛っている事に気付き、同時に想像以上に闘技祭に出場するために世界各地から優れた武芸者が集まっている事を知った。
(こりゃ、きついね……姫様のために一肌脱ごうかと考えていたけど、流石にこれだけの連中を相手に戦うのはちょっと無理があったね)
――わざわざ似合わない仮面を身に付けて変装して闘技祭に出場していた大剣剣士の正体は「バル」だった。彼女はナオが今度の闘技祭にてバルトロス王国側の人員が不足している事を心配している事を知り、少しでも彼女の役に立とうと自分もこの年齢で闘技祭に挑むために正体を隠して出場していた。
別に冒険者ギルドのギルドマスターが闘技祭に参加してはならないという規則はなく、そもそも牙竜のギルドマスターに復帰したギガンに至っては巨人国の代表選手として選別されている。それでもバルが正体を隠して出場した理由は単純に他の人間に自分は出場しない事を宣言していたため、結局は出場する事を決めたのを他の人間に話すのを恥ずかしく思い、知り合いに頼んで作って貰った仮面を身に付けて闘技場に出場する。
(まさか、このあたしがこんな似合わない仮面を付けて闘技場に出るなんて誰も予想しないだろうね)
バルとしては完璧な変装をしたつもりで出場したつもりだが、彼女の事を良く知る人物達からすれば誰がどう見てもバルだと見抜く。
「……おい、あれ黒虎のギルドマスターじゃないのか?」
「言われてみれば確かに……」
「何だあの変な仮面……趣味か?」
「あの剣の鬼と恐れられたバルも出場するのか……これは楽しみだぜ」
観客の中にはバルの顔見知りも多数存在し、彼等はどうしてバルが変な仮面を身に付けて戦っているのか疑問を抱く。だが、一方でバルの存在を知らない者達からすれば彼女の剣技を見て警戒心を抱く存在もいた。
「ほう、中々の剣の腕だ」
「ええ、確かに見事な腕です……しかし、長い間実戦に離れている様子ですね。動きに独特の鈍さを感じました」
「全盛期は当に終えているか……惜しいな」
――観客席には六聖将である「ツバサ」と「ホムラ」の姿も存在し、彼女達は闘技場でのバルの試合を見てそれぞれの感想を抱く。どちらもバルが優れた剣士だった事は認めるが、試合の動きを見ただけでバルが肉体の全盛期を当の昔に過ぎ去り、しかも長期間実戦から離れている事を見抜く。
どちらも優れた武芸者であるが故に非常に高い観察能力を持ち合わせ、ホムラはバルを見て彼女が全盛期の時に戦いたかったと惜しむ一方、ツバサの方は冷静にバルの現在の力を分析し、自分の敵ではないと判断する。
優れた武芸者が最も多いヨツバ王国の中でも女性の中では恐らくは1、2を争う実力者同士、二人は意外な程に気が合う。常に実戦で技術を磨き上げたホムラ、厳しい修練の堅実に武の道を歩むツバサ、どちらも方法は違えど強くなるために力と技を磨き上げてきた存在である。
「……この後の試合では有名処の武芸者は出場しないようですね、私はもう行きますが貴女はどうしますか?」
「私はここに残る。大半は雑魚共の試合とはいえ、さっきの剣士のような奴が見つかるかもしれない」
「そうですか、では先に戻ります」
「ああ」
ツバサはこれ以上の試合に興味はなく、闘技場を立ち去ると残されたホムラは次の試合に出場する選手の様子を確認する。だが、残念ながら結局はその日は彼女の期待に応えるだけの選手は現れず、彼女は引き返した――
※ホネミン「くっ……私の力ではここまでが限界ですか」(;´・ω・)
カタナヅキ「や、やっと取り返したぞ……」(´Д`)ノ公開ボタン
??「…………」(●ω●)ノ公開ボタン←感想覧から訪問してきた○銀さん
カタナヅキ「なっ!?や、止めろぉおおっ!?」(; ・`д・´)
ビャク「キャンキャンッ!!(ご主人様の邪魔をするな!!)」( ゚Д゚)つ))Д`)ハグッ!?
という事で19時にも投稿します。
「うおらぁっ!!」
「ぐっ……この、馬鹿力めっ!!」
試合場に立っているのは一人は仮面で顔を覆い隠した赤髪の女性、もう一人は獣人国から訪れた武芸者だった。赤髪の女性の方は漆黒の大剣を振りかざし、大盾を構える相手を吹き飛ばす。女性の相手をしているのは「盾騎士」の職業の使い手で身長が2メートル近くの大男なのだが、大盾越しに大剣を受ける度に身体が後退り、盾が凹む。
「き、貴様、何者だ!?ここまでの力を持ちながら、どうして今まで無名だった!?」
「うるさいね、戦闘中に敵に話しかけるなんて余裕こいてるんじゃないよ!!」
「うおおっ!?」
女性の剣士は大剣を叩きつける度に大盾で男性は身を守ろうとするが、隙を突いて剣士は男性に近付くと、今度は至近距離から大剣を振りかざし、今日一番の強烈な一撃を繰り出す。
「撃剣!!」
「ぐああああっ!?」
『それまでぇっ!!試合、終了!!』
『うおおおおっ!!』
大盾を破壊するほどの強烈な一撃を受けた男性は身体が吹き飛び、地面に倒れると気絶してしまったのか白目を剥く。その様子を確認した実況者が試合終了の合図を出すと、女性の剣士は流石に疲れたのか大剣を地面に突き刺して項垂れる。
これで晴れて10勝した女性は闘技祭の挑戦権を手に入れる事に成功したが、彼女は予想以上に自分の身体が訛っている事に気付き、同時に想像以上に闘技祭に出場するために世界各地から優れた武芸者が集まっている事を知った。
(こりゃ、きついね……姫様のために一肌脱ごうかと考えていたけど、流石にこれだけの連中を相手に戦うのはちょっと無理があったね)
――わざわざ似合わない仮面を身に付けて変装して闘技祭に出場していた大剣剣士の正体は「バル」だった。彼女はナオが今度の闘技祭にてバルトロス王国側の人員が不足している事を心配している事を知り、少しでも彼女の役に立とうと自分もこの年齢で闘技祭に挑むために正体を隠して出場していた。
別に冒険者ギルドのギルドマスターが闘技祭に参加してはならないという規則はなく、そもそも牙竜のギルドマスターに復帰したギガンに至っては巨人国の代表選手として選別されている。それでもバルが正体を隠して出場した理由は単純に他の人間に自分は出場しない事を宣言していたため、結局は出場する事を決めたのを他の人間に話すのを恥ずかしく思い、知り合いに頼んで作って貰った仮面を身に付けて闘技場に出場する。
(まさか、このあたしがこんな似合わない仮面を付けて闘技場に出るなんて誰も予想しないだろうね)
バルとしては完璧な変装をしたつもりで出場したつもりだが、彼女の事を良く知る人物達からすれば誰がどう見てもバルだと見抜く。
「……おい、あれ黒虎のギルドマスターじゃないのか?」
「言われてみれば確かに……」
「何だあの変な仮面……趣味か?」
「あの剣の鬼と恐れられたバルも出場するのか……これは楽しみだぜ」
観客の中にはバルの顔見知りも多数存在し、彼等はどうしてバルが変な仮面を身に付けて戦っているのか疑問を抱く。だが、一方でバルの存在を知らない者達からすれば彼女の剣技を見て警戒心を抱く存在もいた。
「ほう、中々の剣の腕だ」
「ええ、確かに見事な腕です……しかし、長い間実戦に離れている様子ですね。動きに独特の鈍さを感じました」
「全盛期は当に終えているか……惜しいな」
――観客席には六聖将である「ツバサ」と「ホムラ」の姿も存在し、彼女達は闘技場でのバルの試合を見てそれぞれの感想を抱く。どちらもバルが優れた剣士だった事は認めるが、試合の動きを見ただけでバルが肉体の全盛期を当の昔に過ぎ去り、しかも長期間実戦から離れている事を見抜く。
どちらも優れた武芸者であるが故に非常に高い観察能力を持ち合わせ、ホムラはバルを見て彼女が全盛期の時に戦いたかったと惜しむ一方、ツバサの方は冷静にバルの現在の力を分析し、自分の敵ではないと判断する。
優れた武芸者が最も多いヨツバ王国の中でも女性の中では恐らくは1、2を争う実力者同士、二人は意外な程に気が合う。常に実戦で技術を磨き上げたホムラ、厳しい修練の堅実に武の道を歩むツバサ、どちらも方法は違えど強くなるために力と技を磨き上げてきた存在である。
「……この後の試合では有名処の武芸者は出場しないようですね、私はもう行きますが貴女はどうしますか?」
「私はここに残る。大半は雑魚共の試合とはいえ、さっきの剣士のような奴が見つかるかもしれない」
「そうですか、では先に戻ります」
「ああ」
ツバサはこれ以上の試合に興味はなく、闘技場を立ち去ると残されたホムラは次の試合に出場する選手の様子を確認する。だが、残念ながら結局はその日は彼女の期待に応えるだけの選手は現れず、彼女は引き返した――
※ホネミン「くっ……私の力ではここまでが限界ですか」(;´・ω・)
カタナヅキ「や、やっと取り返したぞ……」(´Д`)ノ公開ボタン
??「…………」(●ω●)ノ公開ボタン←感想覧から訪問してきた○銀さん
カタナヅキ「なっ!?や、止めろぉおおっ!?」(; ・`д・´)
ビャク「キャンキャンッ!!(ご主人様の邪魔をするな!!)」( ゚Д゚)つ))Д`)ハグッ!?
という事で19時にも投稿します。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。