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真・闘技祭 本選編
ツバサの実力
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「はああっ!!」
「くっ!?」
『うわわっ!?試合場が大変な事に……ちょ、これ大丈夫ですか!?』
『困りましたね、このままだと試合場が崩壊するかも……』
クサナギが振り払われる度に試合場が削り取られ、その光景を見ていたホネミンとラビットが焦りを抱く。このままでは試合場が崩壊しかねず、そうなれば闘技祭どころではない。だが、ツバサは目にも止まらぬ速度で移動しながらもレナに攻撃を仕掛ける。
風の聖痕を使用すればクサナギの一撃を無効化する事は出来るが、クサナギによって吹き飛ばされた瓦礫までは防ぐ事は出来ない。レナは自分の周囲を動き回るツバサに視線を向け、一か八か魔法を放つ。
「火炎弾!!」
「無駄です、そんな物は通用しません」
レナが生み出した火炎弾に対してツバサは避ける事もせずに正面から待ち構えると、彼女の身体が爆炎に飲み込まれる。その光景を見て観客は悲鳴を上げるが、まるで何事もなかったかのようにツバサは黒煙を振り払いながらすがたを現す。
「私の魔刀術は精霊の力も借りています。単純な魔法攻撃は効きませんよ?」
「くそっ……」
アリアと戦った時の事を思い出したレナは自分の合成魔術では精霊魔法には敵わない事を思い出す。マリア程の高火力の砲撃魔法ならば通じるかもしれないが、ツバサの全身を覆い込む魔鎧術にはレナの魔法は通用しない。だが、魔力で全身を守っているだけならば鏡刀は通じるはずだった。
(鏡刀なら魔鎧術が通じるだろうけど、ああも動き回られると狙いにくいな。かといって距離を置かれると瓦礫を吹き飛ばされるし、剣の腕も相当だ……どうする?)
考えている間にもツバサは次の行動へと移り、彼女は自分の纏った風の魔力を利用して空を飛ぶ。その光景を目にしたレナは嫌な予感を覚え、退魔刀と鏡刀を構えた。一方でホネミンとラビットは空を飛んだ彼女を見て驚きの声を上げる。
『ツバサ選手が空に浮かんでいます!!これはどういう事でしょうか!?』
『あの伝説の初級魔術師が扱った飛行魔法ですかね!?』
「終わらせましょう、いくら風の聖痕があろうとこの一撃は防げませんよ」
空を浮かんだツバサはクサナギを抱えると、刀身が光り輝き、その光景を目にしたレナは嫌な予感を浮かべる。恐らくはレミアのように聖剣に魔力を送り込む事で強烈な一撃を生み出そうとしているのだろう。しかし、どれだけの質量の攻撃だろうと風属性の魔力だけで構成された魔法ならばレナには通じない。
だが、ツバサもそれを見越しての行動らしく、彼女はクサナギに魔力を集中させると、目標をレナではなくて試合場に定めた。彼女狙いは試合場を崩壊させる事でレナの足場を失くし、場外負けへと追い込むつもりだった。
「これで最後です」
「……舐めるなよ」
ツバサの狙いに気付いたレナは目つきを鋭くすると、剣鬼の力を完全に覚醒させ、ツバサが剣を振り下ろす前に駆け出す。彼女が試合場を狙っている事に気付いたレナは退魔刀と鏡刀を両手に握りしめると、意識を集中させる。
「飛空の太刀、神薙ぎ!!」
クサナギが振り下された瞬間、高密度の風の魔力で構成された斬撃が放たれ、試合場の中央部へと向かう。それに対してレナは退魔刀と鏡刀を構えると、目を閉じて意識を集中させる。ツバサが誇る最強の一撃に対してレナも自分が生み出せる最高の剣技を叩き込む。
「――弐刀両断!!」
退魔刀を鏡刀を空へと振りかざすと、高い魔法耐性を誇る退魔刀、魔法を跳ね返す性質を持つ鏡刀、この二つの性質を生かしてレナはツバサが繰り出した巨大な風の斬撃を正面から「切断」した。通常の一刀両断の戦技は一撃に全ての力を注ぎ込むのに対し、一瞬の間にレナは二度の動作を行う。
最初に鏡刀を手にした刀を振り抜き、翼の生み出した風の斬撃の表面に亀裂を与え、続いて退魔刀を亀裂に向けて振り抜き、破壊を実行する。結果的にはツバサの生み出した最強の攻撃はかき消され、試合場に風の魔力が溢れる。
「馬鹿なっ……!?」
「まだだぁっ!!」
自分の攻撃を正面から打ち消したばかりではなく、風の魔力が暴発したのを利用してレナは跳躍すると、ツバサが集めた風の魔力を利用して身体を浮きあがらせる。自分の元へ迫ったレナに対してツバサは咄嗟にクサナギを構えるが、そんな彼女にレナは鏡刀を突き刺す。
「刺突!!」
「くぅっ!?」
クサナギに鏡刀が触れた瞬間、まるで風船に針が刺さったかのようにクサナギに覆われていた魔力がかき消され、彼女の身体を覆っていた魔力さえも打ち消す。風の魔力を失った事でツバサは空を飛ぶことも維持できず、落下していく。その様子を見たレナは地上へ向けて落下するツバサの身体を掴み、地面へと降り立つ。
ツバサの身体を掴んだレナは着地の際に風の聖痕を利用して上手く落下速度を落とすと、地上へ降りた瞬間にツバサの身体を手放し、退魔刀を彼女の首元に付きつける。ツバサは自分の首筋に向けられた刃に視線を向け、流石にこの時ばかりは普段の無表情を維持できず、悔し気に歯を噛み占める。
「……終わりだ」
「……ええ、私の負けです」
『しゅ、終了ぉおおっ!!勝者、レナ選手!!』
――うわぁああああっ!!
試合終了の合図が響き渡り、割れんばかりの拍手が闘技場に響き渡る。その様子を見ていたナオは安堵の表情を浮かべ、マリアも満足そうに頷き、バルも額の汗を拭う。一方でデブリは険しい表情を浮かべ、二人の様子を伺っていた。
「くっ!?」
『うわわっ!?試合場が大変な事に……ちょ、これ大丈夫ですか!?』
『困りましたね、このままだと試合場が崩壊するかも……』
クサナギが振り払われる度に試合場が削り取られ、その光景を見ていたホネミンとラビットが焦りを抱く。このままでは試合場が崩壊しかねず、そうなれば闘技祭どころではない。だが、ツバサは目にも止まらぬ速度で移動しながらもレナに攻撃を仕掛ける。
風の聖痕を使用すればクサナギの一撃を無効化する事は出来るが、クサナギによって吹き飛ばされた瓦礫までは防ぐ事は出来ない。レナは自分の周囲を動き回るツバサに視線を向け、一か八か魔法を放つ。
「火炎弾!!」
「無駄です、そんな物は通用しません」
レナが生み出した火炎弾に対してツバサは避ける事もせずに正面から待ち構えると、彼女の身体が爆炎に飲み込まれる。その光景を見て観客は悲鳴を上げるが、まるで何事もなかったかのようにツバサは黒煙を振り払いながらすがたを現す。
「私の魔刀術は精霊の力も借りています。単純な魔法攻撃は効きませんよ?」
「くそっ……」
アリアと戦った時の事を思い出したレナは自分の合成魔術では精霊魔法には敵わない事を思い出す。マリア程の高火力の砲撃魔法ならば通じるかもしれないが、ツバサの全身を覆い込む魔鎧術にはレナの魔法は通用しない。だが、魔力で全身を守っているだけならば鏡刀は通じるはずだった。
(鏡刀なら魔鎧術が通じるだろうけど、ああも動き回られると狙いにくいな。かといって距離を置かれると瓦礫を吹き飛ばされるし、剣の腕も相当だ……どうする?)
考えている間にもツバサは次の行動へと移り、彼女は自分の纏った風の魔力を利用して空を飛ぶ。その光景を目にしたレナは嫌な予感を覚え、退魔刀と鏡刀を構えた。一方でホネミンとラビットは空を飛んだ彼女を見て驚きの声を上げる。
『ツバサ選手が空に浮かんでいます!!これはどういう事でしょうか!?』
『あの伝説の初級魔術師が扱った飛行魔法ですかね!?』
「終わらせましょう、いくら風の聖痕があろうとこの一撃は防げませんよ」
空を浮かんだツバサはクサナギを抱えると、刀身が光り輝き、その光景を目にしたレナは嫌な予感を浮かべる。恐らくはレミアのように聖剣に魔力を送り込む事で強烈な一撃を生み出そうとしているのだろう。しかし、どれだけの質量の攻撃だろうと風属性の魔力だけで構成された魔法ならばレナには通じない。
だが、ツバサもそれを見越しての行動らしく、彼女はクサナギに魔力を集中させると、目標をレナではなくて試合場に定めた。彼女狙いは試合場を崩壊させる事でレナの足場を失くし、場外負けへと追い込むつもりだった。
「これで最後です」
「……舐めるなよ」
ツバサの狙いに気付いたレナは目つきを鋭くすると、剣鬼の力を完全に覚醒させ、ツバサが剣を振り下ろす前に駆け出す。彼女が試合場を狙っている事に気付いたレナは退魔刀と鏡刀を両手に握りしめると、意識を集中させる。
「飛空の太刀、神薙ぎ!!」
クサナギが振り下された瞬間、高密度の風の魔力で構成された斬撃が放たれ、試合場の中央部へと向かう。それに対してレナは退魔刀と鏡刀を構えると、目を閉じて意識を集中させる。ツバサが誇る最強の一撃に対してレナも自分が生み出せる最高の剣技を叩き込む。
「――弐刀両断!!」
退魔刀を鏡刀を空へと振りかざすと、高い魔法耐性を誇る退魔刀、魔法を跳ね返す性質を持つ鏡刀、この二つの性質を生かしてレナはツバサが繰り出した巨大な風の斬撃を正面から「切断」した。通常の一刀両断の戦技は一撃に全ての力を注ぎ込むのに対し、一瞬の間にレナは二度の動作を行う。
最初に鏡刀を手にした刀を振り抜き、翼の生み出した風の斬撃の表面に亀裂を与え、続いて退魔刀を亀裂に向けて振り抜き、破壊を実行する。結果的にはツバサの生み出した最強の攻撃はかき消され、試合場に風の魔力が溢れる。
「馬鹿なっ……!?」
「まだだぁっ!!」
自分の攻撃を正面から打ち消したばかりではなく、風の魔力が暴発したのを利用してレナは跳躍すると、ツバサが集めた風の魔力を利用して身体を浮きあがらせる。自分の元へ迫ったレナに対してツバサは咄嗟にクサナギを構えるが、そんな彼女にレナは鏡刀を突き刺す。
「刺突!!」
「くぅっ!?」
クサナギに鏡刀が触れた瞬間、まるで風船に針が刺さったかのようにクサナギに覆われていた魔力がかき消され、彼女の身体を覆っていた魔力さえも打ち消す。風の魔力を失った事でツバサは空を飛ぶことも維持できず、落下していく。その様子を見たレナは地上へ向けて落下するツバサの身体を掴み、地面へと降り立つ。
ツバサの身体を掴んだレナは着地の際に風の聖痕を利用して上手く落下速度を落とすと、地上へ降りた瞬間にツバサの身体を手放し、退魔刀を彼女の首元に付きつける。ツバサは自分の首筋に向けられた刃に視線を向け、流石にこの時ばかりは普段の無表情を維持できず、悔し気に歯を噛み占める。
「……終わりだ」
「……ええ、私の負けです」
『しゅ、終了ぉおおっ!!勝者、レナ選手!!』
――うわぁああああっ!!
試合終了の合図が響き渡り、割れんばかりの拍手が闘技場に響き渡る。その様子を見ていたナオは安堵の表情を浮かべ、マリアも満足そうに頷き、バルも額の汗を拭う。一方でデブリは険しい表情を浮かべ、二人の様子を伺っていた。
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