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真・闘技祭 本選編
乱入者
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「なあ、もしも次の試合にハンゾウが間に合わなかったどうするんだ?他の選手が代わりに選ばれるのか?」
「いえ、その場合はハンゾウ選手の欠場扱いという事で対戦相手である選手の不戦勝となります」
「何だって!?他の奴等から先に試合とかやらねえのか?」
「生憎と全ての選手の試合の組み合わせは最初から決まっていますので……」
選手には発表されていないが、試合の組み合わせは最初の試合の時点で全て決まっているらしく、無作為で取り組められていたわけではない。このままハンゾウが出場しないとなると彼女は不戦敗となるのだが、当の本人がいない限りはどうしようもない。
結局は控室にもハンゾウがいない事が判明し、試合開始の時刻が迫っても彼女が姿を現さない以上はどうしようもなく、係員は控室から立ち去ってしまう。一応は時間まで探すらしいが、仮にハンゾウが現れない場合は試合場にて彼女の対戦相手だけが登場し、不戦勝を発表されるという――
――遂に試合の時刻を迎え、試合場の城門が開け開かれる。ハンゾウの対戦相手は覆面で顔を隠した人物であり、フードを着込んでいるために女性なのか男性なのかも分からない選手だった。その選手を見て観客席の観衆は訝しみ、こんな選手が予選に存在したのかと疑問を抱く。
「何だあいつ、気味が悪いな……」
「あんな奴、勝ち残っていたか?」
「いったい誰なんだ?」
『え~……では選手の発表を行います。先に出場した方は……え、匿名希望?こんなの有りなんですか?』
ホネミンは選手の紹介を行おうとした時、資料に記されている内容を見て戸惑い、選手の希望で名前を伏せている事が発覚した。こんな公の大会で名前を伏せて出場するなどかなり怪しいが、フードの人物は黙って頭を下げる。その姿に観衆は増々疑念を募らせた。
『対戦相手は忍ばない忍者、ハンゾウ選手……のはずですが、どういう事でしょうか?姿を現しませんね』
『ハンゾウ選手~出てきてくださ~い』
ハンゾウの名前が出てきても城門から彼女が現れる様子はなく、ホネミンとラビットは困り果てる。このまま姿を現さなければ彼女の不戦敗が決まってしまうのだが、突如として観客席の方から飛び出す影が現れた。
「とうっ!!」
『おおっと!?観客席から誰かが飛び降りてきました!!まさかの乱入者か!?』
『いや、あれは……ハンゾウ選手です!!』
特等席から飛び降りたのはハンゾウである事に気付いた実況席の二人は驚きの声を上げ、ハンゾウは空中にてマントをパラシュート代わりに利用して落下の速度を抑えると、試合場へと降り立つ。その姿に観客席は驚くが、彼女の派手な登場に笑い声を上げる。
「ぶはっ!!凄い登場の仕方だな!!」
「いいぞ、忍者!!」
「やっちまえっ!!」
『たくもう、驚かさないで下さいよ。それではハンゾウ選手も到着した事ですし、試合を開始致します!!』
ハンゾウが試合場に訪れた事でホネミンは安堵し、彼女はラビットに試合開始の合図の音を鳴り響かせようとした。しかし、ここでハンゾウが制止する。
「待って欲しいでござる!!試合を始める前に拙者の話を聞いて欲しいでござる!!」
『おや、なんですか?あ、もしかしてトイレですか?もう、ちゃんとしてきてくださいよ。ほら、早くして来てください』
「違うでござるよ!?」
ホネミンの言葉にハンゾウは強く否定し、彼女は自分の対戦相手である覆面の相手を睨みつける。そして彼女は対戦選手に近付くと、試合前に接近してきた彼女に覆面の人物は慌てふためく。
試合開始前に彼女が何をする気かと観衆はハンゾウの行動に注目すると、彼女は覆面の選手を指差して堂々と言い放つ。ハンゾウは確信を抱いた声で選手の正体を晒す。
「お主の正体はもう分かっているでござる、拙者の本来の対戦相手を騙し打ちし、代わりに自ら出場を試みようとしている事もお見通しでござるよ!!」
『えっ?』
『ええっ!?』
思いもよらぬハンゾウの言葉にホネミンもラビットも驚き、観客も戸惑う。一方でハンゾウは自分がどうして遅れてきたのか、何故これから戦う相手が偽物の選手であると確信に至った経緯を話す。
「拙者は試合前に精神集中するため、控室を離れて人気のない場所を探そうとした時、縄で縛られている二人の人間を見つけたでござるよ!!一人は運営の係員、もう一人は控室で待機していたはずの選手でござる!!話を聞くところ、二人は急に何者かに襲われたそうでござる!!この時に捕まった係員は次の試合の組み合わせの資料を実況席の二人に運ぶ係であった事、そして選手の方は本来は拙者と戦う事が決まっていた相手でござる!!」
『え、ならホネミンさんの持っている資料は……』
『これ、偽物なんですか!?いや、でも……言われてみれば確かにおかしいですよね、匿名希望だなんて……』
予選の際は誰も覆面を被った人物が勝ち上がる姿を拝見しておらず、公の大会の場で姿を隠して出場を試みるなど普通ならばあり得ない。ハンゾウは目の前に立つ人物は本来は選手ではない事、そして観衆を騙して試合に出場しようとした人物である事を話す。
※ティナ「てりゃっ」(*'ω'*)ノ公開ボタン
「いえ、その場合はハンゾウ選手の欠場扱いという事で対戦相手である選手の不戦勝となります」
「何だって!?他の奴等から先に試合とかやらねえのか?」
「生憎と全ての選手の試合の組み合わせは最初から決まっていますので……」
選手には発表されていないが、試合の組み合わせは最初の試合の時点で全て決まっているらしく、無作為で取り組められていたわけではない。このままハンゾウが出場しないとなると彼女は不戦敗となるのだが、当の本人がいない限りはどうしようもない。
結局は控室にもハンゾウがいない事が判明し、試合開始の時刻が迫っても彼女が姿を現さない以上はどうしようもなく、係員は控室から立ち去ってしまう。一応は時間まで探すらしいが、仮にハンゾウが現れない場合は試合場にて彼女の対戦相手だけが登場し、不戦勝を発表されるという――
――遂に試合の時刻を迎え、試合場の城門が開け開かれる。ハンゾウの対戦相手は覆面で顔を隠した人物であり、フードを着込んでいるために女性なのか男性なのかも分からない選手だった。その選手を見て観客席の観衆は訝しみ、こんな選手が予選に存在したのかと疑問を抱く。
「何だあいつ、気味が悪いな……」
「あんな奴、勝ち残っていたか?」
「いったい誰なんだ?」
『え~……では選手の発表を行います。先に出場した方は……え、匿名希望?こんなの有りなんですか?』
ホネミンは選手の紹介を行おうとした時、資料に記されている内容を見て戸惑い、選手の希望で名前を伏せている事が発覚した。こんな公の大会で名前を伏せて出場するなどかなり怪しいが、フードの人物は黙って頭を下げる。その姿に観衆は増々疑念を募らせた。
『対戦相手は忍ばない忍者、ハンゾウ選手……のはずですが、どういう事でしょうか?姿を現しませんね』
『ハンゾウ選手~出てきてくださ~い』
ハンゾウの名前が出てきても城門から彼女が現れる様子はなく、ホネミンとラビットは困り果てる。このまま姿を現さなければ彼女の不戦敗が決まってしまうのだが、突如として観客席の方から飛び出す影が現れた。
「とうっ!!」
『おおっと!?観客席から誰かが飛び降りてきました!!まさかの乱入者か!?』
『いや、あれは……ハンゾウ選手です!!』
特等席から飛び降りたのはハンゾウである事に気付いた実況席の二人は驚きの声を上げ、ハンゾウは空中にてマントをパラシュート代わりに利用して落下の速度を抑えると、試合場へと降り立つ。その姿に観客席は驚くが、彼女の派手な登場に笑い声を上げる。
「ぶはっ!!凄い登場の仕方だな!!」
「いいぞ、忍者!!」
「やっちまえっ!!」
『たくもう、驚かさないで下さいよ。それではハンゾウ選手も到着した事ですし、試合を開始致します!!』
ハンゾウが試合場に訪れた事でホネミンは安堵し、彼女はラビットに試合開始の合図の音を鳴り響かせようとした。しかし、ここでハンゾウが制止する。
「待って欲しいでござる!!試合を始める前に拙者の話を聞いて欲しいでござる!!」
『おや、なんですか?あ、もしかしてトイレですか?もう、ちゃんとしてきてくださいよ。ほら、早くして来てください』
「違うでござるよ!?」
ホネミンの言葉にハンゾウは強く否定し、彼女は自分の対戦相手である覆面の相手を睨みつける。そして彼女は対戦選手に近付くと、試合前に接近してきた彼女に覆面の人物は慌てふためく。
試合開始前に彼女が何をする気かと観衆はハンゾウの行動に注目すると、彼女は覆面の選手を指差して堂々と言い放つ。ハンゾウは確信を抱いた声で選手の正体を晒す。
「お主の正体はもう分かっているでござる、拙者の本来の対戦相手を騙し打ちし、代わりに自ら出場を試みようとしている事もお見通しでござるよ!!」
『えっ?』
『ええっ!?』
思いもよらぬハンゾウの言葉にホネミンもラビットも驚き、観客も戸惑う。一方でハンゾウは自分がどうして遅れてきたのか、何故これから戦う相手が偽物の選手であると確信に至った経緯を話す。
「拙者は試合前に精神集中するため、控室を離れて人気のない場所を探そうとした時、縄で縛られている二人の人間を見つけたでござるよ!!一人は運営の係員、もう一人は控室で待機していたはずの選手でござる!!話を聞くところ、二人は急に何者かに襲われたそうでござる!!この時に捕まった係員は次の試合の組み合わせの資料を実況席の二人に運ぶ係であった事、そして選手の方は本来は拙者と戦う事が決まっていた相手でござる!!」
『え、ならホネミンさんの持っている資料は……』
『これ、偽物なんですか!?いや、でも……言われてみれば確かにおかしいですよね、匿名希望だなんて……』
予選の際は誰も覆面を被った人物が勝ち上がる姿を拝見しておらず、公の大会の場で姿を隠して出場を試みるなど普通ならばあり得ない。ハンゾウは目の前に立つ人物は本来は選手ではない事、そして観衆を騙して試合に出場しようとした人物である事を話す。
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