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真・闘技祭 本選編
重力と雷撃
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「これで終わらせるぞ、ハルナ!!」
「くぅっ……舐めんなぁっ!!」
『おおっと!?またもやハルナ選手の身体から紫色の電流が迸りました!!』
生半可な魔法攻撃ではハルナの魔鎧術の前では通用せず、動けない今のうちにレナは掌に重力の魔力を纏わせて攻撃を仕掛ける。それに対してハルナは足が嵌められた状態のまま、紫色の電流を迸らせた。
互いに拳を振りかざし、同時に突き出す。最速の一撃と最重の攻撃が重なり合い、試合場に強烈な電流と衝撃波が走った。その一撃は試合場の床に亀裂を生じさせ、試合場を取り囲む結界を揺るが程の強さだった。
「うおおおおおっ!!」
「はぁああああっ!!」
拳と拳が交じり合い、互いに全力に魔力を注ぎ込み、吹き飛ばそうとする。ハルナは雷の聖痕を発動させ、雷属性の魔力を限界まで増幅させるのに対し、聖痕の力を借りずにレナは自分の魔力のみを絞り出して攻撃を繰り出す。
「吹き飛べぇえええっ!!」
「ぐうっ……おおおおおっ!!」
徐々にハルナの拳がレナの拳を押し返すが、それに対してレナも負けじと支援魔術師の「付与強化」を発動させ、拳に送り込む魔力を増加させる。剣鬼としての力も発動させ、全身全霊の力を込めて押し込む。
「だああっ!!」
「うわぁっ!?」
遂にはハルナの拳を押し返したレナは彼女の体勢を崩した瞬間、これが好機だと判断して右手の魔力を瞬時に左手へと移動させる。そして身体を回転させ、足の裏から足首、膝、股関節、腹部、胸、肩、肘、腕の順番に身体を回転及び加速させ、勢い良く拳を撃ち込む
「弾……撃ぃっ!!」
「がはぁああああっ!?」
ハルナの腹部に強烈な衝撃が走り、彼女の人生の中で最も強烈な痛みが襲い掛かると、足元の石畳が破壊する程の勢いで吹き飛ぶ。地面に何度も身体を横転させて試合場の隅にまで吹き飛ばされ、白目を剥いた状態で倒れ込む。
レナが初めて編み出した拳の必殺技によってハルナは打ち倒され、やがてレナ自身も魔力を使い果たして膝を着く。聖痕の力を借りず、自分の魔力だけでレナはハルナを倒した。その様子を見ていた者達は大歓声を上げ、拍手を送る。
『勝負有り!!ハルナ選手、戦闘不能と見做し、勝者はレナ選手です!!』
ホネミンの声が闘技場に響き渡り、勝利を果たしたレナは黙って腕を上げる。もう魔力を使い果たして立ち上がる事すらもままならず、係員の兵士が駆けつけるまで膝を崩した状態で動く事も出来なかった――
――その後、試合場からレナとハルナは運び出されると、二人は医療室へと送り込まれて怪我の治療を行う。最も怪我と言ってもレナの場合は精霊薬を所持していたのでそれを飲めば魔力も回復し、ハルナの方も回復魔法を施すだけで怪我は簡単に治ってしまった。ミノタウロスの自然治癒能力は人間の比ではなく、一瞬で治ってしまう。
次の試合が間もなく始まる中、レナはベッドの上に横たわり、決勝戦が始まるまでは身体を休める事にした。シズネとゴウライの試合を見たいという気持ちはあるが、魔力を使い果たした攻撃だったため、体力回復も兼ねて身体を休ませる。
一方でハルナの方は目を覚ますと、自分がベッドの上に横たわっている事に気付き、呆然とした表情を浮かべる。そして試合場の出来事を思い出し、治療を終えたはずなのにまだ殴られた箇所に痛みが走った。
「あいてっ……くそっ、痛いな」
ハルナは殴られた箇所に手を伸ばし、眉をしかめる。改めて彼女は自分が敗北した事を悟り、無意識に頬に涙が流れていた。喧嘩で負けた事は別に初めてではないが、全力で挑んで勝てなかったという事実に彼女は悔しく思う。
「俺、負けたのか……くそぉっ……!!」
両手で顔面を覆い込みながらもハルナは自分が負けたという事実に悔しくてならず、しばらくの間は泣きじゃくっていたが、やがて気を取り直したように頬を叩く。
「……このままで終わるか、もっと強く、強くなるんだ」
自分の聖痕に手を伸ばしたハルナはベッドから下りると、彼女はそのまま医療室を立ち去った――
――同時刻、観客席は異様な緊張感に覆われていた。何しろ次の試合の出場者は互いに因縁があり、どちらも剣聖の中では知名度が高く、しかも聖剣と魔剣を所有している。この試合の勝者は誰にも予想は出来ず、遂に二人の選手が姿を現した。
『こうしてお前と戦うのは久しぶりだな、シズネ!!』
「ええ、そうね……操られていた貴方を倒した所で私の気は晴れない。だから、今日ここで父の仇を取らせ貰うわ」
『ふははっ!!いうではないか!!』
亡き父の所有していた聖剣デュランダルを所持したゴウライに対し、魔剣雪月花と白百合を装備したシズネは正面から向き合う。かつてゴウライは操られていたとはいえ、彼女を敗北させた事がある剣士はシズネだけである。ゴウライとシズネは向き合うだけで緊張感が漂い、長き因縁に決着を付けるためにシズネはこれまで培った技術を全て注いででも勝つ事を誓う。
「くぅっ……舐めんなぁっ!!」
『おおっと!?またもやハルナ選手の身体から紫色の電流が迸りました!!』
生半可な魔法攻撃ではハルナの魔鎧術の前では通用せず、動けない今のうちにレナは掌に重力の魔力を纏わせて攻撃を仕掛ける。それに対してハルナは足が嵌められた状態のまま、紫色の電流を迸らせた。
互いに拳を振りかざし、同時に突き出す。最速の一撃と最重の攻撃が重なり合い、試合場に強烈な電流と衝撃波が走った。その一撃は試合場の床に亀裂を生じさせ、試合場を取り囲む結界を揺るが程の強さだった。
「うおおおおおっ!!」
「はぁああああっ!!」
拳と拳が交じり合い、互いに全力に魔力を注ぎ込み、吹き飛ばそうとする。ハルナは雷の聖痕を発動させ、雷属性の魔力を限界まで増幅させるのに対し、聖痕の力を借りずにレナは自分の魔力のみを絞り出して攻撃を繰り出す。
「吹き飛べぇえええっ!!」
「ぐうっ……おおおおおっ!!」
徐々にハルナの拳がレナの拳を押し返すが、それに対してレナも負けじと支援魔術師の「付与強化」を発動させ、拳に送り込む魔力を増加させる。剣鬼としての力も発動させ、全身全霊の力を込めて押し込む。
「だああっ!!」
「うわぁっ!?」
遂にはハルナの拳を押し返したレナは彼女の体勢を崩した瞬間、これが好機だと判断して右手の魔力を瞬時に左手へと移動させる。そして身体を回転させ、足の裏から足首、膝、股関節、腹部、胸、肩、肘、腕の順番に身体を回転及び加速させ、勢い良く拳を撃ち込む
「弾……撃ぃっ!!」
「がはぁああああっ!?」
ハルナの腹部に強烈な衝撃が走り、彼女の人生の中で最も強烈な痛みが襲い掛かると、足元の石畳が破壊する程の勢いで吹き飛ぶ。地面に何度も身体を横転させて試合場の隅にまで吹き飛ばされ、白目を剥いた状態で倒れ込む。
レナが初めて編み出した拳の必殺技によってハルナは打ち倒され、やがてレナ自身も魔力を使い果たして膝を着く。聖痕の力を借りず、自分の魔力だけでレナはハルナを倒した。その様子を見ていた者達は大歓声を上げ、拍手を送る。
『勝負有り!!ハルナ選手、戦闘不能と見做し、勝者はレナ選手です!!』
ホネミンの声が闘技場に響き渡り、勝利を果たしたレナは黙って腕を上げる。もう魔力を使い果たして立ち上がる事すらもままならず、係員の兵士が駆けつけるまで膝を崩した状態で動く事も出来なかった――
――その後、試合場からレナとハルナは運び出されると、二人は医療室へと送り込まれて怪我の治療を行う。最も怪我と言ってもレナの場合は精霊薬を所持していたのでそれを飲めば魔力も回復し、ハルナの方も回復魔法を施すだけで怪我は簡単に治ってしまった。ミノタウロスの自然治癒能力は人間の比ではなく、一瞬で治ってしまう。
次の試合が間もなく始まる中、レナはベッドの上に横たわり、決勝戦が始まるまでは身体を休める事にした。シズネとゴウライの試合を見たいという気持ちはあるが、魔力を使い果たした攻撃だったため、体力回復も兼ねて身体を休ませる。
一方でハルナの方は目を覚ますと、自分がベッドの上に横たわっている事に気付き、呆然とした表情を浮かべる。そして試合場の出来事を思い出し、治療を終えたはずなのにまだ殴られた箇所に痛みが走った。
「あいてっ……くそっ、痛いな」
ハルナは殴られた箇所に手を伸ばし、眉をしかめる。改めて彼女は自分が敗北した事を悟り、無意識に頬に涙が流れていた。喧嘩で負けた事は別に初めてではないが、全力で挑んで勝てなかったという事実に彼女は悔しく思う。
「俺、負けたのか……くそぉっ……!!」
両手で顔面を覆い込みながらもハルナは自分が負けたという事実に悔しくてならず、しばらくの間は泣きじゃくっていたが、やがて気を取り直したように頬を叩く。
「……このままで終わるか、もっと強く、強くなるんだ」
自分の聖痕に手を伸ばしたハルナはベッドから下りると、彼女はそのまま医療室を立ち去った――
――同時刻、観客席は異様な緊張感に覆われていた。何しろ次の試合の出場者は互いに因縁があり、どちらも剣聖の中では知名度が高く、しかも聖剣と魔剣を所有している。この試合の勝者は誰にも予想は出来ず、遂に二人の選手が姿を現した。
『こうしてお前と戦うのは久しぶりだな、シズネ!!』
「ええ、そうね……操られていた貴方を倒した所で私の気は晴れない。だから、今日ここで父の仇を取らせ貰うわ」
『ふははっ!!いうではないか!!』
亡き父の所有していた聖剣デュランダルを所持したゴウライに対し、魔剣雪月花と白百合を装備したシズネは正面から向き合う。かつてゴウライは操られていたとはいえ、彼女を敗北させた事がある剣士はシズネだけである。ゴウライとシズネは向き合うだけで緊張感が漂い、長き因縁に決着を付けるためにシズネはこれまで培った技術を全て注いででも勝つ事を誓う。
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