1,208 / 2,091
ダイン 監獄都市編
必ず後で助けるからな!!
しおりを挟む
「いかん、避けろお前達!!」
「うわぁっ!?」
「ぐふっ!?」
「ちぃっ!!」
影魔法によって裏口に存在した様々な道具が放り込まれ、暗殺者たちは車椅子に座り込んだグシャスを守るために盾となった。影魔法を解除したダインは他の者に声をかける。
「よし、今だ!!外へ向かおう!!」
「やるじゃないですか!!」
「よし、行くぞ爺さん!!」
「やれやれ、年寄りをまだ走らせるか……」
ダイン達はグシャスと彼の配下達が怯んでいる間に駆け抜け、裏口から外へ逃げ出そうとした。だが、裏口の外にもどうやらグシャスの配下が待機させられていたらしく、外に出た瞬間に今度は10人程度の囚人が待ち構えていた。
「逃がすか!!」
「全員、捕まえろ!!」
「くっ……ここは強行突破しかありませんね!!」
「それなら任せろ!!うおおおっ!!」
外に待機していた囚人達に対してマサルは突進すると、邪魔をする囚人達を蹴散らし、その後にダイン達は続く。だが、ここで老人であるドルトンだけは遅れてしまい、他の囚人に捕まってしまう。
「逃がすか!!」
「ぬあっ!?」
「爺さん!?」
「くそ、逃げろ坊主!!ここは俺達に任せろ!!」
「この野郎、てこずらせるな!!」
「おい、あそこにいるの手配書の奴じゃないか!?」
「本当だ!!こんな場所にいやがったのか!!」
先頭を走っていたマサルも数名の囚人に抑えつけられ、ダインとミイネに先に逃げる様に促す。騒ぎを聞きつけたのか宿舎の外に存在した別の囚人達もダイン達に気付き、駆けつけてきた。
この状況下ではドルトンもマサルも助ける事は出来ず、ダインは囚人達に捕まった二人を見て躊躇するが、そんなダインの腕を掴んでミイネは宿舎の裏の方へと駆け出す。
「呆けている場合じゃありませんよ!!あの二人の気持ちを無駄にしないでください、今はここから離れますよ!!」
「で、でも……」
「いいから早く!!ここで僕達が捕まったら全部終わりですよ!?」
「くっ……ちくしょう!!」
仲間を置いていく事にダインは悔しく思うが、ミイネの言う通りにこの状況下で捕まればダインの命はない。二人を置いてダインとミイネは駆け出すと、校舎の裏へと移動を行う。
「逃がすか!!」
「追えっ!!絶対に逃がすな!!」
「あいつらを捕まえれば幹部になれるんだ!!」
「銀貨100枚もだぁっ!!」
ダインとミイネの後方から数十名の囚人が追いかけ、その殆どが獣人族である。人間よりも運動能力が高い彼等は二人との距離を詰めていき、このままでは捕まるのは時間の問題だった。
「くっ……このままでは逃げ切れません!!ダインさん、影魔法で何とか出来ませんか!?」
「くそっ……なら僕にしっかり掴まってろよ!!」
「えっ……きゃっ!?」
走っている最中にダインはミイネの腰に手を伸ばすと、彼女を脇に担ぎ上げる。この時にミイネは女らしい悲鳴を上げたが、今はそれを気にしている暇はなく、ダインは囚人から逃げ出すために影魔法を発動させる。
少しでも足を止めれば追いつかれる状況のため、ダインは肉体に負担を掛ける事を承知で自分自身の影を利用し、肉体に纏わせる。右腕に影を覆い込む「黒腕」の要領でダインは両足に影を纏うと、そのまま信じられない速度で駆け出す。
「うおおおおっ!!」
「わわっ!?」
「な、なにぃっ!?」
「人間の癖に……なんて足の速さだ!?」
影魔法の応用で自分の両足を無理やりにダインは操作すると、信じられない速度で駆け出す。人間よりも運動能力が高い獣人族よりも更に早くダインは両足を動かして宿舎の裏側に回り込むと、そこには「防空壕」を想像させる地下に続く通路が存在した。但し、扉は閉め切られており、南京錠のような鍵も施されていた。
「お、おい!?扉閉まってるぞ!?」
「大丈夫です、あの鍵はもう……」
「ギギィッ!!」
何処からか聞き覚えがある鳴き声がすると、ダイン達とは別方向から口元に鍵を加えたゴブの姿が存在した。どうやら無事に囚人達から逃げ切れたらしく、さらに扉の鍵まで持って来たらしい。
「ゴブさん!!やっぱり無事だったんですね!!」
「お前、本当に出来るゴブリンだな!!」
「ギギィッ(照れるぜ)」
ゴブは先に防空壕へと辿り着くと南京錠を取り外し、扉を開いて中に招く。すぐにダインとミイネは扉の中に入り込むと、後を追いかけてきた囚人達が防空壕の中に逃げ込もうとする3人を見かけた。
「あ、あいつら!?あんなところにいるぞ!?」
「馬鹿な、まさか中に逃げ込むつもりか!?」
「止めろ!!死んじまうぞ!!」
「くそ、誰か止めろっ!!あの中に逃げ込まれたら打つ手がないぞ!?」
「えっ……死ぬ?」
「ダインさん、何してるんですか!!早く中に入って!!」
囚人達の言葉を聞いたダインは戸惑うが、ミイネに急かされて中に入り込むと、即座にゴブとミイネが扉を閉めた。外側から開かれないようにすぐに内側にゴブは南京錠を施し、これで外側から中に入る事は出来ない。
ダイン達が中に入った直後に扉の外側から大勢の囚人に声と、衝撃が走るが相当に頑丈な扉なのかびくともしない。これならば巨人族が追いかけてきても扉を壊す事は難しく、一先ずはダイン達は一息を付けた。
「うわぁっ!?」
「ぐふっ!?」
「ちぃっ!!」
影魔法によって裏口に存在した様々な道具が放り込まれ、暗殺者たちは車椅子に座り込んだグシャスを守るために盾となった。影魔法を解除したダインは他の者に声をかける。
「よし、今だ!!外へ向かおう!!」
「やるじゃないですか!!」
「よし、行くぞ爺さん!!」
「やれやれ、年寄りをまだ走らせるか……」
ダイン達はグシャスと彼の配下達が怯んでいる間に駆け抜け、裏口から外へ逃げ出そうとした。だが、裏口の外にもどうやらグシャスの配下が待機させられていたらしく、外に出た瞬間に今度は10人程度の囚人が待ち構えていた。
「逃がすか!!」
「全員、捕まえろ!!」
「くっ……ここは強行突破しかありませんね!!」
「それなら任せろ!!うおおおっ!!」
外に待機していた囚人達に対してマサルは突進すると、邪魔をする囚人達を蹴散らし、その後にダイン達は続く。だが、ここで老人であるドルトンだけは遅れてしまい、他の囚人に捕まってしまう。
「逃がすか!!」
「ぬあっ!?」
「爺さん!?」
「くそ、逃げろ坊主!!ここは俺達に任せろ!!」
「この野郎、てこずらせるな!!」
「おい、あそこにいるの手配書の奴じゃないか!?」
「本当だ!!こんな場所にいやがったのか!!」
先頭を走っていたマサルも数名の囚人に抑えつけられ、ダインとミイネに先に逃げる様に促す。騒ぎを聞きつけたのか宿舎の外に存在した別の囚人達もダイン達に気付き、駆けつけてきた。
この状況下ではドルトンもマサルも助ける事は出来ず、ダインは囚人達に捕まった二人を見て躊躇するが、そんなダインの腕を掴んでミイネは宿舎の裏の方へと駆け出す。
「呆けている場合じゃありませんよ!!あの二人の気持ちを無駄にしないでください、今はここから離れますよ!!」
「で、でも……」
「いいから早く!!ここで僕達が捕まったら全部終わりですよ!?」
「くっ……ちくしょう!!」
仲間を置いていく事にダインは悔しく思うが、ミイネの言う通りにこの状況下で捕まればダインの命はない。二人を置いてダインとミイネは駆け出すと、校舎の裏へと移動を行う。
「逃がすか!!」
「追えっ!!絶対に逃がすな!!」
「あいつらを捕まえれば幹部になれるんだ!!」
「銀貨100枚もだぁっ!!」
ダインとミイネの後方から数十名の囚人が追いかけ、その殆どが獣人族である。人間よりも運動能力が高い彼等は二人との距離を詰めていき、このままでは捕まるのは時間の問題だった。
「くっ……このままでは逃げ切れません!!ダインさん、影魔法で何とか出来ませんか!?」
「くそっ……なら僕にしっかり掴まってろよ!!」
「えっ……きゃっ!?」
走っている最中にダインはミイネの腰に手を伸ばすと、彼女を脇に担ぎ上げる。この時にミイネは女らしい悲鳴を上げたが、今はそれを気にしている暇はなく、ダインは囚人から逃げ出すために影魔法を発動させる。
少しでも足を止めれば追いつかれる状況のため、ダインは肉体に負担を掛ける事を承知で自分自身の影を利用し、肉体に纏わせる。右腕に影を覆い込む「黒腕」の要領でダインは両足に影を纏うと、そのまま信じられない速度で駆け出す。
「うおおおおっ!!」
「わわっ!?」
「な、なにぃっ!?」
「人間の癖に……なんて足の速さだ!?」
影魔法の応用で自分の両足を無理やりにダインは操作すると、信じられない速度で駆け出す。人間よりも運動能力が高い獣人族よりも更に早くダインは両足を動かして宿舎の裏側に回り込むと、そこには「防空壕」を想像させる地下に続く通路が存在した。但し、扉は閉め切られており、南京錠のような鍵も施されていた。
「お、おい!?扉閉まってるぞ!?」
「大丈夫です、あの鍵はもう……」
「ギギィッ!!」
何処からか聞き覚えがある鳴き声がすると、ダイン達とは別方向から口元に鍵を加えたゴブの姿が存在した。どうやら無事に囚人達から逃げ切れたらしく、さらに扉の鍵まで持って来たらしい。
「ゴブさん!!やっぱり無事だったんですね!!」
「お前、本当に出来るゴブリンだな!!」
「ギギィッ(照れるぜ)」
ゴブは先に防空壕へと辿り着くと南京錠を取り外し、扉を開いて中に招く。すぐにダインとミイネは扉の中に入り込むと、後を追いかけてきた囚人達が防空壕の中に逃げ込もうとする3人を見かけた。
「あ、あいつら!?あんなところにいるぞ!?」
「馬鹿な、まさか中に逃げ込むつもりか!?」
「止めろ!!死んじまうぞ!!」
「くそ、誰か止めろっ!!あの中に逃げ込まれたら打つ手がないぞ!?」
「えっ……死ぬ?」
「ダインさん、何してるんですか!!早く中に入って!!」
囚人達の言葉を聞いたダインは戸惑うが、ミイネに急かされて中に入り込むと、即座にゴブとミイネが扉を閉めた。外側から開かれないようにすぐに内側にゴブは南京錠を施し、これで外側から中に入る事は出来ない。
ダイン達が中に入った直後に扉の外側から大勢の囚人に声と、衝撃が走るが相当に頑丈な扉なのかびくともしない。これならば巨人族が追いかけてきても扉を壊す事は難しく、一先ずはダイン達は一息を付けた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。