不遇職とバカにされましたが、実際はそれほど悪くありません?

カタナヅキ

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ダイン 監獄都市編

おらおらぁっ!!その程度か!!( ゚Д゚) ← 有利になるとイキる

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「くそ、こんな物……!!」
「無駄だ!!僕の影魔法はそんな物は効かないんだよ!!」


リックは影に拘束された状態ながらも短剣を突き刺し、影の触手を切り裂こうとした。だが、影魔法は物理攻撃を受け付けず、魔法の力を宿していない武器では対抗手段がない。どれだけの力を込めようと刃は触手に繰り込む事もなく、その間にダインは動き出す。

影の触手でリックを拘束させたダインは杖を振りかざすと、触手を操作して上空まで浮き上がらせる。リックの身体が浮き上がると、ダインは気合を込めて叫ぶ。


「喰らえっ!!僕流、兜落としだぁっ!!」
「がはぁっ!?」
『おおっ!?』


影の触手に拘束された状態でリックは床に叩き込まれ、白目を剥く。やがて影魔法の効果爺感の限界を迎え、彼の身体から影が離れていくと、元の形へと戻る。影魔法の効果時間内にリックを倒せたことにダインは額の汗を拭い、杖を突きあげる。


「どうだ!?これで僕の勝ちだぞっ!!」
「し、信じられん……」
「まさか、本当にあのリックを倒すとは……」
「何だ、あの魔法は……見た事がないぞ!?」


ダインが勝ち名乗りを行うと、観客席の獣人達は騒ぎ出す。誰もがダインがリックに勝てるとは思わなかったが、予想外の結果に動揺を隠せない。一方で観客席のミイネとゴブも安堵した表情を浮かべ、ミノルに告げた。


「どうですか、僕の相棒は?ああ見えても結構強いんですよ」
「ギギィッ(そうだそうだ!!)」
「……確かに大した小僧だ」


先ほどまでは心配していた二人だったが、ダインが見事にリックを気絶させると途端に勝ち誇った表情を浮かべ、ミノルに語り掛ける。そんな二人にミノルは素直にダインの力を認めるが、彼は更に言葉を続けた。


「だが、まだだ。試合は終わっていないぞ」
「えっ……」
「忘れたか?囚人同士の試合は相手を殺すか、あるいは棄権を宣言させなければ試合は終わらない。気絶させた所で試合は終了しないぞ」
「ギギィッ!?」


囚人同士の試合の原則を告げたミノルにミイネとゴブは動揺し、これが普通の闘技場で行われる試合ならばダインの勝利は間違いない。しかし、ここは監獄都市の闘技場であり、相手を気絶させても試合は終わらない。

リックは気絶した時点で彼から降伏の言葉は聞き出せず、だからといってダインに人殺しなどが出来るはずがない。ならばダインに残された手は彼を起こして降参の言葉を出させるしかない。


「ダインさん!!試合はまだ終わってませんよ!!早くそいつを起こして降参させてください!!」
「えっ!?あ、そ、そうか……おい、こら!!早く起きろ!!」
「ぐへっ!?」


ダインのミイネの言葉を聞いて試合の規則を思い出し、気絶していたリックの頬を叩いて胸倉を掴み上げる。目を覚ましたリックは何が起きたのか理解できない様子だったが、ダインはそんな彼に告げた。


「ほら、さっさと降参しろ!!試合は僕の勝ちだと認めろよ!!」
「だ、誰がお前みたいなガキに……!!」
「このっ、いいからさっさと言えよ!!」
「あいだぁっ!?」


往生際が悪いリックに対してダインは頭突きを食らわせ、思いの外に強烈な一撃にリックは白目を剥き、一方でダインは彼を立ち上がらせて身体を振る。


「もう一発喰らいたいのか!!言っておくけど、僕の石頭を馬鹿にするなよ!!降参を認めないなら何度でも食らわせるぞ!!」
「だ、誰がてめえみたいなガキに……」
「この野郎っ!!だったらもう一発喰らわせてやる!!」
「あがぁっ!?」


石頭を自称するだけはあり、ダインの頭突きを受けたリックは白目を剥く。実を言えばダインの石頭はバルのお墨付きであり、まだ冒険者になりたての頃にダインはバルから折檻という名目で何度も頭突きを喰らわされていた。

ダインがへまをするたびにバルが頭突きを食らわせ続けた影響か、今現在のダインはバル以上の石頭を誇り、並の戦闘職の人間よりも頭が固い。二度も頭突きを受けたリックは目を回し、これ以上に受けたらまずかった。


「ま、待て……もう、止めろ、止めてくれ」
「なら降参するか!?」
「そ、それは……」
「たくっ、それならこれはどうだ!!」


降参を認めようと良しないリックに対してダインは痺れを切らし、彼は杖を構えると自分の影を実体化させ、影の巨人を作り出す。その光景を見た観衆は驚愕し、唐突にダインの背後に漆黒の巨人が現れた様にしか見えなかった。


「シャドウマン!!」
「な、何だぁっ!?こいつは……!?」
「おらぁっ!!」


ダインが作り出したゴンゾウと酷似した影の巨人はリックの身体を両手で挟み込むと、彼の身体を持ち上げる。自分の身体を掴んだ漆黒の巨人にリックは恐怖を抱き、ダインはそんな彼に怒鳴る。


「これ以上に抵抗するならこいつでぶっ飛ばすぞ!!痛いじゃすまないからな、死にたくなかったらさっさと降参しろよ!!」
「ひいいっ!?わ、分かった……負けだ、俺の負けだぁあああっ!!」
「よし!!僕の勝ちだぁっ!!」


今度こそリックに降参を宣言させると、ダインは影の巨人を解除させ、両手を繰り出す。その姿を見てミイネとゴブは笑みを浮かべてミノルに振り返ると、流石の彼も勝利を認めざるを得ず、宣言した。




※本日はコミカライズ版の更新日です!!レナの義理の姉(従妹?)であるナオとの初対面です!!
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