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ダイン 監獄都市編
きつい…… _:(´ཀ` 」∠):_
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「試合はここまでとする!!勝者はダイン!!」
「おっしゃあっ!!」
「やりましたね、ダインさん!!これでまた大儲けですよ!!」
「ギギィッ(小遣いを賭けた甲斐があった!!)」
ミノルが宣言するとダインは両手を上げ、ミイネとゴブも拍手する。その様子を他の観客達も戸惑いながらも拍手を行い、中にはダインに強い興味を抱く者もいた。
「し、信じられん。まさかあんな小僧がリックを倒すとは……」
「むむ、あんな魔法は見た事がないぞ!?」
「ふむ、こkれは掘り出し物かもしれませんな……あの囚人の値段はいくらだ?」
当初の目的通り、ダインが試合で活躍した事で外部から訪れた観客は注目し、中には彼を購入できないのか見当する者もいた。その様子を見てミイネは自分の計画が成功し、この際にダインが買い取られれば必然的に彼の主人であるミイネとの交渉になる。
(このまま誰かがダインさんを買ってくれれば僕も外に……)
奴隷囚人であるダインを購入する場合、交渉を行う相手は監獄の兵士ではなくミイネとなる。奴隷囚人の所有権はあくまでも主人であるため、兵士が口を出す事は出来ない。それを利用してミイネはダインを購入したい者がいるのならば自分とゴブを連れて行くように交渉するつもりだった。
現在は監獄都市の兵士から追われる立場ではあるが、もしもここで買い取り手が決まれば危険を犯さずにダインとミイネは外の世界へ逃れる事が出来る。所詮は三巨頭の勢力が幅を利かせる事が出来るのは監獄内だけであり、外に逃げ出せば怖い者はいない。
(この試合でダインさんの価値は見せつけられた。後は誰か買い取るか……)
出来る事ならばダインを購入する人間は貴族などではなく、商人の類である方がミイネには都合が良かった。下手に貴族に購入されると一生飼いならされる危険性もあり、国の将軍なども避けたかった。囚人の兵士となると行動も制限されてしまうため、自由には動けない。
ミイネの希望としては奴隷商人などに購入される事であり、能力が高い囚人を買い取って奴隷として売り捌く奴隷商人は多い。もしも奴隷商人がダインを目に付け、彼を買い取りたいというのであればミイネは自分を従業員として雇い、連れ出す事を交渉するつもりだった。
(奴隷商人辺りなら外の世界へ抜け出した後、こっそりと抜け出して逃げ出せばいい。ダインさんは元々はバルトロス王国の人らしいですし、この際に王国に逃げるのもありですね。そうすればもしかしたらあの人たちとも……)
かつてミイネには巨人族と人族の囚人と交流があり、この二人を手助けを行った事がある。結局は二人とも監獄都市から解放されたのだが、ミイネは一緒には行けなかった。だが、また会う事を約束し、別れた。ミイネが外の世界へ出たいのは自分の力だけで自由に生きたいという思いと、監獄都市から抜け出した二人の囚人と会うためである。
監獄都市はミイネにとっては窮屈でしかなく、ここにいる限りはミイネは真の意味で自由になれないと感じていた。そのためにミイネは父親と決別し、この監獄都市を抜け出す事を計画し、自分の力だけで囚人の立場から抜け出すために頑張ってきた。
(さあ、早く……僕達をここから連れ出してください!!)
ミイネは祈るように観客席の観客に視線を向け、誰かダインを購入しようと考える者がいないのかと期待したような視線を向ける。しかし、ここで死合場に立っているダインの身に異変が起きた。
「う、ぐぅっ……!?」
「えっ……ダインさん!?」
「ギギィッ!?」
唐突にダインは右腕を抑え込むと、膝を崩す。全身から嫌な脂汗が流れ、やがて床に倒れ込む。その様子を見たミイネは驚き、ゴブも慌てて駆け出す。観客席の方では唐突に倒れたダインを見て観衆も驚愕する。
「な、何だ?急にどうしたというのだ?」
「倒れた……まさか、リックの攻撃を受けていたのか?」
「ふむ、あり得るな……もしかしたら毒物でも仕込まれたのかもしれん」
「毒だと?そんな馬鹿な……いや、あのリックならば確かにそれぐらいの事は出来るかもしれんが」
「なんにしろ、あの状態では戦えそうにないな……残念だ。掘り出し物が見つかったと思ったのに」
ダインが倒れたことで観客は一斉に彼の興味を失い、その様子を見てミイネは悔しく思うが、今は倒れたダインを救うためにミノルに告げた。
「すぐにダインさんを運んで下さい!!試合は終わったんだからいいでしょう!?」
「……お前達、奴を運べ。ついでにリックの奴も拘束しろ、奴を懲罰房へ送り返せ」
「はっ!!」
ミノルの言葉に兵士達は即座に行動を行い、今回の試合でリックは勝利すれば闘技者に復活する約束だったが、それに失敗した以上は彼は闘技者に復帰できないどころか、元の懲罰房へ送り込まれる。恐らくはもう二度と懲罰房から出てくる事はないだろう。
兵士に運ばれるダインを見てミイネは心配する一方、観衆の興味がなくなった事に悔しく思う。だが、まだ試合を勝ちづければ外部の人間の興味を引く可能性はあり、諦めるつもりはなかった――
※新作「貧弱でも英雄になれますか?」も投稿しました。こちらは短期連載の予定です。
「おっしゃあっ!!」
「やりましたね、ダインさん!!これでまた大儲けですよ!!」
「ギギィッ(小遣いを賭けた甲斐があった!!)」
ミノルが宣言するとダインは両手を上げ、ミイネとゴブも拍手する。その様子を他の観客達も戸惑いながらも拍手を行い、中にはダインに強い興味を抱く者もいた。
「し、信じられん。まさかあんな小僧がリックを倒すとは……」
「むむ、あんな魔法は見た事がないぞ!?」
「ふむ、こkれは掘り出し物かもしれませんな……あの囚人の値段はいくらだ?」
当初の目的通り、ダインが試合で活躍した事で外部から訪れた観客は注目し、中には彼を購入できないのか見当する者もいた。その様子を見てミイネは自分の計画が成功し、この際にダインが買い取られれば必然的に彼の主人であるミイネとの交渉になる。
(このまま誰かがダインさんを買ってくれれば僕も外に……)
奴隷囚人であるダインを購入する場合、交渉を行う相手は監獄の兵士ではなくミイネとなる。奴隷囚人の所有権はあくまでも主人であるため、兵士が口を出す事は出来ない。それを利用してミイネはダインを購入したい者がいるのならば自分とゴブを連れて行くように交渉するつもりだった。
現在は監獄都市の兵士から追われる立場ではあるが、もしもここで買い取り手が決まれば危険を犯さずにダインとミイネは外の世界へ逃れる事が出来る。所詮は三巨頭の勢力が幅を利かせる事が出来るのは監獄内だけであり、外に逃げ出せば怖い者はいない。
(この試合でダインさんの価値は見せつけられた。後は誰か買い取るか……)
出来る事ならばダインを購入する人間は貴族などではなく、商人の類である方がミイネには都合が良かった。下手に貴族に購入されると一生飼いならされる危険性もあり、国の将軍なども避けたかった。囚人の兵士となると行動も制限されてしまうため、自由には動けない。
ミイネの希望としては奴隷商人などに購入される事であり、能力が高い囚人を買い取って奴隷として売り捌く奴隷商人は多い。もしも奴隷商人がダインを目に付け、彼を買い取りたいというのであればミイネは自分を従業員として雇い、連れ出す事を交渉するつもりだった。
(奴隷商人辺りなら外の世界へ抜け出した後、こっそりと抜け出して逃げ出せばいい。ダインさんは元々はバルトロス王国の人らしいですし、この際に王国に逃げるのもありですね。そうすればもしかしたらあの人たちとも……)
かつてミイネには巨人族と人族の囚人と交流があり、この二人を手助けを行った事がある。結局は二人とも監獄都市から解放されたのだが、ミイネは一緒には行けなかった。だが、また会う事を約束し、別れた。ミイネが外の世界へ出たいのは自分の力だけで自由に生きたいという思いと、監獄都市から抜け出した二人の囚人と会うためである。
監獄都市はミイネにとっては窮屈でしかなく、ここにいる限りはミイネは真の意味で自由になれないと感じていた。そのためにミイネは父親と決別し、この監獄都市を抜け出す事を計画し、自分の力だけで囚人の立場から抜け出すために頑張ってきた。
(さあ、早く……僕達をここから連れ出してください!!)
ミイネは祈るように観客席の観客に視線を向け、誰かダインを購入しようと考える者がいないのかと期待したような視線を向ける。しかし、ここで死合場に立っているダインの身に異変が起きた。
「う、ぐぅっ……!?」
「えっ……ダインさん!?」
「ギギィッ!?」
唐突にダインは右腕を抑え込むと、膝を崩す。全身から嫌な脂汗が流れ、やがて床に倒れ込む。その様子を見たミイネは驚き、ゴブも慌てて駆け出す。観客席の方では唐突に倒れたダインを見て観衆も驚愕する。
「な、何だ?急にどうしたというのだ?」
「倒れた……まさか、リックの攻撃を受けていたのか?」
「ふむ、あり得るな……もしかしたら毒物でも仕込まれたのかもしれん」
「毒だと?そんな馬鹿な……いや、あのリックならば確かにそれぐらいの事は出来るかもしれんが」
「なんにしろ、あの状態では戦えそうにないな……残念だ。掘り出し物が見つかったと思ったのに」
ダインが倒れたことで観客は一斉に彼の興味を失い、その様子を見てミイネは悔しく思うが、今は倒れたダインを救うためにミノルに告げた。
「すぐにダインさんを運んで下さい!!試合は終わったんだからいいでしょう!?」
「……お前達、奴を運べ。ついでにリックの奴も拘束しろ、奴を懲罰房へ送り返せ」
「はっ!!」
ミノルの言葉に兵士達は即座に行動を行い、今回の試合でリックは勝利すれば闘技者に復活する約束だったが、それに失敗した以上は彼は闘技者に復帰できないどころか、元の懲罰房へ送り込まれる。恐らくはもう二度と懲罰房から出てくる事はないだろう。
兵士に運ばれるダインを見てミイネは心配する一方、観衆の興味がなくなった事に悔しく思う。だが、まだ試合を勝ちづければ外部の人間の興味を引く可能性はあり、諦めるつもりはなかった――
※新作「貧弱でも英雄になれますか?」も投稿しました。こちらは短期連載の予定です。
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