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弱肉強食の島編
黒牛将
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「いてぇっ……魔法無しだとやっぱりきついな」
「て、てめえっ……俺の攻撃を止めやがったな!?」
「す、凄い!!」
「あの牛男の攻撃を止めたぞ!?」
「流石は戦士長達が連れてきた男だ!!」
レナの攻撃によってミノタウロスは攻撃を中断し、互いに睨み合う。この時に助けられた形となった女戦士達はレナの強さに驚くが、ここでミノタウロスの方はレナを見て疑問を抱く。
「ん?何だお前、その肌の色は……それによく見るとお前、男か?」
「男だよ」
「はっ!!こいつは驚きだな、ダークエルフの男は軟弱な野郎しかいないと思っていたがこいつは久々に楽しめそうだ!!」
ミノタウロスはレナの格好を見て褐色肌ではない事、男性である事に驚いた様子だが、すぐに気を取り直して戦斧を上段に構える。今度はミノタウロスの方が仕掛け、レナに向けて戦斧を叩き込む。
「うおらぁっ!!」
「くっ!?」
受け流そうとしたレナだったが、思いのほかに強烈な速度と一撃を受けて踏み止まる。地面に亀裂が走り、並の人間ならば耐え切れずに押し潰されていただろう。だが、魔法が扱えなくてもレナの身体能力ならば耐えられなくはない。
生粋の魔術師の職業として生まれたレナの身体能力は、戦士や格闘家などの系統の職業の人間と比べれば普通の場合は彼等よりも身体能力は劣る。しかし、子供の頃から身体を鍛え上げ、更に数多の技能を身に付けたレナからすれば耐え切れない一撃ではない。
「おらぁっ!!」
「うおっ!?」
一度ならず二度までも自分の攻撃を弾き返したレナにミノタウロスは驚愕の表情を浮かべ、冷や汗を流す。まさか自分を相手にこんな小さくて弱そうな少年に力で押し返されるなど思いもしなかった。
「くっ……思ったよりもやりやがるな、気に入ったぜ!!」
「そいつはどうも……そろそろここでお互いに名乗らない?」
「はっ、いいだろう。俺の名前はギュウカク!!黒牛将のギュウカクだ!!」
「ギュウカク……案外美味しそうな名前だな」
ギュウカクと名乗ったミノタウロスに対してレナは退魔刀を両手で構え、今回の相手は二刀流では分が悪い。退魔刀のみで対処する事を決めると、ここでギュウカクがレナの名前を尋ねる。
「さあ、俺の名前は言ったぞ!!今度はお前の番だ!!」
「……レナだ」
「レナ?聞いた事もない名前だな……役職はなんだ?それぐらいの強さならダークエルフの戦士長か?」
「生憎と役職なんて……いや、一応は冒険者かな?」
「ボウケンシャ?何だそれは!?」
役職を聞かれて咄嗟にレナは冒険者と答えると、ギュウカクは興味を抱いた様に鼻を鳴らす。そんな彼を見てレナは気が抜け、意外と話が通じる相手なのかと思ってしまう。
だが、ここでギュウカクによって地面に倒れていたダークエルフの女戦士達が起き上がり、自分達を追い詰めたギュウカクに対して怒りを抱いた様に睨みつける。彼女達は武器を握りしめてギュウカクに襲い掛かろうとした。
「こいつ!!」
「殺してやる!!」
「今日の晩飯だ!!」
「ちっ、邪魔をするな!!」
女戦士達が近付こうとするとギュウカクは戦斧を握りしめ、再び身体を回転させて刃を振り回す。その様子を見たレナは女戦士達に離れる様に注意した。
「馬鹿、近づくな!!巻き込まれるぞ!?」
「くぅっ……うわぁっ!?」
「あぐぅっ!?」
「きゃいんっ!?」
「うおらぁあああっ!!」
ギュウカクの振り回した戦斧によって女戦士達は再び吹き飛び、その様子を見兼ねてレナも動き出す。だが、ここでレナはギュウカクの動作を見て違和感を覚え、すぐに違和感の正体に気付く。
(こいつの技、まさか……!?)
回転する事にギュウカクの攻撃速度が増している事に気付き、この動きを見たレナは旋斧と呼ばれる武器を得意とする剣聖のジャンヌの動きと重なる。ギュウカクも彼女と同様に武器を振り回す事に加速し、攻撃速度と威力を上昇させていた。
ジャンヌの剣技と比べると粗削りではあるが、彼女にも勝るとも劣らず繰り出される攻撃は今のレナでは防御する事は出来ず、回避に専念する。しかし、攻撃を避けても次の攻撃が瞬時に繰り出され、しかも時間が経過するにつれて速度が上がっていく。
「おらおらおらおらぁっ!!」
「くそっ、このっ……うわっ!?」
退魔刀を片手にレナは遺跡のあちこちへ移動するが、建物を障害物に利用しようとしてもミノタウロスの振り回す戦斧は建物ごと破壊する。武器の硬度も凄まじいが、それを駆使するミノタウロスの膂力も侮れない。
(こいつ、強い……魔法無しで勝てるか!?)
魔法さえ扱えればいくらでも対抗手段はあるが、今のレナに頼れるのは技能だけであり、魔法の力は当てには出来ない。徐々にレナの身体にも攻撃が掠り始め、血が滲む。
「これで終わりだぁああああっ!!」
「ぐうっ!?」
十分に加速するとギュウカクは跳躍を行い、身体を回転させたまま上段から戦斧を振り落とす。その攻撃を見てレナは退魔刀を構え、防御や回避ではどうしようもないと判断すると、反撃に出た。、
「て、てめえっ……俺の攻撃を止めやがったな!?」
「す、凄い!!」
「あの牛男の攻撃を止めたぞ!?」
「流石は戦士長達が連れてきた男だ!!」
レナの攻撃によってミノタウロスは攻撃を中断し、互いに睨み合う。この時に助けられた形となった女戦士達はレナの強さに驚くが、ここでミノタウロスの方はレナを見て疑問を抱く。
「ん?何だお前、その肌の色は……それによく見るとお前、男か?」
「男だよ」
「はっ!!こいつは驚きだな、ダークエルフの男は軟弱な野郎しかいないと思っていたがこいつは久々に楽しめそうだ!!」
ミノタウロスはレナの格好を見て褐色肌ではない事、男性である事に驚いた様子だが、すぐに気を取り直して戦斧を上段に構える。今度はミノタウロスの方が仕掛け、レナに向けて戦斧を叩き込む。
「うおらぁっ!!」
「くっ!?」
受け流そうとしたレナだったが、思いのほかに強烈な速度と一撃を受けて踏み止まる。地面に亀裂が走り、並の人間ならば耐え切れずに押し潰されていただろう。だが、魔法が扱えなくてもレナの身体能力ならば耐えられなくはない。
生粋の魔術師の職業として生まれたレナの身体能力は、戦士や格闘家などの系統の職業の人間と比べれば普通の場合は彼等よりも身体能力は劣る。しかし、子供の頃から身体を鍛え上げ、更に数多の技能を身に付けたレナからすれば耐え切れない一撃ではない。
「おらぁっ!!」
「うおっ!?」
一度ならず二度までも自分の攻撃を弾き返したレナにミノタウロスは驚愕の表情を浮かべ、冷や汗を流す。まさか自分を相手にこんな小さくて弱そうな少年に力で押し返されるなど思いもしなかった。
「くっ……思ったよりもやりやがるな、気に入ったぜ!!」
「そいつはどうも……そろそろここでお互いに名乗らない?」
「はっ、いいだろう。俺の名前はギュウカク!!黒牛将のギュウカクだ!!」
「ギュウカク……案外美味しそうな名前だな」
ギュウカクと名乗ったミノタウロスに対してレナは退魔刀を両手で構え、今回の相手は二刀流では分が悪い。退魔刀のみで対処する事を決めると、ここでギュウカクがレナの名前を尋ねる。
「さあ、俺の名前は言ったぞ!!今度はお前の番だ!!」
「……レナだ」
「レナ?聞いた事もない名前だな……役職はなんだ?それぐらいの強さならダークエルフの戦士長か?」
「生憎と役職なんて……いや、一応は冒険者かな?」
「ボウケンシャ?何だそれは!?」
役職を聞かれて咄嗟にレナは冒険者と答えると、ギュウカクは興味を抱いた様に鼻を鳴らす。そんな彼を見てレナは気が抜け、意外と話が通じる相手なのかと思ってしまう。
だが、ここでギュウカクによって地面に倒れていたダークエルフの女戦士達が起き上がり、自分達を追い詰めたギュウカクに対して怒りを抱いた様に睨みつける。彼女達は武器を握りしめてギュウカクに襲い掛かろうとした。
「こいつ!!」
「殺してやる!!」
「今日の晩飯だ!!」
「ちっ、邪魔をするな!!」
女戦士達が近付こうとするとギュウカクは戦斧を握りしめ、再び身体を回転させて刃を振り回す。その様子を見たレナは女戦士達に離れる様に注意した。
「馬鹿、近づくな!!巻き込まれるぞ!?」
「くぅっ……うわぁっ!?」
「あぐぅっ!?」
「きゃいんっ!?」
「うおらぁあああっ!!」
ギュウカクの振り回した戦斧によって女戦士達は再び吹き飛び、その様子を見兼ねてレナも動き出す。だが、ここでレナはギュウカクの動作を見て違和感を覚え、すぐに違和感の正体に気付く。
(こいつの技、まさか……!?)
回転する事にギュウカクの攻撃速度が増している事に気付き、この動きを見たレナは旋斧と呼ばれる武器を得意とする剣聖のジャンヌの動きと重なる。ギュウカクも彼女と同様に武器を振り回す事に加速し、攻撃速度と威力を上昇させていた。
ジャンヌの剣技と比べると粗削りではあるが、彼女にも勝るとも劣らず繰り出される攻撃は今のレナでは防御する事は出来ず、回避に専念する。しかし、攻撃を避けても次の攻撃が瞬時に繰り出され、しかも時間が経過するにつれて速度が上がっていく。
「おらおらおらおらぁっ!!」
「くそっ、このっ……うわっ!?」
退魔刀を片手にレナは遺跡のあちこちへ移動するが、建物を障害物に利用しようとしてもミノタウロスの振り回す戦斧は建物ごと破壊する。武器の硬度も凄まじいが、それを駆使するミノタウロスの膂力も侮れない。
(こいつ、強い……魔法無しで勝てるか!?)
魔法さえ扱えればいくらでも対抗手段はあるが、今のレナに頼れるのは技能だけであり、魔法の力は当てには出来ない。徐々にレナの身体にも攻撃が掠り始め、血が滲む。
「これで終わりだぁああああっ!!」
「ぐうっ!?」
十分に加速するとギュウカクは跳躍を行い、身体を回転させたまま上段から戦斧を振り落とす。その攻撃を見てレナは退魔刀を構え、防御や回避ではどうしようもないと判断すると、反撃に出た。、
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