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弱肉強食の島編
ダークエルフの隠れ家
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――その後、バルカンの裏切りはすぐに判明した。拘束した牛人族が彼が裏切って自分達をここまで案内した事を白状し、これによってバルカンと彼に従った者達は裏切り者として今後は敵として認識される。
「あの馬鹿、レナに負けたからって仲間を売るなんて……やっぱりあいつは最低だ!!」
「許せない……今度出会ったらあいつの股間を握り潰してやる」
「ふむ……まさか、バルカンの奴がそこまでするとはのう。残念だが、仕方あるまい。今後はバルカンは儂等の敵じゃ、奴に従った者達も含めてな」
族長の言葉を聞いてアンジュとサーシャ以外のダークエルフ達も頷き、今後はバルカンと彼に従った者達は敵と認識された。バルカンのした事は決して許される事ではなく、アンジュとサーシャは戦士長として彼を始末する事を誓う。
その一方でレナの方は昨日の一件と今回の牛人族の襲撃で活躍した事により、完全にダークエルフの部族の信頼を得た。アンジュとサーシャ以外の女戦士達もレナに惚れ込み、積極的に迫ってきた。
「レナ、お前は強い。強い男は皆大好きだ」
「これからもずっと一緒にいてくれるか?」
「強い子をたくさん産んでこの島を支配しよう」
「いや、それはちょっと……」
「ああ、もう……うざったいんだよ!!お前等、帰れ!!これはあたしのだ、しっしっ!!」
レナに群がってくる女性に対してはハルナが追い払い、そのお陰でレナも助かっていた。最もそのせいでハルナは女性陣から顰蹙を買うが、彼女は全く気にしない。
「むう、独り占めはずるいぞおっぱい女!!」
「そうだぞ!!牛乳女め!!」
「誰がおっぱい女と牛乳女だ!!乳の大きさで勝てないからって妬むな!!」
「こいつ!!」
「その乳、もぎ取ってやるぞ!?」
「これこれ、喧嘩は止めんか」
今にも喧嘩沙汰に発展しそうな女戦士達とハルナを仲裁したのは族長であり、彼女は皆を集めると今後の事を話し合う。この遺跡はもう牛人族に見つかった以上は隠れ家の機能はなく、早急に場所を移動する必要があった。
「あまり長居すると他の牛人族が襲いに来るかもしれん。その前に我々もここを退去せねばならんのだぞ、喧嘩している場合ではない」
「でも、族長……バルカンが敵に寝返った以上は私達がこれまで使っていた隠れ家は全て敵に知られている。他の隠れ家に移動してもいずれ見つかる」
「分かっておる。だが、こんな場合も想定して儂はお主等にも教えていない隠れ家を知っておる。そこに行けば一先ずは安全じゃろう」
「何?私達にも秘密にしている隠れ家があったのか!?」
戦士長であるアンジュとサーシャでさえも知らされていない隠れ家があるらしく、族長は牛人族の追跡が放たれる前に場所を移動する事を提案した。
「うむ、ここからそれほど離れてはおらん場所に滝があるのは知っているな?実はあの滝の裏には別の場所へ繋がる抜け道があるのだ」
「抜け道?その先に何があるんだ?」
「行けば分かる、今は一刻も早く隠れ家へ向かうぞ」
「ちょっと待て!!そうしたら捕まえた奴等はどうする?」
先の牛人族の襲撃の際、レナ達の活躍で牛人族の三番手である黒牛将のギュウカクと彼の直属の配下は捕まえる事が出来た。現在はレナとハルナが閉じ込めた地下牢に幽閉しているが、隠れ家を離れるとなると彼等を見張る者はいなくなる。
「うむ、残念だが奴等は置いていくしかあるまい」
「置いていく!?折角捕まえたのにか!?あいつらのせいでこっちは怪我人も出たんだぞ!?」
「姉者の言う通り、あいつらを放置するのはあり得ない。この際に始末するべき……」
「それはいかん!!決して殺してはならん!!そんな事をすれば牛人族との全面抗争は避けられん!!そうなれば奴等が死ぬか、我々が死ぬか、それともお互いに滅びるかまで戦う事になる!!それだけは避けなければならんのじゃ!!」
アンジュとサーシャは襲撃を仕掛けた牛人族たちを置いていく事に反対するが、族長は彼等を殺す事は許さなかった。もしも彼等を殺せば牛人族は仇討ちのためにダークエルフに襲い掛かる事は必然だった。
この島の均衡はダークエルフ、牛人族、竜人族の3つで成り立っており、その内の二つの部族が争い合えば最後に残った部族も介入する。だからこそ今までは互いに牽制し、表面上が平和が保たれてきた。だが、もしもこの均衡が崩れれば3つの部族は互い滅ぼすまで戦いは終わらない。
「いいか、黒牛将だけは殺してはならんぞ。痛めつけても構わんが、もしも殺してしまえば戦争は避けられん。そうなれば我々は滅ぶ可能性が高い」
「でも、奴等の方から仕掛けたんだぞ!?」
「それでも我慢せい!!何があろうと殺す事だけは許さん!!」
「くっ……!!」
流石にアンジュも族長に強く言い付けられれば逆らえず、他の者達も不満を抱きながらも族長のいう事に従う。だが、この時にハルナが手を上げて意外な申し出を行う。
「あの馬鹿、レナに負けたからって仲間を売るなんて……やっぱりあいつは最低だ!!」
「許せない……今度出会ったらあいつの股間を握り潰してやる」
「ふむ……まさか、バルカンの奴がそこまでするとはのう。残念だが、仕方あるまい。今後はバルカンは儂等の敵じゃ、奴に従った者達も含めてな」
族長の言葉を聞いてアンジュとサーシャ以外のダークエルフ達も頷き、今後はバルカンと彼に従った者達は敵と認識された。バルカンのした事は決して許される事ではなく、アンジュとサーシャは戦士長として彼を始末する事を誓う。
その一方でレナの方は昨日の一件と今回の牛人族の襲撃で活躍した事により、完全にダークエルフの部族の信頼を得た。アンジュとサーシャ以外の女戦士達もレナに惚れ込み、積極的に迫ってきた。
「レナ、お前は強い。強い男は皆大好きだ」
「これからもずっと一緒にいてくれるか?」
「強い子をたくさん産んでこの島を支配しよう」
「いや、それはちょっと……」
「ああ、もう……うざったいんだよ!!お前等、帰れ!!これはあたしのだ、しっしっ!!」
レナに群がってくる女性に対してはハルナが追い払い、そのお陰でレナも助かっていた。最もそのせいでハルナは女性陣から顰蹙を買うが、彼女は全く気にしない。
「むう、独り占めはずるいぞおっぱい女!!」
「そうだぞ!!牛乳女め!!」
「誰がおっぱい女と牛乳女だ!!乳の大きさで勝てないからって妬むな!!」
「こいつ!!」
「その乳、もぎ取ってやるぞ!?」
「これこれ、喧嘩は止めんか」
今にも喧嘩沙汰に発展しそうな女戦士達とハルナを仲裁したのは族長であり、彼女は皆を集めると今後の事を話し合う。この遺跡はもう牛人族に見つかった以上は隠れ家の機能はなく、早急に場所を移動する必要があった。
「あまり長居すると他の牛人族が襲いに来るかもしれん。その前に我々もここを退去せねばならんのだぞ、喧嘩している場合ではない」
「でも、族長……バルカンが敵に寝返った以上は私達がこれまで使っていた隠れ家は全て敵に知られている。他の隠れ家に移動してもいずれ見つかる」
「分かっておる。だが、こんな場合も想定して儂はお主等にも教えていない隠れ家を知っておる。そこに行けば一先ずは安全じゃろう」
「何?私達にも秘密にしている隠れ家があったのか!?」
戦士長であるアンジュとサーシャでさえも知らされていない隠れ家があるらしく、族長は牛人族の追跡が放たれる前に場所を移動する事を提案した。
「うむ、ここからそれほど離れてはおらん場所に滝があるのは知っているな?実はあの滝の裏には別の場所へ繋がる抜け道があるのだ」
「抜け道?その先に何があるんだ?」
「行けば分かる、今は一刻も早く隠れ家へ向かうぞ」
「ちょっと待て!!そうしたら捕まえた奴等はどうする?」
先の牛人族の襲撃の際、レナ達の活躍で牛人族の三番手である黒牛将のギュウカクと彼の直属の配下は捕まえる事が出来た。現在はレナとハルナが閉じ込めた地下牢に幽閉しているが、隠れ家を離れるとなると彼等を見張る者はいなくなる。
「うむ、残念だが奴等は置いていくしかあるまい」
「置いていく!?折角捕まえたのにか!?あいつらのせいでこっちは怪我人も出たんだぞ!?」
「姉者の言う通り、あいつらを放置するのはあり得ない。この際に始末するべき……」
「それはいかん!!決して殺してはならん!!そんな事をすれば牛人族との全面抗争は避けられん!!そうなれば奴等が死ぬか、我々が死ぬか、それともお互いに滅びるかまで戦う事になる!!それだけは避けなければならんのじゃ!!」
アンジュとサーシャは襲撃を仕掛けた牛人族たちを置いていく事に反対するが、族長は彼等を殺す事は許さなかった。もしも彼等を殺せば牛人族は仇討ちのためにダークエルフに襲い掛かる事は必然だった。
この島の均衡はダークエルフ、牛人族、竜人族の3つで成り立っており、その内の二つの部族が争い合えば最後に残った部族も介入する。だからこそ今までは互いに牽制し、表面上が平和が保たれてきた。だが、もしもこの均衡が崩れれば3つの部族は互い滅ぼすまで戦いは終わらない。
「いいか、黒牛将だけは殺してはならんぞ。痛めつけても構わんが、もしも殺してしまえば戦争は避けられん。そうなれば我々は滅ぶ可能性が高い」
「でも、奴等の方から仕掛けたんだぞ!?」
「それでも我慢せい!!何があろうと殺す事だけは許さん!!」
「くっ……!!」
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