1,331 / 2,091
弱肉強食の島編
最悪の襲撃
しおりを挟む
「なあ、ところで腕輪はまだ見つからないのか?」
「すまん、探しているのだが……」
「あ、ありました!!腕輪って、こいつの事じゃないですか!?」
倉庫に向かった数名の竜人族が駆けつけてくると、彼等の手には魔封じの腕輪が握りしめられていた。それを見たレナは即座にアイリスと交信を行い、自分の腕輪を解除する腕輪を問い質す。
『アイリス!!』
『一番後ろの竜人族が持っているのがレナさんの腕輪を解除できます!!ですけど、急いでください!!』
『えっ?』
『黒龍が迫っています!!』
『ええっ!?』
アイリスの発言にレナは度肝を抜き、一瞬だけの交信を行うつもりだったので途絶えてしまった。慌ててもう一度更新を行おうとしたが、その前に砦に衝撃が走った。
「うわっ!?」
「な、何だっ!?」
「地震かっ!?」
砦全体に衝撃と振動が走り、最初は全員は地震が起きたのかと思った。しかし、すぐにレナだけは嫌な予感がして岩壁に視線を向けると、亀裂が走る。このままではまずいと判断したレナはアイリスが指示した竜人族の元へ向かう。
振動のせいで上手くは知れないが、跳躍の技能を生かしてレナは一番後ろにいる竜人族の元へ向かおうとした。しかし、再び強烈な衝撃が襲い掛かると、今度は岩壁だけではなく、地面にも亀裂が走る。
「うわわっ!?」
「じ、地割れか!?」
「早く、その腕輪をこっちに!!」
地割れが発生した事で竜人族達は亀裂に飲み込まれそうになり、慌ててレナは腕輪を持っている竜人族に声を掛ける。しかし、レナの腕輪を解除する腕輪を持っていた竜人族は体勢を崩し、亀裂の中に腕輪を落としてしまう。
「し、しまった!?」
「嘘っ!?」
「おい、何か来るぞ!?」
地割れの中に腕輪が飲み込まれてしまい、慌ててレナは回収に向かおうとした。だが、ハルナが岩壁を指差すと、そこには黒龍の頭が亀裂が出現した。
「ウガァアアアアッ!!」
「こ、黒龍だと!?」
「どうしてここに……」
「まさか……我々を尾けていたのか!?」
黒龍の出現に砦内の竜人族は恐怖し、改めて黒龍の威圧感を味わうとレナ達でさえも冷や汗を抱く。前の時は筏船で距離があり、しかも夜だったのでその前方を確認する事は出来なかった。しかし、今回は違う。
岩山の岩壁を破壊して入り込んできた黒龍は血走った目を向け、竜人族を見下ろす。その様子を見て砦内に存在した飛竜は騒ぎ出し、主人を守るために攻撃を開始した。
『シャアアアッ!!』
「ガアアッ!!」
「いかん、お前達止めろっ!!」
飛竜が攻撃を仕掛けようとする場面を見て竜騎将は止めようとしたが、黒龍は自分に向かってくる飛竜に対して尻尾を振り払い、次々と叩き落す。同じ竜種とはいえ、力の差は圧倒的だった。
「ギャインッ!?」
「シャウッ!?」
「ガアアアアッ!!」
「くそ、止めろ!!」
「よくも俺の相棒を!!」
黒龍が飛竜を叩き落す光景を見て竜人族も我慢できずに襲い掛かろうとするが、彼等の力を以てしても黒龍には通じない。竜人族は石槍や石斧を抱えて突っ込むが、その程度の武器では通用しない。
黒龍の全身を覆い込む鱗は鋼鉄の比ではない程に硬く、彼等の力では傷一つ与える事は出来ない。しかし、竜人族の中には武器以外にも対抗手段を持つ者が存在し、先ほどレナに倒されたガルガンは大口を開く。
「退け、お前達!!」
「なっ!?ガルガン、やる気か!?」
「全員、離れろっ!!」
ガルガンの行動を見て慌てて他の者達は距離を取ると、ガルガンは大きく息を吸い込み、そして口内から火炎を放つ。その能力は正に火竜の吐息その物であり、黒龍に向けて彼は炎を放射する。
「アガァアアアアッ!!」
「うわっ!?」
「あちっ!?」
「火炎の吐息……!?」
黒龍の身体に火炎が放たれ、この際に顔面も炎に包まれた。普通の生物ならば無事では済まず、いくら黒龍であろうと多少は損傷を受けると思われたが、黒龍は腕を伸ばすとガルガンを吹き飛ばす。
「ウガァッ!!」
「ぐはぁっ!?」
「ガルガン!?」
火炎の吐息を受けても黒龍は怯みもせず、ガルガンを吹き飛ばす。その光景を見ていた者は信じられない表情を浮かべ、その一方で黒龍はハルナの存在に気付き、怒りに満ちた表情を浮かべる。
「アアアアアッ!!」
「はっ……あたしが狙いか、上等だ!!」
「ハルナ、無茶をするな!?」
地割れの中に手を伸ばして腕輪を取ろうとしていたレナはハルナが一人で戦うつもりだと知り、止めようとした。しかし、黒龍を前にしてハルナは前回の戦闘を思い出し、怒りを抱いて全身に電流を帯びる。
こうなったらハルナを止められる物は存在せず、彼女は目にも止まらぬ速度で駆け出し、黒龍の胸元に向けて突っ込む。竜人族の攻撃は通じなかった黒龍だが、雷の聖痕の力で身体能力の限界まで強化したハルナの一撃を受けて苦悶の表情を浮かべる。
「おらぁあああっ!!」
「ガハァッ……!?」
「き、効いた!?」
黒龍はハルナの強烈な一撃を受けて後方へ吹き飛び、そのまま砦の外まで押し出される。そのあまりの威力に竜人族は驚愕するが、一方でハルナの方も拳を抑える。
「すまん、探しているのだが……」
「あ、ありました!!腕輪って、こいつの事じゃないですか!?」
倉庫に向かった数名の竜人族が駆けつけてくると、彼等の手には魔封じの腕輪が握りしめられていた。それを見たレナは即座にアイリスと交信を行い、自分の腕輪を解除する腕輪を問い質す。
『アイリス!!』
『一番後ろの竜人族が持っているのがレナさんの腕輪を解除できます!!ですけど、急いでください!!』
『えっ?』
『黒龍が迫っています!!』
『ええっ!?』
アイリスの発言にレナは度肝を抜き、一瞬だけの交信を行うつもりだったので途絶えてしまった。慌ててもう一度更新を行おうとしたが、その前に砦に衝撃が走った。
「うわっ!?」
「な、何だっ!?」
「地震かっ!?」
砦全体に衝撃と振動が走り、最初は全員は地震が起きたのかと思った。しかし、すぐにレナだけは嫌な予感がして岩壁に視線を向けると、亀裂が走る。このままではまずいと判断したレナはアイリスが指示した竜人族の元へ向かう。
振動のせいで上手くは知れないが、跳躍の技能を生かしてレナは一番後ろにいる竜人族の元へ向かおうとした。しかし、再び強烈な衝撃が襲い掛かると、今度は岩壁だけではなく、地面にも亀裂が走る。
「うわわっ!?」
「じ、地割れか!?」
「早く、その腕輪をこっちに!!」
地割れが発生した事で竜人族達は亀裂に飲み込まれそうになり、慌ててレナは腕輪を持っている竜人族に声を掛ける。しかし、レナの腕輪を解除する腕輪を持っていた竜人族は体勢を崩し、亀裂の中に腕輪を落としてしまう。
「し、しまった!?」
「嘘っ!?」
「おい、何か来るぞ!?」
地割れの中に腕輪が飲み込まれてしまい、慌ててレナは回収に向かおうとした。だが、ハルナが岩壁を指差すと、そこには黒龍の頭が亀裂が出現した。
「ウガァアアアアッ!!」
「こ、黒龍だと!?」
「どうしてここに……」
「まさか……我々を尾けていたのか!?」
黒龍の出現に砦内の竜人族は恐怖し、改めて黒龍の威圧感を味わうとレナ達でさえも冷や汗を抱く。前の時は筏船で距離があり、しかも夜だったのでその前方を確認する事は出来なかった。しかし、今回は違う。
岩山の岩壁を破壊して入り込んできた黒龍は血走った目を向け、竜人族を見下ろす。その様子を見て砦内に存在した飛竜は騒ぎ出し、主人を守るために攻撃を開始した。
『シャアアアッ!!』
「ガアアッ!!」
「いかん、お前達止めろっ!!」
飛竜が攻撃を仕掛けようとする場面を見て竜騎将は止めようとしたが、黒龍は自分に向かってくる飛竜に対して尻尾を振り払い、次々と叩き落す。同じ竜種とはいえ、力の差は圧倒的だった。
「ギャインッ!?」
「シャウッ!?」
「ガアアアアッ!!」
「くそ、止めろ!!」
「よくも俺の相棒を!!」
黒龍が飛竜を叩き落す光景を見て竜人族も我慢できずに襲い掛かろうとするが、彼等の力を以てしても黒龍には通じない。竜人族は石槍や石斧を抱えて突っ込むが、その程度の武器では通用しない。
黒龍の全身を覆い込む鱗は鋼鉄の比ではない程に硬く、彼等の力では傷一つ与える事は出来ない。しかし、竜人族の中には武器以外にも対抗手段を持つ者が存在し、先ほどレナに倒されたガルガンは大口を開く。
「退け、お前達!!」
「なっ!?ガルガン、やる気か!?」
「全員、離れろっ!!」
ガルガンの行動を見て慌てて他の者達は距離を取ると、ガルガンは大きく息を吸い込み、そして口内から火炎を放つ。その能力は正に火竜の吐息その物であり、黒龍に向けて彼は炎を放射する。
「アガァアアアアッ!!」
「うわっ!?」
「あちっ!?」
「火炎の吐息……!?」
黒龍の身体に火炎が放たれ、この際に顔面も炎に包まれた。普通の生物ならば無事では済まず、いくら黒龍であろうと多少は損傷を受けると思われたが、黒龍は腕を伸ばすとガルガンを吹き飛ばす。
「ウガァッ!!」
「ぐはぁっ!?」
「ガルガン!?」
火炎の吐息を受けても黒龍は怯みもせず、ガルガンを吹き飛ばす。その光景を見ていた者は信じられない表情を浮かべ、その一方で黒龍はハルナの存在に気付き、怒りに満ちた表情を浮かべる。
「アアアアアッ!!」
「はっ……あたしが狙いか、上等だ!!」
「ハルナ、無茶をするな!?」
地割れの中に手を伸ばして腕輪を取ろうとしていたレナはハルナが一人で戦うつもりだと知り、止めようとした。しかし、黒龍を前にしてハルナは前回の戦闘を思い出し、怒りを抱いて全身に電流を帯びる。
こうなったらハルナを止められる物は存在せず、彼女は目にも止まらぬ速度で駆け出し、黒龍の胸元に向けて突っ込む。竜人族の攻撃は通じなかった黒龍だが、雷の聖痕の力で身体能力の限界まで強化したハルナの一撃を受けて苦悶の表情を浮かべる。
「おらぁあああっ!!」
「ガハァッ……!?」
「き、効いた!?」
黒龍はハルナの強烈な一撃を受けて後方へ吹き飛び、そのまま砦の外まで押し出される。そのあまりの威力に竜人族は驚愕するが、一方でハルナの方も拳を抑える。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。