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真・最終章 七魔将編
魔剣VS神器
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「坊や、貴方は気づいてないの?この男の子が私を仕留められない理由、それは貴方を庇うように戦っているからよ」
「えっ……」
「ミレト、耳を貸すな!!」
アルドラの言葉にミレトは意表を突かれた表情を浮かべるが、レナの方は眉をしかめた。実際の所はアルドラの言う通りであり、実はレナはミレトを庇いながら戦い続けていた。
純粋な力ならばレナの方が勝っているが、アルドラは自分が追い込まれそうなときはミレトを狙うため、それを庇うためにレナは戦っていた。ミレトの力量ではレナとアルドラの戦闘には入り込めず、かといって下手に逃げる事もできない。それほろ広くはない室内でミレトを庇いながらではレナは本気を出せない。
「貴方、本当に強いわね。ここまで強い剣士は……いや、同族と出会ったのは初めてよ」
「人を吸血鬼扱いするな、こっちは人間だ。一応は……」
「その口ぶりだと貴方もただの人間ではないようね」
戦闘を通してアルドラはレナの力量を推し量り、仮にミレトが不在の状態ならばレナはアルドラを既に倒していただろう。ミレトを庇いながら叩かなければ戦い慣れない環境であろうとレナがアルドラに敗れる事はない。
ミレトは自分のせいでレナが本気で戦えない事を知り、ロンギヌスを握りしめる。これでは自分が役立たずのままで終わると考えた彼はどうにかレナの足手まといにならない方法を考える。
(僕のせいでこの人が……)
レナに対してミレトは色々と思うところはあるが、それでも自分のせいで死なせたくはないと考えた彼は二人の戦闘を見逃さない。彼の前でレナとアルドラは刃を交わし、徐々にレナが押し込まれていく。
(くそ、こいつ……ゲインよりも強い!!)
吸血鬼といえばレナが思い出すのは「ゲイン」という名前の見た目は少年のような姿をした吸血鬼だった。バルの親は殺した人物でレナが初めて殺した相手でもあり、当時のレナでは事前にアイリスと考えた作戦を実行しなければ勝てなかった。
ゲインは剣鬼で彼を倒した事でレナも剣鬼の能力が覚醒した。しかし、そのゲインよりもアルドラの実力は上回り、これほどの力があるのならば人間を操る必要があるのかと思う程である。
(実力は間違いなく剣聖級だな……けど!!)
レナはアルドラに反撃を繰り出そうとする度に彼女はミレトを狙い、それを庇うためにレナは思うように戦えない。だが、戦闘を続けるうちにレナは隠し持っていた武器を使用する機会を伺う。
「さあ、終わりよ……刺突・散!!」
「そこだぁっ!!」
アルドラが先ほども使用した戦技を繰り出した瞬間、レナは身体に巻き付けていた神器「チェーン」を利用し、アルドラに目掛けて神器を放つ。彼女はひとりで動いて自分に迫る銀色の鎖に驚き、夜叉の刀身に鎖が巻き付く。
「なっ!?」
「今だ、ミレト!!」
「はい!!」
神器チェーンを隠し持っていたレナは夜叉の刃を鎖で拘束すると、アルドラは慌てて引き抜こうとしたが絡みついた鎖は引き剥がせない。普通の鎖ならば夜叉の切れ味ならば切断できただろうが、神器は特殊な魔法金属で構成されているため、仮に魔剣や聖剣の類でも簡単には壊れる事はない。
レナがチェーンを利用してアルドラの夜叉を封じ込むと、この隙を逃さずにミレトはアルドラに向けて駆けつけ、ロンギヌスを振りかざす。それを見たアルドラは咄嗟に夜叉を手放すと、自分の左腕を右手の爪で切りつける。
「惜しかったわね」
「うわっ!?」
「くっ!?」
「さあ、私に従いなさい!!」
アルドラの左腕から血飛沫が放たれ、それをレナとミレトは浴びてしまい、二人の口や目の中に彼女の血が流れ込む。体内にアルドラの血が流れ込んだ生物は彼女に逆らう事はできず、二人は立つ事もままならずに膝を崩す。
「ううっ……」
「がはぁっ……」
「ふふっ……ちょっと遊び過ぎたわね」
膝を着いた二人を見てアルドラは勝利を確信し、最初から彼女は遊び半分で二人の相手をしていた。どんな敵だろうと自分の血を飲ませれば絶対服従の操り人形となるため、彼女はわざわざ戦う必要はない。
今までもアルドラは窮地に陥れば自分の身体を敢えて傷つけて血を放ち、どんなに強い敵でも従えてきた。レナとミレトを見た時からアルドラは二人を殺すつもりはなく、最初から二人を自分の奴隷にするつもりだった。
「安心しなさい、貴方達はこれから私の側近にさせてあげるわ。女の子じゃないのが残念だけど、その格好なら不快感は湧かないわね……それほどの強さなら他の奴等との戦闘にも役立ちそうね」
「がああっ……!?」
「うぐぅっ……!?」
「ああ、良いわね。その表情……凄く、良い」
レナとミレトは四つん這いになって苦しみ、その様子を見てアルドラは恍惚な表情を浮かべる。どんなに強靭な精神力を持つ人間だろうと、彼女の血には逆らえず、むしろ抵抗すればするほどに彼女は興奮する性格だった――
※明日は休みますので今日は15時まで投稿します!!
「えっ……」
「ミレト、耳を貸すな!!」
アルドラの言葉にミレトは意表を突かれた表情を浮かべるが、レナの方は眉をしかめた。実際の所はアルドラの言う通りであり、実はレナはミレトを庇いながら戦い続けていた。
純粋な力ならばレナの方が勝っているが、アルドラは自分が追い込まれそうなときはミレトを狙うため、それを庇うためにレナは戦っていた。ミレトの力量ではレナとアルドラの戦闘には入り込めず、かといって下手に逃げる事もできない。それほろ広くはない室内でミレトを庇いながらではレナは本気を出せない。
「貴方、本当に強いわね。ここまで強い剣士は……いや、同族と出会ったのは初めてよ」
「人を吸血鬼扱いするな、こっちは人間だ。一応は……」
「その口ぶりだと貴方もただの人間ではないようね」
戦闘を通してアルドラはレナの力量を推し量り、仮にミレトが不在の状態ならばレナはアルドラを既に倒していただろう。ミレトを庇いながら叩かなければ戦い慣れない環境であろうとレナがアルドラに敗れる事はない。
ミレトは自分のせいでレナが本気で戦えない事を知り、ロンギヌスを握りしめる。これでは自分が役立たずのままで終わると考えた彼はどうにかレナの足手まといにならない方法を考える。
(僕のせいでこの人が……)
レナに対してミレトは色々と思うところはあるが、それでも自分のせいで死なせたくはないと考えた彼は二人の戦闘を見逃さない。彼の前でレナとアルドラは刃を交わし、徐々にレナが押し込まれていく。
(くそ、こいつ……ゲインよりも強い!!)
吸血鬼といえばレナが思い出すのは「ゲイン」という名前の見た目は少年のような姿をした吸血鬼だった。バルの親は殺した人物でレナが初めて殺した相手でもあり、当時のレナでは事前にアイリスと考えた作戦を実行しなければ勝てなかった。
ゲインは剣鬼で彼を倒した事でレナも剣鬼の能力が覚醒した。しかし、そのゲインよりもアルドラの実力は上回り、これほどの力があるのならば人間を操る必要があるのかと思う程である。
(実力は間違いなく剣聖級だな……けど!!)
レナはアルドラに反撃を繰り出そうとする度に彼女はミレトを狙い、それを庇うためにレナは思うように戦えない。だが、戦闘を続けるうちにレナは隠し持っていた武器を使用する機会を伺う。
「さあ、終わりよ……刺突・散!!」
「そこだぁっ!!」
アルドラが先ほども使用した戦技を繰り出した瞬間、レナは身体に巻き付けていた神器「チェーン」を利用し、アルドラに目掛けて神器を放つ。彼女はひとりで動いて自分に迫る銀色の鎖に驚き、夜叉の刀身に鎖が巻き付く。
「なっ!?」
「今だ、ミレト!!」
「はい!!」
神器チェーンを隠し持っていたレナは夜叉の刃を鎖で拘束すると、アルドラは慌てて引き抜こうとしたが絡みついた鎖は引き剥がせない。普通の鎖ならば夜叉の切れ味ならば切断できただろうが、神器は特殊な魔法金属で構成されているため、仮に魔剣や聖剣の類でも簡単には壊れる事はない。
レナがチェーンを利用してアルドラの夜叉を封じ込むと、この隙を逃さずにミレトはアルドラに向けて駆けつけ、ロンギヌスを振りかざす。それを見たアルドラは咄嗟に夜叉を手放すと、自分の左腕を右手の爪で切りつける。
「惜しかったわね」
「うわっ!?」
「くっ!?」
「さあ、私に従いなさい!!」
アルドラの左腕から血飛沫が放たれ、それをレナとミレトは浴びてしまい、二人の口や目の中に彼女の血が流れ込む。体内にアルドラの血が流れ込んだ生物は彼女に逆らう事はできず、二人は立つ事もままならずに膝を崩す。
「ううっ……」
「がはぁっ……」
「ふふっ……ちょっと遊び過ぎたわね」
膝を着いた二人を見てアルドラは勝利を確信し、最初から彼女は遊び半分で二人の相手をしていた。どんな敵だろうと自分の血を飲ませれば絶対服従の操り人形となるため、彼女はわざわざ戦う必要はない。
今までもアルドラは窮地に陥れば自分の身体を敢えて傷つけて血を放ち、どんなに強い敵でも従えてきた。レナとミレトを見た時からアルドラは二人を殺すつもりはなく、最初から二人を自分の奴隷にするつもりだった。
「安心しなさい、貴方達はこれから私の側近にさせてあげるわ。女の子じゃないのが残念だけど、その格好なら不快感は湧かないわね……それほどの強さなら他の奴等との戦闘にも役立ちそうね」
「がああっ……!?」
「うぐぅっ……!?」
「ああ、良いわね。その表情……凄く、良い」
レナとミレトは四つん這いになって苦しみ、その様子を見てアルドラは恍惚な表情を浮かべる。どんなに強靭な精神力を持つ人間だろうと、彼女の血には逆らえず、むしろ抵抗すればするほどに彼女は興奮する性格だった――
※明日は休みますので今日は15時まで投稿します!!
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