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真・最終章 七魔将編
緑聖花
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――ホネミンの指示の元、彼女が作り出すために必要な「聖水香」の製作のために冒険者達は素材の調達へ向かう。彼等が用意を頼まれたのは植物を育てるための肥料と「栽培」の技能を持つ人間を集め、保管は巨大な水瓶を複数用意する。黒虎のギルドに大量の水瓶と栽培の技能を習得している人間達が呼び寄せられ、彼等に対してホネミンは次の指示を与える。
「貴方達に頼みたいのはこの種を今日中に育て上げてください。この水瓶の中に肥料を混ぜた土を入れた後にこの種を植えてください」
「えっ!?こ、この水瓶にですか?」
「排水用の穴は開けなくていいんですか?」
「問題ありません、この植物は成長が早くて与えた水分は全て吸収します。バルさん、例の物は用意しましたか?」
「あ、ああ……教会の連中に頼んで予備の分を貰って来たけど……こいつが最後の聖水だよ」
バルはホネミンの言われた通りに冒険都市内の教会から保管してあった聖水をもらい受ける。この聖水を使い切ればもう呪詛に侵された人間の治療は続けられず、最初の内は教会側の人間に拒まれた。だが、現在は都市の代表でもあるバルが頼み込んでどうにか予備分の聖水を借り受けた。
この聖水が最後の命綱であり、これを使い切ればもう呪詛に侵された人間を救う手立てはない。それでもホネミンは聖水を運び込ませ、彼女がこの数か月の間に旅をして手に入れた特殊な香草を育てるためには聖水が必要不可欠だった。
「材料は準備できましたね、それでは始めますよ!!しっかりと私の手順を真似てくださいね!!」
『は、はい!!』
「完全に取り仕切ってるな……」
「本当に何者だ、あの娘は……」
栽培の技能を習得している人間達にホネミンは指導し、まずは自分が水桶の中に肥料を混ぜた土を入れる手順を見せつける。その後、人数分の水桶に土を込めると今度は種を植える。
「この種は緑聖花と呼ばれる植物です。世界樹と同様に希少な植物の種なんですよ」
「へえっ……よくそんなの手に入れたね」
「私がヨツバ王国を観光した時についでに回収してきました」
「緑聖花……聞いた事があります。なんでも数十年に一度しか花を咲かせないという植物ですね」
ホネミンが用意した種は「緑聖花」と呼ばれる植物の種である事が発覚し、その名前を聞いたリンダはヨツバ王国でも珍しい特徴を持つ植物だと思い出す。だが、彼女の知っている緑聖花の知識は謝っている事をホネミンは指摘する。
「この緑聖花は本来は特別な水を与える事で育つ花です。数十年に一度しか花を咲かない緑聖花は十分な栄養を得られず、数十年の月日を費やして大地の栄養を吸い上げて花を咲かせただけです」
「そ、そうなのですか?」
「へえっ……なら肥料を混ぜた土なら花を咲かせるのかい?」
「いいえ、それだけでは不十分です。ふうっ……それじゃあ、これから聖水を流しますよ」
「ちょ、ちょっと待て!!何言ってんだあんた!?」
聖水が入った瓶を指差してホネミンは種を植えた水瓶に聖水を流し込むように指示する。だが、ここまで彼女の邪魔をしなかった者達も慌ててホネミンの行為を止めようとした。
「あんた、まさかこんな植物を育てるために聖水を使うつもりか!?馬鹿な事を言うな!!これは最後の希望なんだぞ!!」
「そうだそうだ!!だいたいどうして植物なんか育てるために聖水が必要なんだ!?」
「言ったでしょう、全員を救うためにはこの聖水香の素材となる緑聖花が必要なんです。それにここにある分だけの聖水じゃ全員を救う事はできません」
「そ、それでもあんたの言う方法で全員の命が助かる保証はあるのか!?その緑聖花だか聖水香だか知らないが、本当に全員を助けられると思っているのか!?」
「なら全員を救う道を諦めますか?ここにある分の聖水でどれだけの人間が救えますか?せいぜい10分の1でも救えればいい方ですよ」
「うぐっ……」
聖水の入った瓶を手にしたホネミンに他の者達は冷や汗を流し、もしも彼女の言う通りに従って聖水香なる薬を作るために聖水を使い切れば呪詛に侵された人間はもう治療はできない。
ホネミンの言う通りに緑聖花を育て上げ、それを利用して聖水香なる薬を造り出せば呪詛に侵された人間全員の命は助かる可能性もある。しかし、失敗すれば本来ならば聖水で救えるはずだった人間の命を無駄にしてしまう。全員を救うか、あるいは一部の人間を確実に生き残らせるか彼等は判断に迫られた。
「こ、ここは賭けてみるべきでは……」
「賭けるだと!?馬鹿な事を言うな、だいたいこんな胡散臭い女の言う事なんて信じられるか!!」
「私は信じます、彼女は今までも様々な薬を造り出して来ました」
「あ、あんた達はこの女の仲間だからそんな事を言うんだろう!!だいたい失敗すれば責任取れるのか!?」
「静かにしな!!」
言い争いを始める人間達を見てバルが一括すると、彼女の気迫に騒いでいた者達は黙り込み、バルは難しい表情を浮かべながらもホネミンと向かい合う。
「貴方達に頼みたいのはこの種を今日中に育て上げてください。この水瓶の中に肥料を混ぜた土を入れた後にこの種を植えてください」
「えっ!?こ、この水瓶にですか?」
「排水用の穴は開けなくていいんですか?」
「問題ありません、この植物は成長が早くて与えた水分は全て吸収します。バルさん、例の物は用意しましたか?」
「あ、ああ……教会の連中に頼んで予備の分を貰って来たけど……こいつが最後の聖水だよ」
バルはホネミンの言われた通りに冒険都市内の教会から保管してあった聖水をもらい受ける。この聖水を使い切ればもう呪詛に侵された人間の治療は続けられず、最初の内は教会側の人間に拒まれた。だが、現在は都市の代表でもあるバルが頼み込んでどうにか予備分の聖水を借り受けた。
この聖水が最後の命綱であり、これを使い切ればもう呪詛に侵された人間を救う手立てはない。それでもホネミンは聖水を運び込ませ、彼女がこの数か月の間に旅をして手に入れた特殊な香草を育てるためには聖水が必要不可欠だった。
「材料は準備できましたね、それでは始めますよ!!しっかりと私の手順を真似てくださいね!!」
『は、はい!!』
「完全に取り仕切ってるな……」
「本当に何者だ、あの娘は……」
栽培の技能を習得している人間達にホネミンは指導し、まずは自分が水桶の中に肥料を混ぜた土を入れる手順を見せつける。その後、人数分の水桶に土を込めると今度は種を植える。
「この種は緑聖花と呼ばれる植物です。世界樹と同様に希少な植物の種なんですよ」
「へえっ……よくそんなの手に入れたね」
「私がヨツバ王国を観光した時についでに回収してきました」
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ホネミンが用意した種は「緑聖花」と呼ばれる植物の種である事が発覚し、その名前を聞いたリンダはヨツバ王国でも珍しい特徴を持つ植物だと思い出す。だが、彼女の知っている緑聖花の知識は謝っている事をホネミンは指摘する。
「この緑聖花は本来は特別な水を与える事で育つ花です。数十年に一度しか花を咲かない緑聖花は十分な栄養を得られず、数十年の月日を費やして大地の栄養を吸い上げて花を咲かせただけです」
「そ、そうなのですか?」
「へえっ……なら肥料を混ぜた土なら花を咲かせるのかい?」
「いいえ、それだけでは不十分です。ふうっ……それじゃあ、これから聖水を流しますよ」
「ちょ、ちょっと待て!!何言ってんだあんた!?」
聖水が入った瓶を指差してホネミンは種を植えた水瓶に聖水を流し込むように指示する。だが、ここまで彼女の邪魔をしなかった者達も慌ててホネミンの行為を止めようとした。
「あんた、まさかこんな植物を育てるために聖水を使うつもりか!?馬鹿な事を言うな!!これは最後の希望なんだぞ!!」
「そうだそうだ!!だいたいどうして植物なんか育てるために聖水が必要なんだ!?」
「言ったでしょう、全員を救うためにはこの聖水香の素材となる緑聖花が必要なんです。それにここにある分だけの聖水じゃ全員を救う事はできません」
「そ、それでもあんたの言う方法で全員の命が助かる保証はあるのか!?その緑聖花だか聖水香だか知らないが、本当に全員を助けられると思っているのか!?」
「なら全員を救う道を諦めますか?ここにある分の聖水でどれだけの人間が救えますか?せいぜい10分の1でも救えればいい方ですよ」
「うぐっ……」
聖水の入った瓶を手にしたホネミンに他の者達は冷や汗を流し、もしも彼女の言う通りに従って聖水香なる薬を作るために聖水を使い切れば呪詛に侵された人間はもう治療はできない。
ホネミンの言う通りに緑聖花を育て上げ、それを利用して聖水香なる薬を造り出せば呪詛に侵された人間全員の命は助かる可能性もある。しかし、失敗すれば本来ならば聖水で救えるはずだった人間の命を無駄にしてしまう。全員を救うか、あるいは一部の人間を確実に生き残らせるか彼等は判断に迫られた。
「こ、ここは賭けてみるべきでは……」
「賭けるだと!?馬鹿な事を言うな、だいたいこんな胡散臭い女の言う事なんて信じられるか!!」
「私は信じます、彼女は今までも様々な薬を造り出して来ました」
「あ、あんた達はこの女の仲間だからそんな事を言うんだろう!!だいたい失敗すれば責任取れるのか!?」
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