1,551 / 2,091
真・最終章 七魔将編
聖痕の危険性
しおりを挟む
「じゃあ、もしも俺が聖痕の継承に失敗してたら死んでたの!?」
「その可能性は十分あったわ。だけど、母が何の考えも無しに貴方に聖痕を託すはずがない。恐らくだけど、母は貴方なら大丈夫だと確信した上で託したんでしょうね。それにハヅキ家は代々の当主が聖痕を継承している事から、きっとハヅキ家の家系の人間(森人族)は聖痕の適性が高いのね」
ハヅキが死ぬ前にレナに聖痕を継承させたのは彼もハヅキ家の血筋であり、レナの魔法の才能を見抜いた上での行動だとマリアは判断する。実際にレナは聖痕を継承する事に成功し、聖痕を外部の人間の手に渡る事を阻止する事はできた。
「話は戻すけど今の貴方なら精霊魔法を扱えるはずよ。これから練習すれば精霊の力を借りてより強力な魔法や魔法剣も編み出せるはずよ」
「シュンさんやハヤテさんみたいに?」
「まあ、そういう事だな……そうだ坊主、俺の弟子になるか?そうすれば剣技を教えても……あいてっ!?」
「…………(←青筋を立てて怒る)」
勝手にレナを弟子にしようとするシュンの腹部にハヤテは蹴りつけ、彼がレナに自分達の魔法剣を教えようとするのを阻止する。シュンはハヤテの弟子であり、彼の扱う剣技は元々はハヤテの剣技でもある。
「兄貴!!あたしの魔弓術を教えてあげますよ!!」
「そうか、エリナは矢に風属性の魔力を付与して撃ち込む事ができたんだよね。でも、俺は弓を扱わないからな……」
「精霊魔法なら私もできるよ~」
「私も精霊魔法を利用した体技も扱えますが……」
「待ちなさい、魔法を教えるのは私の役目よ」
森人族たちが次々と精霊魔法を覚えたレナに自分達の技を教えようとするが、それを遮ったのは叔母であるマリアだった。マリアは自分以外の人間にレナが魔法を教わる事は気に入らず、彼女はレナの指導は自分がする事を告げた。
「レナに精霊魔法を扱えるようになった切っ掛けを与えたのは私なら、その責任として精霊魔法の基礎は私が教えるわ」
「ぶ~ぶ~!!」
「横暴っす!!」
「まあまあ……ここはマリア様に任せましょう。確かに彼女以上に精霊魔法の使い手は居ませんから……」
レナに精霊魔法を教える役目を取り上げられたティナとエリナは不満を露にするが、それをリンダが宥める。実際の所、精霊魔法に一番長けているのはマリアであるのは間違いなく、彼女の場合は風の聖痕の継承者でもあるため、これ以上の適任者はいない。
尤も精霊魔法を覚えたからと言ってもレナが支援魔術師(or錬金術師)である事に変わりはなく、精霊を味方にできるからといって砲撃魔法や広域魔法といった攻撃特化の魔法は扱えない事に変わりはない。しかし、今まで以上に風属性の系統の魔法を強化出来る事は確かだった。
「最後の七魔将の情報が手に入るまではもう少し時間もかかるでしょうし、その間に各自で自分の力を磨くのも悪くないわ」
「そうね……それは確かに間違いないかもしれないわ」
マリアの言葉にシズネは自分の身体に浮かんだ水の聖痕に触れ、彼女自身も聖痕の力を完全に使いこなせているとは思えなかった。それは他の者も同じであり、ダインも闇の聖痕を触れて頷く。
「僕も聖痕を取り返したばっかりだから調子を確かめる必要があるな……けど、そんなに時間は掛からないと思う」
「ほう、珍しく自信ありげだな」
「まあね……何なくだけど、今なら聖痕の力を使いこなせそうな気がするんだ」
ブラクが聖痕を真の意味で取り返したダインは、今の自分ならば完全に聖痕の力を使いこなせる自信はあった。それを確かめるためにも特訓を行う必要があり、彼はゴンゾウに頼む。
「よし、ゴンゾウ!!僕の特訓に付き合ってくれ!!」
「特訓か、それはいいな。俺もずっと休んでいて身体が鈍っていた所だ」
「あたしは特訓なんて地味な事しないぞ、そんな事をしなくても強いからな」
特訓を提案したダインにゴンゾウは強力する事を快く引き受けたが、話を聞いていたハルナだけは面倒くさそうな表情を浮かべていた。彼女は雷の聖痕の所有者だが、他の者と比べて普段から聖痕の力を使いこなしていた。しかし、そんな彼女にマリアは注意する。
「貴女はハルナ、と言ったわね。自分の力に自信があるようだけど一言だけ言っておくわ。貴女の戦い方ではいずれ自滅するわよ」
「何だと!?魔術師如きが偉そうに!!」
「ちょ、ハルナ……落ち着け!!」
マリアの言葉にハルナは激高し、彼女に飛び掛かろうとしたところをレナが抑えつける。しかし、そんなハルナに対してマリアは物怖じせずに堂々と告げた。
「昔、貴女みたいに自分の力に過信した娘をよく知っているわ。その娘も今の貴女の様に反抗的で小生意気な娘だったわ」
「おいこら……それ、誰の事を言ってるんだい?」
「別に貴女の事だとは言ってないわよ?」
「わけわかんない事を言いやがって……離せ、レナ!!いくらお前でも邪魔すると許さないぞ!!」
「ハルナ、落ち着けって!?」
マリアの言葉にバルが引きつった表情を浮かべるが、そんな彼女にマリアは笑みを浮かべる。その一方でハルナはマリアの言葉に増々怒りを抱き、レナの拘束を振りほどいて彼女に襲い掛かろうとする。
「その可能性は十分あったわ。だけど、母が何の考えも無しに貴方に聖痕を託すはずがない。恐らくだけど、母は貴方なら大丈夫だと確信した上で託したんでしょうね。それにハヅキ家は代々の当主が聖痕を継承している事から、きっとハヅキ家の家系の人間(森人族)は聖痕の適性が高いのね」
ハヅキが死ぬ前にレナに聖痕を継承させたのは彼もハヅキ家の血筋であり、レナの魔法の才能を見抜いた上での行動だとマリアは判断する。実際にレナは聖痕を継承する事に成功し、聖痕を外部の人間の手に渡る事を阻止する事はできた。
「話は戻すけど今の貴方なら精霊魔法を扱えるはずよ。これから練習すれば精霊の力を借りてより強力な魔法や魔法剣も編み出せるはずよ」
「シュンさんやハヤテさんみたいに?」
「まあ、そういう事だな……そうだ坊主、俺の弟子になるか?そうすれば剣技を教えても……あいてっ!?」
「…………(←青筋を立てて怒る)」
勝手にレナを弟子にしようとするシュンの腹部にハヤテは蹴りつけ、彼がレナに自分達の魔法剣を教えようとするのを阻止する。シュンはハヤテの弟子であり、彼の扱う剣技は元々はハヤテの剣技でもある。
「兄貴!!あたしの魔弓術を教えてあげますよ!!」
「そうか、エリナは矢に風属性の魔力を付与して撃ち込む事ができたんだよね。でも、俺は弓を扱わないからな……」
「精霊魔法なら私もできるよ~」
「私も精霊魔法を利用した体技も扱えますが……」
「待ちなさい、魔法を教えるのは私の役目よ」
森人族たちが次々と精霊魔法を覚えたレナに自分達の技を教えようとするが、それを遮ったのは叔母であるマリアだった。マリアは自分以外の人間にレナが魔法を教わる事は気に入らず、彼女はレナの指導は自分がする事を告げた。
「レナに精霊魔法を扱えるようになった切っ掛けを与えたのは私なら、その責任として精霊魔法の基礎は私が教えるわ」
「ぶ~ぶ~!!」
「横暴っす!!」
「まあまあ……ここはマリア様に任せましょう。確かに彼女以上に精霊魔法の使い手は居ませんから……」
レナに精霊魔法を教える役目を取り上げられたティナとエリナは不満を露にするが、それをリンダが宥める。実際の所、精霊魔法に一番長けているのはマリアであるのは間違いなく、彼女の場合は風の聖痕の継承者でもあるため、これ以上の適任者はいない。
尤も精霊魔法を覚えたからと言ってもレナが支援魔術師(or錬金術師)である事に変わりはなく、精霊を味方にできるからといって砲撃魔法や広域魔法といった攻撃特化の魔法は扱えない事に変わりはない。しかし、今まで以上に風属性の系統の魔法を強化出来る事は確かだった。
「最後の七魔将の情報が手に入るまではもう少し時間もかかるでしょうし、その間に各自で自分の力を磨くのも悪くないわ」
「そうね……それは確かに間違いないかもしれないわ」
マリアの言葉にシズネは自分の身体に浮かんだ水の聖痕に触れ、彼女自身も聖痕の力を完全に使いこなせているとは思えなかった。それは他の者も同じであり、ダインも闇の聖痕を触れて頷く。
「僕も聖痕を取り返したばっかりだから調子を確かめる必要があるな……けど、そんなに時間は掛からないと思う」
「ほう、珍しく自信ありげだな」
「まあね……何なくだけど、今なら聖痕の力を使いこなせそうな気がするんだ」
ブラクが聖痕を真の意味で取り返したダインは、今の自分ならば完全に聖痕の力を使いこなせる自信はあった。それを確かめるためにも特訓を行う必要があり、彼はゴンゾウに頼む。
「よし、ゴンゾウ!!僕の特訓に付き合ってくれ!!」
「特訓か、それはいいな。俺もずっと休んでいて身体が鈍っていた所だ」
「あたしは特訓なんて地味な事しないぞ、そんな事をしなくても強いからな」
特訓を提案したダインにゴンゾウは強力する事を快く引き受けたが、話を聞いていたハルナだけは面倒くさそうな表情を浮かべていた。彼女は雷の聖痕の所有者だが、他の者と比べて普段から聖痕の力を使いこなしていた。しかし、そんな彼女にマリアは注意する。
「貴女はハルナ、と言ったわね。自分の力に自信があるようだけど一言だけ言っておくわ。貴女の戦い方ではいずれ自滅するわよ」
「何だと!?魔術師如きが偉そうに!!」
「ちょ、ハルナ……落ち着け!!」
マリアの言葉にハルナは激高し、彼女に飛び掛かろうとしたところをレナが抑えつける。しかし、そんなハルナに対してマリアは物怖じせずに堂々と告げた。
「昔、貴女みたいに自分の力に過信した娘をよく知っているわ。その娘も今の貴女の様に反抗的で小生意気な娘だったわ」
「おいこら……それ、誰の事を言ってるんだい?」
「別に貴女の事だとは言ってないわよ?」
「わけわかんない事を言いやがって……離せ、レナ!!いくらお前でも邪魔すると許さないぞ!!」
「ハルナ、落ち着けって!?」
マリアの言葉にバルが引きつった表情を浮かべるが、そんな彼女にマリアは笑みを浮かべる。その一方でハルナはマリアの言葉に増々怒りを抱き、レナの拘束を振りほどいて彼女に襲い掛かろうとする。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。