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真・最終章 七魔将編
レナとホネミン
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「うわっ!?」
「な、何だ!?」
「津波か!?」
「いえ、これは……!!」
潜水船が魔導砲を放つ直前に発生した津波により、魔導砲の軌道が反れてリバイアサンの頭上を通過する。リバイアサンは直撃は免れたが頭の部分が僅かに掠ってしまい、悲鳴を上げて海中に沈む。
――シャギャアアアッ……!?
リバイアサンが姿を消すと潜水船のレーダーから反応が遠ざかり、やがて荒れていた海も元に戻っていく。潜水船は無事だったがリバイアサンを倒す絶好の機会を逃してしまった。
「……逃げられましたか」
「た、助かった……」
「しかし、何故急に海が……」
「うむ、あと少しだったというのに……」
「偶然……とは考えにくいですね」
攻撃を行う寸前に海が荒れた事にホネミン達は疑問を抱き、もしも海が荒れなければ今頃はリバイアサンを討伐していた可能性が高い。あと少しという事でリバイアサンに逃げられた事にホネミンは悔しく思い、彼女にとっては因縁のある敵であるため一層に悔しさが募る。
「ここで逃げられたのは痛いですね……まあ、仕方ありませんね。ともかく、先を急ぎましょう」
「馬鹿な事を言うんじゃないわよ!!」
「シズネ!?」
ホネミンは運転を再開しようとしたが、それに対して引き留めたのは操縦室に入ってきたシズネだった。彼女は珍しく興奮した様子でホネミンに突っかかり、潜水船を動かそうとする彼女を止めた――
――シズネが操縦室に訪れた理由、それは先ほどの戦闘で潜水船に魔力を送り込んでいたレナが倒れた事が原因だった。彼はリバイアサンとの戦闘の際、ホネミンが噴射機や魔導砲を使用した事で彼の魔力は一気に奪われてしまい、現在は意識を失っていた。そんなレナを介抱しているのがマリアであり、彼女はレナを膝枕して魔力を送り込む。
「ううっ……」
「大丈夫、ゆっくり休みなさい。もう敵はいないわ」
「レナさん……すいません、私のせいですね」
「ええ、その通りよ。いきなりあんなに魔力を吸い上げるなんて……」
リバイアサンとの戦闘時は船に魔力を送り込んでいたのはレナであり、彼は噴射機と魔導砲を使用した際に根こそぎ魔力を奪われてしまった。しかも彼は冒険都市に空間魔法(黒渦)を展開した状態であるため、常に魔力を消費し続けている。
いくらマリアとの修行で魔力容量が大幅に増加したと言っても限界があり、特に魔導砲の使用は聖剣を発現するのと同じぐらいの負担が大きい。転移魔法を扱えるマリアがいるのだから大陸に無理に空間魔法を維持する必要はないが、万が一の場合に備えて意識がある限りは維持し続けた。
「意識は保っているわ、だけど魔力の回復が遅い……このまま放置すれば危険な状態よ」
「そんな……」
「レナ、しっかりしろよ!!」
「落ち着きなさい、私達が取り乱してどうするの……」
ダインは目を閉じたまま苦しそうな呻き声を上げるレナに声をかけると、シズネが彼の隣でレナを見下ろす。表面上は冷静さを保っているがその手元は震えており、一方で他の者も心配そうに覗き込む。
「マリア様の御力でも回復させる事はできないのですか?」
「無理ね、私の魔力を送り込んでもそれを自分の魔力に変換するのは身体に大きな負担が掛かる。ましてやレナの魔力容量は私にも匹敵しつつあるわ」
「えっ!?そんなにでござるか!?」
「薬を飲ませているけど効果が薄いのよ。だからレナを完全に回復させるには回復魔法の使い手が必要なのよ」
「回復魔法を?」
「回復魔法は聖属性の魔力を相手に送り込み、自然治癒力を高めて怪我を治す。つまりは魔力を分け与える事ができるという事よ」
「それならティナ様をお呼びすれば!!」
「それしか方法はないわね……私が転移魔法で連れてくるわ」
マリアはレナを他の者に頼んで転移魔法を発動させてティナがいる大陸へ戻ろうとした。仮にレナの意識がはっきりと残っていた空間魔法で一瞬で大陸に戻る事はできるのだが、その彼が意識を保つのも限界であるため、背に腹は代えられない。
水晶札を取り出したマリアは転移魔法を使用するために使おうとした時、彼女の行動を止める人間がいた。それはホネミンであり、彼女はマリアの取り出した水晶札を掴んで引き留めた。
「待ってください」
「……何のつもり?邪魔をするようなら容赦はしないわよ」
「いえ、レナさんが倒れたのは私の責任です。なので……私が何とかします」
「何ですって?」
ホネミンは水晶札を取り上げるとレナの身体に手を押し当て、何をするつもりなのかとマリアは疑問を抱く。この時にホネミンは意識を集中させるように目を閉じると、彼女は気合を込めた声を上げる。
「はああっ!!」
「うぐぅっ!?」
「ちょ、何をしてるんだよ!?」
「待ちなさい、これは……まさか!?」
ダインがレナの呻き声を聞いて慌ててホネミンの行動を止めようとしたが、それを見ていたマリアは信じられない表情を浮かべる。やがてレナは目を開くと、彼は戸惑うように自分の身体を見つめた。
「な、何だ!?」
「津波か!?」
「いえ、これは……!!」
潜水船が魔導砲を放つ直前に発生した津波により、魔導砲の軌道が反れてリバイアサンの頭上を通過する。リバイアサンは直撃は免れたが頭の部分が僅かに掠ってしまい、悲鳴を上げて海中に沈む。
――シャギャアアアッ……!?
リバイアサンが姿を消すと潜水船のレーダーから反応が遠ざかり、やがて荒れていた海も元に戻っていく。潜水船は無事だったがリバイアサンを倒す絶好の機会を逃してしまった。
「……逃げられましたか」
「た、助かった……」
「しかし、何故急に海が……」
「うむ、あと少しだったというのに……」
「偶然……とは考えにくいですね」
攻撃を行う寸前に海が荒れた事にホネミン達は疑問を抱き、もしも海が荒れなければ今頃はリバイアサンを討伐していた可能性が高い。あと少しという事でリバイアサンに逃げられた事にホネミンは悔しく思い、彼女にとっては因縁のある敵であるため一層に悔しさが募る。
「ここで逃げられたのは痛いですね……まあ、仕方ありませんね。ともかく、先を急ぎましょう」
「馬鹿な事を言うんじゃないわよ!!」
「シズネ!?」
ホネミンは運転を再開しようとしたが、それに対して引き留めたのは操縦室に入ってきたシズネだった。彼女は珍しく興奮した様子でホネミンに突っかかり、潜水船を動かそうとする彼女を止めた――
――シズネが操縦室に訪れた理由、それは先ほどの戦闘で潜水船に魔力を送り込んでいたレナが倒れた事が原因だった。彼はリバイアサンとの戦闘の際、ホネミンが噴射機や魔導砲を使用した事で彼の魔力は一気に奪われてしまい、現在は意識を失っていた。そんなレナを介抱しているのがマリアであり、彼女はレナを膝枕して魔力を送り込む。
「ううっ……」
「大丈夫、ゆっくり休みなさい。もう敵はいないわ」
「レナさん……すいません、私のせいですね」
「ええ、その通りよ。いきなりあんなに魔力を吸い上げるなんて……」
リバイアサンとの戦闘時は船に魔力を送り込んでいたのはレナであり、彼は噴射機と魔導砲を使用した際に根こそぎ魔力を奪われてしまった。しかも彼は冒険都市に空間魔法(黒渦)を展開した状態であるため、常に魔力を消費し続けている。
いくらマリアとの修行で魔力容量が大幅に増加したと言っても限界があり、特に魔導砲の使用は聖剣を発現するのと同じぐらいの負担が大きい。転移魔法を扱えるマリアがいるのだから大陸に無理に空間魔法を維持する必要はないが、万が一の場合に備えて意識がある限りは維持し続けた。
「意識は保っているわ、だけど魔力の回復が遅い……このまま放置すれば危険な状態よ」
「そんな……」
「レナ、しっかりしろよ!!」
「落ち着きなさい、私達が取り乱してどうするの……」
ダインは目を閉じたまま苦しそうな呻き声を上げるレナに声をかけると、シズネが彼の隣でレナを見下ろす。表面上は冷静さを保っているがその手元は震えており、一方で他の者も心配そうに覗き込む。
「マリア様の御力でも回復させる事はできないのですか?」
「無理ね、私の魔力を送り込んでもそれを自分の魔力に変換するのは身体に大きな負担が掛かる。ましてやレナの魔力容量は私にも匹敵しつつあるわ」
「えっ!?そんなにでござるか!?」
「薬を飲ませているけど効果が薄いのよ。だからレナを完全に回復させるには回復魔法の使い手が必要なのよ」
「回復魔法を?」
「回復魔法は聖属性の魔力を相手に送り込み、自然治癒力を高めて怪我を治す。つまりは魔力を分け与える事ができるという事よ」
「それならティナ様をお呼びすれば!!」
「それしか方法はないわね……私が転移魔法で連れてくるわ」
マリアはレナを他の者に頼んで転移魔法を発動させてティナがいる大陸へ戻ろうとした。仮にレナの意識がはっきりと残っていた空間魔法で一瞬で大陸に戻る事はできるのだが、その彼が意識を保つのも限界であるため、背に腹は代えられない。
水晶札を取り出したマリアは転移魔法を使用するために使おうとした時、彼女の行動を止める人間がいた。それはホネミンであり、彼女はマリアの取り出した水晶札を掴んで引き留めた。
「待ってください」
「……何のつもり?邪魔をするようなら容赦はしないわよ」
「いえ、レナさんが倒れたのは私の責任です。なので……私が何とかします」
「何ですって?」
ホネミンは水晶札を取り上げるとレナの身体に手を押し当て、何をするつもりなのかとマリアは疑問を抱く。この時にホネミンは意識を集中させるように目を閉じると、彼女は気合を込めた声を上げる。
「はああっ!!」
「うぐぅっ!?」
「ちょ、何をしてるんだよ!?」
「待ちなさい、これは……まさか!?」
ダインがレナの呻き声を聞いて慌ててホネミンの行動を止めようとしたが、それを見ていたマリアは信じられない表情を浮かべる。やがてレナは目を開くと、彼は戸惑うように自分の身体を見つめた。
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