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真・最終章 七魔将編
アマネの正体
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「今のうちに逃げないと……あうっ!?」
「逃すか……!!」
逃げ出そうとしたコトミンの足に何者かの手が掴まり、振り返ると倒れたはずの先王が腕を伸ばしていた。コトミンの一撃で気絶していたと思われた先王だったが、苦痛の表情を浮かべながらも彼女の足を離さない。年老いても鮫型の魚人であるが故に力強く、コトミンの自力では引き剥がせない。
「は、離してっ」
「誰が離すかっ!!何をしているアマネ!!さっさと起きろ!!」
「う、う~ん……」
アマネの方も軽く気絶していたらしく、先王に声を掛けられて起き上がる。アマネは腹部を抑えながらも額のティアラに手を伸ばし、宝玉の力を発揮させようとした。
「よ、よくもやってくれたな!!いくら私のお嫁さんになると言っても許さないぞ!!」
「だから貴方は女の子だからお嫁さんにはなれない。私はそっちの気もないし……」
「誰が女の子だ!!私は男だ!!」
「口調も格好も女の子なのに?」
「ふふふ……何を言っている?アマネは男だぞ」
「……どういう意味?」
頑なにアマネは自分を男だと言い張り、彼女の父親である先王は意味深な表情を浮かべる。その態度にコトミンは疑問を抱くと、先王はアマネに命令を下す。
「アマネ!!この女を痛めつけて二度と逆らえないようにしろ!!」
「えっ!?しかし、女の子を相手に酷い事をするのは……」
「いいから言う事を聞け!!お仕置きされたいのか!?」
「い、嫌です!!」
「わっ!?」
先王はコトミンを力ずくで持ち上げるとアマネに目掛けて放り込み、彼女は今度は後ろからコトミンを抱き留める。この時にアマネはティアラが光り輝き、まるでコトミンに反応している様子だった。
宝玉の反応は先王とアマネにとっても予想外の出来事だったらしく、唐突に光を放った宝玉を見て二人は視界を奪われる。一方でコトミンの方はティアラに嵌め込まれた宝玉に視線を向け、内部に蓄積されている水の精霊に気付く。
(この水晶の中に精霊が封じ込められている!?それなら……)
咄嗟にコトミンは宝玉に手を伸ばすと、彼女は宝玉に封じ込められている精霊を感じ取る。そして内側に封じられていた精霊の力を引きだして先ほどのアマネのように「精霊剣」を作り出す。
「たあっ!!」
「なっ!?」
「ば、馬鹿なっ!?何故、貴様がそれを……」
宝玉から精霊を呼び出して武器に変換したコトミンにアマネも先王も驚き、コトミンとしてもどうしてこんな真似ができたのか分からない。しかし、武器を手にした彼女は二人から離れて牽制すると、どちらも慌てて距離を取る。
「ち、父上!!どうしてこの娘も精霊が使えるんですか!?私以外にこの宝玉は使えないと言ったじゃないですか!!」
「お、落ち着け!!こやつは人魚姫じゃ、だから宝玉の力も扱えるのだろう!!ならば……逆に言えば宝玉の力を強める事もできるはず!!」
「何を言っているのか分からないけど……これなら勝てそう」
精霊剣を手にしたコトミンは二人に構えるとアマネと先王は距離を置く。どうして宝玉の力がコトミンも扱えたのかは不明だが、この時にコトミンはある事に気付いた。それはアマネが生やしていたはずの鮫の尻尾が落ちている事に気付いた。
先ほどまでのアマネは父親と同じように鮫の尻尾を生やしていたはずだが、先ほどコトミンに攻撃を受けた時に尻尾が落ちてしまったらしい。しかし、床に落ちた尻尾はよくよく見ると造り物である事が判明し、彼女の正体は魚人族ですらない。
「貴女、まさか……」
「アマネ!!早く捕まえろ!!」
「は、はい!!」
コトミンがアマネの正体を口にする前に彼女は先王の指示を受けて自分もティアラに手を伸ばす。彼女もコトミンと同様に精霊剣を作り出すと、彼女に目掛けて剣を振り下ろす。
「大人しくしろ!!」
「くぅっ!?」
アマネの振り下ろした精霊剣に対してコトミンも手にしていた精霊剣で触れた瞬間、互いの剣が激しく震え始めた。二人の持つ剣を構成するのは水の精霊であり、高密度に圧縮された魔力の剣同士が触れた瞬間に反発が起きた。通路内に衝撃波が発生して二人の身体は吹き飛び、この時に壁に亀裂が生じた。
「うわぁっ!?」
「きゃんっ!?」
「ぬおおっ!?」
3人は衝撃波によって吹き飛ばされると壁の亀裂から海水が漏れ始めた。瞬く間に亀裂は全体に広がっていき、やがて大量の海水が通路内に流れ込む。それに気づいたコトミンは海水を利用してその場を逃げ去ろうとした。
(海水が……これなら逃げられる!!)
通路内に海水が流れ込んだ事でコトミンは海水を潜って移動し、急いでその場からの離脱を計る。油断しなければ人魚族に追いつける海の生物など存在はせず、捕まった状態でなければ魚人族が相手だろうと逃げ切れる自信はあった。
海水に満たされた通路を泳ぎながらコトミンは出口を探し、それらしい扉を発見した。彼女は扉に向けて全速力で移動すると、後方から迫る気配に気付く。驚いたコトミンは後ろを振り返ると、そこには予想外の人物が現れた
「逃すか……!!」
逃げ出そうとしたコトミンの足に何者かの手が掴まり、振り返ると倒れたはずの先王が腕を伸ばしていた。コトミンの一撃で気絶していたと思われた先王だったが、苦痛の表情を浮かべながらも彼女の足を離さない。年老いても鮫型の魚人であるが故に力強く、コトミンの自力では引き剥がせない。
「は、離してっ」
「誰が離すかっ!!何をしているアマネ!!さっさと起きろ!!」
「う、う~ん……」
アマネの方も軽く気絶していたらしく、先王に声を掛けられて起き上がる。アマネは腹部を抑えながらも額のティアラに手を伸ばし、宝玉の力を発揮させようとした。
「よ、よくもやってくれたな!!いくら私のお嫁さんになると言っても許さないぞ!!」
「だから貴方は女の子だからお嫁さんにはなれない。私はそっちの気もないし……」
「誰が女の子だ!!私は男だ!!」
「口調も格好も女の子なのに?」
「ふふふ……何を言っている?アマネは男だぞ」
「……どういう意味?」
頑なにアマネは自分を男だと言い張り、彼女の父親である先王は意味深な表情を浮かべる。その態度にコトミンは疑問を抱くと、先王はアマネに命令を下す。
「アマネ!!この女を痛めつけて二度と逆らえないようにしろ!!」
「えっ!?しかし、女の子を相手に酷い事をするのは……」
「いいから言う事を聞け!!お仕置きされたいのか!?」
「い、嫌です!!」
「わっ!?」
先王はコトミンを力ずくで持ち上げるとアマネに目掛けて放り込み、彼女は今度は後ろからコトミンを抱き留める。この時にアマネはティアラが光り輝き、まるでコトミンに反応している様子だった。
宝玉の反応は先王とアマネにとっても予想外の出来事だったらしく、唐突に光を放った宝玉を見て二人は視界を奪われる。一方でコトミンの方はティアラに嵌め込まれた宝玉に視線を向け、内部に蓄積されている水の精霊に気付く。
(この水晶の中に精霊が封じ込められている!?それなら……)
咄嗟にコトミンは宝玉に手を伸ばすと、彼女は宝玉に封じ込められている精霊を感じ取る。そして内側に封じられていた精霊の力を引きだして先ほどのアマネのように「精霊剣」を作り出す。
「たあっ!!」
「なっ!?」
「ば、馬鹿なっ!?何故、貴様がそれを……」
宝玉から精霊を呼び出して武器に変換したコトミンにアマネも先王も驚き、コトミンとしてもどうしてこんな真似ができたのか分からない。しかし、武器を手にした彼女は二人から離れて牽制すると、どちらも慌てて距離を取る。
「ち、父上!!どうしてこの娘も精霊が使えるんですか!?私以外にこの宝玉は使えないと言ったじゃないですか!!」
「お、落ち着け!!こやつは人魚姫じゃ、だから宝玉の力も扱えるのだろう!!ならば……逆に言えば宝玉の力を強める事もできるはず!!」
「何を言っているのか分からないけど……これなら勝てそう」
精霊剣を手にしたコトミンは二人に構えるとアマネと先王は距離を置く。どうして宝玉の力がコトミンも扱えたのかは不明だが、この時にコトミンはある事に気付いた。それはアマネが生やしていたはずの鮫の尻尾が落ちている事に気付いた。
先ほどまでのアマネは父親と同じように鮫の尻尾を生やしていたはずだが、先ほどコトミンに攻撃を受けた時に尻尾が落ちてしまったらしい。しかし、床に落ちた尻尾はよくよく見ると造り物である事が判明し、彼女の正体は魚人族ですらない。
「貴女、まさか……」
「アマネ!!早く捕まえろ!!」
「は、はい!!」
コトミンがアマネの正体を口にする前に彼女は先王の指示を受けて自分もティアラに手を伸ばす。彼女もコトミンと同様に精霊剣を作り出すと、彼女に目掛けて剣を振り下ろす。
「大人しくしろ!!」
「くぅっ!?」
アマネの振り下ろした精霊剣に対してコトミンも手にしていた精霊剣で触れた瞬間、互いの剣が激しく震え始めた。二人の持つ剣を構成するのは水の精霊であり、高密度に圧縮された魔力の剣同士が触れた瞬間に反発が起きた。通路内に衝撃波が発生して二人の身体は吹き飛び、この時に壁に亀裂が生じた。
「うわぁっ!?」
「きゃんっ!?」
「ぬおおっ!?」
3人は衝撃波によって吹き飛ばされると壁の亀裂から海水が漏れ始めた。瞬く間に亀裂は全体に広がっていき、やがて大量の海水が通路内に流れ込む。それに気づいたコトミンは海水を利用してその場を逃げ去ろうとした。
(海水が……これなら逃げられる!!)
通路内に海水が流れ込んだ事でコトミンは海水を潜って移動し、急いでその場からの離脱を計る。油断しなければ人魚族に追いつける海の生物など存在はせず、捕まった状態でなければ魚人族が相手だろうと逃げ切れる自信はあった。
海水に満たされた通路を泳ぎながらコトミンは出口を探し、それらしい扉を発見した。彼女は扉に向けて全速力で移動すると、後方から迫る気配に気付く。驚いたコトミンは後ろを振り返ると、そこには予想外の人物が現れた
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