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真・最終章 七魔将編
脱走中
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(ここを通れば外に出られる……けど、見張りがいないはずがない)
最初に抜け出した外に繋がる扉に向かったコトミンだったが、通路の角にて様子を伺うと魚人族が扉の前で立ち尽くしていた。魚人族はコトミンも始めて見る相手であり、タイとエビの魚人族が扉の前で立ち塞がる。
『じゅるっ……そういえばお腹空いて来た』
タイとエビの魚人族を見てコトミンは食欲が湧いてしまうが、今はそれどころではないので我慢しておく。さきほど潜水船なる乗り物が海底王国に乗り込もうとしていると聞き、レナ達が助けに来てくれたと確信した彼女は慎重に行動に移る。
精霊魔法を使えば通路の魚人族を倒す事はできると思うが、アマネやバクのような宝玉を持つ相手だとしたらコトミンの精霊魔法は通じない。見た限りではどちらも宝玉らしき物は手にしていないが油断はできない。
(どうにか気を引いて脱出しないと……)
扉を立ち塞がる魚人族をどうにかしなければ逃げ切れず、考えた末にコトミンは両手を構えて通路内の精霊を呼び寄せる。派手な行動を避けるために彼女は最小限の魔力で圧縮させた水の塊を作り出す。
(これならいける)
両手に収めた水の塊をコトミンは壁に向けて放つと、彼女の手元を離れた瞬間に圧縮されていた水の塊が破裂して強烈な水圧が発生した。その威力は壁に罅割れを引き起こし、通路で見張りを行っていた二人組の魚人族が気付く。
『ギョギョッ!?』
『エビッ!?』
奇怪な鳴き声を上げながら通路を見張っていた二人組がコトミンの隠れている通路に近寄ると、彼女は通路の陰から鉄球付きの拘束具を構え、二人組が現れた瞬間に拘束具を振りかざす。
『ていっ』
『ギョオオオオッ!?』
『エグゥウウッ!?』
頭部に鉄球が叩き込まれた魚人族たちは通路の床に倒れると意識を失い、痙攣して動ける様子ではなかった。それを見たコトミンは彼等の持っていた三又の槍を拾い上げ、通路を抜けて出入口の扉へと向かう。
牢内の魚人族を倒したコトミンは外へ脱出しようとしたが、扉の前に立つと彼女は冷静に外の様子を伺う。先ほど抜け出した時は特にアマネと先王以外の魚人族らしき姿は念のために警戒して外の様子を伺う。
『慎重に動かないと……!?』
扉の隙間からコトミンは外の様子を見た瞬間、彼女は重い寄らぬ光景を目にした。最初に彼女の視界に移ったのは巨大な青色の鱗であり、それを見たコトミンは本能的に危険を感じ取る。その鱗の主は全身が蛇のように細長い胴体だが、その大きさは古代龍に次ぐ大きさを誇る。
西洋のドラゴンというよりは東洋の龍を想像させる姿をしており、少し前に潜水船と戦闘を繰り広げた海龍リバイアサンが海底王国に存在した。リバイアサンは海底王国を照らす青色の太陽の真下にとぐろを巻いて待機しており、まるで何かを待ち受けている様子だった――
――同時刻、タルコを捕獲した潜水船は海底王国に向けて接近していた。しかし、海底王国に向かう最中に船は魚人族の襲撃を受け、レナ達はマリアの魔法で風の膜を纏った状態で潜水船の甲板にて戦闘を繰り広げる。
『ギョギョギョッ!!』
『むうっ、こいつら思っていた以上にすばしっこいぞ!!』
『水中での戦闘はこちらが不慣れでござる……油断しないように!!』
『魔法剣や魔法を使う時は気をつけて!!風の膜が破れる可能性もあるから!!』
『はあっ!!』
甲板にて無数の魚人族とレナ達は交戦し、慣れない水中戦にレナ達は思いもよらぬ苦戦を強いられていた。やはり水の中の戦闘だと魚人族が上手であり、地上では一騎当千の強者達も上手く戦えない。
『発勁!!』
『ギャウッ!?』
『乱れ突き!!』
『ギョギョッ!?』
リンダは発勁の戦技で近付いてきた魚人に衝撃波を放ち、シズネは体力温存のために力を抑えて戦技を繰り出すが、想定以上に魚人の数が多い。海中ではシズネの頼りにする雪月花は使えず、下手に扱えば周囲を凍り付くして他の者も巻き込んでしまう。
『もどかしいわね!!雪月花が使えれば……』
『ハルナさんを連れてくるべきでしたでしょうか?彼女の雷ならば一網打尽にできたと思いますが……』
『いや、あいつの魔法だと僕達も巻き込むだろ!?というか誰か僕を助けてくれよ!!』
『ガアアッ!!』
ピラニアの魚人にダインは追い掛け回され、彼は影魔法で自分の身体に影を纏い、相手の繰り出す攻撃を防ぐ。物理攻撃に対しては影魔法は無敵を誇り、どんな攻撃だろうと彼には通じない。
今の所はバクのように宝玉を持つ魚人族は現れていないが、思っていた以上に数が多くて船の進みは遅い。魚人族を無視して突っ切るという手段もあるが、海底王国にはどれほどの魚人族が集まっているのか不明な以上はできるだけ数は減らしておきたい。
(くそっ、いい加減にしつこいな……この状態だとまともに戦えないのがもどかしい!!)
地上ならば大した敵ではないが海中となると魚人族ほど厄介な相手はおらず、このままではマリアの魔法の効果が切れてしまう。そう考えたレナはどうにか一網打尽の策を考えると、ここでマリアが甲板に姿を現わす。
最初に抜け出した外に繋がる扉に向かったコトミンだったが、通路の角にて様子を伺うと魚人族が扉の前で立ち尽くしていた。魚人族はコトミンも始めて見る相手であり、タイとエビの魚人族が扉の前で立ち塞がる。
『じゅるっ……そういえばお腹空いて来た』
タイとエビの魚人族を見てコトミンは食欲が湧いてしまうが、今はそれどころではないので我慢しておく。さきほど潜水船なる乗り物が海底王国に乗り込もうとしていると聞き、レナ達が助けに来てくれたと確信した彼女は慎重に行動に移る。
精霊魔法を使えば通路の魚人族を倒す事はできると思うが、アマネやバクのような宝玉を持つ相手だとしたらコトミンの精霊魔法は通じない。見た限りではどちらも宝玉らしき物は手にしていないが油断はできない。
(どうにか気を引いて脱出しないと……)
扉を立ち塞がる魚人族をどうにかしなければ逃げ切れず、考えた末にコトミンは両手を構えて通路内の精霊を呼び寄せる。派手な行動を避けるために彼女は最小限の魔力で圧縮させた水の塊を作り出す。
(これならいける)
両手に収めた水の塊をコトミンは壁に向けて放つと、彼女の手元を離れた瞬間に圧縮されていた水の塊が破裂して強烈な水圧が発生した。その威力は壁に罅割れを引き起こし、通路で見張りを行っていた二人組の魚人族が気付く。
『ギョギョッ!?』
『エビッ!?』
奇怪な鳴き声を上げながら通路を見張っていた二人組がコトミンの隠れている通路に近寄ると、彼女は通路の陰から鉄球付きの拘束具を構え、二人組が現れた瞬間に拘束具を振りかざす。
『ていっ』
『ギョオオオオッ!?』
『エグゥウウッ!?』
頭部に鉄球が叩き込まれた魚人族たちは通路の床に倒れると意識を失い、痙攣して動ける様子ではなかった。それを見たコトミンは彼等の持っていた三又の槍を拾い上げ、通路を抜けて出入口の扉へと向かう。
牢内の魚人族を倒したコトミンは外へ脱出しようとしたが、扉の前に立つと彼女は冷静に外の様子を伺う。先ほど抜け出した時は特にアマネと先王以外の魚人族らしき姿は念のために警戒して外の様子を伺う。
『慎重に動かないと……!?』
扉の隙間からコトミンは外の様子を見た瞬間、彼女は重い寄らぬ光景を目にした。最初に彼女の視界に移ったのは巨大な青色の鱗であり、それを見たコトミンは本能的に危険を感じ取る。その鱗の主は全身が蛇のように細長い胴体だが、その大きさは古代龍に次ぐ大きさを誇る。
西洋のドラゴンというよりは東洋の龍を想像させる姿をしており、少し前に潜水船と戦闘を繰り広げた海龍リバイアサンが海底王国に存在した。リバイアサンは海底王国を照らす青色の太陽の真下にとぐろを巻いて待機しており、まるで何かを待ち受けている様子だった――
――同時刻、タルコを捕獲した潜水船は海底王国に向けて接近していた。しかし、海底王国に向かう最中に船は魚人族の襲撃を受け、レナ達はマリアの魔法で風の膜を纏った状態で潜水船の甲板にて戦闘を繰り広げる。
『ギョギョギョッ!!』
『むうっ、こいつら思っていた以上にすばしっこいぞ!!』
『水中での戦闘はこちらが不慣れでござる……油断しないように!!』
『魔法剣や魔法を使う時は気をつけて!!風の膜が破れる可能性もあるから!!』
『はあっ!!』
甲板にて無数の魚人族とレナ達は交戦し、慣れない水中戦にレナ達は思いもよらぬ苦戦を強いられていた。やはり水の中の戦闘だと魚人族が上手であり、地上では一騎当千の強者達も上手く戦えない。
『発勁!!』
『ギャウッ!?』
『乱れ突き!!』
『ギョギョッ!?』
リンダは発勁の戦技で近付いてきた魚人に衝撃波を放ち、シズネは体力温存のために力を抑えて戦技を繰り出すが、想定以上に魚人の数が多い。海中ではシズネの頼りにする雪月花は使えず、下手に扱えば周囲を凍り付くして他の者も巻き込んでしまう。
『もどかしいわね!!雪月花が使えれば……』
『ハルナさんを連れてくるべきでしたでしょうか?彼女の雷ならば一網打尽にできたと思いますが……』
『いや、あいつの魔法だと僕達も巻き込むだろ!?というか誰か僕を助けてくれよ!!』
『ガアアッ!!』
ピラニアの魚人にダインは追い掛け回され、彼は影魔法で自分の身体に影を纏い、相手の繰り出す攻撃を防ぐ。物理攻撃に対しては影魔法は無敵を誇り、どんな攻撃だろうと彼には通じない。
今の所はバクのように宝玉を持つ魚人族は現れていないが、思っていた以上に数が多くて船の進みは遅い。魚人族を無視して突っ切るという手段もあるが、海底王国にはどれほどの魚人族が集まっているのか不明な以上はできるだけ数は減らしておきたい。
(くそっ、いい加減にしつこいな……この状態だとまともに戦えないのがもどかしい!!)
地上ならば大した敵ではないが海中となると魚人族ほど厄介な相手はおらず、このままではマリアの魔法の効果が切れてしまう。そう考えたレナはどうにか一網打尽の策を考えると、ここでマリアが甲板に姿を現わす。
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