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真・最終章 七魔将編
奪われた宝玉
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「貴女様はヨツバ王国のハヅキ家の当主であるマリア様ですね?噂はかねがね聞いております」
「私の事を知っているのね」
「ええ、貴女の母君とはよく顔を合わせていました」
「母と……?」
スイレンによればハヅキ家の先代当主である「アイラ=ハヅキ」は彼女と面識があるらしく、ハヅキの娘であるマリアが現在はハヅキ家の当主になった事も知っている様子だった。スイレンとリュウスイは人魚族を取りまとめる立場らしく、彼女達がここへ来た目的はかつて魚人族に奪われた宝玉の回収のためだと語る。
「実は今から数年ほど前、我々が守護していた宝玉が盗まれました。盗んだ犯人は我々の同族であり、現在はアマネと名乗っている少女です」
「アマネ!?」
「さっき、リバイアサンを操っていた奴が!?」
「アマネは元々は私達が管理する里に暮らしていた人魚族でした。しかし、彼女は幼い時に里から誘拐されました。その誘拐犯というのが魚人王を名乗る存在でした」
「魚人王?」
「多分、私を捕まえた鮫型の魚人だと思う」
アマネは元々は人魚族の里で育てられていた少女だと判明するが、ある時に魚人族に誘拐された。その誘拐した魚人族というのが彼女が「父親」と慕っていた先王だと思われた。
「どうやらアマネを誘拐した魚人族は彼女を利用し、我々の里から聖剣に嵌め込まれていた宝玉を盗み出したようです。恐らくは宝玉の力を悪用してこの海を支配するつもりだったのでしょう」
「でも、どうしてアマネはそんな奴等に協力を?」
「彼女はどうやら事故の際に里での記憶を失い、本気で自分を魚人族だと思い込んでいるようでした。だから我々の事を敵と認識し、魚人王なる存在に従って宝玉を奪い取ったのです」
「ちょっと待ちなさいよ!!貴方達の里は子供に宝玉が簡単に盗まれるようなずさんな管理をしていたというの!?」
話を聞いていたシズネは信じられない表情を浮かべ、同じ人魚族とはいえ子供であったアマネに宝玉を盗まれた事は大問題である。しかし、シズネの言葉にスイレンは盗まれるまでの経緯を話す。
「アマネが宝玉を盗み出す際、人魚族の里に魚人族の群れが襲来したのです。彼奴等に気を取られているうちにアマネは我々の仲間を演じて宝玉を盗み出しました」
「そういう事だったのね。でも、宝玉を奪われた後は貴女達は何をしていたの?」
「当然ですが我々も宝玉を取り返すために魚人族の捜索を行っていました。奴等に気付かれないように我々は海底王国を監視していましたが、宝玉がアマネの元にあるせいで迂闊に行動できませんでした」
「ではここに貴女達が現れたのは偶然ではないのですね」
「その通りです。我々は貴方達の行動も把握しています。そしてそこにいる御方が何者かである事も承知しています」
「……私の事?」
アマネから回収したティアラを頭に被ったコトミンにスイレンとリュウスイは跪き、彼女達の行動にレナは驚く。コトミンは二人と遭遇するのは初めてだが、どうやら二人ともコトミンの事は知っている様子だった。
「コトミン様、貴女こそ人魚姫の末裔である事は既に調べています」
「人魚姫!?コトミンが!?」
「我々は元々はコトミン様の家系に仕えておりました。しかし、先々代の人魚姫様が無くなり、後を受け継がれたコトミン様の母親が姿を消してしまい、我々は後を追い続けました」
「どうしてコトミンのお母さんはいなくなったの?」
「……お母さん、私よりも自由奔放だったから外の世界を旅したいと言ってた」
元々はコトミンの家系は人魚族の中でも特別であり、彼女の祖母も母親も「人魚姫」と呼ばれる立場だった。しかし、祖母が亡くなった後にコトミンの母親は人魚族の里を抜けて旅に出てしまう。その途中でコトミンを出産したらしく、現在は亡くなっている。
コトミンは自分が人魚姫である事も知っていたが、長い間他の人魚族と接触する事もなかったので忘れていた。だが、母親から彼女は水属性の聖痕の事は誰にも話してはならないと伝えられ、その事だけは誰にも話さずに黙っていたが、現在は水の聖痕は同じ人魚族の血を継ぐシズネに譲渡している。
「もう私は人魚姫じゃない。そこにいるシズネに水の聖痕は渡してある」
「それも承知しています。先ほどからシズネ様から神聖な気配を感じていますので……」
「という事は~今はシズネ様が人魚姫ですね~」
「私は人間よ!!母は人魚族だったけど……」
シズネは髪の毛の色は人魚族に近いが、種族的には人間である。人魚族の血を継いでいるからこそ彼女は水の聖痕を継承したが、本来であれば人間が水の聖痕を継承する事はあり得ぬ事態だった。
スイレンとリュウスイは代々人魚姫に仕える部族らしく、聖痕を失おうと彼女達は長年仕えてきたコトミンの一族に礼儀を貫き、一方で新たに水の聖痕を継承したシズネにも同様に礼儀を尽くす。
「私の事を知っているのね」
「ええ、貴女の母君とはよく顔を合わせていました」
「母と……?」
スイレンによればハヅキ家の先代当主である「アイラ=ハヅキ」は彼女と面識があるらしく、ハヅキの娘であるマリアが現在はハヅキ家の当主になった事も知っている様子だった。スイレンとリュウスイは人魚族を取りまとめる立場らしく、彼女達がここへ来た目的はかつて魚人族に奪われた宝玉の回収のためだと語る。
「実は今から数年ほど前、我々が守護していた宝玉が盗まれました。盗んだ犯人は我々の同族であり、現在はアマネと名乗っている少女です」
「アマネ!?」
「さっき、リバイアサンを操っていた奴が!?」
「アマネは元々は私達が管理する里に暮らしていた人魚族でした。しかし、彼女は幼い時に里から誘拐されました。その誘拐犯というのが魚人王を名乗る存在でした」
「魚人王?」
「多分、私を捕まえた鮫型の魚人だと思う」
アマネは元々は人魚族の里で育てられていた少女だと判明するが、ある時に魚人族に誘拐された。その誘拐した魚人族というのが彼女が「父親」と慕っていた先王だと思われた。
「どうやらアマネを誘拐した魚人族は彼女を利用し、我々の里から聖剣に嵌め込まれていた宝玉を盗み出したようです。恐らくは宝玉の力を悪用してこの海を支配するつもりだったのでしょう」
「でも、どうしてアマネはそんな奴等に協力を?」
「彼女はどうやら事故の際に里での記憶を失い、本気で自分を魚人族だと思い込んでいるようでした。だから我々の事を敵と認識し、魚人王なる存在に従って宝玉を奪い取ったのです」
「ちょっと待ちなさいよ!!貴方達の里は子供に宝玉が簡単に盗まれるようなずさんな管理をしていたというの!?」
話を聞いていたシズネは信じられない表情を浮かべ、同じ人魚族とはいえ子供であったアマネに宝玉を盗まれた事は大問題である。しかし、シズネの言葉にスイレンは盗まれるまでの経緯を話す。
「アマネが宝玉を盗み出す際、人魚族の里に魚人族の群れが襲来したのです。彼奴等に気を取られているうちにアマネは我々の仲間を演じて宝玉を盗み出しました」
「そういう事だったのね。でも、宝玉を奪われた後は貴女達は何をしていたの?」
「当然ですが我々も宝玉を取り返すために魚人族の捜索を行っていました。奴等に気付かれないように我々は海底王国を監視していましたが、宝玉がアマネの元にあるせいで迂闊に行動できませんでした」
「ではここに貴女達が現れたのは偶然ではないのですね」
「その通りです。我々は貴方達の行動も把握しています。そしてそこにいる御方が何者かである事も承知しています」
「……私の事?」
アマネから回収したティアラを頭に被ったコトミンにスイレンとリュウスイは跪き、彼女達の行動にレナは驚く。コトミンは二人と遭遇するのは初めてだが、どうやら二人ともコトミンの事は知っている様子だった。
「コトミン様、貴女こそ人魚姫の末裔である事は既に調べています」
「人魚姫!?コトミンが!?」
「我々は元々はコトミン様の家系に仕えておりました。しかし、先々代の人魚姫様が無くなり、後を受け継がれたコトミン様の母親が姿を消してしまい、我々は後を追い続けました」
「どうしてコトミンのお母さんはいなくなったの?」
「……お母さん、私よりも自由奔放だったから外の世界を旅したいと言ってた」
元々はコトミンの家系は人魚族の中でも特別であり、彼女の祖母も母親も「人魚姫」と呼ばれる立場だった。しかし、祖母が亡くなった後にコトミンの母親は人魚族の里を抜けて旅に出てしまう。その途中でコトミンを出産したらしく、現在は亡くなっている。
コトミンは自分が人魚姫である事も知っていたが、長い間他の人魚族と接触する事もなかったので忘れていた。だが、母親から彼女は水属性の聖痕の事は誰にも話してはならないと伝えられ、その事だけは誰にも話さずに黙っていたが、現在は水の聖痕は同じ人魚族の血を継ぐシズネに譲渡している。
「もう私は人魚姫じゃない。そこにいるシズネに水の聖痕は渡してある」
「それも承知しています。先ほどからシズネ様から神聖な気配を感じていますので……」
「という事は~今はシズネ様が人魚姫ですね~」
「私は人間よ!!母は人魚族だったけど……」
シズネは髪の毛の色は人魚族に近いが、種族的には人間である。人魚族の血を継いでいるからこそ彼女は水の聖痕を継承したが、本来であれば人間が水の聖痕を継承する事はあり得ぬ事態だった。
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