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真・最終章 七魔将編
相手が悪すぎた
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「ボルト」
「えっ!?マリア様!?」
「ゴアッ……!?」
マリアはクリスタルゴーレムの左拳に向けて雷属性の砲撃魔法を放つと、黄色の水晶に一筋の雷が降り注ぐ。それを見たツバサは驚き、先ほど彼女は水晶の特徴を見抜いたはずだが、敢えて魔法を吸収されるように黄色の水晶に雷属性の砲撃魔法を放つ。
雷が水晶の中に飲み込まれるように消え去ると、クリスタルゴーレムは左拳に電流を帯びた。それを見たマリアは何かに気付いたように目つきを鋭くさせるが、クリスタルゴーレムは電流を帯びた左拳を振りかざす。
「ゴガァアアアッ!!」
「マリア様!!ここを離れます!!」
ツバサはマリアの返事を聞く前に彼女の身体を抱いて空を飛ぶと、クリスタルゴーレムの繰り出した拳が二人が立っていた水晶に衝突した。あまりの威力に水晶は砕け散り、更に左拳にまとっていた電流が周囲に拡散した。
「くぅっ!?」
「落ち着きなさい……少し魔力を込め過ぎたわね」
クリスタルゴーレムは吸収した魔力を放出させ、空に飛んだツバサは電流に巻き込まれないように高度を上昇させる。マリアはクリスタルゴーレムの様子を伺い、彼女はその正体を見極めた。
「そういう事だったのね。やっと分かったわ」
「マリア様!?いったいどういう事ですか!?」
「こういう事よ」
先ほど攻撃を仕掛けた際、マリアはクリスタルゴーレムの左手に構成する水晶に雷の魔力を吸収させた。この時に吸収した魔力は左手の水晶の甲の部分に集まり、つまりは水晶の中心部に魔力が集まった。
クリスタルゴーレムが複数の水晶で構成されているのは間違いなく、最初に見た時からマリアは直感でクリスタルゴーレムの正体が巨大ゴーレムではない事に勘付いていた。クリスタルゴーレムの正体とは複数体のゴーレムが集まった存在であり、それを照明するために彼女は左手の部分に攻撃を行う。
「この魔法を使うのは久々ね」
「これは……!?」
「螺旋氷弾」
マリアは杖先から青色の魔法陣を展開すると氷柱が誕生し、そこからさらに彼女は風の精霊を呼び寄せる。風の精霊の力を借りて氷柱に風の魔力を加える事で高速回転を加え、クリスタルゴーレムの左拳に目掛けて放つ。
「ゴガァアアッ!?」
「砕けた!?」
「……さあ、どうなるのか見せてもらうわ」
氷柱がクリスタルゴーレムの左手を貫き、その威力は凄まじく左手を貫通した。左手の甲の部分に巨大な風穴ができあがると、左手を構成していた黄色の水晶の全体に亀裂が走って砕け散った。左手を失ったクリスタルゴーレムは体勢を崩して片膝をつく。
「ゴァアアッ……!!」
「こ、これは……」
「よく見ておきなさい、あれが正体よ」
破壊した水晶の破片が地面に散らばった際、空を浮かんでいたツバサとマリアは確かに破壊したはずの水晶の一部に人面のような物が浮き上がったのを確認した。クリスタルゴーレムの左手を構成していた黄色の水晶の正体、それはクリスタルゴーレムの身体の一部などではなく、意志を持ったゴーレムだった。
クリスタルゴーレムの正体は複数体の水晶で構成されたゴーレムの集合体であり、見た目は巨大ゴーレムの姿に見えるが実際は十数体のゴーレムが合わさった存在にしか過ぎない。先ほどのマリアはクリスタルゴーレムの左手に攻撃を仕掛けた際、魔力が胴体ではなく左手の中心に吸収されたのを見て正体を見抜く。
原理は不明だがこの空間のゴーレムは外部からの攻撃魔法を吸収する際、体内に存在する核に吸収した魔力を集める。そして攻撃の際に核から吸収した魔力を放出して攻撃を行う。この時に反応するのはあくまでも魔力を吸収した水晶だけであり、他の部位の水晶は反応を示さない。
「正体が分かれば怖くはないわね……そろそろそ終わらせましょうか」
「マリア様、いったい何を……」
「貴方は伏せていなさい」
地上に降り立ったマリアはクリスタルゴーレムに興味を失くしたかのように彼女は杖を掲げ、上空に魔法陣を展開した。それを見たクリスタルゴーレムは危険を感じ取ってマリアに攻撃を仕掛けようと接近する。
「ゴガァアアアッ!!」
「マリア様!!」
「問題ないわ。むしろ好都合よ、自分から当たりに来てくれるなんて……」
七色に光り輝く魔法陣を展開したマリアは笑みを浮かべ、自分の元に近付いてきたクリスタルゴーレムに向けて魔法を放つ。魔法陣から無数の光弾が上空に向けて放たれ、弧を描くようにクリスタルゴーレムの元へ降り注ぐ。
「こ、この魔法は……まさか!?」
「マジックアローレイン」
『ゴガァアアアアッ!?』
魔法陣から放たれた七色の光弾がクリスタルゴーレムに降り注ぎ、雨の如く降り注ぐ光弾にクリスタルゴーレムは耐え切れずに地面に倒れる。魔法陣から放たれる光弾の正体は各属性の魔力の塊だが、マリアは無数に放たれる光弾を適確に魔力が吸収されない色合いの水晶に注ぐ。
仮にがむしゃらに光弾を撃ち込めば誤って魔力を吸収する属性の水晶に攻撃してしまう恐れがあるが、マリアは光弾の一つ一つを操作して吸収できない水晶に攻撃を仕掛ける。圧倒的な魔力量を誇りながらも精密な魔力の操作を行うマリアにツバサは戦慄した。
「えっ!?マリア様!?」
「ゴアッ……!?」
マリアはクリスタルゴーレムの左拳に向けて雷属性の砲撃魔法を放つと、黄色の水晶に一筋の雷が降り注ぐ。それを見たツバサは驚き、先ほど彼女は水晶の特徴を見抜いたはずだが、敢えて魔法を吸収されるように黄色の水晶に雷属性の砲撃魔法を放つ。
雷が水晶の中に飲み込まれるように消え去ると、クリスタルゴーレムは左拳に電流を帯びた。それを見たマリアは何かに気付いたように目つきを鋭くさせるが、クリスタルゴーレムは電流を帯びた左拳を振りかざす。
「ゴガァアアアッ!!」
「マリア様!!ここを離れます!!」
ツバサはマリアの返事を聞く前に彼女の身体を抱いて空を飛ぶと、クリスタルゴーレムの繰り出した拳が二人が立っていた水晶に衝突した。あまりの威力に水晶は砕け散り、更に左拳にまとっていた電流が周囲に拡散した。
「くぅっ!?」
「落ち着きなさい……少し魔力を込め過ぎたわね」
クリスタルゴーレムは吸収した魔力を放出させ、空に飛んだツバサは電流に巻き込まれないように高度を上昇させる。マリアはクリスタルゴーレムの様子を伺い、彼女はその正体を見極めた。
「そういう事だったのね。やっと分かったわ」
「マリア様!?いったいどういう事ですか!?」
「こういう事よ」
先ほど攻撃を仕掛けた際、マリアはクリスタルゴーレムの左手に構成する水晶に雷の魔力を吸収させた。この時に吸収した魔力は左手の水晶の甲の部分に集まり、つまりは水晶の中心部に魔力が集まった。
クリスタルゴーレムが複数の水晶で構成されているのは間違いなく、最初に見た時からマリアは直感でクリスタルゴーレムの正体が巨大ゴーレムではない事に勘付いていた。クリスタルゴーレムの正体とは複数体のゴーレムが集まった存在であり、それを照明するために彼女は左手の部分に攻撃を行う。
「この魔法を使うのは久々ね」
「これは……!?」
「螺旋氷弾」
マリアは杖先から青色の魔法陣を展開すると氷柱が誕生し、そこからさらに彼女は風の精霊を呼び寄せる。風の精霊の力を借りて氷柱に風の魔力を加える事で高速回転を加え、クリスタルゴーレムの左拳に目掛けて放つ。
「ゴガァアアッ!?」
「砕けた!?」
「……さあ、どうなるのか見せてもらうわ」
氷柱がクリスタルゴーレムの左手を貫き、その威力は凄まじく左手を貫通した。左手の甲の部分に巨大な風穴ができあがると、左手を構成していた黄色の水晶の全体に亀裂が走って砕け散った。左手を失ったクリスタルゴーレムは体勢を崩して片膝をつく。
「ゴァアアッ……!!」
「こ、これは……」
「よく見ておきなさい、あれが正体よ」
破壊した水晶の破片が地面に散らばった際、空を浮かんでいたツバサとマリアは確かに破壊したはずの水晶の一部に人面のような物が浮き上がったのを確認した。クリスタルゴーレムの左手を構成していた黄色の水晶の正体、それはクリスタルゴーレムの身体の一部などではなく、意志を持ったゴーレムだった。
クリスタルゴーレムの正体は複数体の水晶で構成されたゴーレムの集合体であり、見た目は巨大ゴーレムの姿に見えるが実際は十数体のゴーレムが合わさった存在にしか過ぎない。先ほどのマリアはクリスタルゴーレムの左手に攻撃を仕掛けた際、魔力が胴体ではなく左手の中心に吸収されたのを見て正体を見抜く。
原理は不明だがこの空間のゴーレムは外部からの攻撃魔法を吸収する際、体内に存在する核に吸収した魔力を集める。そして攻撃の際に核から吸収した魔力を放出して攻撃を行う。この時に反応するのはあくまでも魔力を吸収した水晶だけであり、他の部位の水晶は反応を示さない。
「正体が分かれば怖くはないわね……そろそろそ終わらせましょうか」
「マリア様、いったい何を……」
「貴方は伏せていなさい」
地上に降り立ったマリアはクリスタルゴーレムに興味を失くしたかのように彼女は杖を掲げ、上空に魔法陣を展開した。それを見たクリスタルゴーレムは危険を感じ取ってマリアに攻撃を仕掛けようと接近する。
「ゴガァアアアッ!!」
「マリア様!!」
「問題ないわ。むしろ好都合よ、自分から当たりに来てくれるなんて……」
七色に光り輝く魔法陣を展開したマリアは笑みを浮かべ、自分の元に近付いてきたクリスタルゴーレムに向けて魔法を放つ。魔法陣から無数の光弾が上空に向けて放たれ、弧を描くようにクリスタルゴーレムの元へ降り注ぐ。
「こ、この魔法は……まさか!?」
「マジックアローレイン」
『ゴガァアアアアッ!?』
魔法陣から放たれた七色の光弾がクリスタルゴーレムに降り注ぎ、雨の如く降り注ぐ光弾にクリスタルゴーレムは耐え切れずに地面に倒れる。魔法陣から放たれる光弾の正体は各属性の魔力の塊だが、マリアは無数に放たれる光弾を適確に魔力が吸収されない色合いの水晶に注ぐ。
仮にがむしゃらに光弾を撃ち込めば誤って魔力を吸収する属性の水晶に攻撃してしまう恐れがあるが、マリアは光弾の一つ一つを操作して吸収できない水晶に攻撃を仕掛ける。圧倒的な魔力量を誇りながらも精密な魔力の操作を行うマリアにツバサは戦慄した。
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