1,656 / 2,091
真・最終章 七魔将編
ダイン、君に決めた!!(ダイン「(;´・ω・)!?」)
しおりを挟む
「同行者は……ダイン、君に決めた!!」
「えっ!?な、何で僕だよ!?」
ダインは自分が指定された事に驚愕し、他の者達もレナの言葉に唖然とした。この面子の中でダインは下手をしたら一番身体能力が低いかもしれず、もしも転移した先に危険な魔物が存在すれば一番危ないのはダインのように思われた。
「レナ君、どうしてダイン君と一緒に行くの?」
「私かミナさんがご一緒した方がいいのでは……」
「あ、もしかして男の子同士の方が気が楽だから誘ったの?」
「それもあるけど、ちゃんとした理由があるんだよ」
「理由って何だよ!?言っておくけど僕は危ない目に遭うのは御免だからな!?」
「どうどう」
「「ぷるぷるっ」」
興奮するダインをコトミンが落ち着かせ、スライム達もダインが逃げないように足に張り付く。そんな怯え切っているダインにレナは説明を行う。
「ダインと一緒に行きたいのはもしも魔物が襲ってきた場合、ダインの影魔法が一番役立つからだよ」
「ぼ、僕の影魔法が?」
「ダインの影魔法は物理攻撃を完全に無効化するでしょ?だから襲われた時に影魔法で自分を守れば危なくないし、それに色々と応用できるから便利じゃん」
「それはそうだけどさ……」
「そっか、ダイン君の影魔法って意外と便利なんだよね」
「そういえばダインさん、闘技祭でも勝ち残っていましたね……もしかしたら本当は凄い方なのでは」
「え~私じゃ駄目なのレナたん?」
「ティナが一緒だと落ち着いて戦えないから……」
魔物との戦闘においてはダインの影魔法の援護は心強く、仮にゴブリンキングやゴーレムなどの怪力を誇る相手であろうとダインの影魔法で拘束すれば逆らう事はできない。ダインの影魔法は強い光を浴びなければ破られる事はなく、光を放つ魔物でもない限りは彼が襲われても平気だと判断した上でレナはダインの同行を願う。
この場にいる人間の中で援護に特化しているのは回復役のコトミンやティナよりもダインの方が上だった。戦闘においては彼の影魔法は非常に心強く、何よりもここへ来た目的は勇者の訓練場で聖剣の所有者を鍛えるためである。
「ダイン、怖いかもしれないけどダインだって聖痕の継承者なんだからいずれは聖剣を使って戦わないといけない。だからこの機会に頑張ろうよ」
「そ、そんな事を言われても……だいたい僕は魔術師なんだぞ!?剣なんて扱えるかよ!!」
「大丈夫だよ。俺も魔術師だけど剣で戦ってるし……」
「お前の場合は小さい頃から剣で戦ってきたんだろ!?だいたいお前の家系は化物だらけじゃないか、それに比べたら僕の家系の人間なんて根暗でどうしようもない奴しかいなかったんだぞ!!」
「悲しい事を堂々と言ってる」
「ううっ……何だか涙が出てきたよ」
「同情すんなっ!!」
ダインの家系は代々呪術師だったが、その中でも彼は闇魔導士の才能を持って生まれた。そのせいで小さい頃から見下されて虐待も受けていたが、家を飛び出してからは自分の影魔法の才能を生かして生きてきた。彼は聖痕や聖剣の継承者と言われても他の聖剣所有者と違って戦える自信はない。
「それなら無理に聖剣を使わなくてもいいよ。いつも通りに俺を援護してくれるだけで十分だよ」
「それぐらいなら……で、でも本当にいいのか?」
「いいって、無理に使い慣れない武器で戦えなんて言われても困るよね」
「分かった……なら、頑張るよ」
聖剣を使って戦わなくてもいい事を聞くとダインは安堵し、彼は黒杖を握りしめた。レナと違って生粋の魔術師であるダインが聖剣を使うのは無理があり、彼は今まで通りに魔術師として援護する事に決めた。
『アイリス、ダインに聖剣の練習させないとまずいかな?』
『別に無理に聖剣を使わせる必要なんてありませんよ。重要なのはダインが聖剣を求める時を待つ事です。剣の技術がなくても聖痕所有者が力を望めば聖剣は必ず応えてくれます』
『そういうもんなの?』
『そういうものです』
アイリスに一応は相談したが、彼女もダインに無理に聖剣を使わせるのは賛成せず、これまで通りにダインは聖剣を無しで戦う事にさせた。しかし、いずれダインが聖剣を求める時が訪れれば聖剣は必ず力を貸す日が来る。
「じゃあ、とりあえずはさっきの場所に戻ろうか」
「そうだな……はあっ、こんな事なら付いてくるんじゃなかったよ。冒険都市で留守番してればよかった」
「ダインは聖痕の所有者なんだから嫌手でも連れ出されたと思うよ」
「う、忘れてた……くそ、あの爺!!余計な置き土産を残しやがって!!」
ダインは自分の闇の聖痕を睨みつけ、彼としては別にこんな聖痕など望んでもいなかった。しかし、いくら文句を言おうとダインが闇の聖痕に選ばれた事は間違いなく、レナと共に黒門がある空間へ向かう。
海の空間に繋がる黒門を通り抜けた後、レナは氷塊の魔法を利用して氷の足場を作り出す。そして海底から浮上した黒門へと接近し、ダインと共に扉に手をかけた。
「よし、準備はいいね?一、二、三で開けるよ」
「わ、分かったよ……一、二、三!!」
二人は覚悟を決めて扉を開いた瞬間、今回は今までと違って扉が開かれた途端に強烈な光が放たれ、二人の身体を包み込む。
「えっ!?な、何で僕だよ!?」
ダインは自分が指定された事に驚愕し、他の者達もレナの言葉に唖然とした。この面子の中でダインは下手をしたら一番身体能力が低いかもしれず、もしも転移した先に危険な魔物が存在すれば一番危ないのはダインのように思われた。
「レナ君、どうしてダイン君と一緒に行くの?」
「私かミナさんがご一緒した方がいいのでは……」
「あ、もしかして男の子同士の方が気が楽だから誘ったの?」
「それもあるけど、ちゃんとした理由があるんだよ」
「理由って何だよ!?言っておくけど僕は危ない目に遭うのは御免だからな!?」
「どうどう」
「「ぷるぷるっ」」
興奮するダインをコトミンが落ち着かせ、スライム達もダインが逃げないように足に張り付く。そんな怯え切っているダインにレナは説明を行う。
「ダインと一緒に行きたいのはもしも魔物が襲ってきた場合、ダインの影魔法が一番役立つからだよ」
「ぼ、僕の影魔法が?」
「ダインの影魔法は物理攻撃を完全に無効化するでしょ?だから襲われた時に影魔法で自分を守れば危なくないし、それに色々と応用できるから便利じゃん」
「それはそうだけどさ……」
「そっか、ダイン君の影魔法って意外と便利なんだよね」
「そういえばダインさん、闘技祭でも勝ち残っていましたね……もしかしたら本当は凄い方なのでは」
「え~私じゃ駄目なのレナたん?」
「ティナが一緒だと落ち着いて戦えないから……」
魔物との戦闘においてはダインの影魔法の援護は心強く、仮にゴブリンキングやゴーレムなどの怪力を誇る相手であろうとダインの影魔法で拘束すれば逆らう事はできない。ダインの影魔法は強い光を浴びなければ破られる事はなく、光を放つ魔物でもない限りは彼が襲われても平気だと判断した上でレナはダインの同行を願う。
この場にいる人間の中で援護に特化しているのは回復役のコトミンやティナよりもダインの方が上だった。戦闘においては彼の影魔法は非常に心強く、何よりもここへ来た目的は勇者の訓練場で聖剣の所有者を鍛えるためである。
「ダイン、怖いかもしれないけどダインだって聖痕の継承者なんだからいずれは聖剣を使って戦わないといけない。だからこの機会に頑張ろうよ」
「そ、そんな事を言われても……だいたい僕は魔術師なんだぞ!?剣なんて扱えるかよ!!」
「大丈夫だよ。俺も魔術師だけど剣で戦ってるし……」
「お前の場合は小さい頃から剣で戦ってきたんだろ!?だいたいお前の家系は化物だらけじゃないか、それに比べたら僕の家系の人間なんて根暗でどうしようもない奴しかいなかったんだぞ!!」
「悲しい事を堂々と言ってる」
「ううっ……何だか涙が出てきたよ」
「同情すんなっ!!」
ダインの家系は代々呪術師だったが、その中でも彼は闇魔導士の才能を持って生まれた。そのせいで小さい頃から見下されて虐待も受けていたが、家を飛び出してからは自分の影魔法の才能を生かして生きてきた。彼は聖痕や聖剣の継承者と言われても他の聖剣所有者と違って戦える自信はない。
「それなら無理に聖剣を使わなくてもいいよ。いつも通りに俺を援護してくれるだけで十分だよ」
「それぐらいなら……で、でも本当にいいのか?」
「いいって、無理に使い慣れない武器で戦えなんて言われても困るよね」
「分かった……なら、頑張るよ」
聖剣を使って戦わなくてもいい事を聞くとダインは安堵し、彼は黒杖を握りしめた。レナと違って生粋の魔術師であるダインが聖剣を使うのは無理があり、彼は今まで通りに魔術師として援護する事に決めた。
『アイリス、ダインに聖剣の練習させないとまずいかな?』
『別に無理に聖剣を使わせる必要なんてありませんよ。重要なのはダインが聖剣を求める時を待つ事です。剣の技術がなくても聖痕所有者が力を望めば聖剣は必ず応えてくれます』
『そういうもんなの?』
『そういうものです』
アイリスに一応は相談したが、彼女もダインに無理に聖剣を使わせるのは賛成せず、これまで通りにダインは聖剣を無しで戦う事にさせた。しかし、いずれダインが聖剣を求める時が訪れれば聖剣は必ず力を貸す日が来る。
「じゃあ、とりあえずはさっきの場所に戻ろうか」
「そうだな……はあっ、こんな事なら付いてくるんじゃなかったよ。冒険都市で留守番してればよかった」
「ダインは聖痕の所有者なんだから嫌手でも連れ出されたと思うよ」
「う、忘れてた……くそ、あの爺!!余計な置き土産を残しやがって!!」
ダインは自分の闇の聖痕を睨みつけ、彼としては別にこんな聖痕など望んでもいなかった。しかし、いくら文句を言おうとダインが闇の聖痕に選ばれた事は間違いなく、レナと共に黒門がある空間へ向かう。
海の空間に繋がる黒門を通り抜けた後、レナは氷塊の魔法を利用して氷の足場を作り出す。そして海底から浮上した黒門へと接近し、ダインと共に扉に手をかけた。
「よし、準備はいいね?一、二、三で開けるよ」
「わ、分かったよ……一、二、三!!」
二人は覚悟を決めて扉を開いた瞬間、今回は今までと違って扉が開かれた途端に強烈な光が放たれ、二人の身体を包み込む。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。