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真・最終章 七魔将編
雪男
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『全く、あの小僧……いや、小娘か?ともかく、いったい何処へ消えた?』
吹雪が止んだのでゴウライは再び甲冑を装備して外に出向くと、彼女は少年を探して雪道を歩く。今の所は雪山に魔物の気配は感じられないが、もしも先ほど遭遇した子供が魔物に襲われていたらと考えたら無意識に彼女は急ぎ足で雪道を歩む。
甲冑装備のまま極寒の雪山を移動するのは流石の破壊剣聖の異名を持つ彼女でもきついが、先ほど出会った子供を放置するわけにもいかず、もしもあの子供が何らかの理由で外から訪れた一般人ならば保護しなければならない。
『お~い!!何処にいる!?いたら返事をしろ~!!』
ゴウライは大声で呼びかけるが反応はなく、足跡も残っていないので勘で探すしかなかった。彼女は少しでも立ち止まると身体が冷えてしまい、それを紛らわせるために身体を動かす。
『ううっ、寒い寒い……こういう時はホムラの奴が羨ましいな』
炎の魔刀術を扱うホムラならば極寒の雪山だろうと暖を取る事ができるので彼女がいない事は悔やまれるが、もしも本人にそれを告げたら怒るのは間違いない。ゴウライは身体が凍える前に子供を探し出そうとすると、彼女の後ろの方から不自然に雪が盛り上がる。
まるでモグラが地面に潜って移動しているかのようにゴウライの後方の雪が隆起し、彼女の背後に向けて接近してきた。ゴウライは直感で背後に危険を感じ取ると、彼女は背負っていたデュランダルを引き抜いて振り下ろす。
『そこかぁっ!!』
盛り上がった雪にゴウライは派手に大剣を振り下ろすと、あまりの威力に雪煙が舞い上がった。彼女は盛り上がった雪の塊を吹き飛ばす事に成功したが、何かを切ったような手応えはなかった。
(逃したか!?いや、違う……確かに当たった)
生物を切った手応えは感じなかったがゴウライは膨大な戦闘訓練と長年の勘で敵の正体を掴む。氷雨に所属するギルドの中で最も魔物の討伐に貢献しているのは彼女であり、彼女は振り返ると再び雪が盛り上がって今度は人の形に変形する。
「ウオオオオッ!!」
『何!?こ、こいつは……雪男か!?』
ゴウライは敵の正体を知って心底驚いた表情を浮かべ、彼女の前に現れたのは雪男と呼ばれる魔物だった。この魔物は雪山に生息すると言われているが、実際にその姿を確認した人間は歴史上でも数人しかいないと言われている。
雪男は極寒の地域にしか生息せず、滅多に人前に姿を現わす事はない。基本的には人間に害を与える魔物ではないと伝わっているが、何しろ目撃証言が少なすぎるせいで詳しい生態は把握されていない。そもそも実在するかどうかも怪しい生物だと伝えられていた。
「フガッ、フガッ!!」
『ぬおおっ!?』
雪男は巨人族並の体躯を誇り、ゴウライに飛び掛かると彼女はデュランダルを構えて雪男の繰り出した攻撃を受けた。ミノタウロス並の腕力を誇り、ゴウライは慣れない雪上での戦闘のために体勢を崩して危うく坂道を転げ落ちそうになった。
『おっとっとっ……中々やるな、ならば今度は吾輩の番だ!!』
「フガァッ!?」
ゴウライは体勢を立て直すと雪男を相手に躊躇せずにデュランダルを振りかざし、それを見た雪男は咄嗟に跳躍してゴウライから距離を取る。巨体でありながら猩々並の身体能力を誇り、更にゴウライの攻撃を見ただけで危険を判断する程の高い知能を有していた。
『逃さんぞっ!!』
「ウオオッ!?」
坂道を駆けのぼって逃げようとする雪男の後をゴウライは追いかけ、どちらも山頂部に向かう。途中で雪男はゴウライに何度も振り返り、自分の後に付いてくるゴウライを見て笑みを浮かべる。
「ウオオオッ!!」
『こら、待て!!逃がさんぞ!?』
もう少しで山頂に到着する場所まで移動すると、雪男は移動速度を上昇させて一気に距離を取る。ゴウライは急いで後を追いかけようとしたが、すぐに彼女は違和感を感じ取る。雪男はここまでの道中でゴウライをわざと誘き寄せるような動きを見せていた。
雪男が何か仕掛けるつもりかとゴウライが気づいた時には既に時遅く、雪男は唐突に立ち止まると両腕を大きく振りかざし、雪の中に腕を突っ込む。それを見たゴウライは坂道の上から雪を掻き分けようとする雪男を見て意図を察する。
『まさか貴様……!?』
「ウオオオオオッ!!」
ゴウライに向けて雪男は凄まじい大声量で叫び声をあげ、大量の雪を掘り返す。その直後に雪山に振動が走り、ゴウライの元に雪崩が襲い掛かった――
――その頃の王都――
アイラ「カノンちゃんと言ったわね、貴女の面倒はしばらくは私が見てあげるわ」
カノン「ちょ、どういう事よ!?」
ナオ「アイラさん、申し訳ありません。私では手に負えないので……」
※女王の代わりにカノンの教育係を任されたアイラ、果たして彼女は改心するのか……
吹雪が止んだのでゴウライは再び甲冑を装備して外に出向くと、彼女は少年を探して雪道を歩く。今の所は雪山に魔物の気配は感じられないが、もしも先ほど遭遇した子供が魔物に襲われていたらと考えたら無意識に彼女は急ぎ足で雪道を歩む。
甲冑装備のまま極寒の雪山を移動するのは流石の破壊剣聖の異名を持つ彼女でもきついが、先ほど出会った子供を放置するわけにもいかず、もしもあの子供が何らかの理由で外から訪れた一般人ならば保護しなければならない。
『お~い!!何処にいる!?いたら返事をしろ~!!』
ゴウライは大声で呼びかけるが反応はなく、足跡も残っていないので勘で探すしかなかった。彼女は少しでも立ち止まると身体が冷えてしまい、それを紛らわせるために身体を動かす。
『ううっ、寒い寒い……こういう時はホムラの奴が羨ましいな』
炎の魔刀術を扱うホムラならば極寒の雪山だろうと暖を取る事ができるので彼女がいない事は悔やまれるが、もしも本人にそれを告げたら怒るのは間違いない。ゴウライは身体が凍える前に子供を探し出そうとすると、彼女の後ろの方から不自然に雪が盛り上がる。
まるでモグラが地面に潜って移動しているかのようにゴウライの後方の雪が隆起し、彼女の背後に向けて接近してきた。ゴウライは直感で背後に危険を感じ取ると、彼女は背負っていたデュランダルを引き抜いて振り下ろす。
『そこかぁっ!!』
盛り上がった雪にゴウライは派手に大剣を振り下ろすと、あまりの威力に雪煙が舞い上がった。彼女は盛り上がった雪の塊を吹き飛ばす事に成功したが、何かを切ったような手応えはなかった。
(逃したか!?いや、違う……確かに当たった)
生物を切った手応えは感じなかったがゴウライは膨大な戦闘訓練と長年の勘で敵の正体を掴む。氷雨に所属するギルドの中で最も魔物の討伐に貢献しているのは彼女であり、彼女は振り返ると再び雪が盛り上がって今度は人の形に変形する。
「ウオオオオッ!!」
『何!?こ、こいつは……雪男か!?』
ゴウライは敵の正体を知って心底驚いた表情を浮かべ、彼女の前に現れたのは雪男と呼ばれる魔物だった。この魔物は雪山に生息すると言われているが、実際にその姿を確認した人間は歴史上でも数人しかいないと言われている。
雪男は極寒の地域にしか生息せず、滅多に人前に姿を現わす事はない。基本的には人間に害を与える魔物ではないと伝わっているが、何しろ目撃証言が少なすぎるせいで詳しい生態は把握されていない。そもそも実在するかどうかも怪しい生物だと伝えられていた。
「フガッ、フガッ!!」
『ぬおおっ!?』
雪男は巨人族並の体躯を誇り、ゴウライに飛び掛かると彼女はデュランダルを構えて雪男の繰り出した攻撃を受けた。ミノタウロス並の腕力を誇り、ゴウライは慣れない雪上での戦闘のために体勢を崩して危うく坂道を転げ落ちそうになった。
『おっとっとっ……中々やるな、ならば今度は吾輩の番だ!!』
「フガァッ!?」
ゴウライは体勢を立て直すと雪男を相手に躊躇せずにデュランダルを振りかざし、それを見た雪男は咄嗟に跳躍してゴウライから距離を取る。巨体でありながら猩々並の身体能力を誇り、更にゴウライの攻撃を見ただけで危険を判断する程の高い知能を有していた。
『逃さんぞっ!!』
「ウオオッ!?」
坂道を駆けのぼって逃げようとする雪男の後をゴウライは追いかけ、どちらも山頂部に向かう。途中で雪男はゴウライに何度も振り返り、自分の後に付いてくるゴウライを見て笑みを浮かべる。
「ウオオオッ!!」
『こら、待て!!逃がさんぞ!?』
もう少しで山頂に到着する場所まで移動すると、雪男は移動速度を上昇させて一気に距離を取る。ゴウライは急いで後を追いかけようとしたが、すぐに彼女は違和感を感じ取る。雪男はここまでの道中でゴウライをわざと誘き寄せるような動きを見せていた。
雪男が何か仕掛けるつもりかとゴウライが気づいた時には既に時遅く、雪男は唐突に立ち止まると両腕を大きく振りかざし、雪の中に腕を突っ込む。それを見たゴウライは坂道の上から雪を掻き分けようとする雪男を見て意図を察する。
『まさか貴様……!?』
「ウオオオオオッ!!」
ゴウライに向けて雪男は凄まじい大声量で叫び声をあげ、大量の雪を掘り返す。その直後に雪山に振動が走り、ゴウライの元に雪崩が襲い掛かった――
――その頃の王都――
アイラ「カノンちゃんと言ったわね、貴女の面倒はしばらくは私が見てあげるわ」
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ナオ「アイラさん、申し訳ありません。私では手に負えないので……」
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