不遇職とバカにされましたが、実際はそれほど悪くありません?

カタナヅキ

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真・最終章 七魔将編

閑話 《ハルナの修行》

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――聖痕の継承者の中でただ一人だけレナ達の元に離れたハルナは塔の大迷宮へと訪れていた。彼女が大迷宮に訪れた理由は強くなるためであり、次々と階層を突破していく。


「うおりゃあああっ!!」
『ゴァアアアアッ!?』


第五階層まで上り詰めたハルナはブロック・ゴーレムを相手に殴り飛ばし、ただの一撃で葬る。ゴーレム種は電撃に耐性があるが、現在の彼女は金色の雷を纏っていた。


「はあっ、はあっ……しつこいんだよ」


ハルナの足元には無数の煉瓦が転がっており、この階層に到着してから既に十数時間は経過していた。ハルナはゴーレムを相手に新しく身に付けた「雷の力」を自分の物にしていた。

聖剣カラドボルグが彼女の元に現れてからハルナは新しい力に芽生えた。しかし、あまりにも強大な力を持つが故にハルナでさえも制御ができず、そのために彼女は大迷宮に赴く。この場所は無尽蔵に魔物が現れるので練習相手には最適で敵には困らない。


「はあっ……腹減ったな」


ずっと戦い続けたせいで空腹を覚えたハルナは壁に背中を預けて一休みし、大喰らいの彼女だが今日は食べ物どころか水すらも口にしていない。レナ達が共に居る時は食事に不自由はなかったのだが、彼女は今はレナ達の元に戻る事はできない。


「あいつらの飯、美味かったな……いや、何を弱気な事を言ってるんだ」


頬を叩いてハルナは気を引き締め直し、とりあえずは迷宮から脱出する事に決めた。だが、移動の際中もレナ達の顔が思い浮かび、いつの間にかハルナは寂しさを覚えていた。


(あいつらといる時は楽しかったな……いや、だから何を女々しい事を考えてるんだ)


自分らしくない考えが浮かんだことにハルナは苛立ちを覚え、彼女は大迷宮の脱するために転移台を捜索しようと歩む。そんな時に唐突に大迷宮内に振動が走り、慌ててハルナは近くの壁を掴む。


「くそっ!?またか!!」


塔の大迷宮の第五階層の迷宮は時間経過によって迷宮の構造が変化し、そのために道を覚えていても無意味となる。ハルナは転移台を見つける前に迷宮が変化した事で悪態を吐くが、彼女が手を掻けていた壁が唐突に動き出す。

壁に引き寄せられる形でハルナは移動すると、彼女は途中で手を放して床に転がり込む。痛みを覚えながらもハルナは顔を見上げると、そこには何故か女性が立っていた。


「いてててっ……だ、誰だ!?」
「うわっ!?びっくりしましたね、こんな所に人がいるとは……ん?貴方、本当に人ですか?」
「はあっ!?な、何だお前!?」


ハルナの前に現れたのは少女のような外見をしているが、彼女は野生の本能で相手が人間ではないと見抜く。一方で少女の方もハルナの事を見ただけで人間ではないと悟った。



――ハルナの前に現れた少女の正体はアンドロイドのリーリスであり、本来ならば塔の大迷宮を任されている彼女が何故か最上階から降りて第五階層に姿を現わす。




※夜中に身内が酔っ払って呼び出してきたせいで体調を崩しました……なので今日はここまでです。
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