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真・最終章 七魔将編
契約の指輪
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『我に従え!!』
「オアッ……!?」
ラストが取り出したのは髑髏の水晶だった。彼は炎龍に髑髏の水晶を構えた瞬間、水晶が光り輝く。こちらの水晶は魔王軍が存在した時代に作り出された代物であり、竜人将ガイアが真の姿を封じられた時にも利用された魔道具である。
ガイアは元々の姿は蛇竜と呼ばれる巨大な蛇を想像させる生物だった。しかし、彼の力は魔道具によって封じられてしまい、竜人族の姿へと変貌する。ラストが使用したのはガイアが装着していた魔道具よりも強力な効果を持ち、炎龍の額に髑髏の紋様が浮き上がった。
――グガァアアアアアアッ!?
炎龍の悲鳴が響き渡り、炎龍が暴れるだけで大地に亀裂が走る。ラストは髑髏の水晶を掲げたまま鼻血を噴き出し、激しい頭痛に襲われた。この髑髏の水晶は使用する度に対象の命を削り取る恐ろしい効果があり、普通の人間が使えば無事では済まない。
それでもラストは魔道具を手放さずに炎龍を従えるために力を放つ。彼の目的のために炎龍はどうしても必要不可欠な存在のため、例え自分の命が尽きようと構わずにラストは炎龍を従えようとした。
「うおおおおおっ!!」
「ッ――――!?」
暴れていた炎龍の動作が鈍るとラストの掌に髑髏の水晶がめり込む。まるで身体の中に入り込むというよりも一体化した水晶を見てラストは成功した事を悟る。この水晶は対象を服従化させると使用者の肉体に取り込まれ、使用者の命を糧にして対象の生物に命令を与える事ができた。
「……落ち着け、炎龍」
「オアッ……!!」
ラストが命令を与えるだけで興奮していた炎龍は動きを止め、やがて彼の前に跪く。自分よりも極小な生物に対して炎龍は従う事に疑問を抱かず、完全に炎龍の意識は乗っ取られていた。
「は、ははっ……はははははっ!!」
炎龍の服従化に成功したラストは狂ったように笑い声をあげ、彼は右手に埋まった髑髏の水晶に視線を向けた。これを使用すれば炎龍を意のままに操る事ができる。世界最強の竜種を従えたラストは憎しみに満ちた表情を浮かべる。
ラストは目覚めた後、この世界を見て回った。世界は平和その物で人々は何の危機も抱かずに暮らしていた。しかも自分が仕えていた魔王は勇者によって打ち倒され、もうその存在を知る人間も少ない。その事がラストにとってはどうしても我慢ならない。
――七魔将の代表格であるラストはメドゥーサによって石化された後でさえも魔王に対して絶対的な忠誠を誓っていた。自分が魔王に裏切られてメドゥーサを利用されて石化されても彼にとっては魔王は主人であり、魔王が敗れたと知った時点で彼は復讐を誓う。
魔王を殺した勇者はいなくなったが、世界中に勇者の子孫が散らばっている事を知ったラストは子孫を根絶やしにする事を決めた。そのためにラストは他の七魔将と共に暗躍し、アルドラを通じて情報を集めていた。ブラクが自分を裏切ろうとしている事は知っていたが、敢えて彼の事は放置した。
結果から言えばラスト以外の七魔将は敗れてしまい、残されたのはラスト一人となった。ラストは自分の力では勇者の子孫を殺す事はできないと悟り、彼は炎龍を復活させるために魔王から託されていた魔道具を使用した。この魔道具は魔王から自分に敵わない存在と遭遇した時にのみ使用するように言われていた。
「魔王様……貴方の野望を私が受け継がせて頂きます」
魔王が消えた世界に生き場所などないと判断したラストは世界を壊す事を決めた。勇者だけではなく、魔王が亡くなった後に平穏に暮らしている人々もラストにとっては復讐の対象だった。しかし、彼は炎龍を従えさせるために大分無理をしてしまい、もうしばらくの間は動けない。
この世界には七魔将を打ち倒す程の強者が存在し、特に聖痕と聖剣の所有者が油断ならない。満身創痍の状態で戦闘を挑んでも勝てる相手ではなく、ラストはもうしばらくの間だけ人間達に猶予を与える事にした。
「一時の平穏を味わうがいい……」
魔王亡き後、最強の七魔将が遂に世界滅亡のために動き出す。炎龍を従えたラストは最早彼が主人と仰ぐ魔王をも上回る脅威と化す――
――同時刻、冒険都市には遂にヨツバ王国の軍勢が到着した。先行していたツバサはマリアと合流したが、他の六聖将も集結して氷雨のギルドに集まる。六聖将の中で不在なのは護衛将のツバサと西聖将のホムラであり、北聖将の柱、東聖将のギンタロウ、南聖将の白虎、守護将のクレナイが集まっていた。
他にも王国四騎士のアカイ、ジダン、エリナ、リンダの姿もあり、そして国王であるデブリと彼の息子のノルン、娘のノルの姿もあった。ヨツバ王国の精鋭が集結した事で流石の氷雨の冒険者も圧倒されてしまう。
「…………」
「父上、どうかされましたか?」
「いや、不意に昔の事を思い出してな」
デブリは窓の外を見つめながら物憂げな表情を浮かべ、何故か彼は子供の頃に出会ったある人物の顔が思い浮かぶ。その人物はデブリにとっては命の恩人であり、同時にかけがえのない友人だった。
「オアッ……!?」
ラストが取り出したのは髑髏の水晶だった。彼は炎龍に髑髏の水晶を構えた瞬間、水晶が光り輝く。こちらの水晶は魔王軍が存在した時代に作り出された代物であり、竜人将ガイアが真の姿を封じられた時にも利用された魔道具である。
ガイアは元々の姿は蛇竜と呼ばれる巨大な蛇を想像させる生物だった。しかし、彼の力は魔道具によって封じられてしまい、竜人族の姿へと変貌する。ラストが使用したのはガイアが装着していた魔道具よりも強力な効果を持ち、炎龍の額に髑髏の紋様が浮き上がった。
――グガァアアアアアアッ!?
炎龍の悲鳴が響き渡り、炎龍が暴れるだけで大地に亀裂が走る。ラストは髑髏の水晶を掲げたまま鼻血を噴き出し、激しい頭痛に襲われた。この髑髏の水晶は使用する度に対象の命を削り取る恐ろしい効果があり、普通の人間が使えば無事では済まない。
それでもラストは魔道具を手放さずに炎龍を従えるために力を放つ。彼の目的のために炎龍はどうしても必要不可欠な存在のため、例え自分の命が尽きようと構わずにラストは炎龍を従えようとした。
「うおおおおおっ!!」
「ッ――――!?」
暴れていた炎龍の動作が鈍るとラストの掌に髑髏の水晶がめり込む。まるで身体の中に入り込むというよりも一体化した水晶を見てラストは成功した事を悟る。この水晶は対象を服従化させると使用者の肉体に取り込まれ、使用者の命を糧にして対象の生物に命令を与える事ができた。
「……落ち着け、炎龍」
「オアッ……!!」
ラストが命令を与えるだけで興奮していた炎龍は動きを止め、やがて彼の前に跪く。自分よりも極小な生物に対して炎龍は従う事に疑問を抱かず、完全に炎龍の意識は乗っ取られていた。
「は、ははっ……はははははっ!!」
炎龍の服従化に成功したラストは狂ったように笑い声をあげ、彼は右手に埋まった髑髏の水晶に視線を向けた。これを使用すれば炎龍を意のままに操る事ができる。世界最強の竜種を従えたラストは憎しみに満ちた表情を浮かべる。
ラストは目覚めた後、この世界を見て回った。世界は平和その物で人々は何の危機も抱かずに暮らしていた。しかも自分が仕えていた魔王は勇者によって打ち倒され、もうその存在を知る人間も少ない。その事がラストにとってはどうしても我慢ならない。
――七魔将の代表格であるラストはメドゥーサによって石化された後でさえも魔王に対して絶対的な忠誠を誓っていた。自分が魔王に裏切られてメドゥーサを利用されて石化されても彼にとっては魔王は主人であり、魔王が敗れたと知った時点で彼は復讐を誓う。
魔王を殺した勇者はいなくなったが、世界中に勇者の子孫が散らばっている事を知ったラストは子孫を根絶やしにする事を決めた。そのためにラストは他の七魔将と共に暗躍し、アルドラを通じて情報を集めていた。ブラクが自分を裏切ろうとしている事は知っていたが、敢えて彼の事は放置した。
結果から言えばラスト以外の七魔将は敗れてしまい、残されたのはラスト一人となった。ラストは自分の力では勇者の子孫を殺す事はできないと悟り、彼は炎龍を復活させるために魔王から託されていた魔道具を使用した。この魔道具は魔王から自分に敵わない存在と遭遇した時にのみ使用するように言われていた。
「魔王様……貴方の野望を私が受け継がせて頂きます」
魔王が消えた世界に生き場所などないと判断したラストは世界を壊す事を決めた。勇者だけではなく、魔王が亡くなった後に平穏に暮らしている人々もラストにとっては復讐の対象だった。しかし、彼は炎龍を従えさせるために大分無理をしてしまい、もうしばらくの間は動けない。
この世界には七魔将を打ち倒す程の強者が存在し、特に聖痕と聖剣の所有者が油断ならない。満身創痍の状態で戦闘を挑んでも勝てる相手ではなく、ラストはもうしばらくの間だけ人間達に猶予を与える事にした。
「一時の平穏を味わうがいい……」
魔王亡き後、最強の七魔将が遂に世界滅亡のために動き出す。炎龍を従えたラストは最早彼が主人と仰ぐ魔王をも上回る脅威と化す――
――同時刻、冒険都市には遂にヨツバ王国の軍勢が到着した。先行していたツバサはマリアと合流したが、他の六聖将も集結して氷雨のギルドに集まる。六聖将の中で不在なのは護衛将のツバサと西聖将のホムラであり、北聖将の柱、東聖将のギンタロウ、南聖将の白虎、守護将のクレナイが集まっていた。
他にも王国四騎士のアカイ、ジダン、エリナ、リンダの姿もあり、そして国王であるデブリと彼の息子のノルン、娘のノルの姿もあった。ヨツバ王国の精鋭が集結した事で流石の氷雨の冒険者も圧倒されてしまう。
「…………」
「父上、どうかされましたか?」
「いや、不意に昔の事を思い出してな」
デブリは窓の外を見つめながら物憂げな表情を浮かべ、何故か彼は子供の頃に出会ったある人物の顔が思い浮かぶ。その人物はデブリにとっては命の恩人であり、同時にかけがえのない友人だった。
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