1,695 / 2,091
真・最終章 七魔将編
王妃の遺産
しおりを挟む
(やっぱりこの国の奴等は抜けてるわね、こんな簡単に入れるなんて……)
王妃の部屋の前に辿り着いたカノンは内心で笑みを浮かべ、彼女は扉に手をかけた。当然ながら鍵が掛けられているが、カノンは懐から針金を取り出して鍵穴に差し込む。
「これぐらいの鍵なら……こうよ」
カノンは傭兵時代に「開錠」の技能も習得しており、慣れた手つきで王妃の部屋の扉を開いた。そして部屋に入って早々に彼女は信じ難い光景を確認する。部屋の中はまるで図書館にでも迷い込んだのかという程に大量の本棚が並べられていた。
「な、何よこれ……部屋を間違えてないわよね?」
大量の本棚を見てカノンは動揺するが、部屋を間違えたかと思ったが確かにここが王妃の部屋だった。恐る恐るカノンは本棚を確認すると、様々な種類の本が並べられていた。様々な分野の学術書、歴史書、他には子供向けの絵本なども置かれていた。
戸惑いながらもカノンは中身を確認してみると特に怪しい点はない。様々なジャンルの本が並んでいる事に彼女は不思議に思い、特に子供向けの絵本など何故ここにあるのかと不思議に思う。
「この絵本、王国だけじゃなくて他国から取り寄せたのもあるようね。あの女の趣味かしら……」
絵本の中にはヨツバ王国や獣人国の子供が読む絵本も存在し、どうして王妃がこんな物を持っているのかと気にかかる。しかし、ここでカノンは全ての絵本に共通点ががある事に気付く。
「これは……全部勇者の物語じゃない」
絵本の内容はかつて地球という世界から召喚された勇者が主人公を勤め、各時代の勇者が当時発生した大事件を解決する内容だと判明する。よくよく調べると絵本だけではなく、勇者に関わる内容の本も多数取り揃えられた。
勇者に関する情報でも探っていたのか王妃の部屋の本棚の半分近くは勇者に関わる資料だと判明した。どうして王妃が勇者に関して調べていたのかは不明だが、カノンは予想に反して金目になりそうな物がない事に落胆する。
(まあ、当然の話よね。この部屋だって王国の人間に調べられているはずだし、金目になりそうな物があるわけが……ん?)
全ての本棚を確認したカノンは違和感を覚え、本棚の数と並びを彼女は何か気付いたように部屋の隅に置かれていた脚立に視線を向けた。彼女は急いで脚立を登って近くの本棚の上に立つと、信じられない表情を浮かべる。
「こ、これは!?」
本棚の配置を上から確認すると、彼女は本棚がまるで何かの魔法陣を示すかのように並べられている事に気付く。勘が鋭いカノンだからこそ気付けたが、更に彼女は本棚の下に敷かれている銃弾に視線を向けた。
「まさか!!」
本棚から飛び降りたカノンは絨毯を覗き込む。この絨毯の下に何かあるのではないかと考えた。大量の本棚が並べられているので絨毯を捲るのは容易ではないが、彼女は隠し持っていた短剣で絨毯の一部を切り裂くと、その下から魔法陣の紋様が刻まれた床を見つけ出す。
王妃の部屋の床は絨毯で覆い隠され、大量の本棚が並べられているせいで絨毯を捲る事も困難な状態だった。だからこそ誰も絨毯の下の紋様に気付く事はなく、余程観察眼がある人間でなければ気付けなかった。
「この紋様、見た事ないわね……これは面白い物を発見したわ」
魔法陣の紋様の絵柄を見てもカノンには心当たりはなく、王妃が死ぬ前に刻んだ魔法陣を見てカノンは確かめたくなった。絨毯を切り開いて本棚が置かれていない箇所を調べると、魔法陣の中央部分に窪みが存在した。それを見たカノンは窪みの大きさを確認し、ある事に気が付く。
「これは……そう言う事ね!!」
窪みの大きさを確認したカノンは魔法陣の中央に嵌め込む物に気付き、彼女は急いで部屋を離れた――
――同時刻、ナオの妹である双子のシオンとリアナは退屈そうな表情を浮かべながら部屋の中で勉強を行っていた。王妃が亡くなった後、彼女達はアイラに育てられているがそのアイラが不在の時は他の人間の監視下で勉学に励む。
「はあっ……もう嫌だ!!こんな勉強漬けの日々なんて!!」
「シオン、落ち着きなさい……」
「リアナだってもう我慢できないでしょ!?」
アイラがいないときは勉強を強いられる事にシオンは嫌気が差し、そんな彼女を宥めるリアナも疲れた表情を浮かべていた。ここ最近の二人はアイラとは顔を合わせておらず、最近の彼女は色々と忙しいらしくて同じ王城内にいるにも関わらずに殆ど会っていない。
シオンとリアナは王妃からは本当の娘のように可愛がられていたため、彼女達は実母以上に王妃の事を慕っていた。その王妃が死んだ事で最初は酷く落ち込んでいたが、アイラが彼女達を慰めた事で立ち直った。しかし、そのアイラは現在は姉であるナオと激闘を繰り広げているなど夢にも思わない。
※その頃のナオ
ナオ「くっ!?なんという力……」
アイラ「ナオちゃん、強くなったわね……でも、私はまだ変身を残しているわ」
ナオ「な、なんだって!?」
アイラは第二形態(ビキニアーマーのさらに下から色違いのビキニアーマー)に変身していた!!
王妃の部屋の前に辿り着いたカノンは内心で笑みを浮かべ、彼女は扉に手をかけた。当然ながら鍵が掛けられているが、カノンは懐から針金を取り出して鍵穴に差し込む。
「これぐらいの鍵なら……こうよ」
カノンは傭兵時代に「開錠」の技能も習得しており、慣れた手つきで王妃の部屋の扉を開いた。そして部屋に入って早々に彼女は信じ難い光景を確認する。部屋の中はまるで図書館にでも迷い込んだのかという程に大量の本棚が並べられていた。
「な、何よこれ……部屋を間違えてないわよね?」
大量の本棚を見てカノンは動揺するが、部屋を間違えたかと思ったが確かにここが王妃の部屋だった。恐る恐るカノンは本棚を確認すると、様々な種類の本が並べられていた。様々な分野の学術書、歴史書、他には子供向けの絵本なども置かれていた。
戸惑いながらもカノンは中身を確認してみると特に怪しい点はない。様々なジャンルの本が並んでいる事に彼女は不思議に思い、特に子供向けの絵本など何故ここにあるのかと不思議に思う。
「この絵本、王国だけじゃなくて他国から取り寄せたのもあるようね。あの女の趣味かしら……」
絵本の中にはヨツバ王国や獣人国の子供が読む絵本も存在し、どうして王妃がこんな物を持っているのかと気にかかる。しかし、ここでカノンは全ての絵本に共通点ががある事に気付く。
「これは……全部勇者の物語じゃない」
絵本の内容はかつて地球という世界から召喚された勇者が主人公を勤め、各時代の勇者が当時発生した大事件を解決する内容だと判明する。よくよく調べると絵本だけではなく、勇者に関わる内容の本も多数取り揃えられた。
勇者に関する情報でも探っていたのか王妃の部屋の本棚の半分近くは勇者に関わる資料だと判明した。どうして王妃が勇者に関して調べていたのかは不明だが、カノンは予想に反して金目になりそうな物がない事に落胆する。
(まあ、当然の話よね。この部屋だって王国の人間に調べられているはずだし、金目になりそうな物があるわけが……ん?)
全ての本棚を確認したカノンは違和感を覚え、本棚の数と並びを彼女は何か気付いたように部屋の隅に置かれていた脚立に視線を向けた。彼女は急いで脚立を登って近くの本棚の上に立つと、信じられない表情を浮かべる。
「こ、これは!?」
本棚の配置を上から確認すると、彼女は本棚がまるで何かの魔法陣を示すかのように並べられている事に気付く。勘が鋭いカノンだからこそ気付けたが、更に彼女は本棚の下に敷かれている銃弾に視線を向けた。
「まさか!!」
本棚から飛び降りたカノンは絨毯を覗き込む。この絨毯の下に何かあるのではないかと考えた。大量の本棚が並べられているので絨毯を捲るのは容易ではないが、彼女は隠し持っていた短剣で絨毯の一部を切り裂くと、その下から魔法陣の紋様が刻まれた床を見つけ出す。
王妃の部屋の床は絨毯で覆い隠され、大量の本棚が並べられているせいで絨毯を捲る事も困難な状態だった。だからこそ誰も絨毯の下の紋様に気付く事はなく、余程観察眼がある人間でなければ気付けなかった。
「この紋様、見た事ないわね……これは面白い物を発見したわ」
魔法陣の紋様の絵柄を見てもカノンには心当たりはなく、王妃が死ぬ前に刻んだ魔法陣を見てカノンは確かめたくなった。絨毯を切り開いて本棚が置かれていない箇所を調べると、魔法陣の中央部分に窪みが存在した。それを見たカノンは窪みの大きさを確認し、ある事に気が付く。
「これは……そう言う事ね!!」
窪みの大きさを確認したカノンは魔法陣の中央に嵌め込む物に気付き、彼女は急いで部屋を離れた――
――同時刻、ナオの妹である双子のシオンとリアナは退屈そうな表情を浮かべながら部屋の中で勉強を行っていた。王妃が亡くなった後、彼女達はアイラに育てられているがそのアイラが不在の時は他の人間の監視下で勉学に励む。
「はあっ……もう嫌だ!!こんな勉強漬けの日々なんて!!」
「シオン、落ち着きなさい……」
「リアナだってもう我慢できないでしょ!?」
アイラがいないときは勉強を強いられる事にシオンは嫌気が差し、そんな彼女を宥めるリアナも疲れた表情を浮かべていた。ここ最近の二人はアイラとは顔を合わせておらず、最近の彼女は色々と忙しいらしくて同じ王城内にいるにも関わらずに殆ど会っていない。
シオンとリアナは王妃からは本当の娘のように可愛がられていたため、彼女達は実母以上に王妃の事を慕っていた。その王妃が死んだ事で最初は酷く落ち込んでいたが、アイラが彼女達を慰めた事で立ち直った。しかし、そのアイラは現在は姉であるナオと激闘を繰り広げているなど夢にも思わない。
※その頃のナオ
ナオ「くっ!?なんという力……」
アイラ「ナオちゃん、強くなったわね……でも、私はまだ変身を残しているわ」
ナオ「な、なんだって!?」
アイラは第二形態(ビキニアーマーのさらに下から色違いのビキニアーマー)に変身していた!!
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。