不遇職とバカにされましたが、実際はそれほど悪くありません?

カタナヅキ

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真・最終章 七魔将編

王妃の遺産

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(やっぱりこの国の奴等は抜けてるわね、こんな簡単に入れるなんて……)


王妃の部屋の前に辿り着いたカノンは内心で笑みを浮かべ、彼女は扉に手をかけた。当然ながら鍵が掛けられているが、カノンは懐から針金を取り出して鍵穴に差し込む。


「これぐらいの鍵なら……こうよ」


カノンは傭兵時代に「開錠」の技能も習得しており、慣れた手つきで王妃の部屋の扉を開いた。そして部屋に入って早々に彼女は信じ難い光景を確認する。部屋の中はまるで図書館にでも迷い込んだのかという程に大量の本棚が並べられていた。


「な、何よこれ……部屋を間違えてないわよね?」


大量の本棚を見てカノンは動揺するが、部屋を間違えたかと思ったが確かにここが王妃の部屋だった。恐る恐るカノンは本棚を確認すると、様々な種類の本が並べられていた。様々な分野の学術書、歴史書、他には子供向けの絵本なども置かれていた。

戸惑いながらもカノンは中身を確認してみると特に怪しい点はない。様々なジャンルの本が並んでいる事に彼女は不思議に思い、特に子供向けの絵本など何故ここにあるのかと不思議に思う。


「この絵本、王国だけじゃなくて他国から取り寄せたのもあるようね。あの女の趣味かしら……」


絵本の中にはヨツバ王国や獣人国の子供が読む絵本も存在し、どうして王妃がこんな物を持っているのかと気にかかる。しかし、ここでカノンは全ての絵本に共通点ががある事に気付く。


「これは……全部勇者の物語じゃない」


絵本の内容はかつて地球という世界から召喚された勇者が主人公を勤め、各時代の勇者が当時発生した大事件を解決する内容だと判明する。よくよく調べると絵本だけではなく、勇者に関わる内容の本も多数取り揃えられた。

勇者に関する情報でも探っていたのか王妃の部屋の本棚の半分近くは勇者に関わる資料だと判明した。どうして王妃が勇者に関して調べていたのかは不明だが、カノンは予想に反して金目になりそうな物がない事に落胆する。


(まあ、当然の話よね。この部屋だって王国の人間に調べられているはずだし、金目になりそうな物があるわけが……ん?)


全ての本棚を確認したカノンは違和感を覚え、本棚の数と並びを彼女は何か気付いたように部屋の隅に置かれていた脚立に視線を向けた。彼女は急いで脚立を登って近くの本棚の上に立つと、信じられない表情を浮かべる。


「こ、これは!?」


本棚の配置を上から確認すると、彼女は本棚がまるで何かの魔法陣を示すかのように並べられている事に気付く。勘が鋭いカノンだからこそ気付けたが、更に彼女は本棚の下に敷かれている銃弾に視線を向けた。


「まさか!!」


本棚から飛び降りたカノンは絨毯を覗き込む。この絨毯の下に何かあるのではないかと考えた。大量の本棚が並べられているので絨毯を捲るのは容易ではないが、彼女は隠し持っていた短剣で絨毯の一部を切り裂くと、その下から魔法陣の紋様が刻まれた床を見つけ出す。

王妃の部屋の床は絨毯で覆い隠され、大量の本棚が並べられているせいで絨毯を捲る事も困難な状態だった。だからこそ誰も絨毯の下の紋様に気付く事はなく、余程観察眼がある人間でなければ気付けなかった。


「この紋様、見た事ないわね……これは面白い物を発見したわ」


魔法陣の紋様の絵柄を見てもカノンには心当たりはなく、王妃が死ぬ前に刻んだ魔法陣を見てカノンは確かめたくなった。絨毯を切り開いて本棚が置かれていない箇所を調べると、魔法陣の中央部分に窪みが存在した。それを見たカノンは窪みの大きさを確認し、ある事に気が付く。


「これは……そう言う事ね!!」


窪みの大きさを確認したカノンは魔法陣の中央に嵌め込む物に気付き、彼女は急いで部屋を離れた――





――同時刻、ナオの妹である双子のシオンとリアナは退屈そうな表情を浮かべながら部屋の中で勉強を行っていた。王妃が亡くなった後、彼女達はアイラに育てられているがそのアイラが不在の時は他の人間の監視下で勉学に励む。


「はあっ……もう嫌だ!!こんな勉強漬けの日々なんて!!」
「シオン、落ち着きなさい……」
「リアナだってもう我慢できないでしょ!?」


アイラがいないときは勉強を強いられる事にシオンは嫌気が差し、そんな彼女を宥めるリアナも疲れた表情を浮かべていた。ここ最近の二人はアイラとは顔を合わせておらず、最近の彼女は色々と忙しいらしくて同じ王城内にいるにも関わらずに殆ど会っていない。

シオンとリアナは王妃からは本当の娘のように可愛がられていたため、彼女達は実母以上に王妃の事を慕っていた。その王妃が死んだ事で最初は酷く落ち込んでいたが、アイラが彼女達を慰めた事で立ち直った。しかし、そのアイラは現在は姉であるナオと激闘を繰り広げているなど夢にも思わない。



※その頃のナオ

ナオ「くっ!?なんという力……」
アイラ「ナオちゃん、強くなったわね……でも、私はまだ変身を残しているわ」
ナオ「な、なんだって!?」

アイラは第二形態(ビキニアーマーのさらに下から色違いのビキニアーマー)に変身していた!!
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