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真・最終章 七魔将編
嵐と雷
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「おらぁあああっ!!」
「かけ声は勇ましいけれど、その程度の攻撃は届かないわ」
「わああっ!?」
竜巻に囲まれたマリアに目掛けてハルナは飛び掛かるが、彼女の拳が届く前に吹き飛ばされてしまう。マリアは風の聖痕を発動させた状態で魔法を発動させており、通常よりも広域魔法の強化と緻密な操作を可能としていた。
竜巻が発生した事によって周囲に存在する風の精霊を呼び寄せ、それを利用して魔法の強化と魔力の回復を同時に行う。母親以上にマリアは風の聖痕を使いこなしており、そんな彼女に対してハルナは一方的に追い詰められる。
(くそっ!!駄目だ、この程度の攻撃じゃ届かない……どうすればいい!?)
ハルナは何度も竜巻に吹き飛ばされながらも諦めず、マリアに攻撃を届かせる方法を考える。しかし、いくら考えても名案は思い付かず、彼女は自分の直感に従って行動を起こす。
「ああ、もうこうなったら自棄だ!!」
「あら」
金色の電流を全身に纏ったハルナは正面からマリアに突っ込み、全身を雷と化して嵐の障壁を突破して彼女に殴りかかろうとした。しかし、それを見たマリアは一歩下がって攻撃を躱すと、ハルナは彼女の横を素通りした。
「直線的な攻撃は避けやすいわよ」
「うわぁっ!?」
まさか避けられるとは思わなかったハルナは竜巻を突き抜けて反対側の方向に転がり込み、それを見たマリアは竜巻を解除した。ハルナはまさか攻撃が避けられるとは思わずに動揺するが、すぐに立て直す。
「くそっ!!まだまだ!!」
「根性は認めるわ。だけど……」
竜巻が解除された事で無防備になったマリアに対してハルナは攻撃を仕掛けようとするが、そんな彼女に対してマリアは風の聖痕を光り輝かせて杖を振り払う。それだけで突風が発生してハルナの身体は浮き上がる。
「貴女は自分の能力に頼り過ぎよ」
「うわわっ!?」
杖を振り払うだけでハルナを吹き飛ばしたマリアは淡々と語り、ハルナの戦法が聖痕の力に頼り切っている事を諭す。ハルナの聖痕を使用した電流は強力ではあるが、だからといって無敵ではない。
これまでのハルナの攻撃は直線的な攻撃が大きく、真っ直ぐに突っ込んでくる事が分かれば事前に回避行動を起こせば簡単に避けられる。若い頃は剣聖のアイラと張り合っていたマリアにとってはハルナの動きは読みやすく、簡単に対処しやすい。
「貴女は強くなったつもりかもしれなけれど、何も成長していないわ」
「くっ……!?」
「さあ、帰るわよ。これ以上に我儘に付き合ってられないわ」
「……まだだっ!!」
マリアが冒険都市に帰ろうとするとハルナは右手を上に伸ばす。その行為にマリアは疑問を抱くが、上空からハルナの元に目掛けて何かが突っ込んできた。
「うおおおおおっ!!」
「聖剣……カラドボルグ?」
上空から飛翔してきたのは聖剣であり、ハルナは聖剣を手にした瞬間に黒雲が立ち込める。マリアの魔法とハルナの雷によって何時の間にか周囲には雲が集まっており、黒雲から一筋の雷がハルナに降り注ぐ。
「充電だぁあああっ!!」
「……本当に驚いたわ」
黒雲から降り注いだ雷がカラドボルグに的中すると、ハルナの全身に雷を纏う。全身から雷を纏ったハルナを見てマリアは素直に驚き、今現在の彼女は雷属性の魔鎧術を発動させたのだ。
外部から取り込んだ雷の精霊の力を利用してハルナは魔鎧術を一時的に発動させ、全身に雷属性の魔力を纏った彼女は聖剣を地面に突き刺す。そして改めてマリアと向かい合うと、一瞬で彼女の背後に回り込む。
「おらぁっ!!」
「くぅっ!?」
マリアの目でも全くハルナの動きは捉えられず、彼女が回避行動を取る前にハルナはマリアの背中を殴りつけた。しかし、殴りつける寸前に見えない壁のような物に阻まれ、ハルナはすぐにマリアの周囲に風の膜のような物がある事に気付く。
「何だ!?」
「……まさか私に魔鎧術を使わせるなんて驚いたわ」
事前にマリアは魔鎧術を発動させ、彼女は目には見えないが風属性の魔鎧術を発動させていた。クレナイの魔鎧術と違って彼女は魔力を調整する事で見えない壁のように自分の全身に風の膜を纏い、攻撃を防ぐ術を身に付けていた。この魔鎧術を発動させたのはこれまでに10人とおらず、逆に言えばハルナはマリアが魔鎧術を発動させるまで追い込んだと言える。
「魔鎧術を発動させる事で一時的に雷と同じ速度で動けるようになったのね。だけど、常に魔鎧術を纏うという事は身体の負担も大きいはずよ」
「へっ!!これぐらいどうって事はないんだよ!!」
「……そういえば貴女は人間じゃなかったわね」
人間よりも身体が頑丈で耐久力を誇るハルナだからこそ雷を吸収して魔力を取り込み、全身から雷属性の魔力を放出して魔鎧術を作り出せた。もしも普通の人間が真似をしようとすれば自爆しかねず、ハルナは自分にしかできない戦闘法を編み出した。
※リーリス「ちなみにハルナさんに魔鎧術の技術を教えたのは私です」
ホネミン「私も助言しました」
レナ「お前等かい!!」
「かけ声は勇ましいけれど、その程度の攻撃は届かないわ」
「わああっ!?」
竜巻に囲まれたマリアに目掛けてハルナは飛び掛かるが、彼女の拳が届く前に吹き飛ばされてしまう。マリアは風の聖痕を発動させた状態で魔法を発動させており、通常よりも広域魔法の強化と緻密な操作を可能としていた。
竜巻が発生した事によって周囲に存在する風の精霊を呼び寄せ、それを利用して魔法の強化と魔力の回復を同時に行う。母親以上にマリアは風の聖痕を使いこなしており、そんな彼女に対してハルナは一方的に追い詰められる。
(くそっ!!駄目だ、この程度の攻撃じゃ届かない……どうすればいい!?)
ハルナは何度も竜巻に吹き飛ばされながらも諦めず、マリアに攻撃を届かせる方法を考える。しかし、いくら考えても名案は思い付かず、彼女は自分の直感に従って行動を起こす。
「ああ、もうこうなったら自棄だ!!」
「あら」
金色の電流を全身に纏ったハルナは正面からマリアに突っ込み、全身を雷と化して嵐の障壁を突破して彼女に殴りかかろうとした。しかし、それを見たマリアは一歩下がって攻撃を躱すと、ハルナは彼女の横を素通りした。
「直線的な攻撃は避けやすいわよ」
「うわぁっ!?」
まさか避けられるとは思わなかったハルナは竜巻を突き抜けて反対側の方向に転がり込み、それを見たマリアは竜巻を解除した。ハルナはまさか攻撃が避けられるとは思わずに動揺するが、すぐに立て直す。
「くそっ!!まだまだ!!」
「根性は認めるわ。だけど……」
竜巻が解除された事で無防備になったマリアに対してハルナは攻撃を仕掛けようとするが、そんな彼女に対してマリアは風の聖痕を光り輝かせて杖を振り払う。それだけで突風が発生してハルナの身体は浮き上がる。
「貴女は自分の能力に頼り過ぎよ」
「うわわっ!?」
杖を振り払うだけでハルナを吹き飛ばしたマリアは淡々と語り、ハルナの戦法が聖痕の力に頼り切っている事を諭す。ハルナの聖痕を使用した電流は強力ではあるが、だからといって無敵ではない。
これまでのハルナの攻撃は直線的な攻撃が大きく、真っ直ぐに突っ込んでくる事が分かれば事前に回避行動を起こせば簡単に避けられる。若い頃は剣聖のアイラと張り合っていたマリアにとってはハルナの動きは読みやすく、簡単に対処しやすい。
「貴女は強くなったつもりかもしれなけれど、何も成長していないわ」
「くっ……!?」
「さあ、帰るわよ。これ以上に我儘に付き合ってられないわ」
「……まだだっ!!」
マリアが冒険都市に帰ろうとするとハルナは右手を上に伸ばす。その行為にマリアは疑問を抱くが、上空からハルナの元に目掛けて何かが突っ込んできた。
「うおおおおおっ!!」
「聖剣……カラドボルグ?」
上空から飛翔してきたのは聖剣であり、ハルナは聖剣を手にした瞬間に黒雲が立ち込める。マリアの魔法とハルナの雷によって何時の間にか周囲には雲が集まっており、黒雲から一筋の雷がハルナに降り注ぐ。
「充電だぁあああっ!!」
「……本当に驚いたわ」
黒雲から降り注いだ雷がカラドボルグに的中すると、ハルナの全身に雷を纏う。全身から雷を纏ったハルナを見てマリアは素直に驚き、今現在の彼女は雷属性の魔鎧術を発動させたのだ。
外部から取り込んだ雷の精霊の力を利用してハルナは魔鎧術を一時的に発動させ、全身に雷属性の魔力を纏った彼女は聖剣を地面に突き刺す。そして改めてマリアと向かい合うと、一瞬で彼女の背後に回り込む。
「おらぁっ!!」
「くぅっ!?」
マリアの目でも全くハルナの動きは捉えられず、彼女が回避行動を取る前にハルナはマリアの背中を殴りつけた。しかし、殴りつける寸前に見えない壁のような物に阻まれ、ハルナはすぐにマリアの周囲に風の膜のような物がある事に気付く。
「何だ!?」
「……まさか私に魔鎧術を使わせるなんて驚いたわ」
事前にマリアは魔鎧術を発動させ、彼女は目には見えないが風属性の魔鎧術を発動させていた。クレナイの魔鎧術と違って彼女は魔力を調整する事で見えない壁のように自分の全身に風の膜を纏い、攻撃を防ぐ術を身に付けていた。この魔鎧術を発動させたのはこれまでに10人とおらず、逆に言えばハルナはマリアが魔鎧術を発動させるまで追い込んだと言える。
「魔鎧術を発動させる事で一時的に雷と同じ速度で動けるようになったのね。だけど、常に魔鎧術を纏うという事は身体の負担も大きいはずよ」
「へっ!!これぐらいどうって事はないんだよ!!」
「……そういえば貴女は人間じゃなかったわね」
人間よりも身体が頑丈で耐久力を誇るハルナだからこそ雷を吸収して魔力を取り込み、全身から雷属性の魔力を放出して魔鎧術を作り出せた。もしも普通の人間が真似をしようとすれば自爆しかねず、ハルナは自分にしかできない戦闘法を編み出した。
※リーリス「ちなみにハルナさんに魔鎧術の技術を教えたのは私です」
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