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真・最終章 七魔将編
二人の魔剣使い
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『ちっ、数が多すぎる……何とかしろ』
「ちょっと、作戦の要は私よ!!ここは貴女が時間を稼ぐべきでしょう!?」
『うるさい!!できるなら既にしている!!』
ハヤテは冒険都市の剣聖の中では三本指に入る実力者だが、今回の相手は相性が悪すぎた。ハヤテが繰り出す居合は絶大な威力を誇り、レナの「一刀両断」にも匹敵する。その神速の抜刀は目にも止まらず、これを完璧に躱した人間はいない。
だが、相手がマグマゴーレムのような存在の場合はハヤテの居合は相性が極端に悪い。理由としてはマグマゴーレムは切りつけた所ですぐに再生し、核を破壊すれば倒せるが数が多すぎた。居合の弱点は連続攻撃ができない点であり、その点では弟子であるシュンの方が有利に戦える。
(シュンがここにいればあいつの斬撃でこいつらを蹴散らす事ができるのに……肝心な時にいないなんて相変わらず役に立たない弟子だ)
この場にシュンがいればハヤテに「無茶を言うな!!」という反論もしていただろうが、実際の所この状況下ではハヤテよりもシュンの方がマグマゴーレムの対抗手段を持っている。シュンは風の斬撃を連続で繰り出せばマグマゴーレムを次々と切り裂く事ができる。しかし、ハヤテの場合は居合の威力や範囲を広げたとしても一度に多数のマグマゴーレムを仕留める事はできない。
『お前の魔剣か聖剣でこいつらを凍り付かせる事はできないのか!?』
「できるわよ……だけど、私は他の人たちと違って魔力が少ないのよ」
他の聖剣所有者と比べてシズネは自分が魔力という面では大きく劣っている事を知っており、実際に彼女の魔力量はレナやマリアの10分の1にも満たない。この二人は規格外である事を除いたとしてもダインやホムラにも及ばない。
人魚族の血を継いでいるシズネは普通の人間よりも魔力量は多いが、それでも他の聖剣所有者と比べて圧倒的に魔力量に劣っていた。だからこそ聖剣や魔剣の使い道は選ばねばならず、不用意に使用すれば炎龍への攻撃の際に失敗してしまう。だからこそ無暗に聖剣や魔剣の力は解放できなかった。
『ゴアアアアッ!!』
『来るぞ!!今度はデカい!!』
「くっ……仕方ないわね」
大型のマグマゴーレムが接近するのを見るとシズネは雪月花を構えて力を解放させようとした。だが、この時にハヤテの青嵐に異変が起きた。
『むっ!?』
「これは!?」
雪月花と青嵐の刃が同時に振動を始め、それに気づいた二人は驚愕の表情を浮かべた。七大聖剣に対抗するために作り出された七大魔剣の「雪月花」と「青嵐」その二つが突如として反応し、まるで共鳴するように二つの魔剣の刃が引き寄せられる。
(雪月花が勝手に……そう言う事ね、私に力を貸してくれるのね)
雪月花の反応を見てシズネは笑みを浮かべ、自分にはこれほど頼りになる味方がいた事を思い出す。そして彼女はハヤテの青嵐に向けて雪月花を放つ。
「ハヤテ!!私に合わせなさい!!」
『くっ……今回だけだぞ!!』
ハヤテはシズネの意図に気付いて青嵐を振りかざすと、二人の魔剣の刃が衝突した瞬間に冷気と竜巻が合わさった攻撃を繰り出す。二人の魔剣の刃から冷気と風が吹き溢れ、それらが交じり合って周囲へと拡散する。
二人の身体が冷気を帯びた竜巻によって飲み込まれ、周囲に存在したマグマゴーレムは冷気と突風に同時に襲われてしまう。急速的に身体を冷やされたマグマゴーレムは悲鳴を上げる暇もなく、次々と凍り付いていく。
『ッ……!?』
ほんの数秒程で100体近くのマグマゴーレムは凍り付き、氷像と化して動かなくなった。本来であればマグマで構成されているマグマゴーレムは冷気に対する耐性を持っているはずなのだが、二つの魔剣の同時に放たれた攻撃には耐え切れずに凍り付く。
「凄い……これが私達の魔剣の真の力なの」
『……青嵐、まさかこれほどの力を持っていたなんて』
ハヤテは青嵐に視線を向け、彼女もここまでの力を発揮したのは初めてだった。シズネも雪月花を覗き、やはり自分にとっての最高の武器は聖剣ではなく魔剣だと確信する。しかし、今回だけは聖剣の力を頼らなければならず、彼女はハヤテに声をかける。
「思ったよりも時間が掛かったわね、早く行きましょう」
『ふんっ』
シズネの言葉にハヤテは鼻を鳴らし、状況的に仕方なかったとはいえ彼女に力を貸す形になった事に不満を抱く。二人は目的地へ向けて駆け出す――
――その頃、ハルナはミノの背中に乗っていた。彼女が本気になって走れば誰よりも早く移動できるのだが、無駄な体力の消費を抑えるためにハルナはミノの背中に捕まる。そして彼女の補助役であるリンダはミノと共に並走していた。
「ブモォオオオッ!!」
「おっとっと……もっと早く走れよでかいの!!」
「いえ、急ぐ必要はありません。もう少しで目的地です」
全力疾走するミノに対してリンダはその後に続き、ヨツバ王国の中でも最強の格闘家である彼女の脚力はミノタウロスにも劣らなかった。レナも「縮地」という技で高速移動を行えるが、彼女の場合はその手の技ではなく、あくまでも自分の身体能力のみで走り抜ける。
「ちょっと、作戦の要は私よ!!ここは貴女が時間を稼ぐべきでしょう!?」
『うるさい!!できるなら既にしている!!』
ハヤテは冒険都市の剣聖の中では三本指に入る実力者だが、今回の相手は相性が悪すぎた。ハヤテが繰り出す居合は絶大な威力を誇り、レナの「一刀両断」にも匹敵する。その神速の抜刀は目にも止まらず、これを完璧に躱した人間はいない。
だが、相手がマグマゴーレムのような存在の場合はハヤテの居合は相性が極端に悪い。理由としてはマグマゴーレムは切りつけた所ですぐに再生し、核を破壊すれば倒せるが数が多すぎた。居合の弱点は連続攻撃ができない点であり、その点では弟子であるシュンの方が有利に戦える。
(シュンがここにいればあいつの斬撃でこいつらを蹴散らす事ができるのに……肝心な時にいないなんて相変わらず役に立たない弟子だ)
この場にシュンがいればハヤテに「無茶を言うな!!」という反論もしていただろうが、実際の所この状況下ではハヤテよりもシュンの方がマグマゴーレムの対抗手段を持っている。シュンは風の斬撃を連続で繰り出せばマグマゴーレムを次々と切り裂く事ができる。しかし、ハヤテの場合は居合の威力や範囲を広げたとしても一度に多数のマグマゴーレムを仕留める事はできない。
『お前の魔剣か聖剣でこいつらを凍り付かせる事はできないのか!?』
「できるわよ……だけど、私は他の人たちと違って魔力が少ないのよ」
他の聖剣所有者と比べてシズネは自分が魔力という面では大きく劣っている事を知っており、実際に彼女の魔力量はレナやマリアの10分の1にも満たない。この二人は規格外である事を除いたとしてもダインやホムラにも及ばない。
人魚族の血を継いでいるシズネは普通の人間よりも魔力量は多いが、それでも他の聖剣所有者と比べて圧倒的に魔力量に劣っていた。だからこそ聖剣や魔剣の使い道は選ばねばならず、不用意に使用すれば炎龍への攻撃の際に失敗してしまう。だからこそ無暗に聖剣や魔剣の力は解放できなかった。
『ゴアアアアッ!!』
『来るぞ!!今度はデカい!!』
「くっ……仕方ないわね」
大型のマグマゴーレムが接近するのを見るとシズネは雪月花を構えて力を解放させようとした。だが、この時にハヤテの青嵐に異変が起きた。
『むっ!?』
「これは!?」
雪月花と青嵐の刃が同時に振動を始め、それに気づいた二人は驚愕の表情を浮かべた。七大聖剣に対抗するために作り出された七大魔剣の「雪月花」と「青嵐」その二つが突如として反応し、まるで共鳴するように二つの魔剣の刃が引き寄せられる。
(雪月花が勝手に……そう言う事ね、私に力を貸してくれるのね)
雪月花の反応を見てシズネは笑みを浮かべ、自分にはこれほど頼りになる味方がいた事を思い出す。そして彼女はハヤテの青嵐に向けて雪月花を放つ。
「ハヤテ!!私に合わせなさい!!」
『くっ……今回だけだぞ!!』
ハヤテはシズネの意図に気付いて青嵐を振りかざすと、二人の魔剣の刃が衝突した瞬間に冷気と竜巻が合わさった攻撃を繰り出す。二人の魔剣の刃から冷気と風が吹き溢れ、それらが交じり合って周囲へと拡散する。
二人の身体が冷気を帯びた竜巻によって飲み込まれ、周囲に存在したマグマゴーレムは冷気と突風に同時に襲われてしまう。急速的に身体を冷やされたマグマゴーレムは悲鳴を上げる暇もなく、次々と凍り付いていく。
『ッ……!?』
ほんの数秒程で100体近くのマグマゴーレムは凍り付き、氷像と化して動かなくなった。本来であればマグマで構成されているマグマゴーレムは冷気に対する耐性を持っているはずなのだが、二つの魔剣の同時に放たれた攻撃には耐え切れずに凍り付く。
「凄い……これが私達の魔剣の真の力なの」
『……青嵐、まさかこれほどの力を持っていたなんて』
ハヤテは青嵐に視線を向け、彼女もここまでの力を発揮したのは初めてだった。シズネも雪月花を覗き、やはり自分にとっての最高の武器は聖剣ではなく魔剣だと確信する。しかし、今回だけは聖剣の力を頼らなければならず、彼女はハヤテに声をかける。
「思ったよりも時間が掛かったわね、早く行きましょう」
『ふんっ』
シズネの言葉にハヤテは鼻を鳴らし、状況的に仕方なかったとはいえ彼女に力を貸す形になった事に不満を抱く。二人は目的地へ向けて駆け出す――
――その頃、ハルナはミノの背中に乗っていた。彼女が本気になって走れば誰よりも早く移動できるのだが、無駄な体力の消費を抑えるためにハルナはミノの背中に捕まる。そして彼女の補助役であるリンダはミノと共に並走していた。
「ブモォオオオッ!!」
「おっとっと……もっと早く走れよでかいの!!」
「いえ、急ぐ必要はありません。もう少しで目的地です」
全力疾走するミノに対してリンダはその後に続き、ヨツバ王国の中でも最強の格闘家である彼女の脚力はミノタウロスにも劣らなかった。レナも「縮地」という技で高速移動を行えるが、彼女の場合はその手の技ではなく、あくまでも自分の身体能力のみで走り抜ける。
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