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真・最終章 七魔将編
ゴンゾウの覚悟と決意
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「うおおおおおっ!!」
「ゴンちゃん!?」
「何を!?」
鬼人化を発動させたゴンゾウは新しい魔導大砲を持ち上げ、炎龍に構えると躊躇せずに発射させる。先ほどはバルと二人がかりでも反動でかなりの身体の負担を受けているはずだが、鬼人化によって限界以上の力を発揮したゴンゾウは次々と撃ち込む。
「発射!!」
「オアアッ……!?」
「効いてる!!奴に効いてるぞ!!」
「ゴンゾウばっかりにやらせるな!!俺達も続け!!」
「はいっ!!」
ゴンゾウの奮闘する姿を見て他の者も魔導大砲を構え、炎龍に目掛けて砲弾を放つ。魔導砲と比べたら威力は落ちるが連続攻撃を行う事で炎龍を怯ませ、遂には炎龍の片翼を打ち抜く。
「発射ぁあああっ!!」
「アガァッ!?」
ゴンゾウが抱えた魔導大砲の一撃によって炎龍の片翼が貫かれ、これで炎龍は飛ぶ事ができなくなった。しかし、立て続けに魔導大砲を撃ち続けた事でゴンゾウにも大きな負担が掛かり、彼は鼻血を噴き出しながら膝を着く。
「ぐうっ……」
「ゴンゾウ!!もう無理するんじゃないよ、それ以上撃ったらあんたの身体が……」
「まだだっ!!」
魔導大砲の衝撃は肉体に大きな負担を与えるが、鬼人化が切れるまでゴンゾウは魔導大砲を撃ち続けるつもりだった。そんな彼の覚悟を見せつけられた他の者達は炎龍に対する恐怖を押し退け、彼の勇姿を見て勇気を奮い立たせる。
レナも魔力が完全に回復してはいなかったがゴンゾウの頑張りを見て自分も戦おうとしたが、それに対して止めたのは意外な事にアイラであった。
「駄目よ、レナちゃん。貴方はしっかりと休みなさい」
「母上!?だけど……」
「レナ……あの子がどうしてあんなになってまで戦っているのかまだ分からないの?」
いつもの彼女とは一変してアイラは真面目な表情を浮かべ、ここに辿り着くまでゴンゾウがどんな思いをしてきたのかを語る。
「ここへ来る前に彼と少し話をしたの。彼は仲間のだけで自分だけが火山に向かう事ができなかった事を悔しく思っていたわ」
「えっ……」
「貴方やダイン君やシズネちゃんは聖痕に選ばれた。ウルちゃんやスライム君たちでさえも一緒に同行した……それなのに一人だけ残ってしまった事に悔しく思っていたのよ」
「でもそれは……」
「分かっている。作戦上、ゴンゾウ君が一緒に連れて行く事はできなかった事は仕方ない事だって……だけど、本人は一緒に行きたかったのよ。仲間として貴方達と共に最後まで戦いたかった」
少し前まではゴンゾウはレナ達と行動をずっと共にする仲間だった。しかし、何時の頃からかゴンゾウは他の仲間達との間に力の差が出てきたように感じられた。ダインもシズネも聖痕を得てから以前よりも力を増し、そしてレナに至っては聖痕も聖剣も所持していないのに何時だって彼は最前線で戦い続けてきた。
ゴンゾウはレナの事を仲間として尊敬し、同時に自分も彼に負けない強さを手に入れたいと常々思っていた。そんな時に彼は炎龍との最初の戦闘には参加できない事に悔しさを抱き、自分が弱いからこそ火山での炎龍との戦闘には参加させてもらえなかったのではないかと思ってしまう。実際の所は作戦の内容がゴンゾウに適していないという理由で決して彼が足手纏いになるから連れてこなかったというわけではない。
仲間達との間に力の差が開けてきた事にゴンゾウは危機感を覚え、だからこそ彼は無理をしてでも仲間達と共に戦える事を証明するために全力で戦おうとしていた。そんな彼の気持ちはアイラは痛いほど理解できた。彼女も優れている妹がいるからこそ、昔にゴンゾウと同じ気持ちを抱いた事がある。
「今はあの子を信じて身体を休めなさい。まだ貴方には役目があるはずよ」
「母上……」
「大丈夫、もしもの時はお母さんが皆を守ってみせるわ」
「へっ……野郎ばかりに格好つかせるかよ!!」
「俺達も援護するぞ!!」
「ゴンゾウ君に負けるな!!」
甲板に居た他の冒険者達もゴンゾウに負けずに己ができる事に全力を注ぎ、少しずつではあるが流れが変わりつつあった。それを見たレナはアイラの言う通りに今は身体を休める事に集中し、自分の出番が訪れるまでは黙って耐え抜く。
(頼んだよ、ゴンちゃん……皆!!)
仲間を信じてレナは身体を休ませると、そんな彼の覚悟が伝わったのかゴンゾウは一瞬だけレナに振り返り、笑みを浮かべて彼は今度は魔導大砲を両肩に抱えて持ち上げる。
「発射っ!!」
「オアアッ……!?」
体勢を整える暇もなく放たれ続ける魔導大砲に対して炎龍は遂には海に沈み、それを逃さずに人魚族は精霊魔法を駆使して炎龍を海の底へ沈めようとする。
「今です!!力を合わせなさい!!このまま奴を海底まで送り込みます!!」
『はいっ!!』
スイレンの言葉に他の人魚族は従い、彼女達は水の精霊の力を借りて炎龍を海の底へと押し込む。
「ゴンちゃん!?」
「何を!?」
鬼人化を発動させたゴンゾウは新しい魔導大砲を持ち上げ、炎龍に構えると躊躇せずに発射させる。先ほどはバルと二人がかりでも反動でかなりの身体の負担を受けているはずだが、鬼人化によって限界以上の力を発揮したゴンゾウは次々と撃ち込む。
「発射!!」
「オアアッ……!?」
「効いてる!!奴に効いてるぞ!!」
「ゴンゾウばっかりにやらせるな!!俺達も続け!!」
「はいっ!!」
ゴンゾウの奮闘する姿を見て他の者も魔導大砲を構え、炎龍に目掛けて砲弾を放つ。魔導砲と比べたら威力は落ちるが連続攻撃を行う事で炎龍を怯ませ、遂には炎龍の片翼を打ち抜く。
「発射ぁあああっ!!」
「アガァッ!?」
ゴンゾウが抱えた魔導大砲の一撃によって炎龍の片翼が貫かれ、これで炎龍は飛ぶ事ができなくなった。しかし、立て続けに魔導大砲を撃ち続けた事でゴンゾウにも大きな負担が掛かり、彼は鼻血を噴き出しながら膝を着く。
「ぐうっ……」
「ゴンゾウ!!もう無理するんじゃないよ、それ以上撃ったらあんたの身体が……」
「まだだっ!!」
魔導大砲の衝撃は肉体に大きな負担を与えるが、鬼人化が切れるまでゴンゾウは魔導大砲を撃ち続けるつもりだった。そんな彼の覚悟を見せつけられた他の者達は炎龍に対する恐怖を押し退け、彼の勇姿を見て勇気を奮い立たせる。
レナも魔力が完全に回復してはいなかったがゴンゾウの頑張りを見て自分も戦おうとしたが、それに対して止めたのは意外な事にアイラであった。
「駄目よ、レナちゃん。貴方はしっかりと休みなさい」
「母上!?だけど……」
「レナ……あの子がどうしてあんなになってまで戦っているのかまだ分からないの?」
いつもの彼女とは一変してアイラは真面目な表情を浮かべ、ここに辿り着くまでゴンゾウがどんな思いをしてきたのかを語る。
「ここへ来る前に彼と少し話をしたの。彼は仲間のだけで自分だけが火山に向かう事ができなかった事を悔しく思っていたわ」
「えっ……」
「貴方やダイン君やシズネちゃんは聖痕に選ばれた。ウルちゃんやスライム君たちでさえも一緒に同行した……それなのに一人だけ残ってしまった事に悔しく思っていたのよ」
「でもそれは……」
「分かっている。作戦上、ゴンゾウ君が一緒に連れて行く事はできなかった事は仕方ない事だって……だけど、本人は一緒に行きたかったのよ。仲間として貴方達と共に最後まで戦いたかった」
少し前まではゴンゾウはレナ達と行動をずっと共にする仲間だった。しかし、何時の頃からかゴンゾウは他の仲間達との間に力の差が出てきたように感じられた。ダインもシズネも聖痕を得てから以前よりも力を増し、そしてレナに至っては聖痕も聖剣も所持していないのに何時だって彼は最前線で戦い続けてきた。
ゴンゾウはレナの事を仲間として尊敬し、同時に自分も彼に負けない強さを手に入れたいと常々思っていた。そんな時に彼は炎龍との最初の戦闘には参加できない事に悔しさを抱き、自分が弱いからこそ火山での炎龍との戦闘には参加させてもらえなかったのではないかと思ってしまう。実際の所は作戦の内容がゴンゾウに適していないという理由で決して彼が足手纏いになるから連れてこなかったというわけではない。
仲間達との間に力の差が開けてきた事にゴンゾウは危機感を覚え、だからこそ彼は無理をしてでも仲間達と共に戦える事を証明するために全力で戦おうとしていた。そんな彼の気持ちはアイラは痛いほど理解できた。彼女も優れている妹がいるからこそ、昔にゴンゾウと同じ気持ちを抱いた事がある。
「今はあの子を信じて身体を休めなさい。まだ貴方には役目があるはずよ」
「母上……」
「大丈夫、もしもの時はお母さんが皆を守ってみせるわ」
「へっ……野郎ばかりに格好つかせるかよ!!」
「俺達も援護するぞ!!」
「ゴンゾウ君に負けるな!!」
甲板に居た他の冒険者達もゴンゾウに負けずに己ができる事に全力を注ぎ、少しずつではあるが流れが変わりつつあった。それを見たレナはアイラの言う通りに今は身体を休める事に集中し、自分の出番が訪れるまでは黙って耐え抜く。
(頼んだよ、ゴンちゃん……皆!!)
仲間を信じてレナは身体を休ませると、そんな彼の覚悟が伝わったのかゴンゾウは一瞬だけレナに振り返り、笑みを浮かべて彼は今度は魔導大砲を両肩に抱えて持ち上げる。
「発射っ!!」
「オアアッ……!?」
体勢を整える暇もなく放たれ続ける魔導大砲に対して炎龍は遂には海に沈み、それを逃さずに人魚族は精霊魔法を駆使して炎龍を海の底へ沈めようとする。
「今です!!力を合わせなさい!!このまま奴を海底まで送り込みます!!」
『はいっ!!』
スイレンの言葉に他の人魚族は従い、彼女達は水の精霊の力を借りて炎龍を海の底へと押し込む。
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