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真・最終章 七魔将編
七魔将の終焉
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「――はあっ、はあっ……この時代の人間の力、まさかあれほどとはな」
炎龍を犠牲にして逃げ延びたラストは海に浮かびながら空を見上げた。時刻は夕方を迎え、もう彼自身の力は残り少ない。能力を酷使してきた反動で彼の寿命は残り少なく、数時間の命だと考えられた。
「終わり、か……」
魔王の代わりに世界を破壊すると誓ったラストだったが、彼にはもう戦う力は残っていなかった。仲間と呼べる存在はおらず、最後の希望であった炎龍も打ち倒された。それならば潔く自害するべきかとも思ったが、もう自らの命を絶つ余裕さえない。
どうにかここまで逃げ延びたがラストには打てる手は残されておらず、今は最期の時を迎えるまで空を眺める事しかできない。まさか自分がこのような最期を迎えるとは思わず、無意識に右手を空に伸ばす。
「魔王様……」
最後に一言だけ告げるとラストはゆっくりと目を閉じて動かなくなった。この数時間後、彼の遺体は人魚族に発見された――
――数百年の時を越えて復活した七魔将は全員討ち取られ、これでこの時代を脅かす脅威は完全に消え去った。平和な時を取り戻す事に成功した者達はそれぞれ自由に過ごす。
ヨツバ王国の面々は一旦国へと引き換えし、今後はバルトロス王国と今まで以上に親交を築くために二つの国家の間に新しい街を作る事にした。両国の協力の元で新しい街作りの人員が送り込まれ、街が完成した暁には冒険都市のようにこの世界を救った英雄の名前を付ける事が決まる。
冒険都市に暮らす者達は七魔将や炎龍の影響で魔物達の生態系が乱れた事に寄り、都市から離れた地域での魔物の被害が続出しているため、それの対処のために冒険者稼業を再開する。女王であるナオも政務に勤しみ、彼女の妹達も姉を支えるために手伝う。
マリアは冒険都市の管理と同時にハヅキ家の当主としての仕事を行い、しばらくの間は都市を離れて新しい街作りの方に力を注ぐ。これから作り出される街はバルトロス王国やヨツバ王国以外の国々にも協力を取り次ぎ、世界中の人種が訪れやすい街を作る事を計画する。
ダインはミイネとゴンゾウと組んで旅に出る事を決め、二人と共にこれからは世界中のお宝を探すらしい。ゴンゾウは世界中の猛者との腕試しも兼ねて彼の旅に同行し、最初に向かうのは獣人国だった。ミイネによれば獣人国には遺跡が数多く存在し、そこに行けば何かお宝が手に入るかもしれないという。
ハンゾウとカゲマルは和国に一時帰還し、新しい街作りの協力を取り次ぐ。これまで和国は他国とは積極的に交流はしてこなかったが、今後は和国の人間もバルトロス王国に訪れる機会が増えるかもしれない――
――最後にレナはホネミンと共に塔の大迷宮へ赴き、炎龍との戦闘で衛星と共に消えたと思われていたリーリスが実は生きていた事が判明し、彼女と研究施設で再会を果たす。
「いや~死ぬかと思いましたよ。外の世界へ用意していた遠隔操作型のボディで助かりました」
「本当に死んじゃったのかと思いましたよ」
「……まあ、無事で良かったね」
リーリスは何事もなかった風にレナとホネミンの前に現れ、二人にお茶を振舞う。まさか彼女が生きていた事にレナは驚いたが、どうやら外の世界で遭遇したリーリスは本体ではなく、彼女が遠隔操作で操っていた機体だと知って拍子抜けしてしまう。
「衛星と一緒に爆発して死んだかと思ったよ。もっと早く連絡してくれればよかったのに……」
「その衛星が破壊されたせいで外部との連絡が取れなかったんですよ。近いうちに新しい衛星を打ち上げないといけませんね」
「そんな技術がまだ残ってるんですか?」
「ええ、といっても準備だけで10年ぐらいはかかりますけどね。そうだ、御二人も協力して下さいよ」
「協力と言われても……何をすればいいの?」
「世界各地に残っている勇者が作り出した遺跡を巡って稼働できる機器を再起動するだけですよ。流石にこの研究所ほどの施設は残っていないと思いますけど、探せばきっと色々と見つかるはずです」
世界には勇者が作り出した施設が残っており、その中で再稼働できる機器があれば再起動するようにレナ達に依頼する。一応は今回の作戦はリーリスの協力もあっての計画だったため、彼女の頼みは断りづらい。
「分かったよ、少し前に立ち寄った勇者の訓練場みたいな施設を探せばいいわけ?」
「そんな感じです。実を言えば御二人を呼んだのは心当たりがある場所に向かって欲しいんですよ」
「どこですか?」
説明の途中でリーリスは机の上に掌を伸ばすと、彼女の手元が光り輝いて机の上に地図が表示される。ホログラムで地図を作り出したホネミンは現在位置と、二人に向かって欲しい場所を示す。
「この場所が私達がいる場所です。御二人に向かって欲しい場所は……ここです」
「ここは……」
「ヨツバ王国の領地じゃないですか」
地図を確認するとリーリスが示した場所はヨツバ王国の領地内であり、位置的には王都からそれほど離れていない。この場所に勇者に関わる施設が残っているらしく、リーリスは二人に捜索を頼む。
炎龍を犠牲にして逃げ延びたラストは海に浮かびながら空を見上げた。時刻は夕方を迎え、もう彼自身の力は残り少ない。能力を酷使してきた反動で彼の寿命は残り少なく、数時間の命だと考えられた。
「終わり、か……」
魔王の代わりに世界を破壊すると誓ったラストだったが、彼にはもう戦う力は残っていなかった。仲間と呼べる存在はおらず、最後の希望であった炎龍も打ち倒された。それならば潔く自害するべきかとも思ったが、もう自らの命を絶つ余裕さえない。
どうにかここまで逃げ延びたがラストには打てる手は残されておらず、今は最期の時を迎えるまで空を眺める事しかできない。まさか自分がこのような最期を迎えるとは思わず、無意識に右手を空に伸ばす。
「魔王様……」
最後に一言だけ告げるとラストはゆっくりと目を閉じて動かなくなった。この数時間後、彼の遺体は人魚族に発見された――
――数百年の時を越えて復活した七魔将は全員討ち取られ、これでこの時代を脅かす脅威は完全に消え去った。平和な時を取り戻す事に成功した者達はそれぞれ自由に過ごす。
ヨツバ王国の面々は一旦国へと引き換えし、今後はバルトロス王国と今まで以上に親交を築くために二つの国家の間に新しい街を作る事にした。両国の協力の元で新しい街作りの人員が送り込まれ、街が完成した暁には冒険都市のようにこの世界を救った英雄の名前を付ける事が決まる。
冒険都市に暮らす者達は七魔将や炎龍の影響で魔物達の生態系が乱れた事に寄り、都市から離れた地域での魔物の被害が続出しているため、それの対処のために冒険者稼業を再開する。女王であるナオも政務に勤しみ、彼女の妹達も姉を支えるために手伝う。
マリアは冒険都市の管理と同時にハヅキ家の当主としての仕事を行い、しばらくの間は都市を離れて新しい街作りの方に力を注ぐ。これから作り出される街はバルトロス王国やヨツバ王国以外の国々にも協力を取り次ぎ、世界中の人種が訪れやすい街を作る事を計画する。
ダインはミイネとゴンゾウと組んで旅に出る事を決め、二人と共にこれからは世界中のお宝を探すらしい。ゴンゾウは世界中の猛者との腕試しも兼ねて彼の旅に同行し、最初に向かうのは獣人国だった。ミイネによれば獣人国には遺跡が数多く存在し、そこに行けば何かお宝が手に入るかもしれないという。
ハンゾウとカゲマルは和国に一時帰還し、新しい街作りの協力を取り次ぐ。これまで和国は他国とは積極的に交流はしてこなかったが、今後は和国の人間もバルトロス王国に訪れる機会が増えるかもしれない――
――最後にレナはホネミンと共に塔の大迷宮へ赴き、炎龍との戦闘で衛星と共に消えたと思われていたリーリスが実は生きていた事が判明し、彼女と研究施設で再会を果たす。
「いや~死ぬかと思いましたよ。外の世界へ用意していた遠隔操作型のボディで助かりました」
「本当に死んじゃったのかと思いましたよ」
「……まあ、無事で良かったね」
リーリスは何事もなかった風にレナとホネミンの前に現れ、二人にお茶を振舞う。まさか彼女が生きていた事にレナは驚いたが、どうやら外の世界で遭遇したリーリスは本体ではなく、彼女が遠隔操作で操っていた機体だと知って拍子抜けしてしまう。
「衛星と一緒に爆発して死んだかと思ったよ。もっと早く連絡してくれればよかったのに……」
「その衛星が破壊されたせいで外部との連絡が取れなかったんですよ。近いうちに新しい衛星を打ち上げないといけませんね」
「そんな技術がまだ残ってるんですか?」
「ええ、といっても準備だけで10年ぐらいはかかりますけどね。そうだ、御二人も協力して下さいよ」
「協力と言われても……何をすればいいの?」
「世界各地に残っている勇者が作り出した遺跡を巡って稼働できる機器を再起動するだけですよ。流石にこの研究所ほどの施設は残っていないと思いますけど、探せばきっと色々と見つかるはずです」
世界には勇者が作り出した施設が残っており、その中で再稼働できる機器があれば再起動するようにレナ達に依頼する。一応は今回の作戦はリーリスの協力もあっての計画だったため、彼女の頼みは断りづらい。
「分かったよ、少し前に立ち寄った勇者の訓練場みたいな施設を探せばいいわけ?」
「そんな感じです。実を言えば御二人を呼んだのは心当たりがある場所に向かって欲しいんですよ」
「どこですか?」
説明の途中でリーリスは机の上に掌を伸ばすと、彼女の手元が光り輝いて机の上に地図が表示される。ホログラムで地図を作り出したホネミンは現在位置と、二人に向かって欲しい場所を示す。
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「ここは……」
「ヨツバ王国の領地じゃないですか」
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