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蛇足編
帰還準備は整った
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「へえ、私が寝ている間にそんな事があったんですか」
「この野郎……呑気に寝てたのか」
「ウォンッ……」
「ぷるっくりんっ(だらしない主人だぜ)」
宿屋に戻ったレナはホネミンと合流し、早々に街から出て行く事にした。夜中に騒いだ事もあって長居はできなくなり、急いで街を出て行く必要があった。キラウは撃退したが、また彼女が襲ってきたら面倒な事になるので街の住民を巻き込まないために出て行かなければならない。
ウルにレナ達は乗り込むと、プルミンは約束通りにレナからおやつとして果物を貰った。驚くべき事に彼はスライムでありながら固形物も食べられるらしく、果物を丸呑みする。
「ぷるるんっ♪」
「……プルミン、物を食べられるの?うちのスライム達は飲み物しか駄目なのに」
「この子、サンドワームの胃液を吸収したせいか消化力が高いんですよ」
「なるほど」
プルミンは普通のスライムよりも消化力が高いらしく、時間を掛ければ果物なども溶かして食べられるらしい。そんな彼をホネミンは抱えながらこれから向かう先を指定する。
「次の目的地は深淵の森ですが、その前に何処かで一晩明かしましょう」
「え?どうして?もう帰る準備はできたんだから早く戻ればいいだろ」
「そういうわけにはいきませんよ。まだやり残している事があるんです」
「やり残している事?」
ホネミンの言葉にレナは不思議に思い、帰還に必要な魔石は回収できたのだから深淵の森の転移装置を使用し、ヨツバ王国の遺跡に戻れば未来の時代へ帰れるはずだった。だが、ホネミンは戻る前にやるべき事があるという事で寄り道を提案した。
「忘れたんですか?この指輪の事ですよ」
「あ、それ……」
「何だかんだで持ってきましたが、この指輪はこの時代の人間の物です。だから返しましょう」
ホネミンは取り出したのは冒険都市を出た後に発見した指輪であり、彼女は持ち主を探し出して帰す事を提案した。しかし、レナはわざわざ落とし物の主を探すなど彼女らしくないと思う。
「ホネミンなら持って帰ろうとすると思ったけど……」
「私も別にそれでもいいかと思ったんですけどね……この指輪、よく見てください」
「ん?」
指輪を見てレナは疑問を抱き、確認してみると名前らしき物が掘られていた。その名前を見たレナは驚き、指輪には「ミズネ」と刻まれていた。
「えっ!?これって……シズネの母親の!?」
「そういう事です。この指輪の持ち主はもしかしたらシズネさんの母親の指輪かもしれません」
ミズネとは青の剣聖のシズネの母親の名前であり、彼女は人魚族でバルトロス王国の大将軍を勤めたギランの妻である。この時代ではシズネはまだ生まれていないが、彼女の名前が刻まれた指輪と言う事は結婚指輪か婚約指輪の可能性が高い。
どうして指輪が落ちていたのかは不明だが、レナ達は破壊された馬車を確認していた。もしかしたらあの馬車にミズネが乗っていたのかとレナは考えたが、彼女は今から数年後にシズネを出産しているので生きているのは間違いない。
「まさかあの馬車にシズネのお母さんが!?」
「いえ、それは有り得ないでしょう。人魚族は川辺ならば無類の強さを発揮します。ゴブリン程度の魔物に後れを取るとは思えませんし、それに馬車の中を調べた時はそれらしき死体は見つけていません」
「ならどうして指輪が……」
「もしかしたらこの指輪は王都へ送り込まれる際中だったのかもしれません。実は冒険都市に来た時に小耳にはさんだんですが、冒険都市には腕の良い鍛冶師もいるので指輪の制作を依頼する人が多いそうです。そして噂によると大将軍のギランが新しい妻を迎え入れると聞いています」
「それって……」
シズネの母親はギランの正妻ではなく、側室だという話を聞いていた。あくまでもホネミンの予想だがこの指輪はギランが冒険都市の鍛冶師に制作を依頼し、王都へ運ぶように依頼した代物かもしれない。
「この指輪がもしもミズネさんの物だとしたら渡しておいたが方がいいかもしれません」
「でも、その指輪は川の中でスライムが持っていた物でしょ?偶々俺達が見つけた物だけど、俺達が居なかったら今頃も川の中に沈んでいたんじゃない?」
「忘れたんですか?人魚族とスライムは共生するんです。人魚族が外の世界で生きていくにはスライムの協力が必要なんですよ。つまり、ミズネがスライムと仲が良い可能性もあります」
「あっ……」
レナはコトミンと出会ったばかりの頃、彼女は外の世界で生きていくためにはスライムが必要だと教えてくれた。人魚族は暑い場所を苦手とするため、スライムに衣服に変化させて身体に張り付かせる事で体内を冷やしているという。ちなみに現在は人魚族用の特別な衣服も販売されているのでスライム無しでも生きていけるが、この時代にはまだ衣服は売られていない。
仮の話になるがミズネが川の中に落ちたかもしれない指輪をスライムに協力して探し出してもらった場合、レナ達がいなければ見つけていた可能性もある。しかし、レナ達が指輪を持ち出した事は彼女は手に入る事はない。勿論、これは仮定の話であって本当にミズネが指輪を探しているという保証はない。そもそも本当に指輪の持ち主がミズネと決まったわけではなく、同じ名前の人間が落とした可能性もある。
※投稿遅れてすいません(´;ω;`)
「この野郎……呑気に寝てたのか」
「ウォンッ……」
「ぷるっくりんっ(だらしない主人だぜ)」
宿屋に戻ったレナはホネミンと合流し、早々に街から出て行く事にした。夜中に騒いだ事もあって長居はできなくなり、急いで街を出て行く必要があった。キラウは撃退したが、また彼女が襲ってきたら面倒な事になるので街の住民を巻き込まないために出て行かなければならない。
ウルにレナ達は乗り込むと、プルミンは約束通りにレナからおやつとして果物を貰った。驚くべき事に彼はスライムでありながら固形物も食べられるらしく、果物を丸呑みする。
「ぷるるんっ♪」
「……プルミン、物を食べられるの?うちのスライム達は飲み物しか駄目なのに」
「この子、サンドワームの胃液を吸収したせいか消化力が高いんですよ」
「なるほど」
プルミンは普通のスライムよりも消化力が高いらしく、時間を掛ければ果物なども溶かして食べられるらしい。そんな彼をホネミンは抱えながらこれから向かう先を指定する。
「次の目的地は深淵の森ですが、その前に何処かで一晩明かしましょう」
「え?どうして?もう帰る準備はできたんだから早く戻ればいいだろ」
「そういうわけにはいきませんよ。まだやり残している事があるんです」
「やり残している事?」
ホネミンの言葉にレナは不思議に思い、帰還に必要な魔石は回収できたのだから深淵の森の転移装置を使用し、ヨツバ王国の遺跡に戻れば未来の時代へ帰れるはずだった。だが、ホネミンは戻る前にやるべき事があるという事で寄り道を提案した。
「忘れたんですか?この指輪の事ですよ」
「あ、それ……」
「何だかんだで持ってきましたが、この指輪はこの時代の人間の物です。だから返しましょう」
ホネミンは取り出したのは冒険都市を出た後に発見した指輪であり、彼女は持ち主を探し出して帰す事を提案した。しかし、レナはわざわざ落とし物の主を探すなど彼女らしくないと思う。
「ホネミンなら持って帰ろうとすると思ったけど……」
「私も別にそれでもいいかと思ったんですけどね……この指輪、よく見てください」
「ん?」
指輪を見てレナは疑問を抱き、確認してみると名前らしき物が掘られていた。その名前を見たレナは驚き、指輪には「ミズネ」と刻まれていた。
「えっ!?これって……シズネの母親の!?」
「そういう事です。この指輪の持ち主はもしかしたらシズネさんの母親の指輪かもしれません」
ミズネとは青の剣聖のシズネの母親の名前であり、彼女は人魚族でバルトロス王国の大将軍を勤めたギランの妻である。この時代ではシズネはまだ生まれていないが、彼女の名前が刻まれた指輪と言う事は結婚指輪か婚約指輪の可能性が高い。
どうして指輪が落ちていたのかは不明だが、レナ達は破壊された馬車を確認していた。もしかしたらあの馬車にミズネが乗っていたのかとレナは考えたが、彼女は今から数年後にシズネを出産しているので生きているのは間違いない。
「まさかあの馬車にシズネのお母さんが!?」
「いえ、それは有り得ないでしょう。人魚族は川辺ならば無類の強さを発揮します。ゴブリン程度の魔物に後れを取るとは思えませんし、それに馬車の中を調べた時はそれらしき死体は見つけていません」
「ならどうして指輪が……」
「もしかしたらこの指輪は王都へ送り込まれる際中だったのかもしれません。実は冒険都市に来た時に小耳にはさんだんですが、冒険都市には腕の良い鍛冶師もいるので指輪の制作を依頼する人が多いそうです。そして噂によると大将軍のギランが新しい妻を迎え入れると聞いています」
「それって……」
シズネの母親はギランの正妻ではなく、側室だという話を聞いていた。あくまでもホネミンの予想だがこの指輪はギランが冒険都市の鍛冶師に制作を依頼し、王都へ運ぶように依頼した代物かもしれない。
「この指輪がもしもミズネさんの物だとしたら渡しておいたが方がいいかもしれません」
「でも、その指輪は川の中でスライムが持っていた物でしょ?偶々俺達が見つけた物だけど、俺達が居なかったら今頃も川の中に沈んでいたんじゃない?」
「忘れたんですか?人魚族とスライムは共生するんです。人魚族が外の世界で生きていくにはスライムの協力が必要なんですよ。つまり、ミズネがスライムと仲が良い可能性もあります」
「あっ……」
レナはコトミンと出会ったばかりの頃、彼女は外の世界で生きていくためにはスライムが必要だと教えてくれた。人魚族は暑い場所を苦手とするため、スライムに衣服に変化させて身体に張り付かせる事で体内を冷やしているという。ちなみに現在は人魚族用の特別な衣服も販売されているのでスライム無しでも生きていけるが、この時代にはまだ衣服は売られていない。
仮の話になるがミズネが川の中に落ちたかもしれない指輪をスライムに協力して探し出してもらった場合、レナ達がいなければ見つけていた可能性もある。しかし、レナ達が指輪を持ち出した事は彼女は手に入る事はない。勿論、これは仮定の話であって本当にミズネが指輪を探しているという保証はない。そもそも本当に指輪の持ち主がミズネと決まったわけではなく、同じ名前の人間が落とした可能性もある。
※投稿遅れてすいません(´;ω;`)
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