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蛇足編
護衛の必要性
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「レナ……あ、旦那様」
「無理に変な呼び方しなくていいわい」
「分かった。じゃあ、これまで通りに呼ぶ」
「そういえば御二人は結婚したんすよね。えっと……ティナ様が正妻でコトミンさんが側室になるんですか?」
「違う、私が正妻でティナが側室。愛人はシズネとリンダ」
「さらっととんでもない事を言わなかったでござるか!?」
「兄貴、愛人までいるんですか!?ならどうしてあたしを入れないんですか!?」
「おらんわい!!」
コトミンの発言にハンゾウは驚愕し、何故かエリナは憤慨するがレナは否定する。ちなみに表向きではヨツバ王国ではティナを正妻として迎え入れたと通してあるが、コトミンはそれを認めずに自分が正妻だと言い張っている。コトミンもティナも実際の所は正妻や側室など関係なく、レナに愛される立場ならば満足はしている。
バルトロス王国の王弟であるレナとヨツバ王国の王女にして王位継承権を持つティナの結婚は両国の友好関係を強める切っ掛けと成り、民衆からも祝福されていた。レナが結婚を報告した当初は女王のナオも卒倒しかけ、ティナの父親のデブリ国王は可愛い娘がよりにもよって他国の王族に嫁ぐ事に難色を示したが、最終的にはティナの意思を尊重して認めてくれた。
「あ、そういえば兄貴。国王様がティナ様と気軽に会えないのが寂しくて王都に来て一緒に暮らさないかと言ってるんですけど……」
「いや、それはちょっと無理かな……こっちも色々と仕事とか頼まれる事もあるし、叔母様だってこっちに住んでるし」
「そうっすか……まあ、そうですよね」
現在のレナは冒険都市で暮らしており、冒険者以外にも色々な仕事を頼まれることが多い。今回のようにマリアからの頼み事を引き受ける事もあればナオに頼まれて騎士団の指導の仕事を行う事もある。今現在はバルトロス王国は人材不足であるため、将来に備えて現在は人材育成に励んでいる。
有能な人材の多くは王妃に抱き込まれていたため、彼女が亡くなった後は国家転覆を計ったという理由で王妃の協力者の殆どが権力を奪われている。三人存在した大将軍も現在はカノンは捕まり、ミドルは死亡してレミアしか残っていない。
「そういえばアイラ殿がワルキューレ騎士団の団長代理になったそうでござるな。剣姫と呼ばれるほどの実力を持つアイラ殿の腕を疑うわけではないでござるが、長い間争い事から身を引いていたのであれば流石に衰えていないか心配でござる」
「いや、そうでもないよ。むしろ本人は若い頃より今の方が強くなっているかもしれないとか……」
「若いって、まだ40才くらいじゃないすか。あたしよりも半分ぐらいの年齢っすね」
「……そういえばエリナはこの中で一番年上だった」
森人族の血を継いでいるせいかアイラは人間にしては実年齢の割には非常に若々しく、冒険者時代と比べて肉体の衰えも殆ど感じさせない。ハヅキ家が特別な家系という理由もあって彼女は人間ではあるが森人族の長命の性質も受け継いでいるかもしれない。ちなみにエリナはこの中では一番若く見えるが、実年齢はレナの何倍も上である。
「兄貴は騎士団とか作らないんですか?」
「騎士団と言わずとも普通なら王族などの偉い立場の人間なら、護衛ぐらいは引き連れているでござる」
「いや~……そういうのはウル達で間に合ってるから」
「もしも騎士団を作るならアニマル騎士団という名前にする」
「ウォンッ!!」
レナは姉のナオとは違い、自分専用の騎士団は作っていない。ナオの場合は王女だった時に騎士団を形成し、全員が若い女騎士で構成されている。彼女の騎士団が若い女騎士だけで構成されているのは先王がナオの近くに男性を置く事に危機感を抱き、大切な娘に男を近づけさせないようにした。
その気になればレナも騎士団を作る事はできるかもしれないが、本人はあまりそういうのに興味はない。仮にも王族であるレナが普段から護衛を同行させない理由はそもそも彼に勝てる存在が世界中に何人もいないからである。子供の時からレナは様々な敵と戦い続けた結果、自然と鍛えられて現在は闘技祭の優勝するまでの実力を身に着けてしまった。それに彼の傍には並の人間の兵士よりも頼りになる魔獣達が傍についており、護衛の必要などない。
「レナの護衛になる人がいたら不憫。その人は自分の仕事を言う時に竜種を倒せるぐらい強い人の護衛をしているなんて言わないといけない」
「うわ、想像するだけで可哀想ですね」
「確かに不憫でござる」
「好き勝手言うなよ……」
竜種を屠れる程の力を持つ人間がいたとすれば護衛の必要性は感じられず、大抵の危険事は自力で乗り越えられそうだった。だからレナは護衛は側におかず、一応はハンゾウはマリアからレナの護衛として同行しているが、実際の所は彼女は護衛というよりもただの世話係に等しい。
「無理に変な呼び方しなくていいわい」
「分かった。じゃあ、これまで通りに呼ぶ」
「そういえば御二人は結婚したんすよね。えっと……ティナ様が正妻でコトミンさんが側室になるんですか?」
「違う、私が正妻でティナが側室。愛人はシズネとリンダ」
「さらっととんでもない事を言わなかったでござるか!?」
「兄貴、愛人までいるんですか!?ならどうしてあたしを入れないんですか!?」
「おらんわい!!」
コトミンの発言にハンゾウは驚愕し、何故かエリナは憤慨するがレナは否定する。ちなみに表向きではヨツバ王国ではティナを正妻として迎え入れたと通してあるが、コトミンはそれを認めずに自分が正妻だと言い張っている。コトミンもティナも実際の所は正妻や側室など関係なく、レナに愛される立場ならば満足はしている。
バルトロス王国の王弟であるレナとヨツバ王国の王女にして王位継承権を持つティナの結婚は両国の友好関係を強める切っ掛けと成り、民衆からも祝福されていた。レナが結婚を報告した当初は女王のナオも卒倒しかけ、ティナの父親のデブリ国王は可愛い娘がよりにもよって他国の王族に嫁ぐ事に難色を示したが、最終的にはティナの意思を尊重して認めてくれた。
「あ、そういえば兄貴。国王様がティナ様と気軽に会えないのが寂しくて王都に来て一緒に暮らさないかと言ってるんですけど……」
「いや、それはちょっと無理かな……こっちも色々と仕事とか頼まれる事もあるし、叔母様だってこっちに住んでるし」
「そうっすか……まあ、そうですよね」
現在のレナは冒険都市で暮らしており、冒険者以外にも色々な仕事を頼まれることが多い。今回のようにマリアからの頼み事を引き受ける事もあればナオに頼まれて騎士団の指導の仕事を行う事もある。今現在はバルトロス王国は人材不足であるため、将来に備えて現在は人材育成に励んでいる。
有能な人材の多くは王妃に抱き込まれていたため、彼女が亡くなった後は国家転覆を計ったという理由で王妃の協力者の殆どが権力を奪われている。三人存在した大将軍も現在はカノンは捕まり、ミドルは死亡してレミアしか残っていない。
「そういえばアイラ殿がワルキューレ騎士団の団長代理になったそうでござるな。剣姫と呼ばれるほどの実力を持つアイラ殿の腕を疑うわけではないでござるが、長い間争い事から身を引いていたのであれば流石に衰えていないか心配でござる」
「いや、そうでもないよ。むしろ本人は若い頃より今の方が強くなっているかもしれないとか……」
「若いって、まだ40才くらいじゃないすか。あたしよりも半分ぐらいの年齢っすね」
「……そういえばエリナはこの中で一番年上だった」
森人族の血を継いでいるせいかアイラは人間にしては実年齢の割には非常に若々しく、冒険者時代と比べて肉体の衰えも殆ど感じさせない。ハヅキ家が特別な家系という理由もあって彼女は人間ではあるが森人族の長命の性質も受け継いでいるかもしれない。ちなみにエリナはこの中では一番若く見えるが、実年齢はレナの何倍も上である。
「兄貴は騎士団とか作らないんですか?」
「騎士団と言わずとも普通なら王族などの偉い立場の人間なら、護衛ぐらいは引き連れているでござる」
「いや~……そういうのはウル達で間に合ってるから」
「もしも騎士団を作るならアニマル騎士団という名前にする」
「ウォンッ!!」
レナは姉のナオとは違い、自分専用の騎士団は作っていない。ナオの場合は王女だった時に騎士団を形成し、全員が若い女騎士で構成されている。彼女の騎士団が若い女騎士だけで構成されているのは先王がナオの近くに男性を置く事に危機感を抱き、大切な娘に男を近づけさせないようにした。
その気になればレナも騎士団を作る事はできるかもしれないが、本人はあまりそういうのに興味はない。仮にも王族であるレナが普段から護衛を同行させない理由はそもそも彼に勝てる存在が世界中に何人もいないからである。子供の時からレナは様々な敵と戦い続けた結果、自然と鍛えられて現在は闘技祭の優勝するまでの実力を身に着けてしまった。それに彼の傍には並の人間の兵士よりも頼りになる魔獣達が傍についており、護衛の必要などない。
「レナの護衛になる人がいたら不憫。その人は自分の仕事を言う時に竜種を倒せるぐらい強い人の護衛をしているなんて言わないといけない」
「うわ、想像するだけで可哀想ですね」
「確かに不憫でござる」
「好き勝手言うなよ……」
竜種を屠れる程の力を持つ人間がいたとすれば護衛の必要性は感じられず、大抵の危険事は自力で乗り越えられそうだった。だからレナは護衛は側におかず、一応はハンゾウはマリアからレナの護衛として同行しているが、実際の所は彼女は護衛というよりもただの世話係に等しい。
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