1,853 / 2,091
蛇足編
閑話 《ゴールドスライムその1》
しおりを挟む
「レナ殿!!大変でござる!!」
「うわっ!?何だ何だ!?」
宿屋のベッドに眠っていたレナはハンゾウに起こされ、彼女は何故かベッドの中に潜り込んでいた。ハンゾウはレナを押し倒す形で彼を起こし、焦った表情を浮かべた。
「なにしてんだお前は!?」
「そんな事よりも大変でござる!!なんと、今度は大迷宮にゴールドスライムが現れたそうでござる!!」
「ゴールド……スライム?」
「ゴールドスライム!?あの伝説のスライムですか!?」
「うわっ!?お前も居たのか!!」
何故かレナの隣にはエリナが眠っており、ハンゾウの話を聞いて驚いた表情を浮かべた。騒ぎ声がうるさかったのか、部屋の隅に置かれている壺の中からスラミンを抱えたコトミンが顔を出す。
「3人ともうるさい……はっ、これが浮気現場!?」
「違うわい!!」
ハンゾウに押し倒され、エリナを横に眠らせているレナを見てコトミンは珍しく衝撃を受けた表情を浮かべるが、とりあえずはレナは全員を落ち着かせて話を伺う――
――ハンゾウが掴んだ情報によると彼女は大迷宮にゴールドスライムなる存在が発見されたっ事を語り、ゴールドスライムはシルバースライムと同様に絶滅されたと言われている伝説のスライムだと語る。
「ゴールドスライムは体内に金を蓄えたスライムだと言われているでござる。ゴールドスライムは金を生み出す存在として誰もが追い求める存在だと語られているでござる」
「金を生み出す?そんなスライムがいるの?」
「実際に金を生成する能力があるのかどうかは不明でござるが、過去にゴールドスライムが金を吐き出したという記述は残されているでござる。しかもゴールドスライムの吐き出す金はただの金塊ではなく、魔法金属に近い性質を持ち合わせた世界で一番価値のある黄金でござる」
「それは凄そう」
「兄貴!!シルバースライムを捕まえた兄貴ならゴールドスライムも捕まえられますよ!!」
「ぷぎんっ?」
レナの傍にはに小さな檻の中に閉じ込められたシルバースライムが存在し、依頼人に届けるまではレナが面倒を見る事になった。檻の中に入れているのは外に出すと逃げ出してしまうため、仕方なくレナが錬金術師の能力で造り出した檻の中に閉じ込めた。
ちなみにシルバースライムは普通のスライムと違って水は飲まず、水銀などしか食べない。小食なので月に一度餌を与えれば十分であり、今の所は大人しくしていた。スラミンは捕まっている彼を不憫に思ったのか、時折話しかける素振りを行う。
「ぷるぷるっ」
「ぷぎぎんっ」
「レナ、スラミンがシルミンが可哀想だと言ってる」
「シルバースライムだからシルミンか……いや、勝手に名付けたら駄目だよ」
「仕方ないっすよ。檻から出すと逃げ出そうとするんですから」
何度かシルバースライムは脱走を計ったため、レナは檻を作り出してシルバースライムを閉じ込めるしかなかった。しかし、同族としてスラミンはシルバースライムを拘束する事に同情し、お願いする様にレナの膝の上に移動する。
「ぷるぷるっ」
「うっ……そんな潤んだ瞳で見るなよ。しょうがないな、逃げないと約束するなら出してあげるよ」
「ぷぎんっ」
レナの言葉にシルバースライム改めシルミンは檻から解放され、嬉しそうに部屋の中をあちこち飛び跳ねる。シルミンはスラミンの後に続き、2匹は仲良さそうに身体をすり合わせる。
「ぷるぷるっ♪」
「ぷぎんっ♪」
「スラミンが嬉しそう……お嫁さん、いやお婿さんができたかも」
「え……スライムに性別とかあるんですかね」
「分裂して増えるから番は必要ないのでは……」
「まあ、仲が良いのは良い事だよ」
仲睦まじいスラミンとシルミンの姿にレナ達は和む中、改めてハンゾウは自分が集めた情報を報告した。
「それはそうとレナ殿、実は拙者が発見したゴールドスライムはどうやら大迷宮の第三階層で発見されたそうでござる」
「第三階層!?砂漠が広がる階層じゃないですか!!」
「あそこはスライムにとっては最悪の環境じゃないの?」
「それは普通のスライムにとっての話でござる。ゴールドスライムは水がなくても生きていける特殊なスライムでござる。なんでも噂によれば砂金が好物らしく、第三階層の何処かに砂金で構成された砂漠があるそうでござる」
「砂金の砂漠!?」
「す、凄そうっすね……」
第三階層には砂金で形成された砂漠地帯があると噂され、その場所にゴールドスライムがいる可能性があるらしい。
※閑話ですが、あと1話だけ続きます。
「うわっ!?何だ何だ!?」
宿屋のベッドに眠っていたレナはハンゾウに起こされ、彼女は何故かベッドの中に潜り込んでいた。ハンゾウはレナを押し倒す形で彼を起こし、焦った表情を浮かべた。
「なにしてんだお前は!?」
「そんな事よりも大変でござる!!なんと、今度は大迷宮にゴールドスライムが現れたそうでござる!!」
「ゴールド……スライム?」
「ゴールドスライム!?あの伝説のスライムですか!?」
「うわっ!?お前も居たのか!!」
何故かレナの隣にはエリナが眠っており、ハンゾウの話を聞いて驚いた表情を浮かべた。騒ぎ声がうるさかったのか、部屋の隅に置かれている壺の中からスラミンを抱えたコトミンが顔を出す。
「3人ともうるさい……はっ、これが浮気現場!?」
「違うわい!!」
ハンゾウに押し倒され、エリナを横に眠らせているレナを見てコトミンは珍しく衝撃を受けた表情を浮かべるが、とりあえずはレナは全員を落ち着かせて話を伺う――
――ハンゾウが掴んだ情報によると彼女は大迷宮にゴールドスライムなる存在が発見されたっ事を語り、ゴールドスライムはシルバースライムと同様に絶滅されたと言われている伝説のスライムだと語る。
「ゴールドスライムは体内に金を蓄えたスライムだと言われているでござる。ゴールドスライムは金を生み出す存在として誰もが追い求める存在だと語られているでござる」
「金を生み出す?そんなスライムがいるの?」
「実際に金を生成する能力があるのかどうかは不明でござるが、過去にゴールドスライムが金を吐き出したという記述は残されているでござる。しかもゴールドスライムの吐き出す金はただの金塊ではなく、魔法金属に近い性質を持ち合わせた世界で一番価値のある黄金でござる」
「それは凄そう」
「兄貴!!シルバースライムを捕まえた兄貴ならゴールドスライムも捕まえられますよ!!」
「ぷぎんっ?」
レナの傍にはに小さな檻の中に閉じ込められたシルバースライムが存在し、依頼人に届けるまではレナが面倒を見る事になった。檻の中に入れているのは外に出すと逃げ出してしまうため、仕方なくレナが錬金術師の能力で造り出した檻の中に閉じ込めた。
ちなみにシルバースライムは普通のスライムと違って水は飲まず、水銀などしか食べない。小食なので月に一度餌を与えれば十分であり、今の所は大人しくしていた。スラミンは捕まっている彼を不憫に思ったのか、時折話しかける素振りを行う。
「ぷるぷるっ」
「ぷぎぎんっ」
「レナ、スラミンがシルミンが可哀想だと言ってる」
「シルバースライムだからシルミンか……いや、勝手に名付けたら駄目だよ」
「仕方ないっすよ。檻から出すと逃げ出そうとするんですから」
何度かシルバースライムは脱走を計ったため、レナは檻を作り出してシルバースライムを閉じ込めるしかなかった。しかし、同族としてスラミンはシルバースライムを拘束する事に同情し、お願いする様にレナの膝の上に移動する。
「ぷるぷるっ」
「うっ……そんな潤んだ瞳で見るなよ。しょうがないな、逃げないと約束するなら出してあげるよ」
「ぷぎんっ」
レナの言葉にシルバースライム改めシルミンは檻から解放され、嬉しそうに部屋の中をあちこち飛び跳ねる。シルミンはスラミンの後に続き、2匹は仲良さそうに身体をすり合わせる。
「ぷるぷるっ♪」
「ぷぎんっ♪」
「スラミンが嬉しそう……お嫁さん、いやお婿さんができたかも」
「え……スライムに性別とかあるんですかね」
「分裂して増えるから番は必要ないのでは……」
「まあ、仲が良いのは良い事だよ」
仲睦まじいスラミンとシルミンの姿にレナ達は和む中、改めてハンゾウは自分が集めた情報を報告した。
「それはそうとレナ殿、実は拙者が発見したゴールドスライムはどうやら大迷宮の第三階層で発見されたそうでござる」
「第三階層!?砂漠が広がる階層じゃないですか!!」
「あそこはスライムにとっては最悪の環境じゃないの?」
「それは普通のスライムにとっての話でござる。ゴールドスライムは水がなくても生きていける特殊なスライムでござる。なんでも噂によれば砂金が好物らしく、第三階層の何処かに砂金で構成された砂漠があるそうでござる」
「砂金の砂漠!?」
「す、凄そうっすね……」
第三階層には砂金で形成された砂漠地帯があると噂され、その場所にゴールドスライムがいる可能性があるらしい。
※閑話ですが、あと1話だけ続きます。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。