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蛇足編
意外な抵抗
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「これで終いだ!!」
「だ、駄目ぇえええっ!?」
『ゴアアッ!?』
ハルナは容赦なく再生中のアイスゴーレムに拳を叩きつけると、その一撃でアイスゴーレムの身体は粉々に吹き飛ぶ。それを見た魔術師は絶望の表情を浮かべ、殴りつけたハルナは冷たそうに拳を摩る。
「ひぃ~ちゅべて~」
「な、何て事を……あんたよくも私の可愛いアイスゴーレムを!!」
「あんだよ。悪い事をしてたのはお前だろうが」
「いい加減に諦めてください。これ以上にこの娘を刺激したら何を仕出かすか分かりませんよ」
「降参して~」
魔術師は涙目でアイスゴーレムの破片を手にしながらハルナを睨みつけ、そんな彼女にリンダとティナは降伏を勧めた。だが、魔術師は杖を取り出すと先端に取り付けていた魔石を取り外す。
「舐めるんじゃないわよ!!まだ奥の手はあるのよ!!」
「何だよ、もう氷のゴーレムなんて飽きたぞ」
「ふふふ……これをただの魔石だと思わないでちょうだい!!」
魔石を手にした魔術師は勢いよく振りかざし、床に目掛けて叩きつけた。その結果、魔石が砕けた瞬間に冷気が放出されて全員の身体が凍り付いていく。特に露出度が高い服装のハルナは悲鳴をあげて飛び退く。
「うわ、寒っ!?な、何するんだ!!」
「ティナ様!!早く外へ!!」
「さ、寒いよ~」
「くっ……火球!!」
あまりの寒さに全身が凍り付きそうになり、咄嗟にレナは火球の魔法を発動させて室内の温度を高めた。もしも反応が遅れていたら室内の人間全員が凍り付いていたかもしれない。魔術師が破壊した魔石は相当な魔力が込められていたらしく、危うく全員が氷像と化す所だった。
どうにかレノの火球のお陰で全員が凍り付くのは阻止されたが、その間に魔術師は逃げ出してしまう。氷の魔法を使うだけに事前に冷気対策はしているらしく、マントで全身を覆いながら外へ逃げ出す。
「こうなったら街ごとあんた等を潰してやるわ!!覚悟しておきなさい!!」
「待て!!逃がすか!!」
「レ、レナ様!!いけません、このままでは凍り付いてしまいます!!」
魔術師を追いかけようとしたレナだったが、彼が離れれば火球が解除されて室内の人間が危険に晒される。レナ達が倒した盗賊も含めて凍死する可能性があり、どうにか部屋中の冷気を吹き飛ばす必要があった。
「仕方ない……クサナギ!!」
「そ、その剣は!?」
「わあっ!?」
「ぶえっくしょんっ!!」
咄嗟にレナは盗賊が落とした剣を拾い上げると、錬金術師の能力で聖剣「クサナギ」を生み出す。クサナギは風属性の聖剣であるため、一振りしただけで冷気を外まで吹き飛ばす。
「これで大丈夫だ!!早く追いかけよう!!」
「は、はい!!」
「ハルナちゃん、行こう!!」
「さ、寒い……誰か温めてくれよ」
「早く来いってば!!」
クサナギで冷気を吹き飛ばしたレナ達は魔術師の後を追いかけようとするが、寒がりなハルナは震えながら後を追う。いつもの彼女ならば高速移動で魔術師など簡単に追いついて捕まえられるのだが、この調子では頼りにはできない。
魔術師は人込みに紛れて逃げ出してしまうが、即座にレナは「追跡」の技能を発動させた。こちらの技能は滅多に扱わないが、人込みの中でも自分が標的とする人間を簡単に見分けられる。
「見つけた!!湖の方へ向かってる!!」
「まさか湖の底に沈めたアイスゴーレムを回収するつもりでは!?」
「は、早く捕まえないと!!」
「ううっ……寒い」
人通りの多い街道に逃げ込んだ魔術師を捕まえるのは難しく、下手に攻撃を仕掛ければ他の人間を巻き込んでしまう。どうにか魔術師を捕まえるためにレナ達は追いかけるが、思っていた以上に魔術師の足は速かった。
「舐めるんじゃないわよ!!私は暗殺者でもあるのよ!!」
「暗殺者!?」
「どうやらただの魔物使いではないようですね!!」
「ハルナちゃん!!早く捕まえようよ!!」
「さ、寒くて足が……誰かおでんを買って来てくれよ」
「この世界にもおでんあんの!?」
ハルナの言葉にレナは驚いたが、今はそれどころではなく魔術師を捕まえる事が優先だった。湖に魔術師が到着する前に捕まえる必要があり、レナは手元に魔力を集中させて小さな氷塊を作り出し、異空間から退魔刀を取り出して氷塊を打ち込む。
「メジャーリーグボール3号!!」
『久々ですねその技!!』
退魔刀をバッド代わりに利用して氷塊を野球ボールのように打ち込み、街道を走る魔術師に目掛けて打ち込む。魔術師の後頭部に目掛けて氷塊は見事に的中した。
「あいたぁっ!?」
「よし、当たった!!」
「あ、それライコフ君を倒した……」
「今のうちです!!捕まえましょう!!」
倒れた魔術師の元にレナ達は迫り、彼女が何か仕出かす前に捕まえようとした。だが、魔術師は倒れた状態で必死に腕を伸ばし、何事か呟く。
「だ、駄目ぇえええっ!?」
『ゴアアッ!?』
ハルナは容赦なく再生中のアイスゴーレムに拳を叩きつけると、その一撃でアイスゴーレムの身体は粉々に吹き飛ぶ。それを見た魔術師は絶望の表情を浮かべ、殴りつけたハルナは冷たそうに拳を摩る。
「ひぃ~ちゅべて~」
「な、何て事を……あんたよくも私の可愛いアイスゴーレムを!!」
「あんだよ。悪い事をしてたのはお前だろうが」
「いい加減に諦めてください。これ以上にこの娘を刺激したら何を仕出かすか分かりませんよ」
「降参して~」
魔術師は涙目でアイスゴーレムの破片を手にしながらハルナを睨みつけ、そんな彼女にリンダとティナは降伏を勧めた。だが、魔術師は杖を取り出すと先端に取り付けていた魔石を取り外す。
「舐めるんじゃないわよ!!まだ奥の手はあるのよ!!」
「何だよ、もう氷のゴーレムなんて飽きたぞ」
「ふふふ……これをただの魔石だと思わないでちょうだい!!」
魔石を手にした魔術師は勢いよく振りかざし、床に目掛けて叩きつけた。その結果、魔石が砕けた瞬間に冷気が放出されて全員の身体が凍り付いていく。特に露出度が高い服装のハルナは悲鳴をあげて飛び退く。
「うわ、寒っ!?な、何するんだ!!」
「ティナ様!!早く外へ!!」
「さ、寒いよ~」
「くっ……火球!!」
あまりの寒さに全身が凍り付きそうになり、咄嗟にレナは火球の魔法を発動させて室内の温度を高めた。もしも反応が遅れていたら室内の人間全員が凍り付いていたかもしれない。魔術師が破壊した魔石は相当な魔力が込められていたらしく、危うく全員が氷像と化す所だった。
どうにかレノの火球のお陰で全員が凍り付くのは阻止されたが、その間に魔術師は逃げ出してしまう。氷の魔法を使うだけに事前に冷気対策はしているらしく、マントで全身を覆いながら外へ逃げ出す。
「こうなったら街ごとあんた等を潰してやるわ!!覚悟しておきなさい!!」
「待て!!逃がすか!!」
「レ、レナ様!!いけません、このままでは凍り付いてしまいます!!」
魔術師を追いかけようとしたレナだったが、彼が離れれば火球が解除されて室内の人間が危険に晒される。レナ達が倒した盗賊も含めて凍死する可能性があり、どうにか部屋中の冷気を吹き飛ばす必要があった。
「仕方ない……クサナギ!!」
「そ、その剣は!?」
「わあっ!?」
「ぶえっくしょんっ!!」
咄嗟にレナは盗賊が落とした剣を拾い上げると、錬金術師の能力で聖剣「クサナギ」を生み出す。クサナギは風属性の聖剣であるため、一振りしただけで冷気を外まで吹き飛ばす。
「これで大丈夫だ!!早く追いかけよう!!」
「は、はい!!」
「ハルナちゃん、行こう!!」
「さ、寒い……誰か温めてくれよ」
「早く来いってば!!」
クサナギで冷気を吹き飛ばしたレナ達は魔術師の後を追いかけようとするが、寒がりなハルナは震えながら後を追う。いつもの彼女ならば高速移動で魔術師など簡単に追いついて捕まえられるのだが、この調子では頼りにはできない。
魔術師は人込みに紛れて逃げ出してしまうが、即座にレナは「追跡」の技能を発動させた。こちらの技能は滅多に扱わないが、人込みの中でも自分が標的とする人間を簡単に見分けられる。
「見つけた!!湖の方へ向かってる!!」
「まさか湖の底に沈めたアイスゴーレムを回収するつもりでは!?」
「は、早く捕まえないと!!」
「ううっ……寒い」
人通りの多い街道に逃げ込んだ魔術師を捕まえるのは難しく、下手に攻撃を仕掛ければ他の人間を巻き込んでしまう。どうにか魔術師を捕まえるためにレナ達は追いかけるが、思っていた以上に魔術師の足は速かった。
「舐めるんじゃないわよ!!私は暗殺者でもあるのよ!!」
「暗殺者!?」
「どうやらただの魔物使いではないようですね!!」
「ハルナちゃん!!早く捕まえようよ!!」
「さ、寒くて足が……誰かおでんを買って来てくれよ」
「この世界にもおでんあんの!?」
ハルナの言葉にレナは驚いたが、今はそれどころではなく魔術師を捕まえる事が優先だった。湖に魔術師が到着する前に捕まえる必要があり、レナは手元に魔力を集中させて小さな氷塊を作り出し、異空間から退魔刀を取り出して氷塊を打ち込む。
「メジャーリーグボール3号!!」
『久々ですねその技!!』
退魔刀をバッド代わりに利用して氷塊を野球ボールのように打ち込み、街道を走る魔術師に目掛けて打ち込む。魔術師の後頭部に目掛けて氷塊は見事に的中した。
「あいたぁっ!?」
「よし、当たった!!」
「あ、それライコフ君を倒した……」
「今のうちです!!捕まえましょう!!」
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