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蛇足編
超巨大アイスゴーレム
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「め、目覚めなさい……アイスゴーレム!!」
「何を!?」
気絶する寸前に魔術師は大声をあげると、湖の中心から凄まじい水飛沫が上がった。何が起きたのかと砂漠都市の住民は湖に視線を向けると、そこには湖の中から超巨大なアイスゴーレムが出現しようとしていた。
――ウオオオオオッ!!
ゴーレムキングの倍近くの大きさのアイスゴーレムが湖に出現し、それを見たレナ達は呆気に取られた。恐らくは湖に沈められた全ての水属性の魔石の魔力を吸い上げたと思われる超巨大なアイスゴーレムが目を覚ます。
「な、な、何あれ!?」
「で、でけぇっ……いくらあたしでもあれは食べきれないぞ!?」
「本当に食べるつもりですか!?」
「こいつは……まずそうだな」
湖から出現したアイスゴーレムを見てレナ達は冷や汗を流し、流石に相手が巨大過ぎた。少し前に戦ったサンドフィッシュよりも大きく、しかもレナ達が入る方向へ近づいてきた。
『オオオオオッ!!』
「ひいいっ!?こ、こっちに来るぞ!!」
「逃げろぉっ!!」
「な、なんなんだよあの化物は!?」
街の人々は慌てて逃げ出し、迫りくるアイスゴーレムから逃れようとするがレナ達は逃げるわけにはいかない。まずはアイスゴーレムを生み出した魔術師を起こして止めさせようとした。
「おいこら起きろ!!あれを操ってんのはお前だろ!?」
「う、ううっ……」
「いけません、完全に伸びてます」
「それならあたしが起こしてやる!!おらぁっ!!」
「あばばばっ!?」
「ちょっと待って!?死んじゃうよその人!?」
中々目を覚まさない魔術師に焦れたハルナが電流を流すが逆効果で増々意識が遠のく。これでは魔術師に止めさせるのは期待できず、仕方なくレナはアイスゴーレムと戦う事を決意する。
空間魔法を発動させてホネミン特性の魔力回復薬を飲み込み、ある程度は魔力を回復させてから迫りくるアイスゴーレムに対抗するために両手を構えて合成魔術を放つ。
「火炎刃!!」
『ウオッ!?』
まずは敵の注意を引くためにアイスゴーレムの顔面に火炎刃を撃ちこむと、アイスゴーレムは顔面に手を伸ばして炎の刃を防いだ。アイスゴーレムを構成する氷は水属性の魔力であり、普通の炎では溶けないが魔法で生み出した炎は通じるのでアイスゴーレの右手が少しだけ溶けた。
『オオオオッ……!?』
「よし、効いてるぞ!!」
「でも火力不足だ……距離が遠すぎるし、そもそも俺の魔法じゃ威力不足だ」
攻撃は通じているが生憎とレナは遠距離からの攻撃魔法は得意とは言えず、基本的には魔法剣で戦うのが彼の戦闘スタイルだった。だが、相手が巨大すぎて近付くのも危険であり、残された手段は聖剣による攻撃しかない。
「仕方ない……ハルナ、聖剣は出せる?」
「え?」
「聖痕の所有者なら聖剣を出せるだろ。それで攻撃するんだよ」
「なるほど!!確かに聖剣の一撃ならば……」
雷属性の聖痕の所有者であるハルナは聖剣カラドボルグに選ばれた人間であり、聖剣の力ならばアイスゴーレムを打ち倒せる可能性は高い。だが、彼女は聖剣を使用する事に拒否した。
「やだよ。あんな剣なんてなくてもあたし一人であいつを倒してやる!!」
「こんな時に何を……あれは素手で勝てる相手ではありませんよ」
「何だよ情けない事を言いやがって……それならあたし一人でも行くぞ!!」
「駄目だよ!!」
「わっ!?」
走り出そうとしたハルナをティナが後ろから抱き留め、彼女はハルナの身体を持ち上げた。ハルナは見た目は人間だが実際はミノタウロスなので体重は重く、普通の人間が持ち上げられる重量ではない。それをティナは軽々と持ち上げて抑えつける。
ティナは生まれつきに強大な魔力を所有しており、その影響で凄まじい怪力を誇る。ハルナはティナから離れようとするが彼女の力でも振りほどけず、リンダもハルナを取り押さえた。
「ハルナ!!何でもかんでも自分一人で解決しようとするのはやめなさい!!私達は仲間なんですよ!!」
「そうだよ~」
「は、離せよ!!女にべたべた触られても嬉しくねえよ!!」
「たくっ、こんな時に喧嘩してる場合じゃないのに……」
『ウオオオオッ!!』
ハルナが暴れる間にもアイスゴーレムは湖を移動して遂に陸地に上がろうとしていた。アイスゴーレムが湖から出てきた瞬間、地面に足が付いた瞬間に凍り付き始める。それを見たレナは不用意に近づくと凍らされる事に気付いた。
「下手に近付くと氷漬けにされるなこりゃ……ハルナ、あれを見てもまだ近付くつもりか?」
「うっ……」
「ミノタウロスは寒いのが苦手だと聞いた事があります。うちのミノも冬の時期は大人しいですからね」
「あ、そういえばそうだったね」
ミノタウロスは寒い環境を苦手としており、ハルナも例外ではなく寒さには弱かった。尤も近付いただけで身体が凍らされるのであれば寒さに弱いなど関係なく、迂闊に近づく事はできない。
「何を!?」
気絶する寸前に魔術師は大声をあげると、湖の中心から凄まじい水飛沫が上がった。何が起きたのかと砂漠都市の住民は湖に視線を向けると、そこには湖の中から超巨大なアイスゴーレムが出現しようとしていた。
――ウオオオオオッ!!
ゴーレムキングの倍近くの大きさのアイスゴーレムが湖に出現し、それを見たレナ達は呆気に取られた。恐らくは湖に沈められた全ての水属性の魔石の魔力を吸い上げたと思われる超巨大なアイスゴーレムが目を覚ます。
「な、な、何あれ!?」
「で、でけぇっ……いくらあたしでもあれは食べきれないぞ!?」
「本当に食べるつもりですか!?」
「こいつは……まずそうだな」
湖から出現したアイスゴーレムを見てレナ達は冷や汗を流し、流石に相手が巨大過ぎた。少し前に戦ったサンドフィッシュよりも大きく、しかもレナ達が入る方向へ近づいてきた。
『オオオオオッ!!』
「ひいいっ!?こ、こっちに来るぞ!!」
「逃げろぉっ!!」
「な、なんなんだよあの化物は!?」
街の人々は慌てて逃げ出し、迫りくるアイスゴーレムから逃れようとするがレナ達は逃げるわけにはいかない。まずはアイスゴーレムを生み出した魔術師を起こして止めさせようとした。
「おいこら起きろ!!あれを操ってんのはお前だろ!?」
「う、ううっ……」
「いけません、完全に伸びてます」
「それならあたしが起こしてやる!!おらぁっ!!」
「あばばばっ!?」
「ちょっと待って!?死んじゃうよその人!?」
中々目を覚まさない魔術師に焦れたハルナが電流を流すが逆効果で増々意識が遠のく。これでは魔術師に止めさせるのは期待できず、仕方なくレナはアイスゴーレムと戦う事を決意する。
空間魔法を発動させてホネミン特性の魔力回復薬を飲み込み、ある程度は魔力を回復させてから迫りくるアイスゴーレムに対抗するために両手を構えて合成魔術を放つ。
「火炎刃!!」
『ウオッ!?』
まずは敵の注意を引くためにアイスゴーレムの顔面に火炎刃を撃ちこむと、アイスゴーレムは顔面に手を伸ばして炎の刃を防いだ。アイスゴーレムを構成する氷は水属性の魔力であり、普通の炎では溶けないが魔法で生み出した炎は通じるのでアイスゴーレの右手が少しだけ溶けた。
『オオオオッ……!?』
「よし、効いてるぞ!!」
「でも火力不足だ……距離が遠すぎるし、そもそも俺の魔法じゃ威力不足だ」
攻撃は通じているが生憎とレナは遠距離からの攻撃魔法は得意とは言えず、基本的には魔法剣で戦うのが彼の戦闘スタイルだった。だが、相手が巨大すぎて近付くのも危険であり、残された手段は聖剣による攻撃しかない。
「仕方ない……ハルナ、聖剣は出せる?」
「え?」
「聖痕の所有者なら聖剣を出せるだろ。それで攻撃するんだよ」
「なるほど!!確かに聖剣の一撃ならば……」
雷属性の聖痕の所有者であるハルナは聖剣カラドボルグに選ばれた人間であり、聖剣の力ならばアイスゴーレムを打ち倒せる可能性は高い。だが、彼女は聖剣を使用する事に拒否した。
「やだよ。あんな剣なんてなくてもあたし一人であいつを倒してやる!!」
「こんな時に何を……あれは素手で勝てる相手ではありませんよ」
「何だよ情けない事を言いやがって……それならあたし一人でも行くぞ!!」
「駄目だよ!!」
「わっ!?」
走り出そうとしたハルナをティナが後ろから抱き留め、彼女はハルナの身体を持ち上げた。ハルナは見た目は人間だが実際はミノタウロスなので体重は重く、普通の人間が持ち上げられる重量ではない。それをティナは軽々と持ち上げて抑えつける。
ティナは生まれつきに強大な魔力を所有しており、その影響で凄まじい怪力を誇る。ハルナはティナから離れようとするが彼女の力でも振りほどけず、リンダもハルナを取り押さえた。
「ハルナ!!何でもかんでも自分一人で解決しようとするのはやめなさい!!私達は仲間なんですよ!!」
「そうだよ~」
「は、離せよ!!女にべたべた触られても嬉しくねえよ!!」
「たくっ、こんな時に喧嘩してる場合じゃないのに……」
『ウオオオオッ!!』
ハルナが暴れる間にもアイスゴーレムは湖を移動して遂に陸地に上がろうとしていた。アイスゴーレムが湖から出てきた瞬間、地面に足が付いた瞬間に凍り付き始める。それを見たレナは不用意に近づくと凍らされる事に気付いた。
「下手に近付くと氷漬けにされるなこりゃ……ハルナ、あれを見てもまだ近付くつもりか?」
「うっ……」
「ミノタウロスは寒いのが苦手だと聞いた事があります。うちのミノも冬の時期は大人しいですからね」
「あ、そういえばそうだったね」
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