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蛇足編
退魔刀デュランダル
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「危なっ!?」
『アアアアアアッ!!』
飛翔術で攻撃を回避したレナだったが、アイスゴーレムは氷の吐息を吐き続けたまま執拗に狙う。もしもレナが地上に存在したら途轍もない被害が生まれていただろう。
(完全に俺狙いか!!この調子で攻撃され続けたら反撃できない!!あいつの魔力が尽きるまで逃げ回るしか……)
アイスゴーレムの体内に貯蔵されている魔力を全て使い切れば元の氷像に戻るはずだが、それまでにレナが逃げ延びられる保証はない。しかし、反撃する暇もないので地上にいる仲間達の援護に期待するしかない。
レナがアイスゴーレムと交戦している姿を見たハルナ達は湖に駆けつけようとしたが、アイスゴーレムのせいで湖全体が凍り付いており、凄まじい冷気が発せられていた。
「うわっ!?さ、寒い……帰る!!」
「待ちなさい!!何処へ行く気ですか!?」
「う~流石にちょっと寒いよ」
あまりの寒さに逃げ出そうとするハルナをリンダは引き留め、ティナも寒そうに身震いする。レナを助けるためにここまで来た三人だが、この場に居続けると凍死してしまいそうな程に寒い。
「恐らくは湖の底に沈められた水属性の魔石は全て魔力を奪われたようですね……いったいどうすればいいのでしょうか」
「ホムラちゃんがいてくれたら溶かしてくれたのに……」
「ううっ……寒い」
氷結した湖を見てハルナ達は困り果てると、ティナが何かに気付いたようにアイスゴーレムを指差す。
「あれ?見て見て、あのゴーレムさんの胸の辺りが光ってるよ!!」
「胸?」
「ほ、本当だ……何だあれ?」
アイスゴーレムの胸元の部分が青白く輝いており、それを見たリンダは疑問を抱く。アイスゴーレムの体内で何かが光っている物の正体は魔石の核だった。
「あれは核です!!アイスゴーレムを動かしているのはあの核です!!」
「か、かく?」
「えっと、つまりあの光っている何かを壊せばいいの?」
「そうなりますが……これでは迂闊に近づく事もできません」
核を発見したリンダ達だったが、彼女達ではアイスゴーレムに攻撃を仕掛ける事はできない。不用意に近づけば身体が凍り付いてしまう可能性が高く、だからと言ってここまで来て引き返すつもりはない。
一瞬でもいいのでアイスゴーレムの注意を引けばレナが反撃を行える機会を作り、どうにかして地上からアイスゴーレムの注意を引く方法がないのかを考える。ハルナは当てにはできず、この寒さでは彼女はまともに戦えない。
「ハルナちゃんのびりびりパワーでどうにかならないの!?」
「びりびり言うな!!それにこんな寒さじゃ近づけないし……」
「近づく必要はありません。この氷に電気を送り込むだけでいいのです!!」
氷は絶縁体で電機は通さないが、魔法で造り出された氷ならば同じく魔法で生み出した雷が通じる可能性もある。ハルナの雷の聖痕で生み出した電流を凍り付いた湖に流し込み、その中心にいるアイスゴーレムに届けば一瞬でも動きが止められる可能性があった。
「貴女の力で湖に雷を落としてください!!」
「頑張ってハルナちゃん!!これが終わったらいっぱい食べさせてあげるから!!」
「わ、分かったよ……このぉおおおっ!!」
やけくそ気味にハルナは両腕を振りかざすと、全身に金色の電流を纏う。カラドボルグを入手後に新たに得た雷の力でハルナは湖に電撃を撃ちこむ。すると凍り付いた湖に電流が迸り、アイスゴーレムの元にも電流が届いた。
『ッ――!?』
ハルナの生み出した電流を浴びた途端にアイスゴーレムの動きが一瞬だけ止まり、口内から吐き出されていた魔力が途切れた。その隙を逃さずにレナはアイスゴーレムの元へ迫り、退魔刀を振りかざす。
「うおおおおっ!!」
退魔刀を振りかざしながらレナは落下すると、アイスゴーレムの頭部に目掛けて突き刺す。退魔刀はアイスゴーレムの眉間に的中し、刃の根元近くまで突き刺さった。しかし、それだけではアイスゴーレムを倒せない事は承知しており、刃が刺さった状態からレナは体重を掛ける。
(これしかない!!)
頭に刃を突き刺した状態で錬金術師の「物質変換」の能力を発動させ、退魔刀を全く別の大剣に変貌させた。聖剣の中でも最重量を誇り、更に重力を操る事ができる「聖剣デュランダル」を複製した。
ギガンとの戦闘でレナはデュランダルの力を把握し、アイスゴーレムの肉体を切断するためにデュランダルの重量を増加させる。重力を操るデュランダルは所有者の魔力に応じて重量を変化する事ができるため、ありったけの魔力を注ぎ込む。
「おりゃああああっ!!」
『アガァッ――――!?』
デュランダルが突き刺さった状態のままレナは落下すると、アイスゴーレムの肉体がデュランダルの刃によって切断されていく。その途中で光り輝く胸元も切断した際、レナは何か硬い物を切り裂いた感覚を抱く。そして彼が地上に降り立つと、湖には真っ二つに切り裂かれた状態で立ち尽くすアイスゴーレムだけが残った。
『アアアアアアッ!!』
飛翔術で攻撃を回避したレナだったが、アイスゴーレムは氷の吐息を吐き続けたまま執拗に狙う。もしもレナが地上に存在したら途轍もない被害が生まれていただろう。
(完全に俺狙いか!!この調子で攻撃され続けたら反撃できない!!あいつの魔力が尽きるまで逃げ回るしか……)
アイスゴーレムの体内に貯蔵されている魔力を全て使い切れば元の氷像に戻るはずだが、それまでにレナが逃げ延びられる保証はない。しかし、反撃する暇もないので地上にいる仲間達の援護に期待するしかない。
レナがアイスゴーレムと交戦している姿を見たハルナ達は湖に駆けつけようとしたが、アイスゴーレムのせいで湖全体が凍り付いており、凄まじい冷気が発せられていた。
「うわっ!?さ、寒い……帰る!!」
「待ちなさい!!何処へ行く気ですか!?」
「う~流石にちょっと寒いよ」
あまりの寒さに逃げ出そうとするハルナをリンダは引き留め、ティナも寒そうに身震いする。レナを助けるためにここまで来た三人だが、この場に居続けると凍死してしまいそうな程に寒い。
「恐らくは湖の底に沈められた水属性の魔石は全て魔力を奪われたようですね……いったいどうすればいいのでしょうか」
「ホムラちゃんがいてくれたら溶かしてくれたのに……」
「ううっ……寒い」
氷結した湖を見てハルナ達は困り果てると、ティナが何かに気付いたようにアイスゴーレムを指差す。
「あれ?見て見て、あのゴーレムさんの胸の辺りが光ってるよ!!」
「胸?」
「ほ、本当だ……何だあれ?」
アイスゴーレムの胸元の部分が青白く輝いており、それを見たリンダは疑問を抱く。アイスゴーレムの体内で何かが光っている物の正体は魔石の核だった。
「あれは核です!!アイスゴーレムを動かしているのはあの核です!!」
「か、かく?」
「えっと、つまりあの光っている何かを壊せばいいの?」
「そうなりますが……これでは迂闊に近づく事もできません」
核を発見したリンダ達だったが、彼女達ではアイスゴーレムに攻撃を仕掛ける事はできない。不用意に近づけば身体が凍り付いてしまう可能性が高く、だからと言ってここまで来て引き返すつもりはない。
一瞬でもいいのでアイスゴーレムの注意を引けばレナが反撃を行える機会を作り、どうにかして地上からアイスゴーレムの注意を引く方法がないのかを考える。ハルナは当てにはできず、この寒さでは彼女はまともに戦えない。
「ハルナちゃんのびりびりパワーでどうにかならないの!?」
「びりびり言うな!!それにこんな寒さじゃ近づけないし……」
「近づく必要はありません。この氷に電気を送り込むだけでいいのです!!」
氷は絶縁体で電機は通さないが、魔法で造り出された氷ならば同じく魔法で生み出した雷が通じる可能性もある。ハルナの雷の聖痕で生み出した電流を凍り付いた湖に流し込み、その中心にいるアイスゴーレムに届けば一瞬でも動きが止められる可能性があった。
「貴女の力で湖に雷を落としてください!!」
「頑張ってハルナちゃん!!これが終わったらいっぱい食べさせてあげるから!!」
「わ、分かったよ……このぉおおおっ!!」
やけくそ気味にハルナは両腕を振りかざすと、全身に金色の電流を纏う。カラドボルグを入手後に新たに得た雷の力でハルナは湖に電撃を撃ちこむ。すると凍り付いた湖に電流が迸り、アイスゴーレムの元にも電流が届いた。
『ッ――!?』
ハルナの生み出した電流を浴びた途端にアイスゴーレムの動きが一瞬だけ止まり、口内から吐き出されていた魔力が途切れた。その隙を逃さずにレナはアイスゴーレムの元へ迫り、退魔刀を振りかざす。
「うおおおおっ!!」
退魔刀を振りかざしながらレナは落下すると、アイスゴーレムの頭部に目掛けて突き刺す。退魔刀はアイスゴーレムの眉間に的中し、刃の根元近くまで突き刺さった。しかし、それだけではアイスゴーレムを倒せない事は承知しており、刃が刺さった状態からレナは体重を掛ける。
(これしかない!!)
頭に刃を突き刺した状態で錬金術師の「物質変換」の能力を発動させ、退魔刀を全く別の大剣に変貌させた。聖剣の中でも最重量を誇り、更に重力を操る事ができる「聖剣デュランダル」を複製した。
ギガンとの戦闘でレナはデュランダルの力を把握し、アイスゴーレムの肉体を切断するためにデュランダルの重量を増加させる。重力を操るデュランダルは所有者の魔力に応じて重量を変化する事ができるため、ありったけの魔力を注ぎ込む。
「おりゃああああっ!!」
『アガァッ――――!?』
デュランダルが突き刺さった状態のままレナは落下すると、アイスゴーレムの肉体がデュランダルの刃によって切断されていく。その途中で光り輝く胸元も切断した際、レナは何か硬い物を切り裂いた感覚を抱く。そして彼が地上に降り立つと、湖には真っ二つに切り裂かれた状態で立ち尽くすアイスゴーレムだけが残った。
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