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蛇足編
牙竜の主
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瞬く間に仲間達を倒された牙竜は生まれて初めて恐怖という感情を抱いた。白竜を相手にしても怯えもしなかったが、牙竜は目の前に現れたレナに心底恐れを抱く。自分よりも圧倒的に小さいのに白竜以上の力を持つ存在に成体の牙竜は逃走を試みる。
「ガアアアッ!?」
「あ、待てっ!!」
「シャアアッ!!」
逃走を開始した牙竜を見てレナは慌てて追いかけようとしたが、ハクが先に行動に移した。成体の牙竜に目掛けて白竜は飛び掛かって尻尾に嚙り付く。
「シャウッ!!」
「ギャウッ!?」
尻尾を噛みつかれた成体の牙竜は逃げることもできず、その間にレナは退魔刀を握りしめて駆け出す。成体の牙竜は必死に逃げようとするが純粋な力はハクが上回り、決して尻尾を離さなかった。
「はああっ!!」
「ギャアアアアッ!?」
首元に目掛けてレナは退魔刀を振り下ろすと、胴体と首が真っ二つに切り裂かれた。成体の牙竜は断末魔の悲鳴をあげて地面に倒れ、斬られた首が地面に転がった。それを確認したレナはため息を吐き出し、退魔刀にこびり付いた血を振り払う。
聖剣や合成魔術を使わずにレナは3体の牙竜を葬り、以前よりも確実にレナは強くなっていた。肉体的に成長しているという意味合いだけではなく、剣士としての力量も上がっていた。
(これ以上にレベルは上がらないはずなのに何だか強くなってる気がするな……)
既にレベル99を迎えているレナはこれ以上に経験値を得ても成長はしないはずなのだが、戦闘を繰り返す事に彼の力は高まっている気がした。これは剣鬼の特性なのか、あるいは自分自身の強大な力を使いこなせるようになったのかもしれない。
「ふうっ、疲れた……ハク!!お前が急に襲い掛かるせいで大変な目に遭ったぞ!!」
「シャアッ?」
「しゃあじゃねえよ!!」
ハクはレナに叱られて首を傾げるが、元を正せばハクが牙竜の群れに襲撃を仕掛けなければレナ達も危険な目に遭わずに済んだ。悪びれもしないハクにレナは説教しようとしたところ、離れて隠れていたホネミン達が駆けつけた。
「レナさん!!無事ですか!!」
「レナた~ん!!」
「ぷるる~んっ!!」
「ぷるっくりんっ!!」
『ぷるぷるです~』
「うわ、色違いスライムトリオ!?」
駆けつけてきたのはホネミンとティナだけではなく、スラミンやプルミンやリーリスが遠隔操作しているメタリックスライムも同行していた。プルミンとメタリックスライムは移動中はいなかったはずだが、どうやらホネミンの荷物の中に隠れていたらしい。
『いや~すいませんね、ハクは他の竜種を見ると興奮して暴れちゃうんですよ。事前に注意しておくべきでした』
「なんかその姿で喋られると違和感があるな……よし、今日からお前はメタリンだ」
『いや、私はリーリスですよ』
メタリックスライム改めメタリンと名付けられたスライムをレナは持ち上げ、とりあえずは倒した牙竜の様子を伺う。そもそもどうして天空山に本来ならば和国には生息しないはずの牙竜が存在したのかが疑問だった。
「こいつら何処から来たんだ?」
「さあ……ちょっと調べてみましょうか」
「う~……死んでてもちょっと怖いね」
「ぷるるんっ……」
「ぷるんっ……」
『ちょ、プルミンさんは引っ付かないでください。溶けたらどうするんですか』
強力な消化液を生み出せるプルミンに引っ付かれたメタリンは慌てて離れようとするが、プルミンはメタリンが気に入っているのか後に付いて回る。その間にホネミンは牙竜の調査を行い、他に魔物がいないのかレナは警戒を行う。
調査自体はそれほど時間は掛からず、ホネミンはレナが倒した牙竜の背中の胸元の部分に紋様らしき痣を発見した。その紋様を見て彼女はレナ達を見せた。
「皆さん、これを見てください!!」
「どれ?」
「あれ、これって何処かで見たような……あ~!?」
「ぷるんっ!?」
紋様を見てティナは大声をあげ、彼女は心当たりがあるらしい。レナは紋様には見覚えがなかったがだいたいの察しは付いた。
「これって契約紋だよ!!魔物使いが魔物を使役するときに刻む魔法陣の一種だよ!!」
「じゃあ、こいつらは誰かと契約していたのか?」
「そういう事になりますね。まあ、レナさんに殺された時点で契約魔法は解除されてますけど……」
「ぷるんっ……」
牙竜の身体に刻まれていた紋様の痣の正体は契約紋である事が判明し、既に契約紋自体は無効化されていた。契約紋が効力を発揮するのはあくまでも生きている魔物だけであるため、紋様を刻んだ魔物が死ねば自動的に解除される。死霊使いでもなければ魔物の死骸を操ることはできないので当然だった。
ティナも魔物使いなので紋様を見ただけで何者かが牙竜と契約していたことを見抜くが、問題なのは誰が何の目的で牙竜を天空山に放置していたかである。
「ガアアアッ!?」
「あ、待てっ!!」
「シャアアッ!!」
逃走を開始した牙竜を見てレナは慌てて追いかけようとしたが、ハクが先に行動に移した。成体の牙竜に目掛けて白竜は飛び掛かって尻尾に嚙り付く。
「シャウッ!!」
「ギャウッ!?」
尻尾を噛みつかれた成体の牙竜は逃げることもできず、その間にレナは退魔刀を握りしめて駆け出す。成体の牙竜は必死に逃げようとするが純粋な力はハクが上回り、決して尻尾を離さなかった。
「はああっ!!」
「ギャアアアアッ!?」
首元に目掛けてレナは退魔刀を振り下ろすと、胴体と首が真っ二つに切り裂かれた。成体の牙竜は断末魔の悲鳴をあげて地面に倒れ、斬られた首が地面に転がった。それを確認したレナはため息を吐き出し、退魔刀にこびり付いた血を振り払う。
聖剣や合成魔術を使わずにレナは3体の牙竜を葬り、以前よりも確実にレナは強くなっていた。肉体的に成長しているという意味合いだけではなく、剣士としての力量も上がっていた。
(これ以上にレベルは上がらないはずなのに何だか強くなってる気がするな……)
既にレベル99を迎えているレナはこれ以上に経験値を得ても成長はしないはずなのだが、戦闘を繰り返す事に彼の力は高まっている気がした。これは剣鬼の特性なのか、あるいは自分自身の強大な力を使いこなせるようになったのかもしれない。
「ふうっ、疲れた……ハク!!お前が急に襲い掛かるせいで大変な目に遭ったぞ!!」
「シャアッ?」
「しゃあじゃねえよ!!」
ハクはレナに叱られて首を傾げるが、元を正せばハクが牙竜の群れに襲撃を仕掛けなければレナ達も危険な目に遭わずに済んだ。悪びれもしないハクにレナは説教しようとしたところ、離れて隠れていたホネミン達が駆けつけた。
「レナさん!!無事ですか!!」
「レナた~ん!!」
「ぷるる~んっ!!」
「ぷるっくりんっ!!」
『ぷるぷるです~』
「うわ、色違いスライムトリオ!?」
駆けつけてきたのはホネミンとティナだけではなく、スラミンやプルミンやリーリスが遠隔操作しているメタリックスライムも同行していた。プルミンとメタリックスライムは移動中はいなかったはずだが、どうやらホネミンの荷物の中に隠れていたらしい。
『いや~すいませんね、ハクは他の竜種を見ると興奮して暴れちゃうんですよ。事前に注意しておくべきでした』
「なんかその姿で喋られると違和感があるな……よし、今日からお前はメタリンだ」
『いや、私はリーリスですよ』
メタリックスライム改めメタリンと名付けられたスライムをレナは持ち上げ、とりあえずは倒した牙竜の様子を伺う。そもそもどうして天空山に本来ならば和国には生息しないはずの牙竜が存在したのかが疑問だった。
「こいつら何処から来たんだ?」
「さあ……ちょっと調べてみましょうか」
「う~……死んでてもちょっと怖いね」
「ぷるるんっ……」
「ぷるんっ……」
『ちょ、プルミンさんは引っ付かないでください。溶けたらどうするんですか』
強力な消化液を生み出せるプルミンに引っ付かれたメタリンは慌てて離れようとするが、プルミンはメタリンが気に入っているのか後に付いて回る。その間にホネミンは牙竜の調査を行い、他に魔物がいないのかレナは警戒を行う。
調査自体はそれほど時間は掛からず、ホネミンはレナが倒した牙竜の背中の胸元の部分に紋様らしき痣を発見した。その紋様を見て彼女はレナ達を見せた。
「皆さん、これを見てください!!」
「どれ?」
「あれ、これって何処かで見たような……あ~!?」
「ぷるんっ!?」
紋様を見てティナは大声をあげ、彼女は心当たりがあるらしい。レナは紋様には見覚えがなかったがだいたいの察しは付いた。
「これって契約紋だよ!!魔物使いが魔物を使役するときに刻む魔法陣の一種だよ!!」
「じゃあ、こいつらは誰かと契約していたのか?」
「そういう事になりますね。まあ、レナさんに殺された時点で契約魔法は解除されてますけど……」
「ぷるんっ……」
牙竜の身体に刻まれていた紋様の痣の正体は契約紋である事が判明し、既に契約紋自体は無効化されていた。契約紋が効力を発揮するのはあくまでも生きている魔物だけであるため、紋様を刻んだ魔物が死ねば自動的に解除される。死霊使いでもなければ魔物の死骸を操ることはできないので当然だった。
ティナも魔物使いなので紋様を見ただけで何者かが牙竜と契約していたことを見抜くが、問題なのは誰が何の目的で牙竜を天空山に放置していたかである。
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